みなさんは「〜など」、「〜等」と英語でいうときにはどのような表現を使いますか?

また、例をあげる時にはfor exampleなどといった表現が定番ですが、他にも様々な例示の表現があることを知っていますか

ここでは、定番の表現だけに偏らないように、「〜など」という意味のフレーズ、様々な例示の表現を8個紹介します。

この記事の表現を覚えて自身の英語表現に幅をもたせましょう!

for example

英語で「例えば~」というときに最初に思い浮かぶフレーズではないでしょうか。

  • When you visit your friend for dinner, buy some gift. Wine shall be fine, for example.
    (友人の家にディナーに招かれるときは、何か手土産を持っていくようにしなさいね。例えば、ワインなどが良いでしょう。)

ところで、「例」を挙げるときは中でも典型的・模範的なものを挙げますよね

exampleから派生した単語でexemplaryという単語があります。

「典型的な」または「模範的な」という意味です。

  • My colleague made an exemplary response.(同僚は模範的な応答をしました。)

一つ注意したいのは、exampleは綴りが「EXA」なのに対し、exemplaryは「EXE」であるところです。

スペルが紛らわしいので気を付けましょう

e.g.

ラテン語の「Exempli Gratia」の頭文字を取った表記で、これもまた「例えば」の意味です。

e.g.と書いてはいても、実際に声を出して読むときはfor exampleと読む点がポイントです。

下記二つの例をみて、二種類の使い方パターンと注意点を確認してください。

1つ目の例では「e.g.」の前にはコンマ「 , 」が入ります。

  • Different forms of writing, e.g. letter, essay, report.
    (書簡、エッセイ、レポートなど異なる記述スタイル。)

2つ目の例のように「e.g.」をカッコ内で使う場合には、コンマは要りません

  • Popular holiday destinations (e.g. Zanzibar island, Lake Victoria, Mt.Kilimanjaro)
    (人気の休暇先(例:ザンジバル島、ヴィクトリア湖、キリマンジャロ山など))

日本語で「例えば」「例」と書こうとするとき、exampleを省略した形としてよく「ex.」が使われます。

けれども、外国では「例」の意味でex.とする表記は見掛けません。

これからは、英語を書くときはex.ではなくe.g.を使うようにしましょう。

ちなみに、他にもラテン語の表現は英語の中でよく使われます。

英語の中に残るラテン語表現については以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。

知らないと絶対困る!英語の中で生きるラテン語フレーズ18選

for instance

このfor instanceは、for exampleと同じように使えます。

for exampleばかり頻出させないよう、併せて使うようにしましょう。

  • There are some differences between British and American English, for instance, intonations, terms and even tenses.
    (イギリス英語とアメリカ英語には、いくつかの違いがあります。例えば、イントネーション、単語、時制までも違います。)
  • Can you teach me some Japanese language? What do you say ‘here you are’ in Japanese, for instance?
    (日本語をちょっと教えてもらえませんか? 例えば、「here you are」は日本語では何といいますか?)
  • You can measure the economic status by several instruments; rate of unemployment is also one of them, for instance.
    (経済状況を測る指標はいくつかあります。例えば、失業率もその一つです。)

like

このlikeは最も使い慣れている「~など」の表現の一つではないでしょうか。

  • Countries like Japan, China, Korea have a lot in common.
    (日本、中国、韓国などの国には、多くの共通点があります。)
  • I like to spend time with my friends like Peter, Jonathan and Martin.
    (ピーター、ジョナサン、マーティンのような友人たちと時間を過ごすのが好きです。)
  • The years I spent with you have been really wonderful, especially like the time we travelled together…it’s really unforgettable.
    (あなたと共に過ごした年月は素晴らしいものでした。特に、一緒に旅行したときのことなどは、本当に忘れられません。)

また、likeは訊き返しのフレーズとしても使えます。

「Like?」といえば「例えば?」となります。

  • Like what?(例えばどんな?)
  • Like who?(例えば誰?)
  • Like where?(例えばどこ?)
  • Like how?(例えばどんなふうに?)

