「褒める」を英語でpraiseといいます。
褒めるということは、その価値を認めることです。
上手に褒めるには、感情の込め方とタイミングが大事です。
素直に、かつ自然に褒め言葉を使える人は魅力的でもあります。
この記事では、状況に即した様々な褒め言葉をご紹介していきます。
上手に褒めることが出来るようになると、人間関係も円滑になるものです。
いろいろなバリエーションの褒め言葉を覚えて、分かち合う喜びと嬉しさを倍増させましょう!
知っておきたい「英語で褒めるコツ」
褒められたとき、日本の文化ではまずは謙遜して見せるのが常ですよね。
しかし、英語の世界では、謙遜の態度はときにチグハグな印象を与えてしまうことがあります。
人に褒められたとき、開口一番「いいえ、そんなことないですよ」などと言ったりせず、素直にありがとうと答えるようにしましょう。
- Thank you . This is my favourite.(ありがとう。これは、私のお気に入りなのです。)
- Thank you . This is a gift from my wife.(ありがとう。これは、妻からの贈り物なのです。)
反対に自分が人を褒めたとき、相手の反応を注意してみるようにすれば、どのような態度が自然に見えるかが分かってきます。
シンプル英語の褒め言葉
では次に、「あ、それいいね」のようなちょっとした応答を返すときに使える、小さな褒めフレーズからご紹介しましょう。
Good / Nice / That’s good / That’s nice!
「いいね、良かったね。」という意味です。
veryを付けて強調したり出来ます。
感情が込もっていないと、肯定を示す単なる返答になってしまいますので注意しましょう。
- Very good / Very nice!
Great !
英会話で最も頻繁に使われるのはこれでしょう。
気持ちを込めて使えば「すごい!」と褒め言葉になりますし、そうでなければ「いいんじゃない」のような単なる相づちにもなってしまいます。
英語は、感情の込め方で温度差が表されるのです。
- You are great!(君って本当にいいね!/すごいね!)
Perfect! Cool!
これもGreat! と同様によく出て来ます。
使うときも同じような感覚で使ってください。
- This is cool. Why don’t you get one for your wife?(これ、いいね! 奥さんにひとつ買ったら?)
- That’s a perfect idea!(それ、いい考えだね!)
Awesome!
この言葉は、感情の段階が以前紹介したものに比べて少し上になります。
- Did you make these?! Awesome!(これらは、あなたが作ったのですか?!すごいですね!!)
Amazing!
これも、感情の度合いが高い単語です。
- The show was amazing!(素晴らしいショーだったよ!)
基本的に、英語では日本語を話すときの感覚よりも大げさな表現が使われます。
辞書の和訳にこだわらず、ちょっと大げさかなと思うような単語もどんどん使ってみてください。
そのうちに、言葉が感覚的に身に付いて来ますよ。
appreciate
こちらは、ビジネス英語の定型文でもよく出てくる頻出単語です。
- I appreciate your soonest reply.(早急にお返事お願いいたします。)
普段ビジネスで使うのは、このような文です。
「お願いします」のような決まり文句みたいに使うことが多いですが、実はこれもれっきとした「感謝」を表す単語です。
- I appreciate your thoughts.(いろいろご配慮ありがとうございます。)
- We appreciate your judgement.(あなたの判断を称賛します。)
モノの価値を認め、味わうというときにも使うことが出来ます。
- I appreciate the 19th century style of architecture.(19世紀の建築は素晴らしいと思います。)
- Appreciate the rhyme used in rap music.(ラップミュージックで使われている韻を楽しむ。)
努力や結果を褒める
ここでは、努力や結果を褒める時に使える英語フレーズを紹介します。
Keep it up!
その調子で頑張れ!という意味です。
- I know you will make it!(きっとあなたはやり遂げると思っていますよ!)
- I believe you can do!(絶対出来ますよ!)
- You will see.(あなたも、そのうち分かりますよ。)
- Don’t give up!(諦めないで!)
- Just be patient.(今は我慢のときです。)
いいニュースが耳に入ったら「Good for you!(よかったですね!)」と喜びを分かち合いましょう。
- I’m so happy for you!(私も嬉しいです!)
