海外に1、2ヶ月も滞在すれば、そろそろ散髪に行く必要が出て来ます。
身だしなみを考えたら、英語がちゃんと伝わるかどうかなど心配している場合ではありません。
身近な床屋を訪ねてみましょう。
とはいえ、満足の行く仕上がりでないと当面決まり悪い思いをしなければならないことを考えると、やはり必要最低限の要望はきちんと伝えられなければなりません。
本記事では、海外の床屋で満足行く仕上がりを実現するための「実用英語フレーズ集」をお送りします。
床屋に入る
床屋は英語で「barber shop」あるいは「barber’s」といいます。
「Barber」とは、「ヒゲ」を意味するラテン語から来た言葉です。
そしてまた海外でも「赤・青・白」のトレードマークのポールサイン「barber’s pole」は共通です。
理容師のことは「barber」または「hairdresser」と呼びます。
床屋へ行って最初の一言は「I’d like to have my hair cut(髪を切りたいのですが)」です。
もう一つ念のために訊いてみたいのが「Is there any hairdresser who has experience with Asian hair?(アジア人の髪を扱う経験のある理容師はいますか?)」です。
- skilled barber(腕の良い理容師)
- I haven’t made a booking.(予約はしていないのですが。)
- I’d like to have my hair cut.(カットをお願いしたいのですが。)
- How long shall I wait?(待ち時間はどのくらいですか?)
ちょっと待ち時間があるようなら、「その間に用事を済ませて来てしまってもいいですか?」といいたいこともあります。
その場合は次のように言います。
- Can I leave my name? I will be back by then.(名前を書き残していっていいですか?その頃までに戻ってきます。)
ところで、日本にいてもヘアカットで満足するというのはなかなか容易ではないものです。
いいなと思う髪型の人がいたら、どこの床屋を使っているのか訊いてみるのは、お気に入りの店を見つける近道です。
訊かれた方も、きっと喜んで教えてくれると思いますよ!
次のように聞いてみましょう。
- You look very nice with your hair cut. Where do you have your hair cut every time?(素敵なヘアカットですね。いつもどこで髪を切っているのですか?)
- Do you know any good / skilled barber shop?(よい/腕の良い床屋を知っていますか?)
カットの長さを伝える
頭部の主なパーツ名は次の通りです。
各部分の希望の長さを伝えていきましょう。
- top (of the head)(トップ/頭頂部)
- sides(両脇)
- back(後ろ)
- nape / neckline(うなじ)
- forehead(おでこ)
- hairline(髪の生えぎわ)
1インチは約2.54cmになります。
- hair length(髪の長さ)
- An inch off the top, please.(トップを1インチ切ってください。)
- Half an inch off the sides, please.(両脇は1/2インチずつ切ってください。)
- Leave the ○ up to △ inches long.(○の部分を△インチ残してください。)
慣れない床屋では髪型を変えず、整えるだけで済ませたいと思うかもしれません。
「整える」は「trim」という単語を使います。
- Just trim, please.(形を整えるだけで結構です。)
髪の長さの程度を表すフレーズは次のとおりです。
- cut short(短く切る)
- cut a little shorter(少しだけ短く切る)
- cut very short(ごく短く切る)
- leave it long(長いまま残す)
- keep it high(高さはそのまま)
- not that short(そこまで短くなく)
- not that long(そこまで長くなく)
長さやボリュームを伝えるには、手などを使ったジェスチャーでも伝わります。
- Up around here.(この辺りまで。)
他の髪の長さを示しながら「これと同じくらい」ということも出来ます。
- This long / This short, please.(このくらい長く/短くお願いします。)
もう少し短く/長くというときは「shorter」「 longer」などを使います。
- Can you cut it shorter / longer, please?(もう少し短く切ってもらえますか?)
