海外での生活にも慣れて来たら、親しくなった人達を招いてパーティを主催してみたくなるかもしれません。

そうでなくても、きっと何らかの集まりに招待されることはあるでしょう

 

招待の連絡を受け取ったときから、すでにパーティのプロセスは始まっています。

受けた招待には適切に対応しなければ失礼ですし、ヘタをすると常識も疑われかねません

この記事では、招待状が届いたら取るべきアクションや、当日の振舞い方についてのコツをご案内しますね。

海外に出たらネットワーキングのすすめ

人と交じり合うことを目的としたイベントのことをsocial eventやsocial functionといいます。

また、そのような場所で人と交友を広げる=ネットワークを築くことをnetworkingといいます。

ビジネスでもプライベートでも、様々なネットワーキングの機会があることでしょう。

 

特に、海外生活を始めたばかりの内は、知っている人の数も限られています。

これはと思ったイベントがあったら、どんどん参加して人の輪を広げていきましょう

何かあったときの情報源や、助け合いの輪に発展したりします。

英語のパーティーの招待状

パーティーの招待状には、イベントの内容や目的、日時と場所などが分かりやすく書かれています。

場合によっては、ドレスコートなども書かれているかもしれません。

イベントの内容と自分の予定を確認し、参加・不参加を伝えるのが第一アクションです。

 

パーティーの種類には以下のようなものがあります。

  • Potluck(持ち寄りパーティ)
  • Luncheon(ランチパーティ)
  • Dinner(ディナーパーティ)
  • Charity(チャリティイベント)
  • Fundraising(寄付金集めのイベント)

また、このような指示があったら従ってください。

  • Smart casual(スマートカジュアルの服装で)
  • Bring your wife(奥様もご一緒に)
  • Adults only(大人のみ)

招待状には、次のような省略表記が見られるかもしれません。

  • BYOB(Bring Your Own Bottle / Booze / Beer)

飲み物持参でお願いしますという意味です。

ボトルとはワインのこと、boozeは「お酒」という意味の単語です。

  • RSVP(Répondez s’il vous plaît)

お返事ください(Please reply)を意味するフランス語の頭文字を取ったものです。

出欠連絡が求められているということですので、返事が必要です。

No need to RSVPとあったら、返信不要、直接お越しくださいの意味です。

参加・不参加返信の英文例

主催者は準備を進めるにあたり、人数を把握しなければなりません。

イベントの招待状が届いたら、出来るだけ早く返答するようにしましょう

 

招待を受けることをaccept the invitation、お断りすることをdecline the invitationといいます。

大勢の中から声を掛けてくれたのですから、お礼は忘れずに添えましょう

断るときは、簡単で良いので理由も添えたいです。

 

返信はまず、招待してくれたことへのお礼を述べてから、次に参加可否を伝えるという構成で作成します。

参加および不参加を伝える文例を挙げますので、参考にしてください。

Mr and Mrs ○○と、夫妻宛てで届いた招待状に返信するときはWeで返します。

招待へのお礼

  • Thank you for inviting me.(招待ありがとう。)
  • Thank you for your kind invitation.(ご招待ありがとうございます。)
  • Thank you for the invitation.(ご招待ありがとうございます。)

参加の連絡

  • I / We will be there.(参加します。)
  • I am / We are happy to accept the invitation.(喜んで参加します。)
  • I am / We are delighted to be a part of the event.(参加出来て嬉しいです。)
  • I / We look forward to seeing you / attending ○○.(お目にかかるのを/○○に参加するのを楽しみにしています。)
  • I / We have saved the date and would be attending the event ○○.(○○に参加するため、その日は空けておきます。)

不参加の連絡

  • Unfortunately, I have a commitment on that day.(残念ですが、その日は用事があります。)
  • I am very sorry to let you know that I will be in Japan during the holiday.(とても残念ですが、休暇中は日本に帰るつもりです。)
  • It is very regretful that I would not be able to attend ○○ due to my kids’ school event on that day.(あいにくその日は、子供の学校行事のため、参加することが出来ません。)
  • I would like to attend next time.(次の機会に是非参加させてください。)
  • I / We look forward to attending next time.(次回参加するのを楽しみにしています。)

Eviteなど、オンラインサービスを使った招待状が届くこともあります。

操作方法に従ってアクションすれば、参加または不参加の連絡が相手に届く仕組みです。

Eviteって何だろうと思った方は以下の記事を参考にしてみてください。

出欠確認 Evite

このような場合でも、メッセージ機能を利用して簡単なメッセージをひと言添えたいものです

  • Congratulations!(おめでとう!)
  • Looking forward.(楽しみにしています。)

「RSVP by ○○(○○までにお返事ください)」のように、締切り日が設けられている場合もあります。

期日までに返信しましょう。

いくら期日内だとしても、特に理由がないのに締切りギリギリの返事というのは失礼です。

出来るだけ早く返すにこしたことはありません

もし、一緒に連れて行きたい人がいるなら主催者に訊いてみましょう。

  • Can I bring my friend?(友人を連れて行ってもいいですか?)

