ネット通販が当たり前になってきた今日、みなさんは海外の通販サイトで買い物をしたことはありますか?
海外のインターネット通販を利用すると、日本では手に入れられないものが手に入ったり、安く商品が手に入ったりと様々なメリットがあります。
英語のサイトでも買物が出来れば、手に入れられるモノの種類は格段と広がります。
それに、海外から自宅の玄関先に荷物が直接届くというのは、単純に嬉しいですよね。
しかし、英語でやりとりをしなければいけないと言うところがネックですよね。
正しく商品を注文できるか、トラブルが発生した場合はどうすれば良いのか?
英語でやりとりが要求されるので様々な不安があると思います。
そこで今回は、海外インタネットサイトでの買物がスムーズに行える必須英語フレーズ集をご紹介します。
トラブル対応についても細かく解説してあります。
少しでも海外のネット通販で欲しいものがある場合はこのサイトのフレーズを参考にして是非勇気を出して買ってみてください。
もくじ
欲しいモノが見つかったら
欲しいものが英語の通販サイトなどで見つかった場合、日本または希望する国向けの発送取り扱いがあるかをまず最初に確認する必要があります。
サイト内に、FAQ(Frequently Asked Questions・よくある質問)があれば、International Shipping(国際発送)の取り扱いがあるかどうかを確認してみましょう。
ある場合は、国別発送料のリストもあるはずです。
もし海外発送をしてるかどうかが分からないようであれば、問合せをしましょう。
問合せメール・宛て名
メールは、宛て名+本文+結び言葉の構成で作成します。
最初に送るメールでは、相手の担当者名が分かりません。
「Dear (サイト名),」や「Dear Customer service,」などとします。
返事が来たら、それ以降のやり取りは担当者名宛てに「Dear ○○,」または「Hi, ○○」としましょう。
発注前の問合せ本文
続いて、発注前の問い合わせメールの本文の書き方について説明していきます。
海外発送の有無と送料の問合せ
海外発送をしてくれるかどうか問い合わせる際、業者によっては「モノにより対応」というところもあります。
様々なモノを扱っている業者であれば、何を注文予定なのか簡単にでも伝えられるとより確実です。
「注文をする」は英語でorderまたはplace an orderと言います。
- I’d like to order ○○.(○○を注文したいと思っています。)
- I’d like to place an order of ○○.(○○を発注したいと思っています。)
- I’m planning to order ○○.(○○を注文する予定です。)
たいていの場合、注文金額によって送料が異なります。
注文する品物が確実に決まっていないなら、料金表をくださいとお願いする方がよいでしょう。
- Could you send me the shipping fee list / shipping rates to Japan?
(日本への発送料金表を送っていただけますか?)
品物が決まっているなら、商品番号を記せばピンポイントで訊くことも出来ます。
- How much is the shipping cost of the item# ○○ to Japan?
(商品番号○○の日本への発送料はいくらになりますか?)
発送日数の確認
届くまでどのくらいの日数がかかるのかも、事前に確認しておきたいところです。
- How long will it take to arrive Japan?(日本まではどのくらい日数がかかりますか?)
ちなみに、上の質問は日本に到着するまでの予定日数です。
「注文を受けてから○時間以内に発送します」という表現もあるので、注意しましょう。
- We will ship your order within 24 hours of your order placement.(発注から24時間以内に注文品を発送します。)
交換・返品の有無
受け取ったものの、期待していたのと違ったというときのために、Exchange and Return Policy(交換・返金)についても、ぜひ確認しておきたいです。
- Do you accept exchange / refund?(交換・返品は出来ますか?)
以上の手順で海外向けに発送してくれることが確認出来、その他の条件にも問題がなければ、サイトの手順に従って発注を行います。
在庫確認
欲しい品物がOut of Stock(在庫切れ)またはBackordered(入荷待ち)となっていたら、再入荷の予定について訊いてみたいですよね。
以下が再入荷を確認するときの表現になります。
- Could you let me know if the item# ○○ will be available again.
(商品番号○○は、再入荷予定があるかお知らせいただけますか?) - I’d like to know when the item# ○○will be available.
(商品番号○○は、いつ入荷するか知りたいのですが。) - Do you have ○○?(○○の取り扱いはありますか?)
- Do you have ○○ in stock?(○○の在庫はありますか?)
発注後の問合せ本文
次は、発注後の問い合わせメールの本文の書き方について説明していきます。
発注後に問合せをする場合は、必ず、注文したとき発行された注文番号(Order Number)を添えて問い合せるようにしましょう。
以下の例のように、メールのタイトルに入れてしまうことをおすすめします。
- Inquiry: Order# ○○(注文番号○○についての問合せ)
- Request: Order# ○○(注文番号○○についての要望)
状況問合せ
注文後、現在の状況(current status)がどうなっているのか知りたいときの問合せフレーズはこちらです。
- Please let me know the current status of my order# ○○.
(注文番号○○の現在の状況をお知らせ下さい。)
予定ではそろそろ届くはずなのにまだ来ないときの問合せです。
「order# ○○ placed on △(日付)」で、「△日に発注した注文番号○○」となります。
- I haven’t received the order# ○○ placed on [DATE △△]. Please check and let me know the current situation.
(△月△日付けの注文番号○○がまだ届きません。現況を確認してご連絡いただけますか。)
Tracking number(荷物追跡番号)を訊いてみる手もあります。
- May I have the tracking number?(追跡番号を教えてもらえますか?)
