暮らしの中で数を使って表現することはたくさんあります

中でも、「一人、一つ、一つ目、一回」のように「1」を使ったものは使う頻度も高く、知らないときっと困ります。

英語で「1」「one」と知っていても、実際のところそれだけで全てがまかなえるわけではありません。

この記事では、「一人」や「一つ」など「1」が含まれているフレーズを英語で集めてご紹介します。

どれも日常生活でよく使われる表現ばかりですので、実用性バツグンです。

この機会に是非身に付けてしまいましょう

一人で

“alone”
“by oneself”
“single”

一人を意味する英語として真っ先に「alone」が思いつく人は多いのではないでしょうか。

「一人で、単独で」という意味です。

  • I was left alone in a room.(部屋に一人で残された。)
  • Please leave me alone.(一人にしておいてください。)
  • You are not alone. We are here for you.(あなたは一人ではありません。私たちがついています。)
  • Can you go alone?(一人で行けますか?)

「自分一人で、単独で」という意味では、「by myself」という言い方もあります。

  • I did all by myself.(全て自分でやりました。)

“Can you go by yourself?”(あなた一人で行けますか?)
“Yes, I can go by myself.”(はい、一人で行けます。)

「自分一人のために」「for myself」です。

  • I bought a cake just for myself.(これは自分のためだけにケーキを買いました。)

「一人」には「独身」という意味もありますよね。

未婚を意味するときは「single」を使います。

  • I’m still single.(私はまだ独身です。)
  • I want to be single again.(また独身に戻りたいよ。)

一人で子育てをしている親は「single parent」といいます。

  • She’s a single mother.(彼女はシングルマザーです。)
  • He’s a single father.(彼はシングルファーザーです。)

一人で生きていけます。

「self-sufficient」という言葉は「誰の助けも要らない、自分一人でやっていける」という意味です。

  • I’m a self-sufficient person. I don’t need anyone’s help.(私は一人でやっていけます。誰の手伝いも要りません。)

「一人で生計を立てられる」のように収入的なことを言うのであれば「make / earn one’s living(生計を立てる)」を使います。

  • I can make my own living.(私は自分で生計を立てられます。)

「earn my bread(自分のパン代を稼ぐ)」という言い方もあります。

「食いぶちを稼ぐ、生計を立てる」といった表現です。

  • I can earn my own bread.(自力で暮らしていけます。)

一つ一つ、一つずつ、一歩一歩

“each”
“one by one”

「each」には「それぞれの、一つ一つの」という意味があります。

  • I appreciate each of your messages.(あなたのメッセージの一つ一つを嬉しく思います。)
  • Each ideas are good but the total concept is questionable.(一つ一つのアイディアは良いのだが、全体のコンセプトがちょっとね。)

「one by one」「一つ一つ、一つずつ」を意味する表現です。

  • Let’s check the requirements one by one.(一つずつ要件をチェックしていきましょう。)
  • I’ll tackle the challenges one by one.(一つ一つ困難を片付けて行きます。)

「一つ一つ」と似た表現で「一歩一歩」というのもありますね。

「step by step」です。

  • I’ll work for the goal step by step.(目標に向かって一歩一歩努力します。)
  • Build your future step by step.(一歩一歩君の将来を築いて行きなさい。)

一つ目、一人目

“first”

英語で「一つ目、二つ目・・・」というときは「first, second・・・」というように序数を使います。

  • The first answer is ~(まず一つ目の答えは~)
  • There are several causes. The first is ~(いくつかの原因があります。一つ目は~)
  • Take the first turn right.(一つ目の道を右に曲って。)

「最初の、当初の」という意味では「initial」を使います。

  • Our initial purpose was ~(私たちの当初の目的は~)

「一人目、二人目・・・」と、人間を数えるときも「first, second・・・」を使います。

  • My first husband was younger than me.(私の一人目の夫は年下でした。)
  • You are the first person I loved.(あなたは私が初めて愛した人です。)

ただ一つ、唯一

“Just one”
“mono-”
“single”

「一つ」は「one」ですよね。

  • The world is just one.(世界は一つしかありません。)
  • one way(一方通行、片道)
  • There is just one problem to be solved.(解決すべき問題が一つだけあります。)
  • I have just one friend whom I can open my heart.(私には心を打ち明けられる友人がたった一人だけいます。)
  • Christians say there is only one God.(キリスト教徒は神は一人だという。)

