念願だった海外へのホームステイ。
ホストファミリーが決まったら、その時点で一度挨拶のメールを入れておきましょう。
有意義なホームステイになるかどうかは、良いホストファミリーにあたるかだけでなく、自分が良いコミュニケーションを取れるかどうかも大いに関わっています。
挨拶メールは簡単なものでOKです。
いざメールを書くとなると「件名は?」「家族向けの宛て名は?」など、いろいろ気になるところが出て来るかもしれません。
そこで今回は、ホストファミリーへの挨拶メールの書き方をご紹介します。
せっかくの海外ホームステイで良いスタートを切るために、相手があなたを迎えるのを心待ちにしてくれるような挨拶メール作成していきましょう!
ファミリーへ初メール、タイトルと宛て名は?
これからお世話になるホストファミリーに送る初めてのメール。
どんな件名にするか迷ったらメールの基本を思い出しましょう。
タイトル付けのポイントはいつでも同じ「受け取った人がひと目で分かるようなタイトル」です。
今回のケースならや「Greeting from JapanやHello from Japan(日本よりご挨拶)」「Regarding homestay(ホームステイについて)」などにしておけば一目瞭然です。
宛て名は、ご夫婦なら「Dear Mr. and Mrs.○○」が基本です。
- Dear Mr. and Mrs. Hanes(ヘインズご夫妻様)
ホストファミリーに家族がいると分かっているなら、家族全員に宛てる書き方にするとオープンでフレンドリーな印象になります。
「Mr. and Mrs. Hanes and Family」とするか、「The Hanes Family」や「The Hanes」のように、「The ○○ Family」または「The+複数形」にします。
ホストファミリーへのメール本文
初めてメールを書く相手ですから、まずは自分が誰なのかを伝える自己紹介から始めます。
エージェントなどを通して、すでに相手にはある程度自分の情報が伝わっているはずですが、自分の言葉で伝えるのは初めてですよね。
ゼロから自己紹介するつもりで書きましょう。
ホストファミリーに実際に会う前の取り急ぎの挨拶ですから、長々とした文章を書く必要はありません。
会ってからコミュニケーションのキッカケになる程度のざっとした内容で十分です。
- Hi, I’m ○○.(私は○○といいます。)
- Hi, my name is ○○.(私の名前は○○です。)
まもなく「ファミリー」として一緒に生活をすることになるわけですが、まだ見知らぬ仲ですのでスラングや馴れ馴れしい文体は避ける方がよいでしょう。
堅苦しい文章にする必要はありませんが、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
文章からも人柄が伝わるものです。
名前に続き、ホームステイでお世話になる予定になっていることを伝えます。
- I will be staying at your place for one month from (date).(○日から、一ヶ月お宅にホームステイをすることになっています。)
- I am very happy to visit and stay in your country this time.(今回、そちらの国へ訪問滞在することをとても嬉しく思っています。)
- This will be my first travelling abroad.(海外に出るのは、今回が初めてです。)
受け入れてくれることに対し、お礼も述べましょう。
- I’d like to thank you in advance for having me in your family.(お宅に受け入れてくださり、ありがとうございます。)
どんな人物なのか、おおまかに知ってもらうために自己紹介をします。
- I’d like to introduce myself briefly.(簡単に自己紹介させていただきたいと思います。)
「briefly」は「簡潔に」です。
- I’d like to give you some introduction about myself.(ざっと自己紹介させていただきたいと思います。)
日本から来るといっても、日本のどこから来るのか相手も興味をそそられるところです。
- I’m from a city called ○○.(○○と呼ばれる街の出身です。)
- I’m from ○○, about 30km north from Tokyo.(東京から北へ30kmほどの○○の出身です。)
- I was born in Tokyo but currently I live in Osaka.(東京で生まれましたが、今は大阪に住んでいます。)
- I was living in Vietnam until I was three years old.(3歳までベトナムに住んでいました。)
出身や住んでいる場所について説明するフレーズをもう少しご紹介します。
- I’m from ○○.(○○の出身です。)
- I was born in ○○.(○○で生まれました。)
- I was brought up / raised in ○○.(○○で育ちました。)
- I am living in ○○.(○○に住んでいます。)
- I used to live in ○○.(以前は○○に住んでいました。)
- currently / now(現在)
- before / previously(以前)
- until (time)(~まで)
趣味や習慣、滞在中にやりたいことなどを伝えておくと、相手も心の準備が出来るので助かるはずです。
共通点が分かればコミュニケーションも進みますよね。
趣味を伝えるには、「I like to ○○」「I like ~ing」などのフレーズを使います。
- I like to watch movies.(映画を観るのが好きです。)
