海外では現地の食が最初は合わず、日本食が必ず恋しくなります。
しかし、日本食レストランは、増加傾向にはあるもののそれほど海外に浸透していません。
そこで、海外に駐在している日本人がよく行くのが中華料理屋です。
世界中に進出している中国人とともに、中華レストランは世界どこにでもたくさん見られます。
高級志向な店もあるとはいえ、値段も概して手頃なため気軽に楽しめるのです。
しかし、メニューはほとんどが中国語か英語の説明で、中華料理をどのように英語で表すのかわからないと頼みたいものが頼めません。
そこで今回はこれさえあれば中華料理屋のメニューが読解できるような中華料理メニューに見られる英語をご紹介します。
英語で表す中華料理店
中華料理を食べたくなったら、まずは身近にある中華レストランを探します。
中華レストランは英語で「Chinese restaurant」です。
以下に中華料理屋を探す時に使える便利なフレーズをご紹介します。
- I’m looking for a Chinese restaurant around here.(この周辺で中華レストランを探しています。)
- Do you know any Chinese restaurant near here?(この近くに中華レストランを知りませんか?)
- Which restaurant do you recommend?(どちらの店がおすすめですか?)
- authentic restaurant(本格派レストラン)
- high-end restaurant(高級志向のレストラン)
- reasonable / affordable restaurant(手頃な価格のレストラン)
- reputable restaurant(評判のよいレストラン)
- good / recommendable restaurant(おすすめのレストラン)
中華料理のことは英語で「Chinese food」といいます。
- I like Chinese food.(中華料理が好きです。)
- Do you like Chinese food?(中華料理は好きですか?)
- Would you like to go to eat Chinese food?(中華料理を食べに行きませんか?)
「中華料理」をちょっとおしゃれな表現で表すと「Chinese cuisine」となります。
この「cuisine」とはフランス語で「料理」という意味の単語で英語でもたまに使われます。
この言葉が使われるレストランでは、ちょっと洋服にも気を使って出掛けるようなエレガントな中華レストランを表します。
- Szechuan / Sichuan cuisine(四川料理)
- Cantonese cuisine(広東料理)
中華メニューでよく見る中華料理の英語表現
次に、中華メニューでよくみかける中華料理を英語でどのように表すかご紹介します。
酢豚 Sweet and Sour Pork
中華料理で人気の味付けの一つ「甘酸っぱい」味付けのことを、英語では「sweet and sour」といいます。
宗教的な理由などから、豚肉が食べられない人のためにも酢豚といってもporkだけでなく、chickenやbeefのバージョンもあります。
また、海外には宗教など様々な理由で食事が制限されている人たちもいます。
海外では当たり前の食事制限については以下の記事で書かれているので合わせてみておいてください。
春巻き Spring Roll
これも英語で「春」「巻」と直訳されているので、分かりやすいですね。
巻いている皮は「spring roll wrappers(春巻きの包み)」と言います。
巻物料理はまとめて「wrapper」と呼ばれたりします。
麻婆豆腐 Ma Po Tofu
豆腐は今では「tofu」というそのままの言葉でだいぶ知られていますが、ときには「bean curd(豆乳の凝固したもの)」と説明的な言い方で表記されていることもあります。
なので麻婆豆腐は「Bean Curd Szechwan Style(四川風豆腐)」と呼ばれることもあります。
- Fried Egg Plant with Chinese Chili Sauce(麻婆茄子)
餃子 Dumplings
小麦粉で出来た生地を蒸して作った料理をdumplingsといいます。
また、中国語の「餃子」の発音から「jiaozi」と表記される場合もあります。
饅頭や餃子類の中に入っている具のことは「filling(詰め物)」といいます。
- boiled dumplings(茹で餃子)
- steamed dumplings(蒸し餃子)
- potstickers(焼き餃子)
皮の中に熱々のスープが入った小籠包は文字通り「soup dumpling」です。
- Shanghai soup dumplings / xiao long bao(小籠包 )
ネパールの肉餃子「モモ(Momo)」も中華料理として有名です。
英語でいうと、「Nepalese meat dumpling(ネパール風餃子)」となります。
チャーハン Fried Rice
このチャーハンも「炒」と「飯」をそのまま英訳した形になっています。
エビ(shrimp)やチキン(chicken)、牛肉(beef)、イカ(squid)、卵(egg)、野菜(vegetable)など、いろいろな具で提供される人気の定番メニューです。
米料理は、米の種類によっても食感が変わって来ます。
「grain」とは粒のことです。
海外では、パサパサ・サラっとした食感を好む人が多いです。
- Short-grain rice / sushi rice(短粒米)
日本の米はこれにあたります。
海外では「sushi rice」と呼ばれたりもします。
- Medium-grain rice(中粒米)
- Long-grain rice(長粒米)
「Basmati(バスマティ)」とも呼ばれる長い米です。
