海外に行ったとき、映画館で映画を観てみるというのはいかがでしょう?
滞在期間が短いと、映画館で日本語字幕もない映画を観て時間を過ごすより、もっと街を見て歩きたいと思うかもしれませんね。
外国に来てまで映画館だなんて今さらと思うかもしれませんが、日本とは違った雰囲気の映画館を体験するのはきっと新鮮な発見がありますよ!
せっかくですから、現地在住者の気分になって映画館へ足を運んでみてください。
ここでは、海外で映画を観てみようと思ったときに、知っておくと役立つ単語やフレーズをご紹介します。
映画を観に行く
ところで、映画を英語でというとき、「movie」「cinema」「film」「picture」などいくつもの単語が浮かびます。
「movie」は「絵が動く(move)」ことから来た言葉ですし、「cinema」は「cinematograph」を略したものです。
普段「映画」というときは「movie」や「film」が使われることが多いです。
英語の勉強をしている人は、字幕で映画を観るといろいろな言葉や言い回しを覚えることが出来ます。
「字幕」のことを英語では「subtitle」といいます。
- French movie / film with Japanese subtitles.(日本語の字幕付きフランス映画)
勉強は抜きにして気楽に外国映画を観たいなら、吹き替え映画が便利ですよね。
「吹き替え」は「voice-over」または「dubbed」といいます。
- French movie / film with Japanese voice-over(日本語吹き替えのフランス映画)
- Japanese dubbed French movie / film(日本語吹き替えのフランス映画)
日本では日本語字幕で観たいですが、海外で英語圏以外の映画を観るときは英語字幕が付いたものを選ぶことになります。
- Is this movie subtitled in English?(この映画には英語の字幕が付いていますか?)
- Where is the country of origin of this movie?(どの国の映画ですか?)
「country of origin」は「どこの国から来たのか」を表す言葉です。
人間に対して質問すれば、「出身国」、モノについていう場合は「生産国」を意味します。
映画館は「movie theatreまたはmovie theater」、イギリスでは「cinema」などといいます。
「theatre」と「theater」はイギリス風のスペル(前者)とアメリカ風スペル(後者)の違いです。
レストランなども併設した複合施設「シネマコンプレックス」は、「multiplex」「megaplex」などといいます。
基本的に「mainstream films(話題作)」を上映しています。
ちなみに「3D」は「three-dimensional(三次元)」の略です。
小規模な「上映会」は「(film) screening」といいます。
ジャンルについて
誰もが好みのジャンル(genre)をお持ちでしょう。
ディズニーやピクサーなどの「アニメ映画」を「animation movie / film」というのはご存知でしょうが、短くして「anime」といったら「日本のアニメ」のことになります。
「アニメ」というカタカナ語がそのまま英語になった一例です。
- science fiction(SF)
- biographical(自伝)
- documentary(ドキュメンタリー)
- foreign movies(外国映画)
「drama」というジャンルもあります。
日本語で「ドラマ」というとき、「映画」に対する「ドラマ」のような意味で使いますが、英語のdramaはストーリーの一ジャンルのこと。
「戯曲」といった意味があるように、「ある人たちの、ある日常」を表したストーリーのことです。
「(TV)ドラマを見た」というときのドラマは「TV dramas」や「TV shows」になります。
- Which TV drama do you think is the best for the this season?(今シーズンのベストドラマは何だと思いますか?)
「indie film」は「independent film」を略したもので、日本語では「自主制作映画」と呼ばれます。
ハリウッドのメジャースタジオの製作でない映画などを指します。
製作規模はハリウッドの大作に及ばないとしても、既存のスタイルとは異なるユニークさが魅力のインディーズ映画。
世間であまり知られていない、あなただけの「掘り出し物映画」を見つけることも出来ると思います!
インディーズ映画だけを対象にした映画祭、俳優で映画監督のロバート・レッドフォードが主催する「サンダンス映画祭」は、初開催(1978年)から来年で40年を迎えます。
映画に誘う
友人を映画に誘いたいときは、「Let’s go to the movie(映画に行きましょう)」といって声をかけてみましょう。
「Why don’t we go to the movie? There’s a new theatre just opened last month.」(映画に行ってみませんか? 先月オープンした新しい劇場がありますよね。)
「Good idea. I haven’t been to the movie theatre for a long time.」(いいですね。劇場で映画を観るのは久しぶりです。)
映画を媒体にして、いろいろな会話が広がります。
- What do you want to see?(何を観たいですか?)
- What movies are showing now?(今だと、どんな映画をやっていますか?)
- What’s on at the cinema now?(今は何を上映していますか?)
- This is just released.(これは公開されたばかりですよ。)
- What is the movie about?(何の映画ですか?)
- Have you seen this before?(この映画観たことありますか?)
