仕事や勉強、様々な理由で世界に出て行く日本人が増えています。

最初は新しい生活環境について何も知らず、知っている人も皆無だったとしても、暮らしているうちに親しい関係が築かれていくことでしょう

そんな中、せっかく慣れてきた地域から引っ越さなくてはならなくなる人もいます

この時にはお世話になった人への挨拶が必要です。

また、インターネットがある時代、たとえ遠くへ引っ越しても今までとたいして変わらぬ交流を続けることも可能です。

離れても引き続きよい関係が保てるよう、気持ちよく引っ越し連絡と最後の挨拶をしなければなりません。

この記事では、そのように引っ越しが決まったとき、そして引っ越しが済んだときに必要な挨拶役立つ英語の挨拶フレーズをご紹介します。

引っ越します!

英語で「引っ越し」というには「move(動く)」という単語を使います。

  • I’m moving soon.(まもなく引っ越します。)
  • We are moving abroad after three months.(私たちは3ヵ月後には海外へ引っ越します。)

「abroad」「海外へ」という意味です。

  • We want to go / live abroad(海外へ行きたい/住みたい。)

ひと口に「引っ越し」といっても、実際には「引っ越して来る」「引っ越して行く」の両方がありますよね。

「引っ越して来る、入居する」「move in」「引っ越して出て行く、退去する」というには「move out」というように、「in」と「out」で使い分けます。

  • He’s moving out from this house next month.(彼は来月この家から引っ越します。)
  • We are moving in this apartment soon.(私達は、まもなくこのマンションに入居します。)

「マンション」は、英語では「アパートメント(apartment)」です。

  • We move only a block, so we are still around.(引っ越すといっても1ブロックだけなので、またこの辺にいますよ。)

都会を離れて「田舎暮らし」を選ぶ若者も増えています。

  • We are planning to move to somewhere deep country.(どこか田舎へ引っ越そうかと考えています。)

「○月に」というときは、「in+月」を使いましょう。

  • I’m planning to move in November.(11月に引越そうと考えています。)

「○週間/ヶ月後に」は、「after ○ weeks / months」です。

  • We are moving to Hokkaido after two months.(2ヶ月後に北海道に引っ越します。)

行き先を伝えるときは「to+行き先」です。

  • I’ll be moving to ○○after three weeks.(3週間後に○○へ引っ越します。)

引っ越した先の環境も気になりますね。

「ご近所、隣人」「neighbour」といいます。

アメリカ風のスペルでは「neighbor」になります。

  • I hope we’ll meet good neighbours.(ご近所さんはいい人たちだといいですが。)
  • We are neighbors from today.(今日からご近所同士ですね。)

「next door(隣のドア)」「お隣」の意味です。

  • next-door house(隣の家)
  • I live next door to the bakery.(パン屋の隣に住んでいます。)

「neighbourhoodまたはneighborhood」「近隣、近所」という意味です。

  • There are several shopping malls in this neighbourhood.(この近隣にはショッピングモールが複数があります。)
  • Many young families in the neighbourhood.(この辺りには若い家族がたくさんいます。)

引っ越しの理由は・・・

引っ越しを決めるには様々な理由があったはずです。

「We are moving out(引っ越します)」の挨拶に理由も添えることで、さらにコミュニケーションが広がります。

  • We have to move out because our landlord wants to renovate the house.(大家さんが家を改修するので、引越さないといけないのです。)
  • We wanted to move because this place was very noisy.(ここはとても騒音がうるさかったので引っ越したかったんです。)
  • We are moving into the larger / smaller house.(もっと大きな/小さな家に移ることにしました。)
  • Since we now have a baby we want to live in the house with garden.(子供が出来たので、庭のある家に住みたいと思ったのです。)
  • I wanted to live closer to my working place.(もっと職場の近くに住みたかったのです。)
  • I’m going to live with my friend.(友達と住むことにしたのです。)
  • I’m getting married.(結婚することになったのです。)

「家庭の事情で」などと言葉を濁しておきたいときには「due to family circumstances」などということも出来ます。

転勤は「transfer」を使います。

  • I’ll be transferred to Singapore next month.(来月シンガポールに転勤になります。)
  • We will be staying in Singapore for three years.(シンガポールには3年間滞在の予定です。)

帰国の連絡と挨拶

海外での長期滞在を終え、ついに日本に帰国するときに挨拶表現をご紹介します。

楽しい思い出を持って無事に帰国の日を迎えられるのは、海外で出会った人たちのお陰です。

引っ越し前の挨拶はきちんと済ませたいですね。

「日本に戻る、帰国する」というときは「back」がキーワードです。

  • We are moving / going back to Japan next month.(来月、日本へ引っ越し/帰国します。)

