出張先、旅行先での「足」として、タクシーは欠かせない交通手段の一つです。

海外でタクシーに乗る場合、他に同乗者がいなければ、万が一分からないことがあっても全て自力で対処しなければなりません。

そのような状況に備え、ここでは海外でタクシーに乗るときのフレーズを、手配から支払いまで手順を追いながらご紹介していきます。

次に出張や旅行に行くときには、タクシー利用ガイドとして是非お使いください。

タクシーを呼ぶ

英語でタクシーを呼ぶときなんと言えばいいでしょうか?

「タクシーを呼ぶ」call a taxi / cabです。

「タクシーを予約する」というならbook a taxi / cabとなります。

タクシーを手配するときのキーワードは、From(~から)To(~まで)です。

  • I need a taxi from ○○ to △△.(○○から△△まで、タクシーが必要です。)
  • Shall I call you a taxi?(タクシーを呼びましょうか?)
  • I already booked a taxi.(もう予約してあります。)

「タクシーに乗る」take a taxiです。

  • I’m taking a taxi from the airport to the hotel.(空港からホテルまでタクシーで行きます。)

海外ではタクシーを使い慣れていない場合は特に、見知らぬタクシーを道で呼び止めるよりは、事前に依頼する方が安全面でも得策です

ホテルのフロントや人に依頼する

人に依頼してタクシーを呼んでもらうときは次のような伝え方をします。

  • Would you call me a taxi, please?(タクシーを呼んでいただけますか?)
  • Could you book a taxi for me?(タクシーの予約を入れていただけますか?)
  • Could you arrange a taxi for me?(タクシーを手配していただけますか?)

希望する時間があるなら次のように指定してしまいましょう。

どちらも「10時に来てくれるようにタクシーを呼んでもらえますか?」の意味です。

  • Could you call me a taxi to pick me at 10?
  • Could you call a taxi for me to come at 10?

行き先(destination)は次のように告げます。

  • to ○○.(○○までです。)
  • I’m going to ○○.(行き先は○○です。)
  • I’d like to go to ○○.(○○に行きたいのですが。)
  • Can you take me to ○○, please?(○○へいってもらえますか?)
  • Please drop me at ○○.(○○で降ろしてください。)

正しく伝わらないと全く別の場所に到着してしまう可能性もあります。

発音などに不安がある場合は、万全を期すために行き先を書いたメモを渡して以下のように伝えれば安心です。

  • Can you take me to this place, please?(この場所へお願い出来ますか。)
  • Take me to this address, please.(この住所までお願いします。)

自分で依頼する

タクシー会社の電話番号を持っていない場合、まずは連絡先を入手する必要があります。

インターネットで検索することも出来るでしょうが、タクシー会社の連絡先を人に訊くときは次のように訊ねます。

  • Could you give me the phone number for a taxi company / service?(タクシー会社/サービスの電話番号を教えてもらえますか?)

ホテルに来てもらうなら簡単ですが、依頼の電話をかける前に自分の居場所(タクシーに来てもらいたい場所=location)を説明出来るようにしておくことも忘れないでください。

さて、電話番号を入手したら早速電話をかけてタクシーを手配しましょう。

  • I’d like a taxi to ○○.(○○までタクシーお願いします。)
  • Can I get a taxi to ○○?(○○までタクシーお願い出来ますか?)
  • We are four.(乗車人数は4人です。
  • Could you come at 4pm?(4時に来ていただけますか?)
  • Could you pick me up at 10 tomorrow morning?(明日10時に迎えに来ていただけますか?)

自分の居場所を伝える

自分の居場所を伝えるときは次のように言います。

  • I’m at △△.(私は△△にいます。)
  • I need to be picked at ○○.(○○で拾ってもらいたいのですが。)
  • Can you pick me at △△?(△△で拾ってもらえますか?)
  • my location(自分の居場所)
  • pickup(迎え)
  • drop off(降ろす)

どのくらい待つ必要があるのかも是非確認しておきたいことです。

  • How long will you take?(どのくらいかかりますか?)
  • How long is the wait for a taxi right now?(今だと、待ち時間はどのくらいですか?)

あるいは、タクシー乗り場(taxi stand)へ行って乗り込むのもよいでしょう。

人の出入りの多い場所や観光地などでは、たいていタクシー乗り場が設置されています。

タクシー乗り場で待機している業者はきちんと登録されているはずですので、走っているタクシーを捉(つか)まえるよりも安心です

  • Could you tell me where the taxi stand is?(タクシー乗り場を教えていただけますか?)

