英語で「分かりました」と了承を伝えるには何ていいますか?
同じ「分かりました」というにも、頼まれごとをされて「いいですよ!」と承諾する場合と、話を理解して状況を「分かりました」というのでは、そもそも返答の仕方が異なります。
この記事では、日常の基本的フレーズとして様々な場面で必須のフレーズ「分かりました」を、使うべき状況に分けてご紹介します。
同じようなニュアンスで使えるものも複数ありますので、それらを順に繰り出していけばバリエーション豊かに応答出来ますね。
もくじ
頼まれごとへの「了解」
何か英語で頼まれた時に了解と答えられるように様々な「了解」の英語表現をご紹介します。
OK / okay
「いいですよ」と、了解・了承を伝える言葉としてとても身近な言葉です。
「大丈夫です」という意味にもなります。
- Is everything OK?(全てOKですか?)
- Is it OK for you if I come with you?(一緒に行っても構いませんか?)
「大丈夫です」という意味で使われることからも分かるように、何かを評価する場面でOKとコメントすると「可もなく不可もない」という感じになります。
例えば、How is my dress?(私の服装、どうですか?)という質問にIt looks OKとコメントすると「悪くはないですよ」といったニュアンスです。
つまり、悪くはないけど改善の余地はあるということで、OKといわれても相手は別に嬉しく感じないこともあります。
- Your answer was OK.(当たり障りのない答えでした。)
No problem
これも非常によく使われるフレーズです。
「問題ありませんよ」と、頼まれごとに快諾するときに使います。
短い表現や略語が飛び交うメッセージでは、これも略してNo probで通じます。
- Can you come with some bread?(来るときにパンを持って来てもらえますか?)
- No problem.(いいですよ。)
- Is there any problem?(何か問題ありますか?)
- No worries. No problem at all.(心配無用。ぜんぜん問題ありませんよ。)
Don’t worry と同じ意味のNo worriesというフレーズは、Don’t worryよりも軽快な印象があります。
Sure
これもOKやNo problemなどと同じように、日常の会話でとてもよく使われる言葉「いいですよ、もちろんです」の意味です。
- Please call me when you get any information about ○○.(○○についての情報が入ったら、電話してくださいね。)
- Sure.(もちろん、そうしましょう。)
Are you sure? と聞き返しのフレーズとして使うと、「本当にそれでいいのですか?」という意味になります。
- Don’t hesitate. You can take all of these.(遠慮なさらず、これ全部持っていってください。)
- Are you sure?(本当にいいのですか?)
a piece of cake
単に了承を示すだけでなく、積極的に快諾の気持ちを示したいときに使ってみると楽しいフレーズです。
文字通りだと「一切れのケーキ」という意味ですが、「とても簡単なこと」という意味の定番フレーズです。
何かを頼まれたときの返答として使えば、「お安い御用!」という意味になります。
- I have done this many times. It’s just a piece of cake.(私は、これを何回もやったことあるので、簡単ですよ。)
- It looked like a piece of cake until I actually tried.(実際にやってみるまでは、実に簡単なことのように思われた。)
I got it
日本語で言うと、「OK分かった!」といったニュアンスになります。
仲間内で交わすのにぴったりな気軽な表現です。
- Did you get it?(分かりましたか?)
- I got it?(分かりました。)
- Can you get me that? You are taller than me.(あなたの方が背が高いから、アレ取ってくれる?)
- I got it.(了解)
Why not?
「Not」という否定の言葉が付いていることから、このような返事を受け取っても、慣れないと「おや?」と思うかもしれませんね。
けれども、このフレーズは「何故ダメなんだい?」と訊いているのです。
つまり、「ダメなわけないだろう?=もちろんいいですよ!」という積極的な意味なのです。
- Can you pick me up on your way home?(家に帰る途中で、私を拾ってもらえませんか?)
- Sure, why not?(もちろん、いいですよ!)
