正直な気持ちや考えを打ち明けるとき、あるいはなかなか口に出来なかった話を切り出すのに、「正直をいうと実は・・・」といいたい場面があります。

前後の脈絡もなくいきなりそんな話を持ち出すわけには行かないので、適切な導入フレーズが必要ですが、そんなとき、英語では何といったらよいのでしょうか?

この記事では、「実は」と打ち明け話を切り出すフレーズから、秘密・隠し事に関する表現まで広くカバーしてお伝えします!

打ち明け話をする際は、是非参考にしてください!

英語で「実は」と切り出すフレーズ

打ち明け話や正直な気持ちを切り出すときの「実を言うと・・・」という英語フレーズは結構たくさんあります。

actually

会話の中で使われる率は断トツではないでしょうか。

ほとんど間投詞のような軽い感覚で、非常によく使われています。

“Would you like to eat sushi for lunch?”(ランチに寿司はどう?)
“Actually, I prefer to Italian.”(いやあ、イタリアンの方がいいなあ。)

日本語でよく「はっきりいって」や「ぶっちゃけ」などといいますが、そのような感覚で使うのにもピッタリの単語です。

“Where did you buy this?”(これどこで買ったの?)
“I bought it in Singapore, but actually you can buy it anywhere.”(私はシンガポールで買ったけど、はっきりいってどこでも買えるよ。)

“Actually, I don’t care whatever it is.”(ぶっちゃけ、どうでもいいんだよね。)

Frankly speaking,

「率直にいうと」という意味です。

日本語でも「フランクに話そう」などといったりしますが、そのフランク(frank)です。

遠慮なく、ざっくばらんな意見をいうときによく使う「単刀直入にいわせてもらうと」といった感じで使えるフレーズです。

  • Frankly speaking, I need YOUR opinion.(率直にいうと、あなたの意見こそ聞きたいのです。)
  • Frankly speaking, I didn’t think you could do this much great.(実のところ、あなたがこれほどまで出来るとは思っていませんでした。)

to be honest with you

「正直なところ、正直いうと」といった意味のフレーズです。

honest「正直な」という意味ですから、文字通り「あなたに対して正直になる」という意味なのです。

日本語では、「正直にいうと・・・」なんて切り出されると、かなり真剣な打ち明け話になりそうですが、英語ではもっと気軽に使われます。

  • To be honest with you, I don’t think he is right.(本当のところをいえば、彼は正しいとは思えません。)

tell you the truth

これもまた「あなたに対して真実を話す」という訳になります。

to be honest with youと同じような感覚で使ってください。

  • Tell you the truth, I’m going to quit my job next month.(実をいうと、来月仕事を辞めるんだ。)
  • To tell you the truth, he asked me to keep this story in secret.(実のところ、この話は内密にしておくよう頼まれています。)

In fact

「実のところ、実際は」の意味で、通常、文頭において使われます。

  • In fact, it was me who suggested to change the plan.(実は、計画を変更しようと提案したのは私なんです。)
  • In fact, I will not be around next week.(実は、来週私は留守にする予定なのです。)

in reality

「実のところ、実際は」という意味です。

これも「in fact」や「actually」などと同じ使い方が出来ます。

「reality」とは「現実、実際」の意味です。

  • I told her that I like dogs, but in reality, I hate them.(彼女には犬好きだよといったけど、実をいうと大嫌いなんだ。)
  • He assured that he can fix the car, but in reality, I don’t think he knows how to fix.(彼は車を直せると自信ありげだったけど、実のところ彼に直せるとは思えません。)

I have something to tell you

「話があるんだけど」という意味です。

人からこういわれたら、一体あらたまって何だろう?とギクリとしてしまいそうなフレーズです。

これも、「実は・・・」と打ち明け話を切り出すときに使います

  • Do you have time? I have something to tell you. I wanted to tell you for a long time.(時間ありますか? ちょっと話があるのですが。ずっといいたいと思っていたことなのです。)

「I need to talk to you(話があるんだけど)」「Can we talk?(ちょっと話せる?)」のような切り出し方も可能です。

  • I need to talk to you a bit. Can we talk?(ちょっと話があるんだけど、いいかな?)

英語で語る「秘密」について

「秘密」「隠し事」英語では、どちらも「secret」です。

ここでは、秘密や隠し事についての英語表現をいくつかみてみましょう。

英語で「穴場」は?

おおっぴらには知られていない取って置きの場所や店などを「穴場」といいますが、英語では「best-kept secret」がそれに当たります。

  • I’ll take you to Tokyo’s best-kept secret restaurant.(東京の穴場レストランへご案内しますよ。)
  • The view from the summit of this mountain is my best-kept secret.(この山の山頂からの眺めは、私の取って置きの場所です。)

秘密、守れますか?

秘密を打ち明ける前に、口外しないよう念を押したいときは「Can you keep a secret?(秘密を守れますか?)」と確認します。

「秘密を守る」keep a secretといいます。

「約束を守る(keep a promise)」「時間を守る(keep time)」というときも同じように「keep」が使われています。

「between us」「私達だけの間で」という意味のフレーズです。

日本語でも「私たちだけの間にしておいてね」というのと同じです。

  • Please keep it just between us.(私たちの間だけにしておいてください。)

秘密を打ち明ける

隠していたことを打ち明けるときは、動詞「tell」を使います。

先に触れた「tell you the truth」や「I have something to tell you」でも使われています。

  • Now I’ll tell you my secret.(では、私の秘密を明かしましょう。)
  • I won’t tell anyone. Tell me your secret.(誰にもいいませんから、あなたの秘密を話してください。)

「(秘めていたことを)明かす、暴露する」という意味を持つ「reveal」という単語を使って「reveal a secret(秘密を明かす)」とすることも出来ます。

もし、「reveal myself」といったら「(自分の)正体を明かす」の意味です。

tête-à-tête

フランス語で「head to head」の意味となる表現、つまり「頭を突き合わせて、二人だけで内密に」という意味になります。

  • I want to talk tête-à-tête with you.(ちょっと内密に話したいんだけど。)
  • Can we have a tête-à-tête conversation?(ちょっと二人で話せますか?)

「公然の秘密」を英語で?

限られた人だけが知っているのかと思いきや、実はみんな知っているという状況「公然の秘密」は英語で「open secret」といいます。

  • It’s an open secret.(それは公然の秘密です。)
  • They believe it is only between themselves, but in fact it has been an open secret.(彼らは、彼らしか知らないと信じているようだが、実のところ、みんなもうとっくに知っていますよ。)

私の知らないところで!

英語では、このフレーズを「behind one’s back」といいます。

one’s の部分には「his」「her」など、該当する人が入ります。

  • I know you are doing something behind my back.(あなたが私の知らないところでコソコソと何かやってるってこと、知っていますよ。)
  • You shouldn’t sign the agreement behind her back.(彼女の知らないところで同意書にサインなんてするものじゃありませんよ。)

まとめ

「実は」と打ち明けるときの切り出しフレーズと、秘密・隠し事に関する英語を集めてご紹介しました。

自分だけの小さな楽しい秘密ならいいですが、重大な秘め事を持つことになってしまったら隠しておくのはなかなか辛いのではないでしょうか。

手に負えなくなる前に、ここでご紹介した「実は・・・」のフレーズで、上手に打ち明けることが出来たらよいですね。

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。