- Have you seen the movie called “Perfume”?(パフュームという映画は観たことありますか?)
- There is a film screening from tomorrow at the art space. Would you like to go?(明日からアートスペースで映画の上映がありますが、観に行きませんか?)
- This movie is based on the novel.(小説を基にした映画です。)
- This movie is based on the fact.(事実を基にした映画です。)
- Who is in it?(誰が出ていますか?)
- Who is the director?(監督は誰ですか?)
- He / She is my favourite movie director.(彼/彼女は私の大好きな映画監督です。)
- I must see every his / her movies.(彼/彼女の作品は全て観るようにしています。)
- Do you know where we can see that movie?(その映画は、どこの劇場で観られるか知っていますか?)
- Let’s check the show time.(上映時間を調べてみましょう。)
- Let’s check where we can see.(どこで観られるか調べてみましょう。)
- Check the price too.(値段も調べましょう。)
チケットを買う
最近では自動販売機やオンラインで購入するケースが多いと思いますが、場所によっては昔ながらにチケットを購入するところもあります。
チケット売り場は「ticket office」「box office」など、入場料は「admission」といいます。
- pre-sale ticket(前売り券)
- adult(大人料金)
- student(学生料金)
- senior(シニア料金)
- child(子供料金)
「枚数+チケットの種類」に続けて、「for+映画タイトル」と「at+上映時間」を伝えます。
- I’d like two adult tickets for ○○ at 8 pm.(午後8時からの○○のチケットを、大人2枚ください。)
- May I have two tickets for adult and two for children?(大人2枚、子供2枚のチケットをお願いします。)
- May I have two tickets for the 2 pm show of ○○?(2時からの○○の映画のチケットをください。)
- How much is / are the ticket/s?(チケットはいくらですか?)
- What time does the show start?(上映は何時からですか?)
次のようなフレーズを見たり言われたりしたら、チケット/席はないということです。
「Not available(なし)」「Sold out(売り切れ)」「Fully booked(満席)」
- Where do you want to sit?(どこに座りたい?)
- You choose.(あなたが決めていいですよ。)
- Let’s get something to eat / drink.(何か食べるもの/飲むものを買いましょう。)
- Let me get some snack and drink.(スナックと飲み物を買ってきます。)
感想を語る
映画を観た後に人と感想を述べ合い、それぞれの感じ方を語り合うのも映画のもう一つの楽しみです。
- How did you like it?(どうでしたか?)
- What did you think (about ○○)?((○○について)どう思いましたか?)
- acting(演技)
- plot(筋書き)
- It was touching.(感動しました。)
- It was great / wonderful / amazing.(素晴らしかったです。)
- It was really good / nice.(すごくよかったです。)
- It was far beyond my expectation.(想像していたより遥かによかったです。)
- This could be one of the best movies I ever watched.(今まで観た映画で一番といえるかも。)
- No doubt, this is the best I ever watched.(間違いなく、今まで観た中で一番です。)
- I should write a review on my blog about this movie.(この映画のレビューを是非自分のブログに書こうと思います。)
- I want to see more of his films.(彼の作品をもっと観たいと思います。)
- He / She never disappoint me.(彼/彼女はいつだって私の期待を裏切らないんですよ。)
- If you liked this movie, you should also see ○○.(この映画が好きだったのなら、○○も観るべきですよ。)
- It wasn’t so bad.(そんなに悪くなかったです。)
- It was just fine.(まあまあですね。)
- It was a bit complicated.(ちょっと分かりにくかったです。)
- I feel like I have seen it somewhere.(どこかで観たような気がします。)
- The plot was too simple / complicated.(ストーリーが単純/複雑過ぎますね。)
- It wasn’t really my type.(あまり私の趣味ではなかったですね。)
- It was a bit boring.(ちょっと退屈でした。)
- The acting / plot was poor.(演技/作りが安っぽいと思いました。)
- The ending was poor.(オチがよくなかったです。)
- It was quite disappointing.(結構ガッカリしました。)
- It wasn’t as I expected.(期待したほどではありませんでした。)
- It wasn’t as good as the reputation.(評判ほどよくなかったです。)
- It wasn’t great as advertised.(宣伝ほどすごくもないですね。)
まとめ
以上が、外国の映画館で映画をみるときに使える英単語や英語フレーズ集です。
外国に行き、その地の映画館を訪れてみたら、館内の雰囲気や鑑賞時の観客の様子が日本とは違っていることに気付くかもしれません。
せっかく外国に来たのだからと日本では体験出来ないことをしようと考えるでしょうが、あえて日本で普段していることをしてみることで、思わぬ「外国流儀」を発見出来たりするものです。
「今さら」「外国に来てまで?」などと思わず、映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
日本より一足先に新作を観られるかもしれません!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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