話を要約してまとめる表現「つまり」「要するに」という言葉には、論点を明確にして誤解を防ぎ、理解を助けるという重要な働きがあります。

自分の話がきちんと聞き手に伝わっているだろうか?と不安なときも、改めて要点をかいつまんだ言い方が出来ると互いの理解がスムーズになります

効率よく話を進められるこれらのフレーズは、是非身に付けたい表現の一つです。

この記事では、英語で「つまり」「要するに」というときの表現を19個集めてご紹介します。

早速、明日からの英会話に活用してください。

「話をまとめる」を意味する英語

「つまり、要するに」といった言葉は話をまとめるときに使う表現です。

まずは「話をまとめる、要約する」は英語で何というのかという確認から始めましょう。

「まとめる、要約する」を意味する動詞は「summarise / summarize」です。

  • Summarise this week’s newspaper articles.(今週の新聞記事を要約する。)

語尾が「-se」で終わっているものはイギリス風の、「-ze」で終わっているものはアメリカ風のスペルです。

英語圏の国語(英語)の教科書には次のような課題がよく見られます。

  • Summarise the paragraph in a simple sentence.(段落を簡潔な一文にまとめなさい。)

要約したもの「summary」といいます。

  • This is the summary of what I learned from his lecture.(これは、彼の講演から学んだことをまとめたものです。)

ちなみに、この単語の「a」と「e」の違いに注意しましょう。

「summery」と書くと「夏の、夏らしい」になってしまいます。

「つまり、要するに」を意味する英語表現

ここからは「つまり、要するに」といった、話をまとめるための英語フレーズを具体的に挙げていきます。

短いフレーズは使いやすいですし、長いフレーズは印象を強く残すことが出来ます。

in a nutshell

「nutshell」「木の実の殻」という言葉です。

思いがけない言葉が使われていますが、このフレーズは「かいつまんで言うと」といった意味になります。

  • Now, let me put all in a nutshell.(それでは、簡潔にまとめて言いますね。)

よく文章・記述の最後に「まとめ」という章がありますが、「まとめ」のように使うことも出来ます。

  • The history of our organization in a nutshell.(当団体の歴史まとめ)

in other words

「他の言葉に置き換えると」を文字通り英語にした表現です。

これまで説明したことを噛み砕いて、より分かりやすい表現に言い換えるときに使います。

  • Our communication heavily depends on internet; in other words we cannot live without it.(私たちの通信手段はすっかりインターネットに頼っています。つまり、私たちはインターネットなしでは暮らせないということです。)
  • This sweater is made of cashmere, in other words, an extra care is needed.(このセーターはカシミア製です。つまり特別な手入れが必要です。)

in short

「短い」を意味するshortが使われているように、「in short」の後にはかいつまんだ端的な説明を続けます。

「つまり、早い話が」といった訳を付けても良いでしょう。

  • In short, we have to spend money carefully.(つまり、もっとお金を大事に使わなければならないということです。)
  • In short, we should quickly make our decision.(つまり、急いで決断しなければならないということです。)
  • In short, he’ll be absent today.(つまり、彼は今日欠席ということです。)

in brief / briefly

「brief」とは「簡単な」「まとめ」といった意味の単語です。

作業開始前にざっと内容や状況を確認する「ブリーフィング」はこの言葉から来ています。

  • He’s the husband of my sister, in brief, he’s my brother-in-law.(彼は妹の夫です。つまり、義理の弟になります。)

「in brief」「つまり、手短かに言うと」という意味になります。

「brief」の副詞形「briefly」でも「つまり」を表現出来ます。

  • Briefly (speaking), I think the offer is worth considering.(簡潔に言って、そのオファーは考慮する価値があると思います。)

namely

これも「すなわち、言い換えると」を意味する言葉です。

後ろには名詞を続けて使います。

  • I took three subjects in this term, namely, maths, physics and chemistry.(今学期、私は3教科履修しています。つまり数学、物理、化学です。)
  • Our group is looking for candidates for the two positions, namely vice chair and treasurer.(当グループでは二役、すなわち副会長と会計役への候補者を求めています。)

that is to say / that is

「言ってみれば」といった感じで話を要約するのに使う表現です。

  • All his belongings are here, that is to say, he left without carrying anything.(彼の持ち物は全てここにある。つまり彼は何も持たずに出て行ったのだ。)

「to say」を省略して「that is」だけでも使えます。

  • Door is open, that is someone must be inside.(ドアが開いている。つまり中に誰かいるということだ。)

to make a long story short

直訳で「長い話を短くまとめる」というフレーズです。

日本語でいう「早い話が」といった感じで使えます。

  • To make a long story short, she decided to study abroad.(早い話が、彼女は留学することに決めたのですよ。)

「long story short」と短縮して使うことも出来ます。

  • Long story short, he was only looking for some excuses.(早い話が、彼は単に言い訳を探していただけです。)

simply put / to put it simply / simply

「簡潔、平易」を意味する「シンプル(simple)」を使った表現ですので、「簡単に言うと」といった感じになります。

  • I can’t agree with you. Simply put, I don’t even understand your mind.(同意することは出来ません。簡単にいうと、あなたの考えさえ理解出来ません。)
  • I don’t need dinner today. Simply, I’m not hungry.(今日は夕食は要りません。単にお腹が減っていないのです。)

The point is / The thing is

これらは共に「つまりポイントは、要点は」という意味になります。

  • I understand what you say. But the point is that’s not enough anyway.(あなたの言うことは分かりますよ。でも要するにそれではどうせ不十分なのです。)
  • The thing is that you are late.(つまり、あなたは間に合わなかったということです。)

The bottom line is

「要するに、肝心なのは」と、まとめに入るときのの導入文句としてよく使われる言い方です。

「根底にある考えとしては/基本的な考えとしては」といったニュアンスです。

  • The bottom line is I don’t want to take a risk.(要するに私はリスクを取りたくないのです。)
  • The bottom line is the plan needs revision.(要するに計画は見直しが必要だということです。)

I mean

「私の意味するところは」という表現です。

  • I mean, it doesn’t matter at all.(つまり、それは全く問題ではないのです。)
  • I can come with you. I mean, I want to go with you.(あなたと一緒に行ってもいいですよ。というか、私があなたと一緒に行きたいのです。)

What I’m trying to say is / What I want to say is

「私が言わんとしているところは、私が言いたいのは」という表現です。

  • What I’m trying to say is we’d better go ahead with our plan.(私が言わんとしているのはつまり、我々は計画を進めるべきだということです。)
  • What I want to say is that we are always late to take actions.(私が言いたいのはつまり、我々はいつも行動を起こすのが遅いということです。)

i.e.

こちらは書くとき限定で使う表現です。

i.e.とはラテン語で「すなわち」を意味する「id est」の頭文字です。

発音するときは「アイ・イー」とアルファベットをそのまま読みます。

  • global language, i.e. English(グローバル言語、すなわち英語)
  • Fruits known as an ideal source of vitamin, i.e. citruses.(ビタミンの理想的な供給源として知られるフルーツ、すなわち柑橘類。)

まとめ

以上、「つまり、要するに」と話をまとめ上げる19の英語表現をご紹介しました。

話が少々長くなったときに論旨を明確にする、あるいは簡潔な表現で相手の理解を助けるために、このような表現を知っておくととても便利です

いくつもの英語の表現ありますので、是非何点か頭に入れて使ってみてください。

上手に使えると話し上手に聞こえるので、「出来る」という印象もアップしますよ!

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。