海外に暮らすと、仕事や子供の学校の都合などで家族の帰国時期がずれるというケースが発生します。

  • My wife / Husband will remain here until the end of the year.(妻/夫は年末まで、ここに残ります。)
  • My wife and kids will follow after me when the school term ends.(妻と子供たちは、学期が終わってから私の後を追って来る予定です。)
  • I’m going to take my family when I’m settled in the new place.(新しい場所での生活が落ち着いたら、家族を呼び寄せるつもりです。)
  • first / second / third term(一学期/二学期/三学期)
  • at the end of this term(この学期が終わったら)
  • when the academic year ends(この学年が終わったら)
  • after the exam(試験が終わったら)
  • after graduate from school / finish the school(学校を卒業したら)

お世話になりました!

日本なら去り際の挨拶は「お世話になりました」というところですが、英語ではどういったらよいでしょう?

「お世話になりました」を直訳出来るフレーズは英語にはありませんが、要はいろいろなことひっくるめてお礼を伝えたいわけです。

ならば、「Thanks / Thank you for everything(いろいろありがとうございました)」といえばよいのです

  • Thank you for everything. (いろいろお世話になりました。)
  • My life here is unforgettable.(ここでの生活は忘れられません。)

次のフレーズは、自分が去る側でも、見送る側でも使える別れ際の言葉です。

  • We will miss you so much.(寂しくなります。)
  • Stay health.(体に気をつけて、元気で。)
  • Let’s keep in touch.(これからもよろしくお願いします。)

去って行く人には、次のセリフで新しい土地での成功を祈りましょう。

  • All the best in your new place.(新しい土地での生活がうまく行きますように。)

引っ越してきました!

新しく引っ越した先へも挨拶が必要です。

ご近所にはどんな人が住んでいるのかを知る機会にもなります。

日本では、小さな贈り物を配りながら近隣に引っ越し挨拶をする習慣がありましたが、最近では誰もがそうするとは限りません。

何年住んでいても近所の人の顔を知らないということさえあります。

外国でも家を訪問して挨拶すべきなのか、あるいは顔を合わせたときに自己紹介すれば足りるのかなど、習慣は居住地によって異なりますし、人それぞれの考え方によっても違います。

けれど、たとえ訪問しないとしても顔を合わせたときには挨拶や自己紹介をするようにはしたいですね。

引っ越し作業をしているときにたまたま近所の人と出会ったら、そのときは引っ越し挨拶のベストタイミングです。

  • Hello, I’m ○○. We just moved in here today.(こんにちは。今日引っ越してきた○○と申します。)
  • Hope we can be good neighbours.(よい隣人同士になれると嬉しいです。)

日本から来たのなら「We are from Japan(日本から来ました)」ですし、他の国や場所から来たのなら「We moved from ○○」となります。

  • We moved from South Africa.(南アフリカから引っ越して来ました。)
  • Our previous posting was in South Africa.(この前の赴任地は南アフリカでした。)
  • But we are originally from Japan.(けれど、出身は日本です。)

「originally」「元々は」という意味です。

「origin」「源」といった意味です。

初対面でも、共通点があると親しくなりやすいものです。

特に、引っ越したばかりのうちは、地域について知りたいことも多いもの。

出来るだけ早くお付き合いのチャンスを掴めるといいですよね。

  • You have small children! We have 2 kids of almost same age.(小さなお子さんがいらっしゃるのですね。私たちにも同じくらいの歳の子供が二人いますよ。)
  • Which school / kindergarten / nursery are your kids going?(お子さんたちはどこの学校/幼稚園/保育園に通ってますか?)
  • You have a nice garden. Actually, I like gardening.(素敵なお庭ですね。実は私はガーデニングが趣味なんです。)
  • You have a dog? What’s her / his name? (犬を飼っているのですね。名前は何ですか?)
  • We have a dog too. Can we join you when you are taking out your dog around here sometime?(ウチにも犬がいるんです。今度、近くを散歩するときに一緒に同行させてもらっていいですか?)
  • Please feel free to come over for a tea.(気軽にお茶を飲みに来てください。)

まとめ

以上が、海外で住んでいた地域から引っ越す時に便利な英語の挨拶フレーズです。

人生の節目節目で、多くの人が何度かの引っ越しを経験するでしょう。

何事も「最初と最後が肝心」です。

引っ越しのときは、この記事でご紹介した「英語の引っ越し挨拶フレーズ」に加え、以前ご紹介した「自己紹介フレーズ」も参考に、自分なりの挨拶をアレンジしてください。

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。