スタイルの希望
希望の長さを伝えたら、具体的なヘアスタイルの相談もします。
いかに満足な仕上がりにしてもらえるかどうかは、いかにうまくイメージを伝えられたかによるところが大きいものです。
言葉のハンデを考えても、イメージを伝えるための写真などを持っていけばリスクを減らすことが出来ます。
- I’d like to have my hair like this.(このような髪型にしたいのです。)
- Let me show you the image of the hair style I’d like to have.(希望する髪型のイメージはこんな感じです。)
- I’d like to add volume around here.(この辺りにボリュームを出してください。)
- I’d like to reduce the hair’s natural bulk.(髪のボリュームを押さえたいです。)
「体積」や「容量」を意味する「bulk」を使って、「髪の量」 を表します。
うなじなど生え際のスタイルの希望を訊かれたら、「round(丸く)」「blocked / squared(四角く)」などの形や、「tapered / faded(肌に馴染むように)」など仕上げ方を答えます。
ヘアスタイルの相談をするとき、「tapered」という言葉がよく使われます。
「先細りにする」という意味で、徐々に髪の量を減らして自然に馴染むような仕上げにすることです。
段々と影が薄くなる様子を表す「faded」という言葉が使われることもあります。
髪が伸びることを「grow back」といいます。
髪型によっては髪の伸びが目立ちやすいものがあり、こまめにカットしないと清潔な印象を保てないスタイルというのがあるので、このような注文をしてみるとよいでしょう。
- I’d like to have touch ups less frequently.(長持ちする髪型にしてください。)
「touch up」とは、「ちょっとした直し」のことです。
frequently(しょっちゅう)から、「回数を減らしたい」というのに「less 」という単語を使っているのがポイントです。
- I want to have my hair more manageable.(扱いやすい髪型にしてください。)
毛先をキッチリと切り揃えず、肌に馴染むよう徐々に薄くしていくようなカットにしてもらうと、カットは長持ちします。
毛先は「ends」です。
- I want to have my hair tapered / faded.(肌に馴染むように切ってください。)
- I’d like to have the hair lay flatter.(髪が立たないようにしたいです。)
髪が多くてボリュームを減らしたいときは、「髪をすく」というテクニックを使ってもらいましょう。
英語では「thin out」といいます。
- Please thin out the hair.(髪をすいてください。)
前髪の仕上げ方についても、次のようにいえば適切なスタイリングにしてくれるでしょう。
- I’d like to comb over the front hair.(前髪はコームで梳かし上げるようにしたいです。)
- I’d like to have a slight fringe on the forehead.(前髪を少し残して欲しいです。)
トップを立たせた髪型もカッコよくて人気があります。
「I’d like to have the top to be spiked up to a point(トップはスパイクのように立たせたいです)」と言えば、スタイルに適したように切ってくれるはずです。
- Could you advise me how to maintain the style?(スタイリングのコツを教えてください。)
- What kind of hair product shall I prepare?(どんなスタイリングアイテムを揃えたらよいですか?)
- How often shall I have a haircut to keep the style?(スタイルをキープするには、どのくらいの頻度でカットすればよいですか?)
耳回りの仕上げ
「How do you want your “arches”?」と訊かれたら、それは耳回りの「アーチ」をどうするかということです。
- I’d like to keep the natural arches.(自然な感じでお願いします。)
- To show the ears.(耳が見えるように。)
- To cover the ears.(耳が隠れるように。)
もみあげの仕上げ
もみあげのことを「sideburns」といいます。
archesもそうですが、両側にあるものには複数形のSが付くことに注目してください。
さて、もみあげのカットの選択肢としては「top of the ear(耳の高さまで)」「middle of the ear(耳の真ん中辺りまで)」「bottom of the ear(耳下まで)」というのが挙げられるでしょう。
ヒゲ剃り
英語で「ヒゲ」は「facial hair」または「beard」といいます。
「ヒゲ」を表す単語「beard」ですが、言葉を使い分けるなら「あごヒゲ」にあたります。
英語では、ヒゲは部分によって呼び名が異なるのです。
- moustache(口ひげ)
- whisker/s(ほおヒゲ)
- stubble(無精ヒゲ)
ヒゲの「濃い・薄い」は「heavy・light」で表します。
以前はヒゲを生やした人が少なかった日本ですが、最近では無精ヒゲがカッコいいとされ、すでに定着した人気があります。
- Stubble is not just a simple growth of facial hair. It needs proper maintenance.(無精ヒゲは単に伸びただけのヒゲではありません。それなりの手入れが必要です。)
- Learn how to maintain stubbles.(無精ヒゲの手入れ方法を調べてみよう。)
- shave(ヒゲを剃る)
- I need to have a shave.(ヒゲを剃らないと。)
- I like to grow a beard.(ヒゲを伸ばしたいんだ。)
- I’d rather shave my head too.(頭も剃ってしまった方がいいかな。)
海外に出ると、様々なスタイルのヒゲを楽しんでいる人々を目にすることでしょう。
自分もヒゲのスタイルを変えてみたいと思ったときは、次のように相談してみてはいかがですか?
- What are the different style options available for my beard?(私に似合うヒゲのスタイルはどんなものがありますか?)
- I’d like some advice for shaping my beard.(ヒゲのスタイリングについてアドバイスが欲しいです。)
- I’d like to get my beard trimmed.(ヒゲを整えて欲しいのですが。)
- I’d like to look more balanced.(もっとバランスを良くしたいです。)
まとめ
万が一、髪型に失敗しても確かにしばらくすれば回復はするものです。
けれども、毎日人に会うことを考えれば床屋に行くからには出来るだけ満足して帰りたいです。
「たかがヘアスタイル、されどヘアスタイル」です。
幸い、男性の髪型は女性ほどこだわりどころが多くありません。
今回の記事では、理容師に要望を伝えるための基本の英語フレーズをしっかり取り揃えてありますので是非活用してください。
必要に応じ、ジェスチャーやイメージ写真の助けを借りる工夫もすれば、きっと満足な仕上がりでお店を出られるはずです。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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