海外での洋服ショッピング、着てみれば分かるのだから言葉などいらないと思っていると非常に危険です

欲しい服をきちんと選ぶには衣類に関する基本的な英語表現が理解なければなりませんし、店員さんと会話をしてアドバイスを乞う必要も出てきます。

海外ではサイズも異なりますので、大切にしたい服はきちんと相談、確認してから購入したいですよね

しっかり自分の言いたいことが伝わらなかったり、店員さんのいうことが理解できないと、サイズを間違えるなど後々後悔することになります

この記事では、絶対に失敗しない洋服のショッピングで役立つ基本の英会話と英語による衣類情報をお伝えします。

ここで紹介する英語の用語やフレーズはどれも基本的なので是非しっかりと覚えて、楽しく服選びができるようになりましょう。

「服」は英語で?

「服」と英語でいうのに最も一般的な単語はclothesです。

服を意味するとき、この単語は常に「clothes」と複数形で使うことに注意しましょう。

単数形clothだと、もはや服ではなくただの「布」になってしまいます。

テーブルに掛ける布を「テーブルクロス」といいますよね。

 

服をさらに大きな括りで呼ぶときはclothingといいます。

「衣料品」と理解するとよいでしょう。

この単語は数えることが出来ない不可算名詞です。

つまり、a clothing(単数形)ともclothings(複数形)にもなりません。

 

他にも服を表すgarmentという言葉がありますが、日常会話ではあまり使われない硬い単語です。

garment industry(衣料産業)、garment manufacturing(衣料品製造)などのように使います。

普通に「服」というときはclothesを使いましょう。

outfitはアクセサリーも含め、身に付けているもの一式を指します。

「着る」は英語で?

「服を着る」はput on、「脱ぐ」はtake offです。

  • Put on a jacket.(ジャケットを着なさい。)
  • Please take off the hut and shoes.(帽子と靴をお取りください。)

服を着るというとき、もう一つwearという単語が思い付くかもしれません。

このwearという単語がややこしいのは、この単語は「着る」という動作を表すのではなく、「身につけている状態」を表すものであるということです。

wearが使えるのは洋服に限りません。

靴や帽子、メガネ、手袋などの小物類に化粧まで、身につけるもの全てに対して使います

  • He wears a wig.(カツラを身につけています。)
  • I wore a blue tie yesterday.(昨日は青いネクタイを身につけていました。)

トップスに関する英単語

男性衣料にシャツは欠かせません。

仕事に着るワイシャツもあれば、休日向けのカジュアルなシャツもあります。

スーツに合わせるようなかっちりしたフォーマルなものをdress shirt、カジュアルなものをcasual shirtと呼び分けます。

胸元までボタン開きになっているのがpolo shirt(ポロシャツ)です。

 

シャツの襟のスタイル(collar style)にも種類があります。

スタンダードなstraight collar、襟先が若干左右に広がったspread collar、襟の先端を小さなボタンで留めるbutton-down collarなどがあります。

男性のシャツ選びには首回りのサイズも重要ですので、確認して購入しましょう

 

前開きでなく、頭から被って着るタイプの服をpullover(プルオーバー)といいます。

プルオーバーの襟には主に次のようなスタイルがあります。

  • V-neck(Vネック)
  • crew neck(丸首)
  • turtle neck(タートルネック)
  • half-zip(胸元までジッパーで開くタイプ)
  • full-zip(ジッパーで開くタイプ)

sleeve length(袖の長さ)も服選びのポイントです。

  • long sleeve(長袖)
  • short sleeve(半袖)
  • sleeveless(袖なし)

colours and patterns(色と柄)については以下のような表現があります。

  • solid(無地)
  • check(チェック)
  • plaid(格子)
  • print(プリント)
  • stripe(ストライプ)
  • windowpane(格子)

Sport coatという表示があったら、それはブレザーblazerのことです。

ジャケット類は素材もデザインも様々です。

素材と手入れの方法は確認しておきたいところです。

  • Could you tell me the material of ○○?(○○の素材は何ですか?)
  • Could you advise me how to care ○○?(○○の手入れの方法を教えてもらえますか?)

