海外で親しい仲間が出来たら、ホームパーティやバーベキューなど、一緒に食べ物を囲む機会はたくさんあります。
家族や仲間がワイワイ集まって、料理をしながらおしゃべりを楽しむ会もあるでしょうし、週末買出しに行き、一人、息抜きがてら好きな料理を作って楽しむのも良いリラックス法です。
また、英語のレシピを読みながら実際に料理を作ったり外国人の方と一緒にコミュニケーションを取りながら料理をすることは英語の良い勉強になります。
ここでは、そんなときに役立つ料理関連の知識や、英語の表現・フレーズをご紹介します。
アレルギー、好き嫌いの確認
自分や家族のために料理するならば別ですが、人に食べてもらうときは前もって確認しておきたいのが食物アレルギーの有無と好き嫌いです。
加えて海外では、宗教上口に出来ない食べ物がある人もたくさんいることを覚えておきましょう。
potluck party(持ち寄りパーティ)などに持っていくメニューを検討する際も注意しておきたい事柄です。
- Is there anyone who has any food allergy?(食物アレルギーがある人はいますか?)
- Do you have any food allergy?(食物アレルギーはありますか?)
- I’m allergic to wheat and soy.(私は、小麦と大豆アレルギーがあります。)
- No pork / beef is used for this dish.(この料理には、豚肉/牛肉は使っていません。)
英語ではなかった食材名!
英語だと思った食材が実は英語ではなく、まったく通じないなんてことがあります。
「パン」は英語ではbreadというように、カタカナでも英語とは限らないのです。
ここでは、日本語ではカタカナで呼ばれているが英語ではない食材を英語で紹介します。
arugula(ルッコラ)
日本語では、もっぱらイタリア語でルッコラと呼ばれていますね。
英語ではarugulaまたはrocketと呼ばれます。宇宙ロケットと同じスペルです。
Cilantro(コリアンダー/パクチー)
こちらは、日本ではタイ語「パクチー」で通っていますよね。
英語ではコリアンダーまたはcilantroと呼びます。
cilantroはスペイン語です。
Courgette(ズッキーニ)
日本ではイタリア語・ズッキーニと呼ばれます。
しかし英語圏ではフランス語・courgetteと呼ばれたりします。
mussels(ムール貝)
ムール貝は、このような名前で呼ばれているのです。
pesto(ジェノベーゼ)
フレッシュバジル、松の実、ニンニク、オリーブオイルを混ぜた人気のパスタソース・ジェノベーゼ。
何と、英語では全く異なりpestoと呼ばれます。
vinaigrette(フレンチドレッシング)
名前の通り、ヴィネガーが主材料ですね。
以上、英語ではなかった食材名をご紹介しましたが、他にもアメリカとイギリスで言い方が異なる食材というのもあります。
アメリカ英語 イギリス英語
bell pepper capsicum / sweet pepper (ピーマン)
cookies biscuits (クッキー)
corn meal corn flour (コーンミール、トウモロコシの粉)
eggplant aubergine (ナス)
heavy cream double cream (生クリーム)
papaya pawpaw (パパイヤ)
計量について
料理の味は、きちんと計量出来ているかどうかspan>にかかっています。
レシピを見ながら作る場合、計量が違っていてはまったく別物になってしまう可能性さえあります!
