私たちは様々な人間関係に囲まれて暮らしていますが、みなさんは人間関係を表す言葉をどれくらい英語でいえるでしょうか?
人と知り合うと、まず、お互いの家族構成を伝えあうことはよくありますし、さらに親しくなると、互いの家族の近況が話題に上ることも多くなります。
そのようなときに知っていないと話が進まないのが、家族・人間関係を表す言葉です。
ここでは、家族を中心とした人間関係を表す英単語をご紹介します。
英語を学ぶ際の基礎知識として、これらの言葉も覚えておきましょう。
英語で表す家族関係
親・兄弟姉妹に親戚・・・身近な関係ですが、どこまで英語でスムーズに出てくるでしょうか?
いざとなると、案外考えてしまうものです。
ここであらためて、おさらいしてみましょう。
核家族
社会を構成する最も小さいグループ(primary social group)が家族(family)です。
親とその子供から成っています。
- father(父)
- mother(母)
「親」はparentです。
「両親」なら複数形にして、parentsとなります。
核家族は、英語でもnuclear(核)という単語を使ってnuclear familyと呼びます。
「世帯」はhouseholdです。
- large family(大家族)
- whole family(家族全員)
子供はchildです。
複数形はイレギュラーな形でchildrenですね。
- We have 3 children.(私たちには、子供が3人います。)
- son(息子)
- daughter(娘)
- My sister has 2 sons and 1 daughter.(私の姉には、息子が二人と娘が一人います。)
長男/長女、次男/次女というときはfirst、secondを使います。
- My first son is 7 years old and the second is 5 years old.(長男は7歳で、次男は5歳です。)
- Our second daughter is called Irene.(私たちの次女は、イレーヌという名です。)
- brother(兄弟)
- sister(姉妹)
複数いればSを付けて、brothers、sistersです。
- I have two brothers.(私には、男性のきょうだいが二人います。)
- I have two sisters.(私には、女性のきょうだいが二人います。)
英語では、年下か年上か明確にする必要がない限り、単にbrother・sisterで済ませてしまいます。
けれども、年齢の上下を明らかにしたい場合は、older(年上)またはyounger(年下)を使います。
- older brother / sister(兄/姉)
- younger brother / sister(弟/妹)
- I have one older brother and two younger sisters.(私には、兄が一人と妹が二人います。)
○年違いのというときは、○years older / youngerといいます。
- My sister is two years younger than me.(妹とは2年違いです。)
- My brother is three years older than me.(兄とは3年違いです。)
性別の異なるきょうだいがいるとき、話すたびにbrother/s and sister/sと言うとなると、少し煩雑です。
そのようなときは、性別を問わず同じ親を持つ兄弟姉妹をまとめて表すsiblingという便利な言葉があります。
- sibling/s(兄弟姉妹)
siblingは両親ともに同じでも、あるいは片方の親が違っていても使えます。
片方の親が違っていることをhalf bloodといいます。
「半分血が繋がった」という意味ですね。half blood brother / sisterまたはhalf brother / sisterといいます。
対して、両親ともに同じであればfull bloodとなります。
- I have a half blood brother / half blood sister.(私には親の違う兄弟/姉妹がいます。)
再婚などで血の繋がっていない兄弟姉妹は、stepbrother / stepsisterです。
ちなみに、再婚して出来た父親・母親はstep father / step motherといいます。
「一人っ子」はonly childです。
- I’m only child.(私は一人っ子です。)
- only son(一人息子)
- only daughter(一人娘)
双子、三つ子あたりまでは知っておいてよいでしょう。
四つ子、五つ子は長いので、最初の4~5文字に省略出来ます。
- twin:双子
- triplet:三つ子
- quadrupletまたはquad:四つ子
- quintupletまたはquin、quint:五つ子
親戚関係
英語でextended familyといったら、両親と子供に加え、祖父母や親戚まで含めた家族のことです。
extendには広げる、拡大するという意味があります。
- relative(親戚)
- cousin (いとこ)
- nephew(甥)
- niece(姪)
- second cousin(はとこ・またいとこ)
- grandmother(祖父)
- grandfather(祖母)
両者を合わせて grandparentsです。
曾祖父母といいたいときは、「曾」にあたる単語として「great」を使います。
- great-grandmother / great-grandfather(曾祖母/曾祖父)
- great-great-grandmother / great-great-grandfather(高祖母/高祖父)
逆に、下の世代に向かっていくときも「great」を同じパターンで使ってください。
- grandchild (孫) 複数形はgrandchildrenです。
- granddaughter / grandson(孫娘/孫息子)
- great-grand child(ひ孫)
日本語では、「おじ、おば」は年齢の上下によって漢字表記が異なっています。
両親より年上の兄弟姉妹は伯父・伯母となり、両親より年下の兄弟姉妹は叔父・叔母となりますが、英語ではそのような区別はありません。
- uncle(おじ)
- aunt(おば)
父方か母方かを明らかにしたいときは、My father’s brother / sister(父の兄弟/姉妹) またはMy mom’s brother / sister(母の兄弟/姉妹)のように説明的に言い表します。
- father’s side(父方の)
- mother’s side(母方の)
堅い言葉になりますが、paternal(父方の)、maternal(母方の)という言葉もあります。
ラテン語由来でpaterとは「父」を、materとは「母」を指します。
「義理の」はin-lawを使います。
単語は全てハイフンで一つに繋げてください。
- father-in-law / mother-in-law(義理の父、義理の母)
- parent-in- law(義理の親)
- son-in-law(義理の息子)
- daughter-in-law(義理の娘)
- brother-in-law(義理の兄弟)
- sister-in-law(義理の姉妹)
夫婦関係
- husband(夫)
- wife(妻)
夫婦はhusband and wifeです。
性別を明示せずに「配偶者」というときはspouseという単語があります。
結婚しているかどうかに関わらず、partner(パートナー、連れ合い)という言葉もよく使われます。
結婚はmarriageといいますが、結婚に関してもう一つweddingという言葉も思い付くのではないでしょうか。
結婚や結婚した状態を表すときはmarry(動詞)、 marriage(名詞)を使い、結婚式を挙げることや結婚式のことをwed(動詞)、wedding(名詞)といいます。
- wedding ceremony(結婚式)
- wedding anniversary(結婚記念日)
- You are invited to their wedding ceremony.(あなたは彼らの結婚式に招かれています。)
- How is the marriage life?(結婚生活ってどうですか?)