商品追加の相談
注文は終えたけれど、その後に変更またはキャンセルしたいということもあったりします。
業者によっては、発注後○時間以内なら対応可能というところもありますので、あきらめずに問い合わせてみましょう。
Regarding the order#○○,(注文番号○○に関して、)と前置きした後で、Is it possible to ○○?(○○することは可能ですか?)のフレーズを使っていろいろな問い合わせをすることが出来ます。
- Is it possible to add the item# ○○?(商品番号○○を追加することは出来ますか?)
商品が複数あるようなら、Is it possible to add the following items?(下記の商品を追加することはできますか?)とし、文に続けて商品を箇条書きにするとよいでしょう。
交換・キャンセルの相談
複数注文したうちの一部だけを取り消したいときは以下のようになります。
- Is it possible to cancel the item# ○○?(商品番号○○をキャンセルすることは可能ですか?)
取り消しではなく、代わりに別のサイズや色に変えたいというときもあります。
取り替えるは「switch」や「exchange」、変更は「change」などという単語を使います。
- Is it possible to switch the size from M to L?
(サイズをMからLに交換することは出来ますか?) - Is it possible to exchange the colour from red to blue?
(色を赤から青に変えてもらえますか?)
注文そのものを取り消してしまいたいときは、
- Is it possible to cancel the order# ○○?(注文番号○○の発注を取り消すことは出来ますか?)
到着後の問合せ本文
無事にモノを受け取ったら、納品書と中身の確認をしましょう。
個数や色、サイズ、値段も間違いないですか?
商品が到着した後も何かしら問い合わせなければならないことがある場合もあります。
ここではそのときのために商品が到着した後の問い合わせメールの書き方について解説します。
交換・返品希望
受け取った商品に間違いはないけれど、何だか思ったのと違う・・・ということは通販では良くあることです。
返品の場合、払った送料は戻ってきませんが、交換であれば再発送料金は無料というところもあります。
その場合、返品するより交換を依頼した方が損がありません。
面倒でも交換手続きをしてみましょう。
- I’d like to exchange the item# ○○ with △△.
(商品番号○○を△△に交換していただきたいと思います。)
△△には新たに希望する商品の番号を入れます。
サイズを変えたい場合は以下のようになります。
- I’d like to exchange the size of the item#○○ from M to L.
(商品番号○○のサイズをMからLに交換していただきたいと思います。)
交換しようにも、他に欲しいものがない場合は返品するしかないですね。
その場合は次の表現を使うことができます。
- I’d like to return the item# ○○.(商品番号○○を返品したいと思います。)
クレームを伝える
ここでは、あって欲しくはないことですがクレームを伝える必要が発生した場合に備えて、内容別に文言をご紹介します。
クレーム文とはいっても、いきなり核心に入るのではなく「残念ながら」「あいにく」などの「クッション言葉」を使うとコミュニケーションがスムーズになるものです。
英語では、I’m afraid that~やI regret that~、unfortunatelyなどを使います。
既述の通り、メールのタイトルには注文番号を明記しますが、本文には問題のあった商品番号(item number)を書くことをお忘れなく!
モノが違う!
商品そのものやサイズ、色などが異なっている場合のフレーズです。
まずは、「違ったものが届きました」と下記の文を使って伝えてから、次に詳細を書くようにすると、先方にも分かりやすいでしょう。
- I regret that I received the wrong item.(あいにく、間違った商品が届きました。)
- I regret that the item I received is not what I ordered.(あいにく、届いた商品は注文したものとは違います。)
注文したのは○○、けれど届いたのは△△と対比させて、何がどう違っていたのかを分かりやすく伝えましょう。
- The size / colour / item I ordered was ○○ but what I received was △△.
(注文したのは○○ですが、受け取ったのは△△です。)
壊れている!不良品!
残念ですが不良品だった、または発送途中で破損してしまっていたということもなくはありません。
- I’m afraid that the item arrived broken.(あいにくですが、商品は壊れた状態で届きました。)
- Unfortunately, it does not start.(作動しません。)
- It has a crack / scratch at ○○.(○○に、ひび割れ/擦り傷があります。)
問題の箇所を写真に撮って添付すれば、お互いに確認の一手間が省けます。
- Please see the attached photo/s.(添付写真をご覧ください。)
不良品の対応は、交換希望なのか、またはいっそのこと返金して欲しいのか、こちらの希望は明確に伝えましょう。
- I’d like you to ship the replacement.(交換品の発送をお願いします。)
- I’d like to request refund.(返金お願いします。)
交換、返品の場合、受け取った品物を送り返す必要があります。
返送手続きについての指示を仰ぐ必要もありますので、イレギュラーな件についての問合せメールの結びは、「Please advise.」とするとよいでしょう。
どうしたらよいかお知らせくださいという意味です。
まとめ
以上が、インターネットショッピングを英語で利用する際の問い合わせの書き方、トラブルの対応の仕方です。
今回はインターネットで海外から買物をするときによくありそうなシチュエーション別に、様々なフレーズを用意しました。
海外とのやり取りでは、「ダメ元」で何でも交渉してみる姿勢が大事です。
気持ちよく買物が出来たら「I enjoyed shopping from you. Thank you.」とお礼を伝えると、また、後味のよい締めくくりになります。
ここでご紹介したフレーズを使って是非、英語でもネットショッピングを楽しんでみてください。
また、英語でのメールの書き方は以下の記事に詳しく書かれているので是非こちらも参考にしてみてください。
初心者でもOK!こなれて見える英語ビジネスメールのコツ2017年5月3日
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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