みなさんは国際線の飛行機に登場したことはありますか?
外国のエアラインでも、日本発着便では日本人のクルーが乗っていることが多いですが、一度飛行機を乗り継いだら、一気に日本語の影は消え、英語一色の世界に変わります。
そんな時に、しっかりとCAさんと会話したり、要望を伝えたり、アナウンスを聞き取れるかと不安な人は多いです。
しかし、安心してください。
機内でのシチュエーションはほぼ決まっているため、会話の内容もお決まりパターンばかりです。
ですから、実はフライト中の基本英会話をマスターするのは非常に簡単です。
今回は、長時間のフライトでも快適に過ごすための英会話フレーズ集をお送りします。
外国のエアラインでも物怖じせず、海外の目的地に着く前のウォーミングアップとして楽しい時間にしてしまいましょう。
座席に着く
飛行機に足を踏み入れると、客室乗務員の挨拶で迎えられると同時に、座席番号を案内するために搭乗券をみせるように声がかかります。
- Could I see your boarding card, please?(搭乗券を見せてもらえますか?)
- What’s your seat number?(座席番号は何番ですか?)
窓際の席は「window seats」通路側は「 aisle seats」です。
aisle(通路)はSを発音しないことに注意しましょう。
自分の席が見つかったら、まずは手荷物を収納します。
万が一の緊急避難にも邪魔にならないよう、座席回りはすっきりと整理しておかなければなりません。
頭上の荷物入れに荷物を入れるときは、手助けが必要なときもあります。
頭上にある荷物入れのことをoverhead compartments/ lockerといいます。
- Could you help me put this bag in the overhead compartment?(上の荷物入れにこのバッグを入れるのを手伝ってもらえますか?)
長距離・短距離はlong distance / short distanceという他に、long haul / short haulという表現もあります。
- long-haul flight / long flight(長距離フライト)
- short-haul flight / short flight(短距離フライト)
長時間フライトであるほど、身の回りを快適に整えたいですよね。
座席に着くと、次のようなものが一人一セットずつ用意されています。
- blanket (ブランケット)
- pillow(枕/クッション)
- headphones(ヘッドフォン)
機内では、かなり冷え込むことがあります。
後で体調を崩さないためにも、寒いと感じたら追加のブランケットをお願いしましょう。
- Could I get another blanket, please? I feel a little cold. One will be enough.(ブランケットをもう一枚いただけますか?ちょっと寒いので。一枚で十分です。)
離陸後しばらくして落ち着いてくると、席を立ったり座席を倒したりなどしてめいめいにリラックス出来るようになります。
座席を倒すときは後ろの人の迷惑になることもありますので、必ずひと声かけてから倒しましょう。
- Do you mind if I lean my seat back?(シートを倒してもいいですか?」
- Would you mind to close the blind?(ブラインドを閉じてもいいですか?)
いざというときのためにライフジャケットの位置なども確認しておけば安心です。
- “Where is the life jacket?”(ライフジャケットは、どこにありますか?)
- “It’s under your seat.”(座席の下にあります。)
機内でどのように過ごすかは、目的地までの時間によります。
下のフレーズでフライト時間を聞いてみましょう。
- Excuse me, how long does the flight take? (すみません、フライト時間はどのくらいですか?)
飲み物
飲み物、食べ物、その他アイテムなど、「○○は要りますか?」と訊かれたとき、必要であれば“Yes, please.”(はい、おねがいします)、不要なら“No, thanks / thank you.”(結構です)が基本の返答です。
“Would you like something to drink?”(お飲物はいかがですか?)と、しばしばCAが回って来て訊いてくれます。
欲しい飲み物が分かっているならば“Yes, do you have ○○?”(はい、お願いします。○○はありますか?)と訊きましょう。
上記の質問は飲み物がいるかどうかの質問でしたが、下記は何を飲むかと訊かれる質問です。
- “It’s under your seat.”(座席の下にあります。)
- “Orange juice, please.”(オレンジジュースお願いします。)
- “Would you like to have ice in it?”(氷は入れますか?)
- “Yes, with ice, please.”(はい、氷入りでお願いします。)
- “With no ice, please.”(氷なしでお願いします。)
どんな種類があるのか確認してから選びたいときは、次のように訊きます。
- What do you have?(何があるのですか?)
- What kind of soft drinks / alcohol do you have?(ソフトドリンク/アルコールの飲み物には何がありますか?」
アルコールは有料の場合があります。
- Is there a charge for liquor?(お酒は有料ですか?)
食事のときは、お茶かコーヒーかと訊かれます。
要らなければ”No, thanks.”と答えましょう。
それほしい場合は以下のように答えれば大丈夫です。
- “Tea or coffee?”(お茶とコーヒーどちらになさいますか?)
- “Tea, please / Coffee, please”(お茶をお願いします/コーヒーお願いします。)
必要に応じて、ミルクや砂糖などもお願い出来ます。
- “Milk and sugar, please.”(ミルクと砂糖お願いします。)
機内はかなり乾燥しているものです。
「エコノミークラス症候群(economy class syndrome)」を予防するためにも、飲み物はこまめにいただくようにしましょう。
- Can I get something to drink, please?(何か飲み物いただけますか?)
