体調が悪いとただでさえ気弱になるところ、不慣れな海外では余計に不安が募ります。
せっかく病院へ行っても、きちんと症状を伝えられるだろうかと心配は尽きません。
いざというとき、症状や気になることをきちんと伝える自信はありますか?
医師に正しく診断してもらうにも、薬局で薬一つ買うにしても最低限のコミュニケーションが取れる必要があります。
上手に医者にかかるための基本的な会話と、よく使う単語をご紹介しましょう。
もくじ
病院へ行く?医者に会う?
具合が悪くなったら、とりあえず病院へ行きますよね。
よってまずは、海外で体調が悪くなった時病院に行く際に使う英会話フレーズをご紹介します。
海外では、日本ではあまり馴染みのない病気というのもあります。
中には、初期症状が風邪に似ているものもあり、風邪だと思って様子を見ているうちに悪化させてしまうなんてこともあったりします。
慣れない土地での自己判断は気を付けなければなりません。
普段から現地の医療制度と併せて、その土地やその季節に多い病気の情報などをチェックしておくことをおすすめします。
体調が悪いときは
さて、「病院へ行きます」と英語で言おうとすると、すぐにI’m going to the hospitalという言葉が浮かぶのではないでしょうか。
英語では「hospital」というと、大きな総合病院のことを指します。
国によって医療制度は異なりますが、そのような病院へはいきなり行くことが出来きません。
まずは身近なGP(General Practitioner・一般開業医)の診察を受けてから、必要に応じて次段階の医療施設へ紹介してもらうという仕組みになっているところもあります。
日本のかかりつけ医制度のイメージですね。
滞在国の医療制度については事前に知っておくようにしましょう。
ということで、英語では体調が悪くなったら「病院へ行く」ではなく、「医者にかかる」という表現をするか「クリニックへ行く」という言い方をします。
- I need to see a doctor.(医者に見てもらう必要があります。)
- I went to the clinic yesterday.(昨日、クリニックへ行って来ました。)
診察予約のフレーズ
医者に会うには予約を入れる必要があります。
ホテルやレストランの予約(reservation / booking)ではなく人(医師)に会う予約ですので、ここで使う単語はappointmentになります。
以下のようなフレーズを使って予約を入れましょう。
- I’d like to make an appointment (with Dr. ○○).((○○先生の)診察予約を入れたいのですが。)
- I’d like to see a doctor.(診察予約を入れたいのですが。)
主な診療科の英語名
ここでは、主な診療科の英語名を紹介します。
診療科の名前は難しいものもありますね。
eが入っていたり、eとyが違うなど、スペルが多少異なっている場合もあります。
- 内科 internal medicine
内科医 physician - 外科 surgery
外科医 surgeon - 整形外科 orthopadic surgery
整形外科医 orthopadic surgeonまたはorthopedist - 皮膚科 dermatology
皮膚科医 dermatologist - 眼科 ophthalmology
眼科医 ophthalmologist - 歯科 dentistry
歯科医 dentist - 婦人科 gynecology
婦人科医 gynecologist - 産科 obstetrics
産科医 obstetrician - 小児科 pediatrics
小児科医 pediatrician
眼科はeye doctor、皮膚科はskin doctorと言っても通じます。
また、耳鼻咽喉科(otorhinolaryngology)は、よく略してORLまたは、ENT(Ear, Nose & Throat)と呼ばれます。
遅刻?欠勤?会社への連絡
いつも通り出勤出来そうもなければ、早めに会社にも伝えておかなければなりません。
以下のようなフレーズを使いましょう。
- I don’t feel good this morning.(今朝は体調が良くありません。)
- I feel sick since last night.(昨晩から具合が悪いのです。)
I feel sickは、気持ちが悪い・吐き気がするという意味で使うこともあります。
乗り物酔いで気持ちが悪いときもです。
- I’ll be late for work.(遅れて出勤します。)
- I will be coming after I see the doctor.(医者に診てもらってから出勤します。)
- I have an appointment at (時間).(○時に予約を入れてあります。)
- I can’t come to work today.(今日は行けそうにありません。)
- I need to take a day off.(お休みさせてください。)
- I was advised by the doctor that I should take a day off.(医師から休むように指示されました。)
- I’d like to see a/the doctor before coming to the office tomorrow.(明日、出勤前に医者に行って来たいと思います。)
主な症状
ここでは、主な症状の英語名とその使い方を紹介します。
症状のことをSymptomsと言います。
定型フレーズ「I have a ○○(○○の症状があります)」を使って症状を伝えましょう。
風邪の主な症状
風邪のことを(common)coldまたはflu(influenza)と呼びます。
catch a coldで風邪を引くです。
- I feel like I caught a cold.(風邪を引いたようです)
主な症状は以下の通りですね。
- chills(寒気)
- cough(咳)
- fatigue / tiredness(だるさ)
- fever(熱)
- headache(頭痛)
- muscle aches(筋肉痛)
- runny nose(鼻水)
- sneezing(くしゃみ)
- sore throat(のどの痛み)
- stuffy nose(鼻づまり)
熱の程度
熱がどの程度あるかは以下のような表現を使います。
- I think I have a fever. (熱があるように感じます。)
- It was once ○ degrees.(一時は○度ありました。)
- It’s still going higher.(まだ上がっています。)
- It’s now dropped to ○degrees.(今は○度まで下がりました。)
- normal temperature(平熱)
- slight fever(微熱)
- high fever(高熱)
- body temperature(体温)
- medical thermometer(体温計)
その他のよくある症状
- lower back pain(腰痛)
- back pain(背痛)
- chest pain(胸の痛み)
- heartburn(胸やけ)
- diarrhoea / diarrhea(下痢)
- rash(発疹)
- hay fever(花粉症)
また、症状の伝え方は以下のようなものもあります。
- I have a stomach / head ache.(腹痛/頭痛がします。)
- I feel dizzy.(クラクラします、めまいがします。)
- I feel chill.(寒気がします。)
- I have a pain at the lower back.(腰痛があります。)
- I have several allergic symptoms.(アレルギー症状がいくつか出ています。)
- I don’t have appetite.(食欲がありません。)
経過の伝え方
正しく診てもらうためには、いつ頃から始まったのか(When started?)、その後の経過(How changing?)などを伝える必要があります。
ここでは、病気の経過を正しく医師に伝えるための英語フレーズを紹介します。
いつから?