「一神教」「monotheism」といいます。

「mono」もまた「一、単、独」を意味する言葉です。

  • monogamy(一夫一婦制)
  • monopoly(独占)
  • monotone(単調、一本調子)

英語で「一つ」を表すには「single」もあります。

上の項では「独身」という意味でご紹介しました。

  • I have no single excuse to make.(言い訳は何一つありません。)
  • She didn’t leave any single word.(彼女はたった一つの言葉も残さなかった。)
  • There was only single message on the card.(カードにはただ一つのメッセージが書かれていた。)

「one of a kind」というフレーズは、「類なき唯一のもの」という表現です。

  • This is handmade. It’s one of a kind.(これは手作りなので、この世にただ一つしかありません。)

一回、一度

“once”
“one time”

英語で「一回、二回・・・」「once, twice・・・」です。

  • I went to Russia once.(ロシアに一回行きました。)
  • I talked to her just once.(彼女とは一回だけ話しました。)

「一日に一回」「週に一回」というときは「once a day」「once a week」のようにいいます。

  • I do exercise once a day.(一日に一回運動をする。)
  • I go shopping once a week.(週に一回買物に行きます。)

「once」は一回という意味のほかに、「かつて」という意味もあります。

  • I was once selfish.(私はかつて自分勝手でした。)
  • The country was once a British colony.(この国はかつてイギリスの植民地でした。)
  • He was one time my fiancé.(彼は一度は私のフィアンセでした。)
  • We fought one time.(私たちは一度ケンカしました。)

「one-off」「一回限りの、一度きりの」という意味の表現です。

  • Don’t include one-off cost like initial fee.(初回料金などの一回限りの費用は、含まないでください。)

一つもない、一人もいない

“nothing”
“no one / nobody”

モノが「一つもない=何もない」ときは「nothing」です。

  • There is nothing here.(ここには何もない。)
  • Nothing is required.(何も必要とされていません。)

人が「いない」というときは「no one / nobody」を使います。

  • There is nobody there.(あそこには誰もいない。)
  • No one was able to answer the question.(質問に答えられた人は一人もいなかった。)

一つ確認させてください。

“Let me confirm one thing.”

「just」をつけると強調されます。

  • Let me confirm just one thing.(一つだけ確認させてください。)

「let me+動詞」「私に~させてください」という意味になります。

とても便利な表現ですので是非覚えておきましょう。

  • Let me go.(私に行かせてください。)
  • Let me know.(私に知らせてください。)
  • Let me talk.(私にしゃべらせてください。)

次のような言い替え表現も出来ます。

  • I’d like to confirm just one thing with you.(一つあなたに確認したいのですが。)
  • I have one thing to confirm.(確認することが一つあります。)
  • There’s one thing I have to confirm.(確認しなければならないことが一つあります。)

一つ質問させてください。

“Let me ask you one question.”

上記「確認させてください」と同じフレーズを使って「confirm」「ask question」に入れ替えれば、「一つ質問させてください」というフレーズになります。

「One question」「Just one question」というだけでも同じ意味になります。

ところで「一つの質問」というとき、なぜ「a question」ではなくわざわざ「one question」としているのでしょうか?

どちらでも意味は同じですが、「a」を「one」とすることで相手の耳に入る音がより明確になり、印象にも残りやすくなるためです。

次のような言い替え表現も出来ます。

  • I’d like to ask you just one question.(一つあなたに質問したいのですが。)
  • I have one question to ask.(質問が一つあります。)
  • There’s one question I have to ask.(質問しなければならないことが一つあります。)

一つあなたにお願いがあります。

“I want to ask you a favour.”
“I have one favour (that) I want to ask you.”
“Just one  favour to ask you.”

人に頼みごとするときは「favourまたはfavor」という単語を使います。

favourはイギリス風スペル、favorはアメリカ風のスペルです。

「お願い、好意」という意味の言葉です。

「頼みごとをする」「ask a favour」といいます。

「Will you do me a favour?」は「一つ頼みごとを聞いてもらえますか?」というときの決まり文句です。

まとめ

以上、今回は「1」をキーワードに様々な英語表現を集めてみました。

どれも是非覚えておきたい表現、使える表現ばかりです。

日本語で「1」を意味する言葉には「独」「単」など複数あるように、英語でもいくつもの言葉がありましたね

「1」などという単純なキーワードこそ、かえって学べることがたくさんあったりするものなのです。

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。