英語を勉強していて意外と落とし穴になりがちなのが、「日常の行動」をどこまで英語でいえるかです。
特に家庭内のことなど、分かりそうで分からないことはありませんか?
実は、英語を勉強するとき、この意外に見落としがちな英語の日常表現を覚えるとすぐに使えるので頭に入りやすいといったメリットがあります。
ネイティブにとっては「知っていて当たり前」の日常家庭内の表現、英語を勉強する私たちも常識として知っておきたいですね。
この記事では、家庭内を見回したときに目に入るような状況をカバーする英語表現を作業別にみていくことにします。
是非、覚えて普段の生活でどんどん使っていきましょう。
キッチン
まず初めにキッチンに関する英語表現をご紹介します。
キッチンの中心的設備は流しとガス台です。
流しはカタカナでもシンクという言い方が普及している通り英語で「sink」といいます。
ガス台は「gas stove」または「gas cooker」といいます。
- Wash dishes.(食器を洗う。)
- She prepared many dishes for the party.(彼女はパーティーのためにたくさんの料理を作りました。)
- Plates and bowls.(皿と深皿)
ちなみに、dishは料理という意味にもなります。
日本のキッチンにもすっかり普及した食器洗い機は、「dish washer」または「dish washing machine」といいます。
- refrigerator(冷蔵庫)
- freezer(冷凍庫)
キッチンに欠かせないものの一つ、warm(温め)、cook(調理)、thaw(解凍)とマルチに活躍するのが電子レンジです。
しかしレンジと英語では呼ばずに、「microwave oven」というのが正式名称です。
普段呼ぶときは「microwave」だけでOKです。
microwaveとは「マイクロ波」の意味です。
マイクロ波が食材に含まれる水分子を振動させて分子の熱運動を大きくするというのが電子レンジ加熱の仕組みです。
ですから「マイクロ波のオーブン」といわれているのです。
- Cook vegetables using microwave.(レンジを使って野菜に火を通す。)
microwaveという単語を、そのまま動詞として使うことも出来ます。
- Your meal is on the table. Microwave it and eat it.(食事はテーブルの上です。レンジで温めて食べてください。)
- Microwave the leftovers.(残り物をレンジで温める。)
プラスチックのパッケージで、レンジ使用可能のものには「microwavable」または「microwave oven safe」という表示が書かれています。
同じように、食器洗い機対応可能なものには「dishwasher safe」、オーブン使用可能な食器などには「oven safe」という表示があるはずです。
また、アメリカでは一食分のメニューがセットになって冷凍されている商品があります。
トレイごとレンジで温めるだけで一食準備出来てしまうという便利な代物です。
そのような食事のことを英語で「TV dinner」といったりしますが、またの名を「microwavable meal」といいます。
ゴミ処理
次にコミ処理に関連する英語表現をご紹介します。
ゴミはgarbage、 trash、rubbishなどといいます。
ゴミの収集は「waste / garbage collection」、集める収集車はgarbage (collection) truckといいます。
- When is the garbage / trash (collection) day ?(ゴミの収集日はいつですか?)
- burnable garbage(燃えるゴミ)
- non-burnable garbage(燃えないゴミ)
- recyclables(再生可能品)
- oversized garbage(粗大ゴミ)
- waste separation / segregation(ゴミの分別)
- garbage can / trash can(ゴミ箱)
garbage canだと生ゴミ用、trash canは、部屋においている紙などを捨てるゴミ箱というニュアンスがあるので使い分けに注意しましょう。
洗濯
ここでは、洗濯に関する英語表現を解説していきます。
洗濯機はwashing machineです。
単にwasherともいいます。
「洗濯する」は、「do the washing / laundry」です。
- I always machine-wash this jacket.(このジャケットは、いつも洗濯機で洗っています。)
- Because this jacket is machine-washable.(このジャケットは洗濯機で洗えるので。)
- I wash woolen items by hand.(ウール製品は手で洗っています。)
漂白剤はbleach、柔軟剤はsoftenerです。
- Get stains out with bleach.(漂白剤で染み抜きをする。)
- Don’t miss to use softener at the end of the wash.(洗いの最後に柔軟剤を使うの忘れないでくださいね。)
- It really makes the towels soft.(タオルが断然柔らかく仕上がります。)
日本では洗ったものを干すときは太陽に当てて乾かすのが一般的ですが、海外ではそうとは限りません。
例えばアメリカでは外に洗濯物を干す習慣が全くありません。
その代わりclothes dryer(衣類乾燥機)が普及していて乾燥機で全部乾かしてしまうのが一般的です。
外に干すと非常識だと思われるので注意しましょう。
マネーロンダリングという言葉でもっぱら知られていますが、「laundering」とはそもそも衣類を洗ったり、アイロンを掛けたりすることを指します。
名詞形がlaundryです。
- I do laundry by myself.(洗濯やアイロン掛けなどは自分でやります。)