正しく診断してもらうには、まずいつから始まったのかを伝える必要があります。
Since(~以来)を使って表現します。
- since this morning(今朝から)
- since last night(昨夜から)
- since yesterday(昨日から)
- since last week(先週から)
- since(日付)(○日から)
- for past few days(数日前から/この数日)
- for past ○ days(○日前から)
- lasting for ○ days.(○日間続いています。)
どの程度?
次のような単語を使って、今ある症状がどの程度なのかを伝えます。
- slightly / a little(少し)
- intensively(強く)
- sometimes(時々)
- frequently(頻繁に)
- continuously / persistently(ずっと続けて)
- recurrently / repeatedly(繰り返し)
- getting worse.(悪く/ひどくなっています。)
- getting better.(良くなっています。)
痛みの種類
痛みといってもいろいろありますよね。
以下が痛みの種類を伝えるための英語表現です。
- dull(鈍い)
- sharp(激しい)
- piercing(刺すような)
- prickling(チクチクするような)
- squeezing(締め付けるような)
常用している薬や病歴、アレルギーなどがある場合は、いつでもきちんと伝えられるよう普段から準備しておきましょう。
- medication(常用薬)
- medical history(病歴)
- surgical history(手術歴)
- hospital admission(入院歴)
- allergy(アレルギー)
薬の種類と飲み方
医師からprescription(処方箋)をもらったら、pharmacy (薬局)で薬を手に入れます。
Pharmacyにはpharmacist(薬剤師)がいます。
薬剤師と、あらためて薬の飲み方を確認しておくとよいでしょう。
- cold medicine(風邪薬)
- painkiller(痛み止め)
- antibiotics(抗生剤)
- antifungals(抗真菌剤)
- antihistamines(抗ヒスタミン剤)
- cough medicine(咳止め)
- antipyretics(解熱剤)
- ointment(軟膏)
- eye drops(目薬)
- herbal medicines / Chinese medicines(漢方薬)
- insect / mosquito repellent(虫/蚊除け)
- sun screen / sun block(日焼け止め)
- once / twice / three times a day(一日に1回/2回/3回)
- before / after / between the meals (食前/食後/食間)
- before sleep(寝る前に)
- every ○ hours(○時間おきに)
処方された薬はすべて飲み切らないと効果が十分に出ないものもあれば、鎮痛剤や解熱剤のように必要に応じて飲むものもあります。
- Should I take all the medicines?(薬はすべて飲み切る必要がありますか?)
- Could I stop the medication once the symptoms are gone?(症状が治まったら薬を止めてもよいでしょうか?)
- Could I drive a car?(車の運転は出来ますか?)
市販の薬のことをover-the-counter drug(OTC)と言います。
薬が必要なときは、Do you have a medicine for ○○?(○○の薬はありますか?)と訊ねます。
まとめ
以上が、外国で体調を崩した時に正しく自分の症状を伝えるための英会話フレーズ集です。
健康に関することは、間違って伝わってしまっては思わぬ問題に発展しかねません。
医師や薬剤師の説明は中途半端に分かったような気にならず、しっかりポイントを理解出来るように努めましょう。
伝えるときは、たとえきちんと文章になっていないとしても、適切な単語を並べるだけでも違います。
症状などはジェスチャーを交えて伝えられることもありますし、大事な指示はメモに書いてもらう手もありますよね。
ありきたりなセリフですが、自分の身は自分で守るしかないのです!
是非外国で風邪をひいた時は、ここにあるフレーズを使って医師に正しく自分の症状を伝えられるようにし、医師の話をしっかり理解できるようにしましょう。
投稿者プロフィール

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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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