外国人が愛する人に「ダーリン」や「ベイビー」などと呼びかけているのは、決して映画やドラマの中だけではありません。

日常生活の中でも、年齢を問わず二人だけの愛称で呼び合っているものです。

他にも親しい関係のもの同士が呼び合う言葉は実はたくさんあります

この記事では、英語でのコミュニケーションにおいて「愛する者同士が内輪でどんな呼び方をしているのか」について21個の例とともに解説していきます。

また他にも、「一般的なパートナーの呼び方」「ファーストネームの愛称について」にも触れています。

この記事を読んで、実際に大切な人を英語の愛称で呼んでみましょう

英語でいうパートナーの呼び方

愛する人、かわいい人に呼びかける名前「pet name」といいます。

「pet(ペット)」は飼っている愛玩動物を指すだけでなく、「愛情を向ける対象」「pet」と呼びます。

愛する人への呼びかけの言葉は、他にも「name of endearment」といったりもします。

付き合っている相手をニュートラルな言い方で呼ぶには、「girlfriend」「boyfriend」になります。

夫婦であれば「wife」「husband」といいますが、それらを茶目っ気を込めて呼ぶ「wifey」「hubby」という呼び方もあります。

また、互いに同等でリベラルなイメージを意識するなら「partner」を使うのもよいでしょう。

「配偶者」にあたる硬い言葉として「spouse」というのもあります。

公的な書類などで使われる言葉です。

また、「significant other」という言い方もあります。

「大切な人」という意味で、性別や結婚しているかどうかなどを問わずに使えます。

「FLOTUS」「POTUS」って?

「First lady」とは大統領、首相などの夫人を指す呼び方として知られています。

日本の首相夫人も英語では「first lady of Japan」となりますが、中でもアメリカの大統領夫人を指す省略語があります。

「First Lady of the United States」の頭文字を取った「FLOTUS」という言葉です。

ちなみに、アメリカ大統領を意味する略語は「POTUS」です。

「President of the United States」の頭文字になっています。

英語名の愛称

英語ではファーストネームに対してもよく愛称が使われます。

私たちがよく聞きなれている英語の名前も実は本当の名前の愛称だったということがよくあります。

例えば、「Elizabeth」「Beth」「Lise」に、「Susan」「Susie」「Sue」のようになります。

元アメリカ大統領「Bill Clinton」も本名は「William」です。

「ウィリアム」の愛称は「ビル」として知られています。

単語の語尾に「-ie」や「-y」がくっ付くと、「小さい、可愛い」といったニュアンスを作り出します。

「指小辞(diminutive)」と呼ばれるもので、「Anne」が「Annie」、「Victoria」が「Vicky」、「Rebecca」が「Becky」となるのがその例です。

愛する人への愛情あふれる呼び方

さて、愛する人を呼ぶときの表向きな呼び方については上記でご紹介した通りですが、こちらでは、もっと愛情や親密さが感じられる呼び方をご紹介します。

男女問わず使えるものもあれば、女性向けの呼び方、子供にも使えるものなどがあります。

Honey / Hon

相手に対する可愛い、いとしいといった思いが伝わって来るようなこの呼び方は、夫婦や恋人同士の呼びかけとしてとてもよく使われているものです。

女性に限らず、男性に対しても使えますし、仲良しの女性同士で使う人もいます。

メッセージなどで文字にするときは「hny」と書くことも出来ます。

「Hon」「Honey」を省略した言い方です。

  • Hi honey, how are you?(どう? 元気にしてた?)

Sweetheart / Sweetie

これも夫婦、恋人同士が互いを呼び合う王道の呼び方です。

「Honey」と同じように、こちらも男女を問わず使えます。

相手を大切に思い、いつくしむイメージがあります。

そのため、カップルだけでなく子供に対しても使える呼び方です。

  • Can I have a talk, sweetie?(ちょっと話せるかな?)

