何かを行うとき、または人と協力するときなどに欠かせない「これでいいですか?」と確認するための質問です。
人と一緒に、協力し合って暮らす私たちは是非知っておく必要があるフレーズの一つです。
ところが、一口に「これでいいですか?」のセリフも、実は「許可」や「承認」を得るための問いかけから、合っているかどうか「正確さ」の確認、または「相手の都合の良し悪し」を訊ねるものまで様々なケースがあります。
この記事では、3種類に分けて「これでいいですか?」の確認フレーズを英語でご紹介します。
OKですか?
「OK」は、時に「Okay」や「Okey」とスペルされることもあります。
普段は次のように使われます。
- Is it OK to call you tonight?(今夜電話してもいいですか?)
- Are you OK?(大丈夫ですか?)
- Yes, I am OK. / It’s OK.(OKです。)
- Your answer was OK.(あなたの返答はOKでしたよ。)
質問文にするまでもなく「OK?」と訊くだけでも「いいですか?」の意味で通じます。
「Okey-dokey!」や「Okey-doke!」という言葉もあります。
どちらも「OK」の変形バージョンです。
すっかり知り尽くした感のあるOKですが、「許可、承認」という名詞として使うことも出来ます。
日本語でも「OKをもらう」「OKをくれる」などというのと同じです。
- Get his OK.(彼の許可をもらってください。)
- He hasn’t given me OK.(彼はまだOKをくれていません。)
これでいいですか?
さて、ここからは「これでいいですか?」を英語ではどのようにいうことが出来るのかを見ていきましょう。
「いいですか?」の対象によって使うフレーズが異なることに注目です。
Is this good?
「これでよいですか?」の意味です。
「Is this OK?」とともに最も簡単に口に出しやすいフレーズといえるでしょう。
- I made some adjustment. Is it good?(ちょっと調整したんだけど、どうですか?いい感じですか?)
- How do you like this? Is this good?(こんな感じでどうですか?いいかな?)
Is this fine?
「都合がよい」という意味の「fine」を使った訊き方です。
「これで構いませんか?」といった意味です。
- I will bring it after tomorrow. Will that be fine?(明後日お届けしますよ。それでいいですか?)
- Is it fine to call you Maggie?(あなたをマギーと呼んでもいいですか?)
「with you(あなたにとって)」を付け足すと、少し気遣いが感じられるニュアンスが生まれます。
- Is this fine with you?(あなたはこれでOKですか?)
- Yes, it’s fine with me.
「with me」の代わりに「by me」を使うことも可能です。
- It’s fine by me.
Is this correct?
correctは「正しい、正確な」という意味であることから、正確さに関して「いいですか(合っていますか)?」と訊ねる質問です。
- That’s correct.(はい、合っています。)
- What you are saying correct.(あなたのいっていることは合っています。)
事前に聞いていた話などと比べ、「合っている」「相違はない」という感じです。
Is this alright / right?
上述の「Is this correct?」と同じように「合っているかどうか」を確認する意味です。
- Yes, everything is all right / alright.(はい、全て順調です。)
「Is this correct?」と比べると、こちらの訊き方には同義的に適切かどうかを訊ねるニュアンスがあります。
そういう意味でいいかどうかを訊くときは、こちらのフレーズを使うことになります。
- Yes, it’s the right thing.(はい、それは正しいことです。)
- You are absolutely right.(全く持ってあなたは正しい。)
「よくない」と答える場合は、否定語notを付けて「not alright / right」とするか、right
の反対語「wrong(合っていない、間違っている)」を使います。
- No, it’s not alright / right.
- No, it’s wrong.
Is this acceptable for you?
「accept(受け入れる、受諾する)」と「able(可能である)」を合体させた単語「acceptable」は、つまり「受け入れ可能、受諾出来る」という意味です。
- I think his attitude was quite rude. Was it acceptable for you? (彼の態度はかなり失礼だったと私には思われますが、あなたは許せますか?)
「あなたにとって不都合はなく、受け入れ可能ですか?」といったニュアンスのある訊き方です。
- Will it be acceptable for you if I only take half of the box.(一箱のうち、半分だけを頂くというのでもいいですか?)
Is this agreeable to you?
「agree」は同意、賛成するという意味です。
こちらは、「納得ですか?」といったニュアンスです。
- Let me go this time and you will go next time. Is it agreeable to you?(今回は私が行き、次回はあなたが行くということでいいですか?)
- Is this agreeable to you if I ask you to postpone your holiday?(休暇を先延ばしして欲しいといったら、いかがですか?)
Is everything ○○?
上記で触れて来た「OK」「fine」「correct」「alright」「right」を、「everything(すべて)」と一緒に使えば「すべて○○ですか?」という意味の問いになります。
この質問の答えは、「Yes, everything is ○○(はい、すべて○○です)」か「No, nothing is ○○(いいえ、何にも○○ではありません)」などとなります。
- Partly OK / fine / correct / alright / right .(一部はいいです。)
No problem?
「ノープロブレム(問題ありませんよ)」を質問形にすれば、「問題はなく、大丈夫ですか? いいですか?」という意味で使うことも出来ます。
そのため、このフレーズ一つで次のような会話が成り立ってしまいます。
“No problem?”(問題ないですか?)
“No problem.”(問題ありません。)
「何か問題はありますか?」と訊くならAny problem?です。
自分はこれでいいですか?
「私はこれでいいですか?」と人に確認する、あるいは「自分はこれでいいのだろうか?」と自分に問いかけてみるときの「これでいいですか?」です。
そのため、主語はどれも「 I(自分)」になっています。
Am I doing OK?
「私のやっていることはこれでいいですか?」と確認したいならこのように訊きます。
OKの部分を前述の「fine」や「right」などに入れ替えも可能です。
- Am I doing fine / right?(私のやっていることはこれでいいのでしょうか?)
Am I correct?
「正しい」という意味を持つcorrectを使って「自分は合っていますか? 間違っていないですか?」と訊いています。
- Hmm…your name was Alex…am I correct?(えっと、あなたの名前はアレックス、でいいのでしたっけ?)
「You are correct」といえば相槌としても使えます。
直訳すると「あなたは正しいです」という意味ですが、「そうですね、あなたのいう通りです」といった相づちとしても機能します。
Am I right?
これも「正しい」という意味のrightを使い、「合っていますか? 間違っていないですか?」という訊き方です。
正確さを確認する意味では「correct」も「right」もほとんど同じように使うことが出来ますが、rightの方は「同義的に正しい」というニュアンスも持っています。
- I think you said you don’t drink. Am I right?(あなたはお酒は飲まないといっていたと思うけど、そうでしたっけ?)
- Whatever people say, you are right.(世間の人が何といおうと、あなたは正しいですよ。)
Am I on the right track?
「道筋から離れたりしていませんか?」というニュアンスの「これでいいですか?」です。
trackは「道筋」や「跡」といった意味があります。
「進むべき順路を外れることなく、ちゃんと正しく進んでいますか?」という意味の訊き方です。
- Yes, you are on the right track.(はい、正しく進んでいますよ。)
- We should frequently check if the plan is on the right track.(計画通りに進んでいるか、こまめに確認しましょう。)
まとめ
以上、「これでいいですか?」の確認フレーズを3種類に分けて英語でご紹介しました。
日本語なら「確認」といえば、「これでいいですか?」のたった一言で済ませることが出来ますが、英語では訊ねる内容により様々なフレーズの使い分けが必要です。
とはいえ、フレーズの作り自体はどれも定型で簡単です。
そこに当てはめる単語のニュアンスだけ掴んでしまえば簡単に使い分けることが出来ますよ!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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