機内食
どちらの航空会社もエンターテインメントに力を入れていますが、機内で過ごすときの楽しみは何といっても飲食といえるでしょう。
機内食は「in-flight meals」です。
基本の食事のメニューは、たいてい二種類のメインディッシュから選ぶようになっています。
“Beef or fish?”(ビーフと魚どちらがご希望ですか?)”Chicken or fish?”(チキンと魚どちらがご希望ですか?)などと訊かれますので、希望するものを応えます。
「希望の品+please」が定型フレーズです。
specialty meals(特別食)を頼んであると、個別に持って来てくれます。
- “Did you order ○○meal?”(○○食を頼まれましたか?)
- “Yes, That’s mine. Thanks.”(はい、私のです。ありがとうございます。)
食欲がないときや、疲れて休みたいときは、食事を後にしてもらえるようリクエストしましょう。
- Can I have my meal later?(食事は後にしていただいていいですか?)
食事の後、トレイを下げて欲しいときはこのようにいって片付けてもらいましょう。
- Could you take this away, please?(これを下げてもらえますか?)
長いフライトであれば、今後の食事スケジュールも訊いておきたいです。
- Will there be any more meals before we land?(到着までに、また食事は出ますか?)
小腹が空いたときも、何か軽食がいただけるかどうか訊いてみるとよいでしょう。
- Do you have any snack?(何か軽食はありますか?)
機内のエンターテイメント
フライトでは、飲食が済んだ後の楽しみは機内エンターテイメント(in-flight entertainment)となります。
航空会社によっては、長時間フライトでも飽きさせないほど充実したサービスが提供されています。
以下のようなフレーズを使うかもしれないのでご紹介しておきます。
- Excuse me, could you exchange the headphones? They are not working.(すみません、ヘッドフォンを交換していただけますか? 動作しません。)
- Do you have anything to read?(何か読むものはありますか?)
- Do you have any Japanese newspapers / magazine?(日本の新聞/雑誌は何かありますか?)
近くに居合わせた人は、長旅を共にする人です。
相手が退屈そうにしているようだったら旅は道連れ、声を交わしてみるのも悪くないかもしれません。
目的地で再会する可能性もないとはいえません。
そんな時は以下のフレーズがつかえます。
- Where are you headed?(最終目的地はどこですか?)
- Where are you from?(どちらのご出身ですか?)
よくあるアナウンス
安全のため、CAは機内の様子に常に気を配っています。
非常時の動作に影響が出ないよう、座席の周囲はきちんと整理しておくように求められます。
- Please store your luggage properly in the overhead compartments.(荷物は頭上の荷物入れにきちんと収納してください。)
安全に関する注意はしばしばあります。
着席やシートベルト着用の指示は守るようにしましょう。
離着陸時にアナウンスされる典型的な指示は、次のようなものです。
- Please stow your food trays.(座席のテーブルをしまってください。)
何かを載せているとうっかりしてしまいがちですが、目の前のテーブルは閉じるように指示されます。
- Please fasten your seat belts.(シートベルトを締めてください。)
座席はフライトが終わったら時は元の位置に戻しておきましょう。
あらゆる乗り物に乗るときの基本ルールですね。
- Please return your seats to the upright position.(座席を元の位置にお戻しください。)
upright positionとは、元の直立した位置のことです。
また、以下のようなアナウンスも流れます。
- Please remain seated.(座席に着いたままでいてください。)
- Please return to your seats.(座席にお戻りください。)
携帯電話は電源を切るか、フライトモードにしておきましょう。
- Please turn off all electronic devices.(携帯電話などの電化製品の電源をお切りください。)
- Please disable WiFi on all electronic devices.(全ての電化製品のWiFiをオフにしてください。)
- We’ll be landing in about ○ minutes.(あと○分ほどで着陸いたします。)
現地の時刻や天気に関する案内がもあります。
- The local time is ○.(ただいま、現地の時刻は○です。)
国際線にて・書類の記入
国際線では、飛行機に乗っている間に入国管理局と税関に関する書類が配られるので、降りる前に記入して準備しておきましょう。
- Please fill out these forms for Immigration and Customs.(入国管理と税関の書類にご記入ください。)
主な記入内容は
- 氏名(first and last name)
- パスポート番号(passport number)とその内容
- 滞在予定先(Place / Address of stay)
- 滞在目的(purpose of visit)
- 滞在期間(period of stay)
などです。
飛行機を降りたらすぐ必要となりますので、パスポートと一緒に保管しておきましょう。
まとめ
以上が飛行機内でよく使うお決まり英語フレーズでした。
フライトのシチュエーションはたいてい決まっていますし、言うべきことも簡単なフレーズばかりです。
何にもまして、CAは接客のプロですからこちらの要望を理解しようと努力してくれるはずです。
安心して英会話に挑戦してください。
また、空港での英会話についても不安な人が多いのは事実です。
空港での英会話フレーズは以下の記事に解説されているので合わせてみておいてください。
着陸後、飛行機を降りるときは客室乗務員が出口に並んで見送ってくれます。
「機内ではお世話になりました。」の気持ちを込めて、笑顔で”Thank you!”というのをお忘れなく!
投稿者プロフィール

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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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