- Will you marry me?(結婚してくれますか?)
- We are getting married.(私たちは、まもなく結婚します。)
- We got married.(私たちは結婚しました。)
- We are married.(私たちは結婚しています。)
結婚指輪はwedding ringまたはwedding bandと呼ばれます。
マリッジリングとは呼ばないので注意してください。
- silver / golden / diamond wedding anniversary(結婚25周年=銀婚式、50周年=金婚式、 60周年=ダイヤモンド婚式)
一般教養として、このような言葉も覚えておくとよいでしょう。
- monogamy一夫一婦制
- polygamy一夫多妻制
monoは漢字の「単」、polyは「複」にあたる接頭辞ですので、それぞれどちらが一婦・多妻を示すのかすぐ分かりますよね。
独身者はsingleです。
男女どちらにも使えます。
- I’m single.(私は独身です。)
- I’m / He’s not married.(私は/彼は独身です。)
- He’s married.(彼は既婚者です。)
性別を問わないsingleという単語に対し、男性独身者を指すbachelorという言葉もあります。
この単語には他にも「学士」という意味があり、bachelor’s degreeは学士号を指します。
婚約はengagement、婚約することをget engagedといいます。_
- I got engaged to Sharon.(シャロンと婚約しました。)
- I’m engaged to Sharon.(シャロンと婚約しています。)
「婚約者」というときは、日本語と同じようにフランス語「フィアンセ」を使います。
性別を問わず男女どちらもフィアンセと呼びますが、文字に書くときは男性はfiancé、女性は後ろに「e」を一つ加えてfiancéeとスペルが異なることに注意してください。
「出来ちゃった結婚」は、英語でshotgun weddingというちょっと物騒な表現になります。
妊娠した娘を未婚の母にしないために、父親がショットガンで相手を脅して結婚を強要したところから来ています。
- father-to-be(未来の父親)
- mother-to-be(未来の母親)
- son-to-be(未来の息子)
- daughter-to-be(未来の娘)
専業主婦/主夫は、それぞれhousewife、househusbandです。
ちなみに、midwifeというと助産師のことになります。
恋人関係
彼氏、彼女はboy friend、girl friendです。
恋人を表すloverという言葉もありますが、性的な関係も示唆されますので、普通に彼氏、彼女を紹介するようなときは、boyfriend、girlfriendという言葉を使うのが自然です。
- I’ve been with her for 3 years.(彼女とは3年付き合っています。)
- We’ve been together for 3 years.(私たちは3年付き合っています。)
男性の/女性の友達というときは、male friend、female friendを使います。
- I sometimes call my female friend for advice.(時々、女性の友人に電話をしてアドバイスしてもらうことがあります。)
友達関係
- old friend / longtime friend(旧友)
- childhood friend(幼なじみ)
- new friend(新しい友達)
- friend of my friend(友達の友達)
- We became friend recently.(私たちは、最近友達になりました。)
「私の友達」というとき、my friendということばが浮かぶと思いますが、英語で話をしていると、a friend of mineというフレーズもよく耳にします。
例えば、その場にいない友人の話をするときはa friend of mineを使うのが自然です。
「複数の友人がいる中で、そのうちの一人」というニュアンスの表現です。
日本語でも、誰とは言わず「友達が~」といいますよね。
- A friend of mine recommended me a nice restaurant.(友人がよいレストランを紹介してくれました。)
まとめ
以上が人間関係を表す英語表現です。
家族関係、恋人関係、友人関係を表す英語、知っているようでも突き詰めてみると、案外知らない表現があったりするものです。
このような単語は人と話をするときに結構出て来ますので、基本的なところは是非覚えておくようにしましょう。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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