生活していれば、時には、水漏れや電化製品の故障などのトラブルに遭うこともあります。
これが日本であれば、対応するのにさほど困らないでしょう。
しかし、海外でこのようなトラブルが起きたら皆さんは英語で対応しなければなりません。
コトと次第によっては迅速対応が必要になります。
英語での対応が億劫で・・・と放っておいても解決はしません。
この記事では、日常生活でよくある暮らしのトラブルを挙げて、英語での対処の方法をお伝えします。
困ったときは是非参考にしながら、対応してみてください。
もくじ
水回りのトラブル!
水回りの問題は、日時を問わず待ったなしの対応が必要なだけに大変困りますよね。
集合住宅だと階下まで影響が及ぶ一大事になりかねません。
水漏れを発見したら、早急に水道屋さん(plumber)を呼びましょう。
修理が済むまで、周囲の人には「○○ is currently out of order」(○○は現在、故障中です)と伝えておきましょう。
以下のように表現することも可能です。
- Plumber is already called.(水道業者は、すでに呼んであります。)
- Repairer is on the way.(修理業者は向かっているところです。)
水漏れ
「漏れる」はleakという単語を使います。
「内部情報をリークする」と言ったりもしますね。
以下のようなフレーズを使うとうまく表現することができます。
- There is a leak in the ○○. Could you come as soon as possible?(○○で水漏れがあります。至急来てもらえますか?)
- The water keeps running.(水が止まりません。)
- There is a crack at the ○○.(○○にひび割れがあります。)
- ○○ is broken.(○○が壊れています。)
〇〇に入る単語として以下のようなものが使えます。
- sink(シンク、流し)
- drain pipe(排水パイプ)
- water tap / faucet(蛇口)
- water tank(貯水タンク)
詰まり
「詰まる」というときは、clogやblockを使います。
- The toilet clogged up.(トイレが詰まってしまいました。)
- The toilet doesn’t flush.(トイレが流れません。)
- Drain is blocked.(排水溝が詰まってしまいました。)
- The ○○ clogged the △△ up.(△△が○○で詰まってしまいました。)
- There’s no water in the shower.(シャワーの水が出ません。)
パイプなどが詰まったときに使う、棒の先にゴムカップが付いた吸引具はplungerと呼びます。
家電の故障!
テレビが映らない、冷蔵庫、洗濯機が動作しないなど、家電製品の不具合もよくあります。
困ったときは電気屋さん(electrician)の出番です。
保障期間内であれば、指示されているところに連絡しましょう。
○○が動作しないというときは、○○ doesn’t workを使います。
- ○○ doesn’t work / doesn’t start.(○○が作動しません。)
- It doesn’t turn on.(電源が入りません。)
動くには動いても、本来の通りではないというときは、properly(適切に)を付けて表します。
- ○○ doesn’t work properly.(○○が、きちんと動きません。)
直ったときは、○○ works properly(○○が、ちゃんと動くようになりました)となります。
何が問題なのか分からないときは、something(何か)を使って表現しましょう。
- Something is wrong with ○○.(○○が、何かおかしいです。)
- I smell something burning.(何かが焦げる臭いがします。)
- I hear something strange.(何か異音がします。)
- I don’t know where it comes from.(どこから発生しているのか分かりません。)
修理が終わってから思わぬ高額請求に驚かないために、本格修理に入る前に費用と修理時間を確認しておきましょう。
- How much will it cost?(費用はいくらくらいかかりそうですか?)
- How long will it take?(修理時間はどのくらいかかりそうですか?)
- Can you give me a quotation?(見積もりを出してもらえますか?)
保障はwarranty、保険はinsuranceです。
- Would the warranty / insurance cover the repairing cost?
(修理費用は保障/保険でカバーされますか?)
車の故障!
次は車の故障などのトラブルの時に使える英語フレーズをご紹介します。
定期点検に日々のメンテナンス、きちんと行っていても不測の事態が発生してしまうことがあります。
よくある緊急事態に対応するフレーズをご紹介しましょう。
詳細はともかく、まずは車が故障したことを伝えます。
- My car broke down.(車が故障しました。)
車のトラブルは単独では対応が難しいケースが多いため、人の手が必要なことも多くなります。
Excuse me! Could you help me?(すみません! 手伝ってもらえますか?)と声を掛けましょう。
タイヤのパンク
注意していても、起きるときは起きてしまうのがタイヤのパンクです。
「タイヤがパンクした」は、英語で「I got a flat tire」といいます。
直訳では「タイヤがペッタンコになった。」という表現です。
「The tire is punctured」という言い方もあります。
英語に「パンク」という言葉はありませんが、このpuncture(穴を開ける)から日本語のパンクは来ています。
- I have a spare tire. (スペアタイヤを持っています。)
- I need a replacement.(交換する必要があります。)
バッテリーあがり
バッテリーが突然あがったとき、正常なバッテリーと繋げてエンジンをかけることをjump start / boostするといいます。
- The battery died / is dead.(バッテリーが上がってしまいました。)
- Could you help me jump start my car?(エンジンを始動するのを手伝ってもらえますか?)