ボトムスに関する英単語

今さらですが、ズボンという英語はありません

pantsまたはtrousersと呼びます。

中でも、スーツのズボンなどフォーマルなものはdress pants呼びます。

丈の短いものはshortsです。

pantsもtrousersも、必ずSを付けた複数形で使います。

数えるときは、ズボン1本ならa pair of pants / trousers、2本ならtwo pairs of pants / trousersです。

 

太ももの辺りにポケットが付いているようなカジュアルパンツは、cargo pantsと呼びます。

丈が短かければ cargo shortsです。

  • I’d like to buy a pair of jeans and two pairs of shorts today.(今日は、ジーンズ1本とカーゴパンツを2本買いたいと思っています。)

なお、下着(underwear)のパンツは、briefs(ブリーフ)やboxers(トランクス)boxer briefs(ボクサーパンツ)といいます。

これらも常に複数形で、数え方もパンツと同じです。

  • Two pairs of boxers.(トランクス2枚)

パンツは、股上の深さがスタイルに大きく影響するものです。

股上のことをriseといいます。

  • high rise(深い股上・ヘソが隠れるくらいの深さ)
  • low rise(浅い股上・ヘソを下回る深さ)
  • regular rise(普通の股上・ヘソくらいの深さ)

ウエストがゴムになっているタイプをelastic waist、スエットパンツなどのように紐で引き締めるタイプのものをdrawstring waistといいます。

服のサイズについて

サイズの種類

サイズが合っていないと、どんなに素敵な服でも見栄えがしません

せっかく買うのですから、自分のサイズにぴったり合うものを選びたいですね。

服でも靴でも、きちんと合ったものを見つけるには試着が欠かせませんが、明らかに自分のサイズがないときは在庫がないか訊ねてみましょう。

  • Do you have the size S/M/L for this shirt?(このシャツでS/M/Lサイズはありますか?)

一般向けのサイズ「regular」、特に体格の良い人向けの「big」や、背の高い人向けの「tall」などの区分もあります。

外国ではサイズの範疇が違っていることもあります。

同じサイズでも大きさがかなり異なる場合がありますので、出来れば実際に当ててみるのが一番です。

次からはサイズが分かって買物が楽になるでしょう。

 

また、体格別サイズ分類の他、細めデザインのslim fit、あつらえたようにピッタリなtailored fit、ゆとりのあるcomfort fitrelaxed fitなどといった、スタイル別の分類もあります。

どのサイズがいいのか、プロの目でアドバイスしてもらうと安心です。

  • I’m not sure of my size. Could you advise me?(自分のサイズが分からないのですが、アドバイスしてもらえますか?)

試着

欲しい服が決まったら是非試着しましょう

試着室はfitting roomといいます。

  • May I try this on?(試着出来ますか?)

パンツに加えて靴(shoes)も、それからメガネ(glasses)も、常に複数形で呼びます。

そのため、それらを試着するときは試着を求めるフレーズも複数形で言うことに注意しましょう。

  • May I try them on?(試着出来ますか?)
  • How do I look?(どう見えますか?)
  • Does this suit me?(私に合ってますか?)

試着したら、店員さんにHow does it fit you? (いかがですか?)と訊かれるかも知れませんね。

ぴったりであればIt fits meと答えます。

サイズ的に気になるところがあれば、以下のように伝えましょう。

繰り返しになりますが、靴やパンツなど、複数形で呼ぶものはIt’sではなくThey areにします。

  • It’s long.(長いです。)
  • It’s short.(短いです。)

大き過ぎる、小さ過ぎるのように「○○過ぎる」というときは、tooをつけます。

  • It’s too large / big.(大きいです。)
  • It’s too small.(小さいです。)

「ちょっと」というときは、a little / a bit / slightlyなどをつけます。

  • It’s a little loose.(ゆるいです。)
  • It’s a bit tight.(きついです。)
  • length(長さ)
  • width(幅)
  • at the neck(首回りが)
  • around the waist(ウエスト回りが)
  • all-over(全体的に)

サイズ直し

洋服の直しが必要な場合は次のように訊きます。

どこにどのような調整が必要なのか、上記のフレーズを参考に伝えながら、次のように依頼します。

  • Do you make alterations?(衣類の直しをしていますか?)
  • Could you make adjustments to fit my size?(私のサイズに合うように直してもらえますか?)

alter / alterationやadjust / make adjustmentは「合うように調整する」という意味の単語です。

  • How much is the cost?(料金はいくらですか?)
  • How long will it take?(時間はどのくらいかかりますか?)