インド料理などで使われる種類です。
- Jasmine rice(ジャスミンライス、香り米)
香り高いこの米(Jusmine rice)はタイ料理に使われることで知られています。
焼きそば Fried Noodles
このFried Noodlesも チャーハンと同じく、直訳英語で分かりやすいですね。
広東語(Cantonese)風の呼び方で「Chow Mein」と表されることもあります。
これもまたfried noodlesのことです。
タイ料理の焼きそば「Pad Thai(パッタイ)」なども同じく「Fried Noodles」と呼ばれます。
なので両者を区別したいときは「Chinese fried noodles(中華風焼きそば)」、「Thai fried noodles(タイ風焼きそば)」というようにします。
- rice noodles(米から作った麺)
- wheat noodles(小麦粉が原料の麺)
- Chinese egg noodles(中華麺)
- rice vermicelli(ビーフン)
炒め物 stir-fry
「beef and broccoli stir-fry(牛肉とブロッコリー炒め物)」は、アメリカの中華レストランではどこでも人気のメニューです。
しかしこれは、中国本場のメニューではなくアメリカで「発明」された「中華風メニュー」といわれています。
- Stir-fried Vegetable / Fried Vegetable(野菜炒め)
- Pepper Steak(青椒肉絲)
- Double Cooked Pork(回鍋肉)
- Stir-fried Chicken and Cashew Nuts(鶏肉とカシューナッツの炒め物)
- Prawn in Chili Sauce(海老チリ)
北京ダック Peking Roasted Duck
薄くてカリカリの皮(thin and crispy skin)が美味しい代表的中華料理・北京ダックです。
一緒に食べる薄餅は単に「pancakes」と呼ばれます。
甜麺醤ベースのペーストは「sweet bean sauce」などと呼ばれます。
飲茶 Dim Sum
この飲茶は海外でもかなりに人気があります。
広東語から来た呼び方では「dim sum」、標準中国語(Mandarin Chinese)から来た呼び方では「dian xin」と呼ばれます。
私たちがよく耳にする「yum cha」という表記もあります。
お茶と一緒に、「steamer basket(蒸篭(せいろ))」や小皿に入った軽食をよりどり食べられる楽しいものです。
- Siu Mai / Steamed Meatball Dumplings(シュウマイ)
- Radish Cakes(大根もち)
- Fried Sesame Balls(胡麻だんご)
- Meat Bun(肉まん)
お粥 Rice Porridge / Congee
中華料理の朝ごはんでは定番のメニューです。
上に載せる具は、英語で「topping(トッピング)」と呼びます。
ピザの上に載せる具をトッピングと呼ぶのと同じですね。
- pickled vegetable(漬物)
- century egg / pidan / preserved egg(ピータン)
その他の中華料理
- かに玉 Crabmeat Omelette
- 棒々鶏 Shredded Chicken with Spicy Sesame Sauce / Bon Bon Chicken
- ふかひれの姿煮 Braised Shark Fin
英語の中華メニューを理解するキーワード
先ほど紹介した通り、中華料理屋のメニューでは同じ料理でも様々な表記があります。
そこで、たいていメニューのしたに英語での料理の説明が書かれています。
ここでは、中華メニューの英語の説明を理解するためにそこに出てくるキーワードを紹介します。
ここで紹介するキーワードを覚えておけば表記が異なってもだいたいどのような料理か想像することができるので是非覚えておきましょう。
食材
- broth(スープストックなどの「だし」スープ)
- filling(詰め物、あん)
- broad bean chili paste(豆板醤)
- soy sauce(醤油)
- bean sprout(もやし)
- lamb(羊肉)
- minced meat(挽き肉)
- chopped vegetable(切った野菜)
- glutinous riceまたはsticky rice(もち米)
調理法
- boiled(茹でた)
- steamed(蒸した)
- fried(炒めた)
- deep-fried(揚げた)
その他
- Chopsticks(箸)
- Plate(皿)
- Bowl(碗)
- Spoon / Chinese soup spoon / Duck spoon(レンゲ)
- Lazy Suzan(回転テーブル)
- savoury(塩味でうまみのある)
- chewy(もちもちの)
また、英語で魚介類をどのように表すかについては以下の記事に書かれています。
中華料理にも魚介類は頻繁に使われるので中華のメニューを理解する上で知っておいた方が良いです。
どこへ行っても日本人の好物!英語の世界で魚介類を語る英単語集
まとめ
以上、海外の中華レストランで正しく注文できるようメニューに出てくる英語表現をご紹介しました。
先ほども紹介した通り、地域によって表記が異なったり、その土地ならではのご当地中華料理があったりします。
しかし、ここで紹介したキーワードを覚えておけば英語の説明からどのような料理かは想像ができるのでしっかり覚えておきましょう。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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