道で「タクシーを呼び止める」ことをhailingまたはflagging a taxiといいます。

空車でも、予約がすでに入っていれば止まってはくれません。

予約済みかどうかは、ライトなどによる空車表示を見て判断します。

ところによっては無登録のタクシーも走っています。

うっかり乗り込んだために、知らない場所に連れて行かれて金品を巻き上げられたなどの犯罪に発展したケースは珍しい話ではありません。

最低限、正規のタクシーかどうか確認することを習慣にしましょう。

正規のタクシーであれば、通常、車内にドライバーのIDが掲げられています。

そちらも併せて確認しておくとよいでしょう。

  • Can you take me to ○○?(○○へ行ってもらえますか?)
  • I’m going to No.20 on ○○ street.(行き先は○○ストリートの20番です。)
  • Do you know where ○○ is?(○○という場所がどこにあるか知っていますか?)

最近では「Uber」に代表されるようなオンラインの配車サービスアプリ(cab-hailing app)も普及しています。

頻繁にタクシーを使うようならダウンロードしておくと役に立つかもしれません。

支払いも、アプリを通じてクレジットカードで出来てしまいます。

タクシーに乗り込む

タクシーに乗り込むときは、安全を考えて後部座席(backseat)に乗るようにします。

車内に入るときも黙って乗るのではなく、いつも通り「Hi」「Good morning」などの声を掛けるようにしましょう。

降りるときなら「Thank you」です。

万が一に備えて、利用したタクシー会社の名前は覚えておくようにすることをおすすめします。

  • Do you have a car seat for my child?(チャイルドシートはありますか?)
  • I have more luggage.(他にも荷物があります。)
  • Could you help me to put my luggage into the trunk?(トランクに荷物を入れていただけますか?)

イギリスでは、トランクのことは「trunk」とは言わずに「(car) boot」と言います。

アメリカ英語とイギリス英語の違いについては以下の記事に掲載されているので合わせてみておいてください。

知ってみると面白い!アメリカ英語とイギリス英語の違い4選

 

寄り道の希望やルートの指定などがあるときは、次のようにリクエストします。

  • Can you go by way of ○○?(○○を通ってもらえますか?)
  • Can I make a quick stop?(ちょっと寄ってもいいですか?)
  • Could you stop there and wait for me a moment?(あそこで止まってちょっと待ってもらえますか?)

急いでいるときはその旨伝えて協力してもらいましょう。

とはいえ、ドライバーにも守らなければならない規則があるので、無理な要求はしすぎないようにしましょう。

  • Excuse me, I’m in a hurry.(すみません、急いでいます。)
  • Can you take the shortest / quickest route?(最短の道/最も近道を通っていただけますか?)

もし途中で降りたいなら、「Drop me off here, please(ここで降ろしてください)」といえば降ろしてくれるでしょう。

  • Could you drop me there?(あそこで降ろしてもらえますか?)

金額の確認

 

メーター制でなければ、車に乗り込む前に金額(fare)は事前確認・交渉しておきます。

交渉制の場合、事前合意を怠ると降りるときにトラブルになりかねないので忘れないようにしましょう。

  • How much will it cost me to go from ○○ to △△?(○○から△△まではいくらかかりますか?)

空港までの往復などではflat rateまたはflat fee(均一料金)がある場合もありますので、確認しておきます。

  • Is there a flat rate to the airport?(空港までの均一料金はありますか?)

支払い

金額を訊ねるとき「How much?」と訊ねます。

次のように訊ねることも出来ます。

どれも「料金はおいくらですか?」の意味です。

  • How much is the fare?
  • How much do I owe you?
  • How much is the cost?

支払いは現金の他、クレジットカードで支払えるタクシーもあるので以下のように訊ねてみましょう。

  • Do you accept credit cards?(クレジットカードの扱いはありますか?)

領収書(receipt)が必要だったらリクエストしてください。

  • May I have a receipt, please? (レシートいただけますか?)

チップ(tip)の習慣がある国、例えばアメリカでは15~20%程度のチップを上乗せして支払います。

  • Here’s a tip.(こちらはチップです。)

お釣り分をチップに充てることも出来ます。

  • Keep the change.(お釣りは不要です。)

まとめ

以上で、海外でどのようにタクシーに乗るか、手配から支払いまでのステップを説明しました。

タクシードライバーは毎日世界各地から訪れた人々を相手に仕事をしているので、外国人の扱いにも慣れているものです。

この記事でご紹介したタクシーの手配から支払いまでの基本フレーズに目を通しておけば、さして言葉の心配はいりません。

タクシーに乗っている間にドライバーと会話をし、日頃勉強して来た英会話の腕試しをするのもよいです。

ガイドブックなどには載っていない地元情報も聞けるかもしれませんよ!

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。