日本で引っ越し経験があっても、海外での引っ越しとなるとまた勝手が違うものです。
海外で暮らすとなると、現地で一度ないし二度は必ず引っ越しをすることになります。
大切な持ち物を運んでもらう業者は、後でトラブルにならないためにも上手に選びたいですし、お世話になった人達にはきちんとお礼を言って、キレイに去りたいですよね。
また、新しい土地で快適に暮らしていくためには、ご近所にきちんと挨拶出来なければなりません。
ここでは、引っ越し前から引っ越し後までに必要な英語表現はじめ、不要品処分のコツまで、英語で上手に引っ越しを済ませる方法を一通りご紹介します。
英語で表す引っ越し関連用語
小規模な引っ越しであればレンタルトラックを手配し、仲間の手を借りて済ませるという方法もありますが、家族がいる世帯では荷物も多くなります。
引っ越し業者を頼む方がスムーズにいくでしょう。
引っ越し業者は英語で以下のように言います。
- moving company(引っ越し会社)
- moving serviceまたはmovers(引っ越し業者)
引っ越し業者を頼む場合、出来れば複数の業者に内覧をしてもらい(do a walk-through)、quotation / estimate(見積もり)を出してもらいましょう。
- Can you give me a quotation?(見積書をいただけますか?)
- Can you show me the breakdown?(明細を見せてもらえますか?)
- Will you provide boxes?(箱はいただけるのですか?)
- moving truck(引っ越し用トラック)
- moving day(引っ越し日)
- moving cost(引っ越し費用)
- extra fee(追加料金)
引っ越し業者を予約することを「book a mover」引っ越し業者を雇うことを「hire a mover」といいます。
- short haul move / short distance move(近距離の引っ越し)
- long haul move / long distance move(遠距離の引っ越し)
引っ越し業者のサービスには、荷造り等を自分で行うself serviceと、お任せ出来る full serviceなどのオプションがあります。
必要があれば訊ねてみましょう。
- packing(荷造り)
- unpacking(荷解き)
- fragile items(こわれもの)
- packing material(梱包材)
- packing tape(ガムテープ)
- cardboard box(ダンボール箱)
エアキャップシートと呼ばれる、プチプチでお馴染みの緩衝材シートは、bubble wrapといいます。
- Can you help me packing / unpacking?(荷造り/荷解きを手伝ってもらえますか?)
- I have to start packing / unpacking.(荷造り/荷解きを始めなければいけません。)
- We will be busy with packing / unpacking for a while.(私たちは、しばらくは荷造り/荷解きで忙しくなりそうです。)
電化製品などを「設置する」というときはinstallという英単語を使います。
追加料金の対象となることもあるので確認しましょう。
- Extra fee to install air conditioner.(エアコン設置作業料金)
英語で「引っ越す」は?
さて、英語で引っ越すというときはmove (移動する)という単語を使います。
- I’m moving to Seattle next month.(来月シアトルに引っ越します。)
- My friend is moving abroad.(友人は海外へ引っ越します。)
- He’s moved.(彼は引っ越しました。)
例えば、会社から海外赴任の辞令を受けた時点では、回りの人に次のように報告するでしょう。
will+動詞で未来の予定を表します。
- I’ll move to Spain.(スペインに引っ越します。)
- I’ll be moving to Spain. (スペインに引っ越します。)
いよいよ日程も決まり、引っ越しも間近となったら、be+ingで「I’m moving to Spain this month end(今月末にスペインに引っ越します)」と、差し迫った表現になります。
海外での滞在を終え、帰国するときはmove backを使います。
- I’m moving back soon (to Japan).(もうすぐ(日本へ)帰国します。)
引っ越し先を伝えるときは、to+行き先です。
- I’ll have to move back to Japan after 6 months.(半年後に、日本に帰国しなければならなくなりました。)
- I’m moving to Barcelona.(バルセロナへ移ります。)
I’ll be transferred to ~で「~へ転勤する」となります。
- I’ll be transferred to the UK next year.(来年イギリスに転勤することになりました。)
入居と退去
住居に「入居する」はmove inを使います。
- When can I move into the apartment?(マンションには、いつ入居可能ですか?)