- 計量カップ:measuring cup
- 計量スプーン:measuring spoon
- 大さじ:table spoon
- 小さじ:tea spoon
- 調理用はかり:kitchen scale
計量カップは、国によって容量が異なる場合がありますので注意しましょう。
日本では1カップ=200ccですが、1カップが250ccを意味するところもあるのです。
素材となる野菜や果物は、レシピではよく「トマト:大1つ」「ジャガイモ:中3個」など、大中小を使って指示があります。
英語では、large、medium、smallです。
衣類のサイズと同じですね。
調理用具を英語で
ここでは、どこの家庭にもあるような基本の調理用具をご紹介します。
まな板:cutting board / chopping board
パンを切るとき専用のbreadboard、チーズを切って盛り付けるためのcheeseboardなどもあります。
流しの脇などに置かれる水切りバスケットは、draining boardと呼ばれます。
包丁:kitchen knife
食事のときのナイフも含め、複数形はknivesとイレギュラーです。
最も普通に使われるタイプの包丁(万能包丁)はChef’s knifeと呼びます。
ザル:colanderまたはstrainer
裏ごしなどに使う目の細かいものはsieve、茶こしは、tea strainerです。
- 浅鍋:pan
- 深鍋:pot
- 片手鍋:saucepan
- 土鍋:clay pot
- フライパン:frying panの他、skilletと呼ばれることもあります。
- やかん:kettle
- おたま:ladle
- へら:spatula 木製の木べら、シリコンなどゴム素材のゴムべらなどがあります。
ナイフ、フォーク、スプーンなどを、ひとまとめにしてカトラリー(cutlery)といいます。
缶切り:can opener
栓抜きはbottle opener、ワインなどのコルクを抜くものはcorkscrewです。
様々な切り方を英語で
英語による食材の切り方は次の通りです。
finely(細かく)、coarselyまたはroughly(荒く)、bite-size(一口大)などの単語を使って、切り方の程度を表します。
- cut / chop(切る)
- cut into half(半切りにする)
- cut into wedge(くし切りにする)
- dice / cut into cubes(角切り、さいの目切りにする)
- julienne(千切りにする) キンピラならばjulienne、 キャベツの千切りはshredded cabbageです。
- mince(みじん切りにする)
- slice(スライスする、薄切りにする)
- peel(剥く) 皮むき器はpeelerと呼びます。
調理法を伝える英語
調理法を表現する英語は以下のうようなものがあります。
add(加える)
食材を加える、調味料を加えるなど、調理の基本用語です。
cover(フタをする、カバーする)
鍋のフタをする他、ラップでカバーするというときも。
dredge / dust(粉をまぶす)
肉や魚に小麦粉をまぶすというときなどに使います。
remove(取り除く)
スジや皮、種など不要な部分を除くときに使います。
whisk(泡立てる)
泡だて器(whisk)を使って卵やクリームなどを泡立てる動作です。
pour(注ぐ、かける)
液体を注いだり、かけたりするときに使います。
marinate(漬け込む、マリネする)
ソースや液体に浸して味を染み込ませる作業です。
drain(水を切る)
colander やstrainer(水切り、ザル)を使って余計な水分を取り除くことです。
blend / mix(混ぜる)
材料が馴染むように混ぜます。
blenderやmixerなど電動機器を使うこともあります。
toss(混ぜる)
サラダやパスタなどをソースと混ぜるときは、blendやmixではなく、こちらの単語が使われます。
season(味付けする)
調味料をシーズニング(seasoning)といいますが、味付けをすることはseasonといいます。
英語で呼び分ける火の通し方
茹でる、焼く、揚げるなど基本的な調理方法を英語では次のようにいいます。
heat(熱する)
「フライパンに油を熱する」などというときに使われます。
cook(火を通す) 「cook=料理する」の他にも、「cook=火を通す」というニュアンスも覚えておきましょう。
ちなみに、日本語では「パスタを茹でる」ということから、boil pastaと言ってしまいそうですが、「cook pasta」というのが正解です。
boil(茹でる)
「お湯を沸かす」「卵を茹でる」ときは、この単語です。
steam(蒸す)
シュウマイや茶碗蒸しなど、蒸し料理はこちらです。
simmer(コトコト煮る)
煮物を作るときなど、「弱火で煮含ませる」というときはこの単語を使ってください。
おかゆを作るときも使えます。
sauté(ソテーする)
焼き付けるという感じなのがソテー。
日本語のレシピでも、カタカナで「ソテーする」と書いてあります。
fry / stir-fry/(炒める)
炒め物はこちらの表現になります。
「玉ねぎをキツネ色に炒める」というときもfry を使って「Fry onions until golden brown(玉ねぎをアメ色になるまで炒める)」といいます。
中華ナベを使って調理するような炒め方は、stir-fryといいます。
deep fry(たっぷりの油で揚げる)
天ぷらやフライを揚げるときは、これです。
bake(オーブンで焼く)
オーブンを使う前の段階で、レシピに「preheat」と書いてあったら、「オーブンの予熱をする」ということです。
焼きムラを防ぐために、庫内の温度を均一にするために行うものです。
まとめ
この記事では、料理の初心者にも分かりやすい基本の調理用語と道具などの英語名をご案内しました。
基本単語を覚えたら、ぜひ英語のレシピにチャレンジしてみませんか?
実は、一つ一つの文章が短く、シンプルな表現が使われているレシピの英文は、料理方法を知るだけでなく英語の勉強にもとても有効なのです。
楽しくてためになる、おすすめの勉強法です!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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