「言う」という意味の英語「say」を使って、日常会話で役立つ様々なフレーズを作れるってご存知でしたか?
「say」を「言う」の意味だけで使っていたらもったいないですよ!
この記事では、ネイティブ度アップ間違いなしの「“say”を使った実用会話フレーズ」をご紹介します。
もくじ
だいたい
大まかな数字を表現するとき「だいたい」という言葉を使いますよね。
英語で思いつくのは「about, around, approximately」といったところでしょうか?
けれど「言う」という意味で知られる単語sayを使うことも出来ます。
- I had so many e-mails, say, over 200 mails to reply.(メールがたくさん来ていて、200通は返信しないといけませんでした。)
- I have to go to library every so often, say, twice a week.(たびたび図書館に行かないと行けなくて、週に2回くらいかな。)
- Say, half of the audience was teenagers.(観客のだいたい半分はティーンエイジャーでしたよ。)
例えば
「let’s say」または単に「say」で、「例えば、仮に○○だとして」といった意味になります。
- You want me to come there? OK, say tomorrow?(私にそちらに来て欲しいということですね? いいですよ、例えば明日はどうですか?)
- Let’s say we go tomorrow but the event is after tomorrow.(私たちは明日出掛けるとしても、イベントは明後日ですよ。)
- Let’s say you know the place, but how do you go?(あなたは場所は知っているとしても、どうやって行くのですか?)
つまり
普段、英語で「つまり」というとき「in other words」などを使いますが、次に挙げるような表現で言い換えることも出来ます。
- This is completely worn out, that is to say, has no value.(これはもうすっかり磨耗しています。つまり価値はありません。)
- The dish contains meat, that is to say, it can’t be served for vegetarian.(この料理には肉が入っていますね。つまりベジタリアンには出せないということです。)
会話では次のようなフレーズもよく使われます。
- I say, this is the problem.(私は、これが問題だと言っているのです。)
- I’m saying you can still get it if you do it quickly.(急いで仕上げてしまえば、あなたはまだ間に合うと言っているのです。)
「all I can say is~」で「私に言えるのは、ただ言えることは」という表現になります。
- All I can say is you are totally qualified.(つまり私に言えるのは、あなたは完全に資格を満たしているということです。)
「つまり」を意味する英語表現を19個集めた記事もありますので、そちらもご覧ください。
いうまでもなく
「needless to say」は「いう必要がない」、つまり「いうまでもなく」という訳になります。
- Needless to say, you have to come.(いうまでもなく、あなたは来なければなりません。)
- Don’t forget to take a medicine, needless to say.(薬を飲むのを忘れないでね。いうまでもないことだけど。)
あのですね
会話の際、自分の意見を強調して伝えるのに、次のようなフレーズも使ってみてください。
- Let me just say this.(これだけは言わせてください。)
- As I’m saying since before, (前から言っているように)
「I have to say(言わなければならない)」は、「言わずにはいられない、是非言わせてください」という表現になります。
- I have to say this is really great.(これは本当に素晴らしいです。)
○○によると
「say(言う)」が使えるのは、人間に対してだけではありません。
本や新聞、ニュースなどに「○○と書いてあるよ」というときにもこの単語が使えます。
普段なら「according to ○○(○○によると)」を使うような場面です。
- Today’s paper says that the minister is going to resign.(今日の新聞によると、大臣が辞任するそうです。)
- Weather forecast says that it will be raining heavily this weekend.(天気予報によると、今週末は大雨が降るそうです。)
「they say」は、「彼らが言うところによると=うわさによると」という意味になります。
- They say our teacher is getting married.(先生が結婚するらしいですよ。)
「格言、ことわざ」を英語でproverbといいますが、「old saying、common saying 、 wise saying」などとも呼ばれます。
格言やことわざを上手なタイミングで会話に取り込めると知的な印象がします。
- The old saying says “saying is believing”.(ことわざによれば、百聞は一見にしかずといいますよ。)
- As the common saying goes that ~.(~といったことわざにある通り、)
仕方がない
「仕方がない」を英語で表現するなら、「I can’t say no(ノーとはいえません)」「How can I say no?(ノーなんていえるわけない)」といった会話フレーズがあります。
- “Will you borrow me some money?”(ちょっとお金を貸してくれませんか?)
- “I can’t say no. You borrowed me last time.”(仕方ないですね。前回はあなたに貸してもらったのだし。)
- “How could you borrow him such amount of money?!”(なんでまたそんな大金を貸したりしたんのですか?)