服の素材と機能

素材の種類

素材によって扱いやすいものもあれば、手がかかるものもあります。大事に着るなら素材の確認は欠かせません。

  • cotton(木綿、コットン)
  • wool(毛、ウール)
  • silk(絹、シルク)
  • linen(麻、リネン)
  • blend(混紡)
  • cashmere(カシミア)
  • fleece(フリース)
  • chino(チノ)
  • denim(デニム)
  • knit(ニット)
  • What is this jacket made of?(このジャケットの素材は何ですか?)
  • Any tips on how to care?(手入れのコツはありますか?)

機能性素材

最近では様々な機能付きの衣類が売られています。

英語では次のような表現になります。

  • waterproof / water resistant(防水加工)
  • water repellent(はっ水加工)
  • no-iron / wrinkle resistant(シワ防止)
  • stain resistant (シミ防止)
  • breathable(通気性がある)
  • lightweight(軽量)
  • washable(洗濯可能)
  • machine-washable(洗濯機使用可能)

洗濯可と書いてあっても、洗濯機で洗えるとは限りません

Machine washableと書いていなければ「手洗いのみ」の可能性があります。

せっかく買った服を台無しにしないためにも、理解しておきましょう。

  • Is this hand-wash only?(これは、手洗いのみですか?)
  • Is this machine-washable?(洗濯機は使えますか?)
  • Dry clean only(ドライクリーニングのみ)

ファスナーとマジックテープ

ところで、ジッパー(zipperまたはzip)のことを日本語ではチャックやファスナーとも呼びますよね。

ファスナー(fastener)は「締めるもの、留めるもの」という意味ですのでピンやクリップなども含まれ、ジッパーとは限りません。

チャックは英語ではないので、通じません

  • Zip up / Unzip the jacket front.(ジャケットのジッパーを開ける/閉める。)

なお、簡単に着脱出来て便利なマジックテープ/面ファスナーのことを、英語では開発した会社の名前を取って「velcro」と呼びます。

併せて覚えておくと良いでしょう。

靴に関する英単語

洋服以上にサイズ合わせが大事なのはです。

日本、アメリカ、ヨーロッパでは靴のサイズ表記が全く異なります

サイズチャートで自分のサイズを確認し、覚えておくと靴選びが楽になります。

  • sneakers(スニーカー)
  • loafers(ローファー)
  • oxford shoes(紐靴)
  • sandals(サンダル)
  • snow boots / rain boots(雪用ブーツ/長靴)

靴ひものことをlaceやcordといいます。

  • lace-up shoes / boots(ひも靴/ひもで結び上げるタイプのブーツ)
  • leather shoes(皮靴)
  • fabric shoes(布製靴)

靴選びでは足幅(width)サイズもポイントです。足幅が広いもの(wide width)、狭いもの(narrow width)、普通幅(regular width)などがあります。

  • Do you have the size ○ in wider / narrower width?(太め/細めの幅で○サイズのものはありますか?)

まとめ

靴や洋服を買うときの英語での基本的な用語と知識をお伝えしました。

衣類を選ぶときは、案外普段聞きなれない言葉が出て来たりするものです。

一通り覚えておくと、インターネットショッピングをするときも便利ですよ

是非、ここで紹介した英語の用語やフレーズを参考にして使ってみましょう

 

また、インターネットショッピングの問い合わせメールの英語での書き方は以下の記事に載っています。

合わせてみておくと便利です。

これで安心!海外のネット通販で使える英語の問い合わせフレーズ集

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。