- I love playing tennis.(テニスが趣味です。)
- I enjoy cooking / cycling every weekend.(週末はよく料理/サイクリングを楽しんでいます。)
自分の家族についても知ってもらうと、受け入れる方も安心するものです。
- I have four in my family.(我が家は4人家族です。)
- I have a sister / brother.(姉妹/兄弟がいます。)
外国では、上の兄弟か下の兄弟かはあまり重視されませんが、伝えるなら「younger(年下)」や「older(年上)」を付けます。
「○年年上/年下」というなら「3 years younger / older」のようにします。
- My father is working for a food company.(父は食品会社に勤めています。)
- My mom is a school teacher.(母は学校の教師です。)
- I am an only child.(私は一人っ子です。)
- My brother is 12 years old.(弟は12歳です。)
- My sister is studying ○○ at △△.(妹は△△で○○を勉強しています。)
- We have two cats in my house.(家では猫を2匹飼っています。)
学生なら是非学校のことも伝えましょう。
- I am a student of ○○ university.(○○大学の生徒です。)
大学では何を専攻しているのかこそ、相手の知りたいポイントです。
- I am a student at University of △△, majoring in ○○.(△△大学で○○を専攻しています。)
- I am majoring in mathematics.(数学を専攻しています。)
- Accounting(会計学)
- Agriculture(農学)
- Art(美術)
- Biology(生物学)
- Business Administration(経営学)
- Cultural Anthropology(文化人類学)
- Economics(経済学)
- Education(教育学)
- International Relations(国際関係学)
- Law(法学)
- Literature(文学)
- Medicine(医学)
- Pharmacy(薬学)
- Psychology(心理学)
- Science(理学)
- Sociology(社会学)
アメリカの高校、大学の学年は独特の呼び方がありますので、知っておくとよいでしょう。
もちろん、忘れてしまっても「I’m in the first year / second year」といった表現で通じます。
- freshman / frosh.(1年生)
- sophomore / soph.(2年生)
- junior / jr.(3年生)
- senior / sr.(4年生)
- I’m a sophomore at the university of ○○, majoring in Agriculture.(○○大学農学部の2年生です。)
滞在期間中にやりたいと思っていることがあるなら、それも伝えておくとよいと思います。
「滞在期間中、そちらにいる間」は、「during the stay」や「while I’m there」などと表現出来ます。
- I’d like to participate in your local volunteer group during my stay.(滞在中は、そちらのボランティアグループに参加してみたいと思っています。)
- I’d like to learn about the preservation of the old buildings in your city during my stay.(滞在中、そちらの街の古い建物の保存について知りたいと思っています。)
- I’m very excited to experience and learn the different culture and custom.(異なる文化や習慣を体験し、学ぶのをとても楽しみにしています。)
英語では「よろしくお願いします」を直訳することは出来ませんが、「(会えるのを)楽しみにしています」といえば、代わりの表現としてぴったりです。
- I’m so excited to meet you all very soon.(もうすぐ皆さんにお会いするのをとても心待ちにしています。)
- I’m very much looking forward to meeting you in person.(皆さんに実際にお会いするのをとても楽しみにしています。)
in person=実際に
メールの最後は、次のようなフレーズで締めくくります。
- Best regards,
- Best wishes,
- Sincerely,
まとめ
以上がホームステイを有意義に過ごすためのホストファミリーへの挨拶メールの書き方です。
ホストファミリーとのコミュニケーションは、この挨拶メールですでに始まっています。
お互いの情報はある程度伝わっているとはいえ「自分の言葉で」事前に挨拶を入れておくのはとても大切です。
この場合、正しい英語で上手にメールが書けているかどうかは二の次です。
自ら直接コミュニケーションを取るのがポイントです。
限られた滞在を有意義なものにするには、ホストファミリーとの友好的な関係が欠かせません。
せっかく海外で生活するチャンス、何事にも積極的な態度でステイを成功させましょう。
事前の挨拶メールはその第一歩です!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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