英語を上達させるためのツールとして、日記を始めてみませんか?
単に英語で文章を書く習慣を持とうとおすすめしているのではありません。
「日記」という手軽な文体を利用して、英文の表現を広げる練習の場と機会をキープしようというのがポイントです。
最初はたった一文から書き始める日記を、表現豊かな文章に発展させていくためのコツをご紹介します。
また、「日記に書く内容に困ったときでも挫折しないアイディア」も必見です!
小さな努力で確実に英語を上達させたい方、ここでご紹介する「英語日記の書き方・広げ方・そして続け方」ぜひ、ご一読ください!
もくじ
最初の一行の始め方
「日記(diary)を書く」ことを「write a diary」、「書き続けること」を「keep a diary」といいます。
ここでは英語を上達させるために英語で書くことが目的です。
英語を知っているようでも、日記に書くような身近なことこそ「どう表現するのだろう?」と案外知らなかったりするものです。
そんなことに気付けるのも、英語で日記を書いてみる利点といえるでしょう。
英語ライティング初心者なら最初は簡単なことから始めましょう。
今日何をしたか? 何を感じたか?などを英語にしてみる練習です。
例えば、こんな具合で一つの文を作成してみましょう。
- I did ○○.(○○をした。)
- I went to ○○.(○○へ行った。)
- I saw ○○.(○○を見た。)
- I met ○○.(○○に会った。)
- I ate ○○.(○○を食べた。)
- I made ○○.(○○を作った。)
そこへもう少し言葉を付け足してみてください。
「いつ」「どこで/どこへ」「誰と」「何を」などです。
いつ?
- in the morning(朝、午前中に) / in the afternoon(午後に)
- around 2 pm(2時頃)
- since last week(先週から)
- before I knew it(私が知らないうちに)
どのくらい?
- every time I go(行く度に)/ every time I see(見る度に)
- often(しょっちゅう)
- almost every day(ほとんど毎日)
- once or twice a week(週に1、2回)
どこで/どこへ?
- the nearest market(一番近くのマーケット)
- my favourite cafe(私の大好きなカフェ)
- the place we found(私たちが見つけた場所)
- on the way to ~(~への途中)
誰?
- my friend(友達)/ colleague(同僚)/ old friend(旧友)
- my parents(両親)/ family(家族)/ friends’ family(友人の家族)
- someone(誰か)/ neighbour(近所の人)
- a shopkeeper(お店の人)/ landlord(家主)
何を?
- something(何か)/ anything(何でも)
- what I wanted(私が欲しかったもの)/ what I learned(私が教わったもの)
- what she taught me(彼女が教えてくれたもの)/ what he gave me(彼がくれたもの)
- what I saw on TV(テレビで見たもの)/ what I read on the magazine(雑誌で読んだもの)
なぜ?
- because(なぜなら)
- since ~(~だったので、~のため)
- so as to ~(~するために)
- in order to ~(~するために)
もし、書きたいことがなかなか英語にできない場合はそのフレーズをネットで検索して調べてみましょう。
調べたものをすぐに使ってみれば、記憶に残りやすくなります。
二行目以降の続け方
主な出来事を書いた一行目に対して、二行目にはそれに関する気持ちや感想、結果などを書いてみましょう。
- I thought~(私は~と思った。)
- I felt ~(~と感じた。)
- I tried ~(私は~しようとした。)
- I decided ~(私は~を決めた。)
上記のように「私は~した」という動作を書く他に、次のようなフレーズで感情を表すことも出来ます。
- I was surprised / I was shocked(私は驚いた)
- I was confused(私は困った、困惑した)
- I was embarrassed(私はきまり悪い思いをした)
- I was excited (私はとても嬉しかった)
上記で主語が自分( I )になっているところを他の人に入れ替えたり、人を主語にする代わりに「It was~(それは~だった)」のように「It」を主語に書き換えれば、さらに表現の幅が広がります。
- It was surprising ~(それは驚きだった。)
- It was confusing ~(それには困惑した。)
- It was embarrassing ~(それはきまりが悪かった。)
- It was exciting ~(それはとても嬉しいことだった。)
副詞を添えると文章が生き生きとして面白くなります。
- unconsciously(無意識に)
- intentionally / purposely(わざと)
- alternatively(または、代わりに)
- happily(喜んで)
- abundantly(たくさん)
- possibly(多分、可能性として)
- somewhat(幾分)
辞書で言葉を探すときは、同義語や反対語も一緒にチェックしておきましょう。
次回、同じ言葉を繰り返す代わりに同義語で言い換えることが出来ますし、反対語は文章表現にバラエティを出すのに利用出来ます。
例えば「familiar(慣れている、よく知っている)」の反対語「unfamiliar(不慣れな、よく知らない)」を知っていれば、「I was not familiar」という代わりに「I was unfamiliar」とするなど、表現に変化を出せますよね。
英語日記、書く内容に困ったら?
短い文章なら書きやすいし、続けるのも難しくないだろうと始めた日記でも、語彙や表現力が限られていてはやがて内容がありきたりになり、続ける意義が見出せなくなってしまうでしょう。
実際のところ、使い尽くした言葉をどれほど書き続けたところで次のレベルに進むことは出来ません。
それを避けるためには、日々新しい語彙と表現を仕入れ続ける必要があります。
「こういったことを言いたいのだが、英語ではどんな書き方をしたらよいのだろう?」と「考え」、「調べ」、「書いてみる」という作業を続けることです。
「日記を続けているうちに英語が上達する」というのは、このような作業が続いていることが前提です。
けれど仕事や学業もある中、そのような作業を日々続けるのは難しいという人には少し別の書き方をご提案しましょう。
英語を学ぼうとしている人なら、ことあるごとに英語に触れる機会を持つようにしているはずです。
読んだ英語の本や、観たドラマ、映画にニュース、聴いた音楽、あるいは仕事で使った書類など、今日触れた英語の中で記憶に残った単語やフレーズはありませんでしたか?
もしなかったら、明日から意識して見つけてください。
そして、毎日それを使った一文を作成してみましょう。
このような習慣を続けていくうちに、驚くほど表現力と応用力がついていることに気付くはずです!
まとめ
今日からすぐ、英語日記が始められそうな気になりましたか?
どんな文章もまずは最初の一行から始まります。
小さな事がらを気軽に記す「日記」という文体は、英語初心者のライティング練習に最適です。
記事でご紹介した英文日記の書き方要領を参考に、「ただのシンプルな一行」に肉付けしていくコツを掴んでみましょう。
時折、過去の文章を振り返ったら上達の度合いが確認出来るはず!
地道な努力をコツコツ続けて行くためには、成長の軌跡を実感出来ることも大事なことですよね。
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