突然、上司が自分の席に近寄ってきて、「君は今月から海外営業担当だ。まだ現地法人も取引先も何もないが、ゼロから営業先開拓がんばってくれ」と言って来たら、どうしますか?
「そんな無茶ぶりひどい、、、何もないところから頑張って、と言われても、、、」と愚痴って、途方に暮れてしまうのではないかと思います。
しかし、そんな状況でも営業する方法はたくさんあります。
特に海外営業において、アポ無しの電話をかけて成功する率は日本よりも比較的に高いです。
ですが「海外営業の電話といってもどのようなことを英語で話せば良いかわからない!」という人がほとんどです。
あまり英語で話した経験がない人にとっては緊張もしますし、とても不安です。
そこで今回は、電話を使った海外営業についてと営業電話を掛けるときに即使える7つの英語フレーズをご紹介します。
これを読んで7つのフレーズを叩き込めば海外営業の電話の成功率がアップします。
是非活用してみてください。
また、英語で電話をかける時に細かい英語のフレーズについては、以下の記事に詳しく書かれています。
この記事と合わせて参考にしてください。
もくじ
営業電話=Cold Callはしんどいが、日本より成功率高い?
英語で、アポなしの営業電話のことを「Cold Call(コールドコール)」と言います。
突然の電話なので大抵の場合、冷たくあしらわれるから、Cold(冷たい)Callと呼ばれています。
日本では、このコールドコールは成功率が低く、場合によっては成功率が1%を切ることもあります。
100件かけて1件もアポが取れないという状況です。
実は私は、日本と海外(台湾、タイなど)でアポなしの営業電話やったことがあります。
インターネットで見込み客情報を調べて、リストを作って、それからひたすら電話を掛けます。
(最近ですと、Skypeで国際電話をかけると費用が段違いに安くなります)。
感触としては、海外企業のほうが営業電話を受けて、アポを取ることができる率が高かったです。
日本では、どう頑張っても5%を超えませんでしたが、海外では10%を超えることもよくありました。
日本以外のアジアでは、ビジネス文化は文章よりも会話が中心です。
メールで文章をやり取りするよりも、話して物事をスピーディーに決めてしまうことを好みます。
よって、「メールは無視されるが、電話は受けてくれる」という、日本とは逆のような状況が生じるのです。
英語で営業電話・7つの即戦力フレーズ
上の章でいかにCold Callの成功率が海外では高いかわかっていただけたでしょう。
しかし、英語で営業電話をかけるのは、かなり緊張しますし、聞き取れなかったらどうしよう、、、と不安にもなるものです。
そこでこの章では海外営業の電話の成功率をグッとアップする7つの英語フレーズを電話をかけてから切るまでの順で紹介します。
フレーズ1:担当者につなぐためのフレーズ
1.Hi, this is Taro of AAA from Japan. Mr. Johnny Bush is at the office?
(こんにちは。私は日本のAAA社の太郎です。ジョニー・ブッシュさんはオフィスにいますか?)
電話をかけて第一声で話しかけるフレーズです。
インターネットで調べた結果、ジョニー・ブッシュさんという方が担当者だということがわかっていたら、その人を呼び出して直接話をするのがよいです。
「from Japan」とあえて入れているのは、「日本から」と聞くと、通常の国内の営業電話とは違うと思われて、電話をつないでくれる場合が多いためです。
フレーズ2:担当者との第一声
2.Hi, this is Taro of AAA from Japan. I’m in charge of product BBB sales in Malaysia. Do you know our company?
(こんにちは。私は日本のAAA社の太郎です。私はマレーシアのBBB製品営業を担当しています。私たちの会社を知っていますか?)
電話を担当者につないでもらった後の第一声です。
自分が何者で、どのような役割を持っているかを説明しています。
そして、一方的に話すだけでなく、相手が自分の会社を知っているかどうか問いかけを行っています。
知っているかどうかはさほど重要ではなく、「会話が一方通行にならないようにするために、相手にも話させる」テクニックです。
フレーズ3:重要なポイントを数字を使って具体的に
3.We can cut 30% of your operation cost by using BBB. In Japan, more than 300 companies use BBB.
(BBB製品を使うことで、運営コストを30%カットすることができます。日本では300社以上でBBB製品が導入されています)
電話先で細かな説明をしてもあまり通じません。
よって、重要なポイントだけを分かりやすい数字で伝えましょう。
ここでのポイントは「30%のコスト削減」と「300社の導入実績」です。
「なんかすごそうだな。会ってみようかな」と思わせたら勝ちです。
フレーズ4:アポを取る!
4.I will be in Kuala Lumpur in the beginning of August. Are you available on August 1st?
(8月上旬にクアラルンプールに行きます。8月1日は空いていますか?)
少しでも興味を持ったようでしたら、その場で時間を押さえてアポを取るのが良いでしょう。
日時をいくつか出して、OKだったら時間も指定しましょう。
「後でメールで日時候補を送ります」とすると、大抵返答が来ないので、やめたほうがよいです。
フレーズ5:オフィス情報の確認
5.Your office is at 35th floor of KL twin tower B, correct?
(あなたのオフィスはKLツインタワーB棟の35階で合っていますか?)
会社のホームページにオフィス情報が載っていますが、本当にその情報で合っているか確認しましょう。
出張の忙しい最中に、オフィスの場所を間違えたら悲惨です。
フレーズ6:携帯番号とメールアドレス
6.Could you tell me your mobile number and email address?
(携帯番号とメールアドレスを教えてもらえますか?)
音信不通になることを防ぐために、携帯電話番号とメールアドレスを聞きましょう。
日本だと、いきなり初めて電話もらった相手に携帯番号を言うのは一般的ではありませんが、海外では一般的です。
フレーズ7:再度打ち合わせ時間を伝える
7.Thank you very much for your time. I will be your office on August 1st, 1pm. Also I will send a text to your mobile. See you soon!
(お時間ありがとうございます。8月1日の午後1時に伺います。それから携帯にテキストを送ります。近いうちにお会いしましょう)
打ち合わせ時間を念押しで伝え、更に電話が終わったら即座に相手の携帯に「名前、会社名、打合せ日時」をSMSで送ります。
実際のところ、これだけやっても相手が打ち合わせ自体を忘れてる場合がありますので、訪問日時の1週間前に再度電話するのがベストです。
まとめ
以上が、海外営業の電話の成功率を飛躍的にあげてくれる7つの英語フレーズです。
実際に、外国の企業に何度か電話するうちに、「結構大きな企業でも、あっさりアポが取れるもんだなあ」と気が付かれるかもしれません。
日本だと、大きな企業に電話しても、受付でブロックされたり、「不在です」と居留守をつかわれることが良くありますが、外国では結構つないでくれます。
そして、付き合いもつながりも全くない企業であっても、最初のプレゼンまでたどり着く(入口に入る)ことは結構な確率でできます。
(私も、外国の大手携帯電話会社に、いきなり電話でアポを取ってプレゼンしたことが何度かあります)。
しかしながら、海外企業から「最初のアポが取れた」としても、「成約までたどり着く」のは当然ながら時間がかかりなかなか大変です。
最終的な成約率は、日本も海外も変わらない、むしろ海外の方が難しい場合もあります。
とはいえ、アポを取らないことには、提案のチャンスもありません。
成功を信じて、淡々と電話をかけ続けましょう。
営業電話は精神的にもしんどく、大変な作業ですが、ぜひ頑張ってみてください。
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