- New tenant will be moving in as soon as I leave.(私が退去したら、すぐに新しい借主が入居することになっています。)
「退去する」はmove outです。
- We will be moving out from here next week.(私たちは来週、ここから退去します。)
- I’m moving out soon.(もうすぐ引っ越します。)
- landlord / owner(家主、大家)
- tenant(借主、テナント)
- neighbours(隣人)
- neighbourhood(近隣地区)
英語で引っ越しの挨拶
引っ越しが決まったら、転居先とともに引っ越し予定時期も併せて周囲に報告します。
以下は引っ越す時期を表す英語の表現です。
- next month / after next month(来月/再来月)
- after ○ months(○ヵ月後)
- in the end of ○(○の末に)
- in the beginning of ○(○のはじめに)
- in the middle of ○(○の半ばに)
上記例の○部分には月や年を入れる他、季節を入れることも出来ます。
- in the end of January.(一月の末に)
- in the beginning of spring.(春のはじめに)
- in the middle of next year.(来年の半ばに)
引っ越しハガキなどでよくある「引っ越しました」のフレーズは「(We are) just moved」です。
- We are just moved last week.(私たちは先週引っ越してきたばかりです。)
- I just moved here from Japan.(日本から引っ越して来たばかりです。)
- I’ll be your neighbour.(あなたとは、ご近所同士になります。)
入居の挨拶「これからよろしくお願いします」というときは、初対面の人に会うときの挨拶Nice to meet youでOKです。
それに続いて自己紹介のフレーズを活用してください。
- We are from Japan.(私たちは、日本から来ました。)
自分が人を迎える立場になったときは、If you need any help please let us know.とひと声掛けるとよいでしょう。
出て行くときは、今までお世話になったお礼をいいますよね。
- Thank you for everything.(いろいろお世話になりました。)
- It’s been great to have you as my neighbour.(あなたがご近所で本当によかったです。)
- You made my life here unforgettable.(あなたのおかげで、ここでの生活は忘れられないものとなりました。)
- Let’s keep in touch.(これからも連絡を取り合いましょう。)
海外での不用品処分のコツ
引っ越し時は思い切ってモノを処分する機会でもあります。
「処分する」はdispose ofを使います。
- sell / give away(売る/あげる)
- unwanted items(不用品)
- Moving is a good chance to dispose of unwanted items.(引っ越しは、不用品の処分に絶好のチャンスです。)
暮らしをコンパクトにすることをダウンサイジングといいます。
- I’m downsizing to a smaller house.(小さな家に移って暮らしをコンパクトにします。)
- I need to dispose of my old fridge.(我が家の古い冷蔵庫を処分する必要があります。)
- Would you like to take ○○?(○○は要りませんか?)
- Do you know anyone who needs this?(これが必要な人を誰か知りませんか?)
- recycle(リサイクル)
- reuse(再利用)
- Is there anything that I can recycle / reuse?(リサイクル/再利用出来るものはあるだろうか?)
海外では、引っ越しの際に要らなくなったものを売るmoving saleやgarage saleがよく開かれます。
新しい生活を始めるときは手始めに必要なものを安く手に入れることが出来ますし、帰国するときはゴミにすることなくモノの処分が出来るのでおすすめです。
帰国する自分には不要となったモノでも、海外生活を続ける人には助かったりするものです。
いざセールを開くとなったら、出来るだけたくさんの人に知ってもらう必要があります。
地元の情報交換フェイスブックグループに投稿したり、フリーペーパーや新聞の無料広告欄(classified section)に掲示を出すなどして告知します。
防犯上、見知らぬ人を招きたくないというのであれば、親しい仲間内にメールリストで知らせ、繋がりのある人の間で拡散させるとよいでしょう。
同時期に転居・帰国する人が他にもいるようであれば、合同で開催すると作業を分担出来るので手間が省けます。
- I’m looking for a cooking stove. (調理用のレンジを探しています。)
日本のガス台にあたるものをストーブ(stove)といいます。
ガスを使うタイプと電気を使うタイプがあります。
- Do you have a bed for sale?(ベッドは売り出されますか?)
- Is ○○still available?(○○は、まだありますか?)
- Can you keep ○○ for me?(○○をキープしておいてもらえますか?)
- It’s reserved.(予約が入っています。)
- I’d like to take it if he / she does not take it.(もし、今予約している人が要らないといった場合、私にいただけますか?)
- When can I collect it?(いつ引き取り出来ますか?)
セールの案内に、「All proceeds go to ○○」と書かれていることがあります。
「売り上げは全て○○へ寄付します」という表示です。
proceedとは、チャリティや寄付金集めで集まったお金のことを指します。
海外では、衣類や本・おもちゃなどは、地元の福祉施設など公共の施設に寄付するということもよく行われます。
不用品を売ってお小遣いにするのもよいですが、必要としている人に寄付するという選択肢を考えてみるのも、またよいでしょう。
- I’d like to donate ○○ to △△.(○○を△△へ寄付したいと思っています。)
- Do you know where to donate my unwanted stuff?(要らなくなった品物を寄付するのに良いところを知っていますか?)
まとめ
引っ越し関連の英単語と英語フレーズを幅広くご紹介しました。
引っ越しは、細々としたモノから大物まで、たくさんのアイテムを移動させるという大作業に加えて引っ越し前後の各種手続きなど、一定の期間中にやらなければならないはたくさんあります。
是非、ご紹介したフレーズを参考にしてください。
また、不用品は処分のコツを知らないと頭を痛めることになります。
引っ越しをこなすにあたり、この記事が少しでもお役に立ったら幸いです!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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