ビジネスでもプライベートでも、初対面の印象というのはとても大事です。
うまく良い印象を与えることができれば、その後の関係はうまく続きますが、悪い印象を与えてしまうと良い関係が築けなくなります。
とりわけビジネスにおいてはその後の流れにも影響しかねない重要ポイントです。
しかし、いざビジネスにおいて英語で自己紹介をする機会が訪れてしまったときスラスラと話すことができるでしょうか?
自分は英語の勉強をまともにしてこなかった、英会話もろくにできないと不安に思う人も多いかもしれません。
そこで、今回はビジネスにおいて「デキそうな人」と印象付ける英語の挨拶や自己紹介で使えるフレーズやポイントをまとめました。
どんなに英語ができなくてもここで紹介するフレーズをしっかり覚えて使えば相手に「ダメだ、この人」と思われるどころか好印象を与えることができます。
是非、読んで実践してみてください!
英語の挨拶と自己紹介
どんな出会いも、まずは挨拶から始まります。
さて、英語で挨拶といっても、どのようなものがよいのでしょう?
ビジネスでもプライベートでも、とっかかりはHi!またはHello!で大丈夫です。朝のうちであれば、Good morning!もよいですね。
積極的に声を掛けていくことが大事です。
ところで、このとき「態度」が非常に重要だということを頭に入れておきましょう。
人に与える印象は言葉だけでなく、全体の雰囲気やイメージが大きな比重を占めています。
人が相手を判断するのは、英語が話せるか話せないかではありません。
信頼に足る人物と見てもらえるかどうかがカギです。
挨拶をするときは相手の目をしっかり見て、上記の挨拶を口にしながら堂々と握手の手を差し出しましょう。
もちろん笑顔で、です。
- My name is ○○.(私の名前は○○です。)
- I’m ○○.(○○と申します。)
日本人の名前には、外国人にとっては発音しにくいものもあります。
ビジネスは名前を覚えてもらってこそです。
外国人にも発音しやすいよう名前を短くしたり、必要に応じて馴染みやすいニックネームにしてみるなど工夫するのもよいでしょう。
- Please call me △△.
続いて、自分が担当している仕事について軽く触れます。
- I’m in charge of ○○.(○○の担当をしています。)
- I’m the successor to ○○.(○○の後任です。)
- This is my first assignment abroad.(今回が初めての海外赴任です。)
名前を伝えた後は「はじめまして」にあたるフレーズを続けます。
ワンパターンにならないよう、いくつか挙げますね。
次の2つはビジネスでもプライベートでも一番よく使われます。
- (It’s) nice to meet you.
- (It’s a) pleasure to meet you.
話には聞いていた、あるいはメールではやり取りをしていたけれど顔を合わせたのは初めてというときは、finally(やっと、ついに)を入れて気持ちを伝えるとよいでしょう。
- It’s wonderful to finally meet you!
お会い出来て光栄という感じを特に伝えたいときは、こんな感じで。
- It’s an honor to meet you.
出来れば、「はじめまして」の後に相手の名前を添えると、積極性も出せて理想的です。
Nice to meet you , Mr. Dickensという具合です。
名前の聞き間違いや発音の仕方を正してもらうチャンスにもなりますね。
日本語では相手の名前を呼び掛けながら挨拶するのは稀ですが、英語の場合、相手の名前を折々に口に出すことは大切です。
Thank you, Erika(ありがとう、エリカ)といった感じです。
女性につける敬称はMs.を使います。
女性に対して不用意にMrs.(既婚女性につける敬称)使うとoffensive(失礼、無礼)となりかねません。まして、Miss(未婚女性につける敬称)は先方からそのように紹介されたのでもない限り、ビジネス上で使うことはないでしょう。
男性につける敬称はご存知の通りMr.です。
英語で世間話を挟む
お互いの自己紹介が済んだら、ビジネスの本題に入る前にちょっとした会話「Small talk」を挟むようにしましょう。
日本語で会話をするときもそうしますよね。
これによって雰囲気をほぐしてから本題に入るというわけです。
このように会話の口火を切ることをBreak the ice(氷を割る)といいます。
- Is this your first visit here?(ここへいらっしゃるのは初めてですか?)
- No, it’s my second time to be here.(ここへは今回が二度目の訪問です。)
- How was the flight?(フライトはいかがでしたか?)
- I enjoyed a pleasant / comfortable flight.(楽しい/快適なフライトでしたよ。)
- Have you tried some local food?(この土地の食事は食べてみましたか?)
