「2020年に訪日外国人旅行者を4000万人に」との目標を掲げる政府の下、日本も今後ますます外国人観光客受け入れ環境の整備に力が入ってくると思われます。
そんな中、日本で知り合った外国人、あるいは海外で出会った外国人が日本を訪れたときなど、英語で街を案内する機会も出てくるでしょう。
せっかく海外から訪れた外国人に、限られた日程内で目一杯「日本」を楽しみ満足してもらいたいと思いませんか?
そんな時にはどのような英語フレーズを使って案内してあげれば良いのでしょうか?
ここでは、外国人に日本の街を案内する際に役立つ会話表現をご紹介していきます。
案内プラン
ガイドブックや観光情報は多々ありますが、地元の人に実際に案内してもらえると「地元視点」での格別な経験になるものです。
「案内してあげます」と英語でオファーするには、「take you around」や「show you around」などのフレーズを使います。
- I’ll take / show you around Tokyo.(東京を案内しますよ。)
「私の地元」というなら「my home town」です。
相手の都合や希望もあるので、「行きたいところはどこか?」と訊ねて大まかな予定や行き先を決めます。
- Is there any place you’d like to go?(どこか行きたいところはありますか?)
- Would you like to do ○○?(○○したいですか?)
- Are you interested in ○○?(○○に興味ありますか?)
- Would you like to go shopping?(買物はしたいですか?)
- How about ○○?(○○はどうですか?)
- I would recommend to go to ○○.(○○へ行くのがおすすめです。)
- My recommendation is ○○.(おすすめは○○です。)
何かをおすすめするときに「もしよければ」というニュアンスを出したいなら、次のようなフレーズを使います。
- if you like(もしよければ)
- if you need / want(もし必要なら)
- if you are interested(もし興味があるなら)
- if you have time(もし時間があるなら)
次のような質問で具体的な日程を調整します。
- Which day would you like?(どの日がいいですか?)
- What time shall we meet?(何時に会いましょうか?)
- Where shall we meet?(どこで会いましょうか?)
- I’ll pick you up at your hotel at (time).(○時にあなたのホテルまで迎えに行きますよ。)
街案内の前に
当日の予定ルートを共有しておくと、案内してもらう方も何かと心積もりが出来ます。
- I’m going to take you to ○○ in the morning / in the afternoon / in the evening.(午前中/午後/夜は○○へ案内しましょう。)
- We will see △at ○○.(○○で△をみましょう。)
- I’d like us to have lunch / dinner around ○○.(○○辺りでランチ/ディナーを取りたいと思います。)
- You can do shopping at ○○.(○○で買物出来ますよ。)
慣れない場所では、思いのほか疲れるものです。
長時間案内するなら、途中、休憩が必要かどうか時折声を掛けて気遣うとよいでしょう。
- Would you like to rest?(ちょっと休みますか?)
- Would you like to take a tea / coffee?(お茶/コーヒーでも飲みましょうか?)
- Would you like to go by bus / train / subway / taxi?(バス/電車/地下鉄/タクシーで行きましょうか?)
「これでどうですか?」「○○はどうですか?」と相手の意向を確認するフレーズはこちらです。
- How does this sound (to you)?
- How do you like this?
- How does ○○ sound (to you)?
- How do you like ○○?
料金について伝えるには次のようなフレーズを使います。
- This will cost you ○ yen.(これは○円かかります。)
- The fee is ○ yen.(料金は○円です。)
- Minimum fee is ○ yen.(最低料金は○円です。)
- This is free of charge.(これは、無料です。)
いざ街へ!
私たちにはもはや見慣れたモノでも、初めて目にする人にとっては、見るもの一つ一つが新鮮で驚きではないでしょうか。
「自分が目にしているのは一体何なのか?」と知りたがっているはずです。
次のように説明しましょう。
- This is ○○.(これは○○です。)
- This is the place called ○○.(ここが○○と呼ばれている場所です。)
- This is the place to ○○.(ここは○○をする場所です。)
- Can you see that?(あれが見えますか?)
感想を訊くときは、次のフレーズを使います。
- How do you like ○○?(○○はどうですか?)