- Congratulations!(おめでとう!)
- Great achievement!(素晴らしい結果を残しましたね!)
- I know you deserve for that.(あなたがこうなるのは、当然のことです。)
I’m proud!
和訳にすると「○○を誇りに思う」という意味になります。
日本語の感覚ではちょっと使いにくそうに思えるかもしれません。
けれども英語では、自分の家族について語るときでも結構よく使われる表現です。
- I’m proud of you!(よくやりましたね!)
- My kids are really working hard. I’m so proud of them.(私の子供たちはとてもよく頑張っています。本当に誇りに思いますよ。)
Admire
「〇〇を称賛する。」という意味の単語です。
使い方は以下のようになります。
- His decision made under such circumstance was admirable.(あんな状況で下した彼の判断は称賛されるべきものでした。)
- I always admire the way you treat things.(あなたの対応にはいつも感嘆します。)
並ぶものがありません!
あまりに素晴らしく、並ぶものがないというときの表現をいくつかご紹介しましょう。
「second to none」を直訳すると「誰の次でもない」。
つまり最高、ベストということです。
- His skill is second to none.(彼のスキルには誰も及びません。)
- Your achievement was so superb, second to none.(あなたの功績は素晴らしいですよ。誰も及びません。)
本当に素晴らしいですよ! あなたみたいな人いません!という褒め方です。
- You are so great! There’s no one like you!
「No one can be as ○○ as you are!」という表現では、as ○○ as を使って、あなたほど○○な人はいませんという言い方をしています。
例えば、No one can be as kind as you are! を直訳すると、「あなたほど人に優しくなれる人は、他にいません」という意味になります。
つまり、これも「あなたが一番」という表現です。
HOWを使った感嘆の表現
HOW+形容詞で、感嘆の文を作ることもできます。
- How marvelous you are!(あなたって、何て素晴らしいのでしょう!)
marvelousも素晴らしい!という意味の形容詞です。
- How kind of you to care about me that much.(そんなに私のことを気にかけてくれて、本当に有難いです。)
- I can’t tell you enough how I’m impressed!(私がどんなに感動したかとても言い表せません!)
使ってみたい「英語上級者表現」
最後に、これを会話に自然と混ぜられると上級者と言えるようなフレーズを3つ紹介しますね。
kudos
ギリシャ語で「称賛」といった意味を持つこの言葉です。
最後にSが付いていますが、複数形を示すSではありません。
そのため、Sを除いて「kudo」のように、単数形になることもありません。
- Much kudos for her work!(彼女の仕事を称賛します!)
salute
乾杯のとき、スペイン語ではsaludと声を掛け合います。
ラテン語がもとになっているこの言葉は「健康」と言う意味です。
世界には「健康」を意味する言葉で乾杯を行う国がいくつかあります。
英語にも同じ語源を持つsaluteという単語があります。
こちらはもっぱら「挨拶/挨拶をする」という意味で使われています。
軍人が行う敬礼もsaluteです。
- Salute the national flag.(国旗に敬礼する。)
「褒める」をテーマにしているこの記事では、この単語が持つもう一つの意味「敬意を示す」「称える」の使い方を取り上げましょう。
- We salute your efforts.(あなたの努力に敬意を表します。)
applause / applaud
手を叩き(clapping hands)、拍手をすることをapplaudといいます。
名詞「拍手」はapplauseです。
- The audience applauded for a while.(聴衆は、しばらく拍手をし続けた。)
- Please give ○○ a round of applause!(○○に大きな拍手を!)
拍手をするということは、すなわち称賛する、褒め称えるという意味ですよね。
ですから、この単語も褒めるときに使うことが出来るのです。
- I applaud your efforts.(あなたの努力を称賛します。)
まとめ
ここでは、様々な感情レベルの褒め言葉をご紹介しました。
人やモノの価値を認めるときは、状況や感情をぴったり表してくれる言葉を使いたいですよね。
そのためには、普段から語彙を増やすように心掛けておくことが大事です。
こちらでご紹介したものも是非参考にしてみてください。
状況に応じた褒め言葉が口からスムーズに出てくるようになったら、とても素敵です!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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