- Yes, I enjoyed ○○ last night at △△.(はい、昨日の夜、△△で○○を楽しみました。)
- Not yet, but I’m looking forward to enjoying local specialties.(まだなのですが、地元の美味しいものを食べるのを楽しみにしています。)
人との出会いにおいて適切なSmall talkが出来ることは「スキル」の一つと考えられています。
当たり障りのない話題をいくつか振れるようにしておくと、ビジネスだけでなくプライベートでも役立ちますよ。
外国流名刺交換
海外でも、初めて会ったビジネス相手とは名刺(Business card)の交換をします。
- Could we exchange business cards?(名刺の交換をさせていただけますか?)
- Let me give you my business card.(私の名刺をお渡しします。)
- Here’s my business card.(こちらが私の名刺です。)
いただいた名刺に書いてある事柄を、前述の「Breaking the ice」の題材(Icebreaker)として使うのも手ですね。
- Oh, this is where your company located?(おや、こちらに御社があるのですね。)
- Your company deals agricultural products as well?(御社は農業関連の品も扱っているのですね。)
- You have a branch in ○○? I’ve just visited there last week.(御社は○○に支店があるのですね。ちょうど先週そちらへ行きましたよ。)
ちなみに、日本では「名刺は相手の人格と同じ」などと言って名刺は大切に扱われるものですが、海外では大抵片手で受け渡しされますし、その後の扱いもぞんざいです。
初めて見るとビックリするかもしれませんね! もちろん、あなたまでそうする必要はないと思いますが。
出会いの締めくくり方
せっかくの出会いは、締めくくりも肝心です。
今日は会えてよかったと思っていただきたいですからね。
「これからも何かあれば気軽に連絡を取り合える人」という雰囲気を醸(かも)して別れましょう。
- It was nice meeting you.(お会い出来てよかったです。)
- It was really nice talking to you.(お話出来てよかったです。)
もし、相手から先に締めくくりの挨拶があったときは、同じフレーズを繰り返して最後に「too」をつければOKです。
別れるまでに、もう一言二言交わす間があったときはこんな感じでつなぐとよいでしょう。
- I’m looking forward to doing business with you.(今後のビジネスを楽しみにしています。)
- I’m looking forward to building our further relationship.(今後さらなるお付き合いを楽しみにしています。)
- I will send you an e-mail about ○○.(○○について、メールしますね。)
- Have a nice day!(良い一日を!)
- Have a nice weekend!(良い週末を!)
自社まで足を運んでいただいたのなら、お礼を言うとよいですね。
- Thank you for coming today.(今日はお越しいただいてありがとうございました。)
- Thank you for your time today.(今日はお時間ありがとうございました。)
もし、この出会いを取り次いでくれた誰かが先方にいるようであれば、このようなひと言を添えると気遣いを演出できます。
- Please pass my regards to ○○.(○○さんによろしくお伝えください。)
同僚向けの英語挨拶
社外の人との初顔合わせを想定した会話例を挙げてきましたが、着任次第挨拶が必要なのは職場の仲間です。
まずは、担当の人から皆さんへの紹介があると思いますが、その後は自分で完結させなければなりません。
自分を紹介してくれた人にさりげなく「Thank you…」と伝えたら、社外の人向けと同じように、Hi / Good morning / Hello everyone! How are you?(皆さん、こんにちは/おはようございます!)などの挨拶に続けて、名前と担当部署を伝えます。
- I’ll be working for ○○ section / department.(○○課/部に配属になりました。)
- I’ll be in ○○ team.(○○チームに入ることになりました。)
特技、趣味、これからやりたいこと、以前の経歴などについて簡単に紹介すると親しみを持ってもらえます。
今後の会話のキッカケにもなりますね。
- I’m looking forward to knowing this country deeply and have a lots of friends.(是非この国を深く知り、友人をたくさん作りたいと思います。)
- I came from the head office / Nagoya branch.(本社/名古屋支社から参りました。)
- I was formerly working for ○○company.(前職は○○会社で働いておりました。)
社内向けの締めくくりの言葉はこんな感じで。
- I am new here, so I need your help. Please support me. (宜しくご指導ください。)
- I would very much appreciate your assistance.(宜しくご指導いただけると幸いです。)
- I’m looking forward to working with you all!(皆さんと一緒に仕事をするのを楽しみにしています。)
まとめ
以上が、英語で面と向かって自己紹介するときの英語フレーズ、とその時に注意すべきポイントです。
繰り返しになりますが、一番大事なのは笑顔で堂々と接することです。
そうして自己紹介が無事終わった後は、その出会いをどこまで発展させられるかはあなた次第です!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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