パーティ当日

いよいよ、パーティー当日での振る舞い方を5つのポイントに分けて紹介します。

間違いのない手土産とは?

人のお宅が会場になっているならば、何か手土産を持参しましょう

高価な品物である必要はありません。

ディナーであれば、ワインやチョコレート、花などが典型的です。

もし招待状にJust bring yourselfとあったら、手ぶらでお越しくださいの意味です。

文字通り手ぶらで行くかとうかはあなた次第ですが・・・。

What can I bring?(何を持っていったらいいですか?)と訊いてみるのもよいでしょう。

そう尋ねたとしても、お決まりのフレーズDon’t worry. Just bring yourself(ご心配なく。手ぶらで来て下さい)が返ってくるかもしれませんが。

親しい人であれば、じゃあ○○を持ってきてと言ってくれるかもしれませんよ。

 

余談ですが、「手土産」という言葉から連想してsouvenirという英語を使うのは適切ではありません

このような場合、giftまたはpresentと呼びます。

主催者への挨拶とお礼

会場についたら、主催者に挨拶と招待へのお礼を伝えましょう。

  • Hi ○○. Thank you for the invitation today!(今日は、招待ありがとう!)

Thank you for coming today. I hope you will enjoy fully.(今日は来てくれてありがとう。存分に楽しんでいってくださいね)などの返事が返ってくるでしょう。

パーティーでのネットワーキングのコツ

パーティでは初めて会う顔がたくさんいます。

チャンスがあったら、HI!とはっきりした口調で、気持ちよい挨拶を投げかけてください

そこから自己紹介や、同伴者などの紹介などに発展していきます。

知っている顔に出会った時、もしあなたに連れがいたら是非紹介してください

そばに連れがいるのに、紹介せずに相手と話し続けるのはスマートではありません。

 

人を紹介するときは順番があります。

クライアントに同僚を、女性に男性を紹介してください。

  • Hi John, let me introduce my colleague Marcel.(ジョン、私の同僚のマルセルを紹介させてください。)
  • Hi Jenifer , this is my good friend Richard.(ジェニファー、こちら、私が親しくしているリチャードです。)

紹介されたときの返答は、次のようになります。

  • Nice to meet you.(はじめまして)
  • It’s a pleasure to meet you.(はじめまして)
  • I hear a lot about you.(あなたのこと、話には伺ってます。)

長引く会話を終わらせるには・・・

パーティではいろいろな人と声を交わし知り合うことが目的の一つです

まだ挨拶をしたい人がいるのに、相手の話が長引いて動けないなんてことありますよね。

相手の気を悪くさせず、場を離れたいときに使える典型的なセリフをご紹介しておきましょう。

  • It was nice talking to you. Thank you.(話せてよかったです。どうもありがとう。)
  • I’m going to get another drink.(ちょっと飲み物を取ってきます。)
  • I’m going to say hi to a friend.(友人に挨拶してきます。)
  • Do you know where is the bathroom?(お手洗い、どこにあるか知ってますか?)

英語で乾杯!

参加者が一通り集まったら、乾杯に入ります。

乾杯の掛け声をかけることをpropose a toast、またはmake a toastと言います。

toastは「乾杯」のことです。

主催者がこのように、参加者に乾杯をお願いしてくるかもしれません。

  • Let me ask ○○ to propose a toast.(○○さんに乾杯の音頭をお願いしましょう。)

乾杯をリードするときのセリフはこんな感じで。

  • I’d like to propose a toast in honour of ○○’s birthday.(それでは、○○の誕生日を祝して乾杯の音頭を取らせていただきます。)
  • Cheers!(乾杯!)

まとめ

以上、招待の扱いからパーティでの振舞い方までのポイントを一通りご紹介しました。

パーティ会場でどう振舞っていいか分からなければ、回りの人の振る舞いを観察してみましょう。

人が話し掛けやすいように、オープンでリラックスした雰囲気でいることも大事です。

いろいろな人と声を交わして、ネットワークを広げましょう。

このような機会に知り合いを増やしておけば、他の集まりに出掛けても、共通の知り合いが見つかる確立が上がり、話を弾ませるキッカケにもなるのです!

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。