Baby / Babe

カジュアルに使えて人気の呼び方です。

外国の映画やドラマで使われているのをよく見ると思います。

同時にまた、よく知らない相手に「Baby」と呼びかけて迷惑がられているシーンも目にしたことがあると思います。

相手との関係をわきまえて使うことが大事です。

  • I missed you baby.(とても会いたかったよ。)

Gorgeous / Beautiful / Pretty

相手の女性に夢中であれば自然と口に出てくる呼び方ともいえるでしょう。

男性であれば「Handsome」など、見た目の印象をそのまま呼びかけることもよくあります。

  • Anything you want, gorgeous.(欲しいものは何でも。)

Cutie pie / Cutie pumpkin

「Cutie pie」は年齢を問わず女性に対して使える呼びかけです。

  • You don’t need to worry, cutie pie!(君は心配することないんだよ!)

もう一方の「pumpkin」は何と「カボチャ」の意味です。

こちらは10代、20代といった若者同士で使うイメージです。

Queen / Princess

大事な女性であれば「Queen」という呼び名もふさわしいものになります。

もし、「Queen」よりも「Princess」の方がより相手のイメージにふさわしいと思うなら「Princess」でもよいでしょう。

  • Queen, what do you want to eat for lunch?(ランチは何にする?)

Darling

聞きなれている「ダーリン」という呼びかけは、定番で当たり障りがない表現です。

古いアメリカのホームドラマが思い浮かぶような、ちょっと古めかしいイメージもあります。

  • Darling, can you bring my bag?(ダーリン、私のバッグを持って来てくれる?)

Love

愛情を注いでいる相手ですから、「Love」や「My love」という呼び方は自然に口に出てくるはずです。

  • Hi love! How are you today?(今日の調子はどう?)

Angel

これも、大切な思いや可愛がっている気持ちが伝わってくる呼び方です。

恋人だけでなく、いとしい子供たちへの呼びかけに使うのもよいでしょう。

  • You know you are my angel!(私の大事な人だよ!)

Kitten

「子猫ちゃん」です。

しなやかで茶目っ気があって可愛い子猫のイメージがあるなら「Kitten」がピッタリです。

  • Come here my kitten!(ちょっとここに来てごらん!)

フランス語では恋人をいろいろな動物にたとえて呼び合います。

愛する人への呼びかけの言葉がたくさんあることで知られるフランス語ですが、英語とはちょっと傾向が違っており、英語ではあまり動物は出てきません。

Dear

夫婦、恋人同士に限らず使えます。

親子の間の呼びかけや、女性では親しい友人同士の会話でも「dear」と呼び合います。

  • Thank you dear.(どうもありがとう。)

メールや手紙の書き出しでは、面識のない相手へも「Dear」から始めますが、人への呼びかけとして使う場合は相手を選ぶ必要があります。

Sugar / Candy

「砂糖」も、好きな相手への呼びかけの言葉として使えるのです。

  • Hey sugar, what do you want for your birthday next week?(来週の誕生日には何が欲しい?)

要は甘いものなら何でも愛する人への呼び方に使えます。

「Candy」も「Sugar」と同じように使えます。

Precious

「大切なもの」を意味する「Precious」もまた、人を呼ぶのに使えます。

10宝物のようにいつくしむ大切な相手であれば「My treasure(私の宝物)」と呼んでもよいのです。

  • Hello my precious! Did you sleep well?(よく眠れた?)
  • Hello my treasure! How’s your flu?(風邪の具合はどう?)

まとめ

以上、英語の世界で使われている「愛する人、恋人への呼びかけフレーズ」をご紹介しました。

ファーストネームやニックネームで呼ぶだけでなく、相手への思い思いのイメージを駆使して呼びかけているのが伝わってきます。

もちろん、ここにある呼び方は「一般的なもの」であって、全てではありません

あなたのパートナーのイメージに合わせて好きな呼び方で呼んでいいのです。

大切な人には、呼び方一つでも愛情を伝えてください!

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。