Of course
「もちろん」 という意味で知られるOf courseですが、これもまた「もちろんいいですよ」というように快諾の返事として使うことも出来ます。
- Can you help me? I have to finish this as soon as possible.(ちょっと手伝ってくれませんか?これを大急ぎで終わらせなければならないのです。)
- Of course.」(もちろん、いいですよ。)
- Can you give me a lift? I sent my car to the garage.(車に乗せていってもらえませんか? 自分の車はメンテナンス中なのです。)
- Of course. No problem.(もちろん、いいですよ。)
理解したときの「了解」
ここからご紹介する、人の話の内容を理解しましたというときに使う、「了解」を表す英語表現です。
会話の相づちとしても使えます。
I understand
単語understandを使って、ストレートに「理解しました/了解しました」を表す言い方です。
- You know this is why we need to arrange a meeting urgently.(こういうわけで、至急ミーティングを設定することが必要なのですよ。)
- Yes, I understand it very well.(よく分かりました。)
メッセージなどで、文章で簡単に返信するときは、主語を省いた上に過去形にして「understood」と表記を簡素化して使われたりします。
I see
I understandと同じように使えます。
人の話に「そうなんですね、分かりますよ」の意味です。
相づちとして使うときはI understandやI seeを混ぜて使うとよいでしょう。
同じ相づち続きだと、本当に聞いているのか?と思われかねませんよね。
- I see. That’s why you didn’t say anything.(分かりました。だから、何も言わなかったのですね。)
「Let me see」というと、文字通り「ちょっと見せてごらん」という意味になります。
また、「…let me see… 」のように、言い方を変えることによって「ええと・・・」「そうですね~」というニュアンスで使うことも出来ます。
また、Let’s seeとすると「Let us see」が短縮された形で、直訳で「見てみましょう」という意味になります。
「それでは様子を見てみましょう」という意味で使うことが出来ます。
- You think he can keep his promise. Ok then, let’s see.(あなたは、彼が約束を守ると思うのですね。分かりました。では見てみましょう。)
- They say this is the best quality pasta. Let’s see.(これが最高級パスタだそうです。さて、どんなものか見てみましょう。)
I know what you mean
訳すと「あなたの言っていること分かりますよ」です。
言葉尻だけでなく、気持ちや意図も分かりますよというな深い理解や共感を示す表現です。
I know exactly what you mean のように「exactly」を付けて強調することも出来ます。
- So, this is what it is.(と、まあそういうことです。)
- I know what you mean. (よく分かりますよ。)
「I know」の部分を入れ替えてI understand what you meanや I can see what you meanなどとすることも出来ます。
いずれも意味は同じ「あなたの言っていること分かりますよ」です。
I follow you.
followには、「後から/一緒に付いて行く」「従う」などの意味の他にも「理解する」という意味があります。
- Yes, I follow you.(はい、分かりますよ(話についていっていますよ)。)
Do you follow me? というと、「私の言っていること分かりますか?」です。
話をしていて、相手が話に付いて来ているか心もとないときの確認フレーズとして使えます。
- Yes, I do follow you.(はい、ちゃんと理解しています。)
- No…I don’t quite follow.(よく理解出来ません/おっしゃることの意味がよく分かりませんが。)
同じように、話についてきているかを問う質問にはAre we together?というのもあります。
Yes(分かっています)かNo(分かっていません)で答えます。
分からなければ、もう一度言ってもらえるようお願いしましょう。
- Could you repeat again?(もう一度お願い出来ますか?)
- Could you say that / explain again?(もう一度言ってもらえますか/説明してもらえますか?)
Noted
忘れたくないことを書き記す文房具のノート(note)で使われているのと同じスペルのこの単語は、動詞として使うと「記載する」という意味になります。
過去形Notedとすると、記載しました=理解して心に留めておきますという了解の意味になります。
話し言葉として使うよりも、メッセージなどの返答として文字で書いて使う方がしっくりきます。
- Make sure to call him today.(今日、必ず彼に電話を入れるように。)
- Noted.(了解です。)
Please note~で「~の旨、ご了承ください/ご注意ください」という意味になります。
注意喚起したいときに便利なフレーズです。
- Please note that we cannot accept your order prior to the payment.(後払いの注文は受付出来ませんので、ご了承ください。)
ちなみに、英語で文房具のノートを指すときは、noteではなくnotebookといいましょう。
noteだけでは「メモ」という意味になってしまいます。
まとめ
カジュアルな場面や、シリアスな場面に使える様々な「了解」表現をご紹介しました。
了解を示すだけでなく、人の話を聞いているときの「相づち」としても、使えるものもありましたね。
これらのひと言フレーズは、たくさん知っているほど会話が生き生きします。
是非いくつも覚えて、いろいろな場面で使い分けてみてください。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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