- “How could I say no? He was really in trouble.”(仕方ないじゃないか。彼は本当に困っていたのだから。)
- “Fine, if you say so.”(いいでしょう。あなたがそう言うなら仕方ありませんけど。)
「because ○○ say so」は「○○がそう言うので」という意味です。
「○○が言うから仕方ないのだ」ということになります。
- “Why do you have to work even on the weekend?”(どうして週末まで仕事をしないといけないの?)
- “Because my boss said so. What can I say?”(上司がそうしてくれと言うのだから、仕方がないゃないですか。私にどうしろというのですか?)
「What can I say?」は「私に何が言える?」という意味ですので、これもまた「仕方がない」を表しています。
「あなたの言うことは何でも」という意味のフレーズ「whatever you say」は、「あなたがそういうなら仕方ない=ご勝手にどうぞ」となります。
- Fine, whatever you say.(分かりましたよ。仕方ないですね。)
さあね、どうしてそんなこと分かるの?
「How can you say so?」は直訳で「どうしたらそんなことが言えるのか?」です。
- “I say, don’t worry. Everything will be fine.”(いいですか、心配することはありませんよ。全てが上手く行きますからね。)
- “How can you say so?”(どうしてそんなことが分かるの?)
「How can you say that~」で、後ろに文章を繋げることも出来ます。
- How can you say that she won’t come?(彼女が来ないって、どうして言える?)
「I can’t say」で「私には何とも言えません」となります。
- “Do you really think it’s going to rain tomorrow?”(明日は本当に雨になると思いますか?)
- “I can’t say.”(さあ、どうですかね。)
よろしく!
別れ際に「○○さんによろしく」と挨拶することがありますよね。
英語では「Give my regards to ○○(○○さんによろしく)」という表現がありますが、会話では「Say hello / hi to ○○」という言い方もあります。
- Please say hello to your father.(お父様によろしく。)
- Say hi to your sister.(妹さんによろしく。)
「Hello / Hi」の部分を「thanks / thank you」と入れ替えれば「お礼をお伝えください」となり、「sorry」にすれば「すみませんとお伝えください」と応用も可能です。
- Say thanks to your secretary for the introduction.(ご紹介ありがとうと秘書にお伝えください。)
- Say sorry to her for my cancellation.(キャンセルすることになってすまなかったと彼女に伝えてください。)
よく言った!その通り!
以下はどれも相手の言葉に対して強い同意を示すフレーズです。
- “Well said!”
- “You said it!”
- “You can say that again!”
- Well said! You are absolutely right.(よくいった! 全く君の言う通りです。)
- You said it! No question about it.(全くその通りですね。疑問の余地もありません。)
- You can say that again! I totally agree with you.(全くその通り。全面的に同意します。)
まあ、そういうことです
以下のフレーズは「そうです」と明らかに明言するのを避けて、あいまいなニュアンスで肯定する表現です。
- “You can say so.”
- “You can say that.”
- “Are you sure you refused his proposal?”(彼の提案を断わったって本当ですか?)
- “Well, you can say so / you can say that.”(まあ、そういうことですね。)
喜んでお受けします!
「I wouldn’t say no」を直訳すると「Noとはいいませんよ」という意味です。
つまり遠回しに「了承」を示していることになります。
何かを勧められたときなどに「喜んでお受けします」といった状況で使えるフレーズです。
- “Would you like some wine?”(ワインでもいかがですか?)
- “I wouldn’t say no.”(いいですね、頂きます。)
分かってますよ!
「Say no more」は「もう言わないでください」という意味のフレーズです。
つまり「もう分かっているので」ということです。
- Say no more. I know more than enough.もう分かっています。十分過ぎるほどにね。)
「Don’t say that(もう言うな)」と言っても同じことです。
- Don’t say that.(もう分かってますから。)
言うのは簡単なんだよね
「Easier said than done」とは、「言うは易し行うは難し」にあたる英語のことわざです。
- You always say the same thing but nothing is done. It’s easier said than done.(いつもあなたは同じことを言うけど、何もなされていないですよね。言うだけなら簡単です。)
まとめ
以上、「sayを使った実用的日常英語会話フレーズ」をご紹介しました。
どれも知っていると役立ちそうな日常フレーズばかりではありませんでしたか?
たった一つのありふれた単語「say」を基にして、こんなにバリエーション豊かな会話表現が作れるのです!
明日からの英会話に、是非これらのフレーズを使ってみてくださいね!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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