- How did you like ○○?(○○はどうでしたか?)
何をするにも現金が必要です。
どこなら安心して現金が調達出来るのか、教えてあげたら喜ばれますよ。
- You can withdraw cash at ○○.(○○で現金を下ろせます。)
- You can exchange money at ○○.(○○で外貨両替出来ます。)
- Money exchange(外貨両替)
- Exchange rate(為替レート)
- Withdraw / Deposit cash(現金の引き出し/預け入れ)
- Money transfer(送金)
食事
旅に出たときの大きな楽しみの一つが食事です。
海外で和食に馴染んでいる人でも、本場の和食は違って見えるに違いありません。
- What do you like to eat for lunch / dinner?(ランチ/ディナーはどんなものが食べたいですか?)
- Would you like to try ○○?(○○を試してみますか?)
- Let’s make a booking for a table.(レストランを予約しておきましょう。)
外国人の中には、宗教などにより食事制限がある人も珍しくありません。
アレルギーを持っている人もいます。
せっかくレストランに入ったのに食べられるものがほとんどなかったなんて悲しい結果にならないよう、食べ物についてはくれぐれも事前に確認しておくことをおすすめします。
- Is there anything you cannot eat?(食べられないものは何かありますか?)
日本人の中には、食事を目の前にしていつも通り「いただきます」といいたいが、何ていったらいいか分からず困ったという人もいるでしょう。
「Let’s eat(ではいただきましょう)」といえば、その場にピッタリのひと言になります。
あるいは、「いただきます」という日本の挨拶習慣を外国人に知ってもらいたいと考える人もいるでしょう。
そういうときは、次のように説明してもよいかもしれません。
- There is a greeting to say before eating. ‘Itadakimasu’ literally means ‘I’m going to eat’ but the bottom line is to thank for the sacrifice and the labour made for the meal.
(食事前にいう挨拶があります。「いただきます」とは、文字通りには「これから食べます」という意味ですが、その心は、食べ物に払われた犠牲と用意されるまでにかけられた手への感謝を示すものです。) - Do you know how to eat this?(これはどうやって食べるか分かりますか?)
- I’ll show you.(お見せしましょう。)
- You can do this way.(このようにしたらいいですよ。)
- Would you like one more?(もう一つ欲しいですか?)
「チップの習慣がない」ということに不慣れな外国人もいます。
- No need to worry about tipping in Japan.(日本ではチップの心配は要りません。)
- No tip is required in Japan.(日本ではチップは要りません。)
買物
何を買うかによって、行き先やベストな来店時間も変わって来ます。
- What would you like to buy?(何を買いたいですか?)
- Let me check where is the best place to buy ○○.(○○を買うにはどこに行くのが一番いいか調べますね。)
- They are open at ○.(○時に開店します。)
- They are close at ○.(○時に閉店します。)
- They are open only weekdays.(開いているのは平日だけです。)
- They are closed on Mondays.(月曜は閉まっています。)
日本に行くからにはと、特殊な買物を目当てに来たなんて人もいたりします。
モノによっては取り扱いがあるか、お店に訊いてみたら無駄足にならずに済みます。
- Let me call and ask if they have ○○.(○○が置いてあるか、電話で訊いてみましょう。)
- Shall I ask them to keep one for you?(一つ取り置きしてもらえるよう、頼みましょうか?)
- How about this?(これはどうですか?)
- How many do you want?(いくつ必要ですか?)
- Does the size fit you?(サイズは合いますか?)
- Shall I ask if they have any other colour / size?(他の色/サイズがないか訊いてきましょうか?)
- Shall I ask a special wrapping if that’s a gift?(贈り物なら、ラッピングを頼みましょうか?)
まとめ
以上が、外国人の知人や友人などに日本の街を案内する際に使える英語フレーズです。
せっかく日本を訪ねてくれた外国人には、「日本」を思い切り満喫して行って欲しいものです。
日本人が日本を案内するのだからといって、あらゆることを知っていないといけないと気負う必要はありません。
一緒に楽しい時間を過ごすことがポイントです。
外国人にとっては地元の人と一緒に体験出来るというだけで、かけがえのない経験になるものです。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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