5W1Hの一つとして、最初に習う基本英単語の一つが「how」です。

どうやって?などと訊くときに使う単語ということは分かっていても、具体的に何をどんな風に使えばいいのか、なかなかピンと来ないなんてことはありませんか

今回は、身近でありながらもどこか掴みにくい英語の疑問視、howの使い方16選を徹底解説します。

ビジネス英語はもとより、日常英会話にも必要不可欠な使い方ばかりです。

覚えておくと表現の幅がグンと広がりますよ!

状態を訊ねるhow

体調や様子など、状態や具合を訊ねるときにはhowを使います。

まず最初は、このように状態を訪ねる時に使うhowのフレーズを紹介します。

How+be(○○はどうですか?)

  • How is your family?(あなたのご家族は元気ですか?)
  • How have you been doing?(ずっとどうしていましたか?)
  • How was the concert?(コンサートはどうでしたか?)

どれも様子や状態を訊ねています。

How+形容詞(どのくらい○○なのですか?)

例えば、howにbig(大きい)という形容詞を繋げたら「どのくらい大きいのですか?」となります。

そのように、様々な形容詞を入れ替えて「どのくらい○○なのですか?」と言うことが出来ます

  • How nice was it?(それは、どのくらい良かったですか?)
  • How clear are those photos?(それらの写真は、どのくらい鮮明ですか?)

意向を訊ねる・提案するHow

人に、どうしたいかを訊ねるときに使うのもHowです。

How+about(○○はどうですか? ○○しませんか?)

意向を訊ねるときに使うHowの例

  • 「I’m going for lunch now. How about you?」(私は今からランチに行きますが、あなたはどうしますか?)
  • 「You can go ahead. I don’t have much appetite today.」(どうぞ行って来てください。私は、今日あまり食欲がないのです。)

提案するときに使うHowの例

  • 「How about having a break now?」(そろそろ休憩にするというのはいかがですか?)
  • 「That’s a great idea.」(いいですね。)

数を訊ねるHow

数を訊ねるといっても、個数や量、頻度、距離、時間など様々な内容があります。

これらの質問はすべてHowから始めます。

How+much(どのくらい?)

How much is this? で、「これはいくらですか?」という意味になります。

金額を訊くお決まりのフレーズです。

  • How much did you spend today?(今日はいくら使いましたか?)

どのくらい○○なのか?と、程度を訊きたいときには以下のような使い方をします。

  • How much did you eat? (どのくらい食べたの?)
  • How much do you love her?(どのくらい彼女を愛しているの?)

How+many(いくつ?)

このフレーズは人数や数量を訊くときに使います。

  • How many people do you know in your neighbourhood?(ご近所には知り合いが何人くらいいますか?)
  • How many dishes did you order?(料理は何品頼みましたか?)

いくつ?と数を訊ねているので、people、dishのように、How manyの後には数えられる名詞が来ます。

How+many times(何回?)

How many(いくつ?)に回数を表すtimesを付けると、回数を訊ねるフレーズになります。

  • How many times do I have to tell you?(あなたには、何回言わなくてはならないのかな?)
  • How many times were you called by the boss today?(今日は、何回ボスに呼ばれましたか?)

How+often(どのくらい頻繁に?)

How many timesが回数を訊くフレーズなら、こちらは頻度を訊ねるときに使います

  • How often do you go back to your country?(どのくらいの頻度で帰郷/一時帰国しますか?)
  • How often do you go to barber?(どのくらいの頻度で床屋に行きますか?)

How many timesやHow oftenで質問されたら、どちらも回数を答えることになります

答え方は次のようになるでしょう。

  • once, twice, three times, four times…(一回、二回、三回、四回・・・)
  • sometimes, occasionally(時々)
  • often, frequently(しょっちゅう)
  • always, all the time(いつも)

How+long(どのくらい長く?)

how+longで、どのくらい長いのか?と物理的な長さを訊くと同時に、時間的な長さを訊くこともできます。

以下の1つ目の例が物理的な長さを聞く英文で、2つ目が時間的な長さを聞くものです。

  • How long is your hair?(あなたの髪はどのくらい長いですか?)
  • How long have you been in this country?(この国に滞在して、どのくらいですか?)

時間的な長さを聞くhow+longの使い方の例をもう一つ上げておきましょう。

  • 「How long does it take to come to the office?」(オフィスに来るのにどのくらいの時間がかかりますか?)
  • 「It takes one hour.」(一時間かかります。)

How+far(どのくらい遠くまで?)

How longが長さを訊いているのに対し、こちらは距離を訊ねます。

  • 「How far do you know about her secret?」(彼女の秘密をどのくらい知っていますか?)
  • 「I know very little about her.」(彼女のことは、ほとんど知りません。)
  • 「How far did you go by bicycle?」(自転車でどこまで行ったのですか?)
  • 「I went up to the station.」(駅まで行きました。)

How+old(何歳ですか?)