「~のような」「みたいな」という意味としても使うことができます。

  • What can I say… it was like an American version of Okonomiyaki…(何ていったらいいんだろう・・・それはアメリカ版お好み焼きみたいなっていうか・・・)

会話の最中に「like ・・・」と挟むと、「えーっと・・・」のように言葉を捜しているときの言葉にもなります。

such as

このsuch asもまた、とてもよく使われる「例えば~など」です。

  • I like blue cheese such as Roquefort and Gorgonzola.
    (ロックフォールやゴルゴンゾーラのようなブルーチーズが好きです。)
  • How do you like Japanese food such as tofu or natto?
    (豆腐や納豆のような日本食は、どうですか?)
  • Japanese dishes such as sushi and tempra are world-famous.
    (スシやテンプラなどの和食メニューは世界的に有名です。)
  • Japanese dishes such as Yakisoba, Gyudon are becoming famous as well.
    (焼きそばや牛丼のような和食もまた、知られつつあります。)

likeと同じように、これもまた「Such as?(例えば?)」と訊き返しフレーズになります。

  • “I know some Japanese greetings.”(日本語の挨拶をいくつか知っていますよ。)
  • “Oh, really? Such as?”(へえ、そうなんですか?例えば?)

let’s say

文字通りの意味からは想像が付かないかもしれませんが、このlet’s sayもまた「例えば~」の表現です。

  • Let’s say you had a girlfriend.(あなたに彼女がいたとしましょう。)

「例えば、○○だとしたら」や「例えば、○○したとしましょう」のように仮定の文を作るときにも使えます

  • Let’s say I receive my car by Friday, I can pick my son by myself on the weekend.
    (金曜までに車が届けば、週末は私が自分で息子を迎えに行くことが出来ます。)
  • Let’s say she was here, what would you do?
    (もし、彼女がここにいたとしたら、どうしましたか?)

上記どちらも、「if~?(もし~だったとしたら)」に置き換えられます。

  • If I receive my car by Friday, I can pick my son by myself on the weekend.
    (金曜までに車が届けば、週末は私が自分で息子を迎えに行くことが出来ます。)
  • What would you do if she was here?
    (もし、彼女がここにいたとしたら、どうしましたか?)

and so on / and so forth

「などなど」というニュアンスで、どちらも同じように使います。

  • There are several international schools here: School A, School B and so on.
    (当地にはA校やB校など、複数のインターナショナルスクールがあります。)
  • The school offers multiple extracurricular activities, art, sports, community service and so forth.
    (学校にはアート、スポーツ、社会奉仕など、様々な課外活動が用意されています。)

likeやsuch as と意味は同じですが、使われる位置が違うことに気付きましたか

likeとsuch asは、「fast food industry like / such as KFC(KFCのようなファストフード産業)」のように、例となるものの前に置かれますが、and so on / and so forthは例の最後に来ています

et cetera / etc.

ラテン語表現による「~など」です。

エトセトラとして日本語でも使いますよね。

etc.と略した表記の方がお馴染みかもしれません。etは「そして(and)」、ceteraは「その他(the rest)」という意味です。

フレーズの中にand(et)がすでに含まれていますので、and so onやand so forthに影響されてand et ceteraなどとはしないように注意します。

  • We have tourists from all over the world. Only today, I met the people from US, Brazil, China, Sweden etc.
    (ここには、世界中から観光客が来ています。今日一日だけで、アメリカ、ブラジル、中国、スウェーデンなどから来た人たちに出会いました。)
  • The newly opened liquor shop has many unique beer brands like Kilimanjaro, Serengeti, Ndovu etc.
    (最近オープンした酒屋さんには、キリマンジャロ、セレンゲティ、ンドヴなどの珍しいビールブランドが取り揃えられています。)

まとめ

以上が、表現に幅をもたせるための「例えば〜など」と言う時の8個の英語フレーズです。

「例えば~など」を表す英語表現はとてもバラエティに富んでおり、いろいろ選べることがお分かりいただけたでしょうか。

会話の中でも文章を書くときでも、「例えば~など」という表現はごく頻出のフレーズです。

つい、使い慣れた表現ばかり使ってしまいがちですが、これからは出来るだけいろいろな言い方をするように心掛けてみてください

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。