寝室
次は寝室についてです。
日本では、家の間取りを説明するとき○LDKなどといいますが、海外では家の間取りはベッドルーム(bedroom)の数で表されます。
3 bedrooms / 4 bedrooms houseといえば、3LDK、4LDKに相当します。
海外ではシーツ(bed sheets)は2枚ペアで使われることが多いです。
一枚は、ベッドマットレスを覆うシーツで「fitted sheets」と呼びます。
マットレスにフィットさせるシーツです。
もう一枚は「flat sheets」と呼びます。
こちらは肌に直接掛けて使います。
毛布を使う場合はflat sheetsの上に掛けます。
そうすることで毛布を汗や皮脂の汚れから守ることが出来るのです。
掛け布団はアメリカではcomforter、イギリスではduvetと呼ばれます。
duvetはフランス語です。
日本でも枕をピローと呼びますね。
枕カバーはpillow casesです。
シーツや毛布(blanket)などをまとめてbeddingといいます。
アイロンかけ
アイロンは「iron」といいますが、「アイロンをかける」という動詞にもなります。
- Iron clothes(服にアイロンを掛ける。)
「Iron Man(アイアンマン)」というマーベルのキャラクターで有名ですが、「iron」とは、金属の鉄のことでもあります。
日本でかつて大人気だった料理バラエティ番組「料理の鉄人」は、「Iron Chef」という名で英語圏でも同じコンセプトの番組が放映され、ご当地シェフたちが出演して腕を競っていました。
「アイロンを掛けること」は「ironing」です。
- I do ironing.(アイロン掛けをする。)
- Can you iron my shirts, please?(私のシャツにアイロンを掛けてもらえますか?)
近頃は、衣類の糊付けは洗濯のときではなく、アイロンを掛けるときにスプレー糊を使って処理することが多いようですね。
糊付けのことを「starching」といいます。
コーンスターチなどのstarchと同じ単語です。
掃除
掃除機のことをvacuum cleanerまたはvacuum sweeperといいます。
「vacuum」は真空のことですが、動詞として使うと「掃除機をかける」の意味にもなります。
- We are annoyed by the neighbour who vacuums the room at midnight.(深夜に部屋の掃除機をかける隣人に迷惑しています。)
掃除の基本動作、掃くと拭くは「sweep」と「wipe」です。
wipeは、車のワイパーを思い出してください。
- broom(ほうき) Sweep the floor with a broom.(床をホウキで掃く。)
- mop(モップ) Mop the floor tiles.(タイルの床にモップをかける。)
- dust cloth(雑巾) Wipe the table after eat with a dust cloth.(食後にテーブルを拭く。)
- dustpan(ちりとり)
- duster(はたき)
戸締り
カギというとき「lock」や「key」などの言葉が浮かぶのではないでしょうか?
本来lockは錠 key鍵のことです。
日本語ではしばしば混同されますが、厳密に言うとlockを開ける道具がkeyです。
カギの開け閉めは「lock、unlock」という単語を使います。
- Lock the doors / windows.(ドアと窓の鍵を掛ける。)
- Unlock the doors / windows.(ドアと窓の鍵を開ける。)
- Make sure that all the doors and windows are locked before you sleep.(寝る前に、全てのドアと窓が施錠されていることを必ず確認してください。)
- We need two more spare keys.(スペアキーをもう2本必要です。)
- Open a secret box with a magic key.(魔法のカギで秘密の箱を開ける。)
日本では一般家庭ではあまり見かけませんが、海外では南京錠が普通に使われています。
南京錠はpadlockといいます。
- The gate is locked with a large padlock.(門扉は大きな南京錠で施錠されています。)
ちなみに、日本のドアと外国のドアの決定的な違いがあります。
日本のドアは外側に向けて開きますが、海外では内側に開きます。
映画やドラマを見るとき是非チェックしてみてください。
- Japanese doors open outwardly, while western doors open inwardly.(日本のドアは外側に開きますが、西洋式のドアは内側に開きます。)
日本では玄関のスペースを確保し、なおかつ玄関に脱いだ靴がドアの開け閉めの邪魔にならないよう外開きになっているといわれています。
確かに合理的ですよね。
外開きの方が、雨風を室内に招き入れにくいとも考えられます。
海外では防犯の視点から内開きとなりました。
- Can you open the door for me? My hands are occupied with bags.(ドアを開けてもらえますか?両手がバッグで塞がっているので。)
まとめ
以上、家庭の中で使われる日常的な英語表現を作業別に紹介しました。
日々の暮らしを語るにはほんの一部でしたが、これを全て覚えると日常作業を英語で語ることはだいぶ出来るようになります。
暮らしに密着した表現の中にこそかえって、知っているようで知らなかったことや、そうだったのかという新しい発見に驚かされるものです。
是非ここで紹介した表現を覚えて活用していきましょう。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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