これは年齢を訊ねる定番フレーズです。

  • How old is your mom?(あなたのお母様は、おいくつですか?)

人間や動物の年齢だけでなく、モノに対しても使えます

  • Do you know how old this temple is?(このお寺は、どのくらい古いのか知ってますか?)
  • How old is this temple?(このお寺は、どのくらい古いのですか?)

人の場合もモノの場合も、答え方はともに「be+○ years old」となります。

  • She is 66 years old.(彼女は66歳です。)
  • This temple is 680 years old.(このお寺は、680年経っています。)

How+high(どのくらい高いのですか?)

この用法は例えば、山の高さのように「そびえている」「見上げるような」モノに対して使います

  • How high is the Tokyo Sky Tree?(東京スカイツリーは、どのくらい高いのですか?)
  • How high is the Mt.Kilimanjaro?(キリマンジャロ山は、どのくらい高いのですか?)

How+tall(どのくらい高いのですか?)

背の高さを訊ねるときにつかうフレーズです。

ちなみに、身長を訊くのにHow high? とは言わないのに、「身長・背丈」のことは「hight」(高さ)と言います

  • How tall is your son?(あなたの息子さんは、どのくらい背が高いのですか?)
  • How tall were you when you were in high school?(高校時代はどのくらいの背丈がありましたか?)

方法を訊ねるHow?

どうやって? どのように?と、方法や仕組みを訊ねるときに使うのもhowです。

  • How does this system work?(このシステムは、どのような仕組みになっているのですか?)
  • How can I take this out?(これは、どうやって取り出せばよいですか?)
  • How do you let her know without mobile phone?(携帯電話なしで、どうやって彼女に知らせるつもりですか?)
  • How should I eat this food?(この食べ物は、どうやって食べればよいのですか?)

手法を表すHow+to

how+toで「○○する方法」となります。

toの後ろに様々な名詞を繋げて、表現は自由自在です

  • How to build a lasting relationship.(長続きする関係を気付く方法)
  • How to marry a successful woman.(成功している女性と結婚する方法)
  • How to cook crab.(カニの調理法)

ちなみに、何かを行う方法を指南する書籍などを「ハウツーもの」と言ったりしますよね。

英語では、ハイフンで繋いで「a how-to」(ハウツー)と言います。

  • a how-to book on negotiation.(交渉に関するハウツー本)

Howを使った英会話フレーズ

さらに、普段の会話に使えるHowを使った便利なフレーズもご紹介しましょう。

How come? / How so?

何でまた?と理由を訊くときのフレーズです。

理由を訊ねるときの定番「Why?(なぜ?)」と違う点は、Whyは純粋に理由を訊いているのに対し、こちらは「どうしてそうなるのか?」と腑に落ちないニュアンスになるところです。

  • How come do I have to work on holiday?(なぜ、私は祝日に働かなければならないのか?)

How do you like?

直訳すると、「どのように好きですか?」です。

つまり「どう思いますか?」という意味です。

このように訊かれたら、思った意見を伝えてください。

  • 「How do you like this meat?」(このお肉どうでしょうか?)
  • 「Flavour is wonderful but it’s too tough.」(香りは素晴らしいですが、ちょっと硬すぎますね。)
  • 「How do you like this movie?」(この映画どう思いますか?)
  • 「It’s not my type.」(私の趣味ではありませんね。)

How do you feel?

上のフレーズと似ていますが、「どう感じますか?」と気分、気持ちを訊ねるフレーズです。

喜怒哀楽など、気分を表す言葉で返事をします。

  • 「How do you feel if all she said was true?」(彼女が言ったことがすべて本当だったら、どう思いますか(どう感じますか)?)
  • 「I would be happy / It’s going to be a surprise.」(それはハッピーでしょうね/そんなことになったら驚きです。)

How can I~?

「どうしたら私は~出来るだろうか?」と、単に方法を訊くときにも使えますが、「どうして私にそんなことが出来ようか?」と反語表現としても使える両刃のフレーズです。

両者の違いは、言い方や状況で判断されます。

  • How can I fix this door?(このドアはどうやって直したらいいだろうか?)
  • How can I read the bunch of documents in one day?(こんな書類の束をどうやって、たった一日で読めるって言うんだ?)

まとめ

以上で、誰でも知っている基礎的な単語のhowを使った様々なフレーズをご紹介しました。

様々な使い方の出来る基本英単語・Howの守備範囲の広さを実感していただけたでしょうか?

特に、数字を扱うビジネス英語では、覚えておく必要のある表現ばかりです

How を使ったこれらのフレーズは、どれも相手に質問を投げかけるときに使われるものなので、普段の会話でも話の糸口を広げるのに役立ちます。

便利なHowの使い方、是非ここでマスターしてしまいましょう

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。