- Do you have a set of jumper cables / booster cables?(ブースターケーブルを持っていますか?)
その他のトラブルに関しては以下のように表現します。
- The car doesn’t start.(エンジンがかかりません。)
- The engine sounds odd.(エンジンの音がどうもおかしいです。)
- The gear doesn’t shift.(ギアが動きません。)
- I’m locked out of my car.(キーを閉じ込めてしまいました。)
牽引・レッカー
どうしても車が動かない場合は、牽引することになります。
「牽引する」はtowという単語になります。
- Could you give my car a tow?(私の車を牽引してもらえますか?)
レッカー車はtow truckといいます。
- Could you send me a tow truck?(レッカー車を送ってもらえますか?)
牽引先となる修理業者はgarageやrepair shopです。
My car is in the garageと言うと、車を修理中またはメンテナンス中ですという意味になります。
ちなみに、駐車違反でレッカー移動されてしまった場合は、My car was towed away due to the parking offence.(駐車違反で車をレッカーされてしまった)です。
騒音問題!
日本の人は居住空間での騒音に敏感ですが、世界には夜でも大音量で音楽をかけたり、夜中まで騒いだりすることに寛容な文化もあります。
郷に入りては郷に従えと言いますが、その土地の習慣から見ても常識外れというケースもなくはありません。
出来れば人に苦情を伝えるなんて場面は経験したくないですが、あまりにヒドイとひと声掛けずにはいられないこともあるかもしれません。
そこで、ここでは騒音のトラブルの際に使える英語フレーズをご紹介します。
苦情を伝える前に
「苦情」のことをcomplaintといいます。
「苦情を言う」は動詞形・complainを使うか、make a complaintといいます。
特に、隣人への苦情は気遣いが必要です。
困ったことが起きたら、どうやって対応したらよいか信頼出来る知人や友人に相談してみると、良いアドバイスや経験談を聞けるかもしれません。
その土地ならではの対処のコツや、踏むべき順序なんていうのもあるかもしれません。
- How to complain about ○○(○○についての苦情の言い方)
- Can you advise me how to make a complaint about ○○?(どうやって○○についての苦情を伝えたらいいか、何かアドバイスありますか?)
nuisance(迷惑)という単語もよく見かけると思います。
迷惑という意味です。
- Noise nuisance(騒音トラブル)
商業施設や工事現場など、規模が大きいものを特にnoise pollutionといいます。
「騒音公害」です。
苦情を伝えるコツ
苦情を伝えるポイントは、感情的にならず落ち着いて伝えることです。
いくら相手の方が常識外れだとしても、感情に任せて伝えては聞いてもらえるものも聞き入れてもらえなかったりします。
- Excuse me, it’s late at night. Can you reduce the volume / lower the volume / stop?
(すみません、夜も遅いので、ボリュームを落としてもらえますか/止めてもらえますか?)
ところが、そもそも騒音を立てている張本人は、どれほどの迷惑になっているか案外気付いていないということもあります。
またはどの程度だとよくて、どの程度だと迷惑なのか、程度が分からないということもあります。
例えば、「今日は」という単語を入れることで「いつもは大丈夫だけど」と違いを伝える工夫も出来ますよ。
- What’s going on ? You are pretty loud today.
(どうしたのですか?今日はやけに音が大きいですが。)
止めて欲しいというだけでなく、いつならいいのかを伝えると理解してもらいやすいかもしれません。
- Could you do it before midnight?
(こんな夜中ではなく、もう少し早い時間にしてくれませんか?)
解決しない場合は?
建物の管理者(management)に相談してみましょう。
住居の契約書、特に集合住宅であれば、たいていannoyanceやnuisance(迷惑)に関する条項があります。
- I’m having a problem with the noisy neighbour.
(隣の騒音に困っています。) - I’m having trouble dealing with the situation on my own.
(自分では対処しきれません。)
逆に、苦情が届いた場合は誠実に対応したいものです。
次に会ったときに、”Sorry for yesterday / the other day.”(昨日は/先日はすみませんでした)と、声を掛けるのもよいでしょう。
まとめ
以上が、海外の生活の中でトラブルが起きた時に使える英語表現です。
暮らし回りのトラブル、出来るだけ遭遇したくないですが、起きてしまったときはご紹介したフレーズで乗り切ることができます。
業者対応は、不要なトラブルを避けるためにもよく相談しながら対応していくことが肝心です。
住居内のトラブルは、原因や箇所によっては費用は貸主の負担になる場合もありますので、貸主にも相談しましょう。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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