海外のショップや飲食店の「店員さん」って、英語ではどのように言うのだろうと思いませんか?
職業の名前はいろいろ知っていても、「店員」という一般的な英語表現はかえって思い浮かびにくかったりするものです。
この記事では英語で「店員」を何て呼ぶのかをご紹介します。
加えて、「態度の良い店員」「態度が悪い店員」を英語で表現するにはどんな言葉を使えばよいかも合わせてご確認いただけますので、是非ご一読ください!
もくじ
store clerk / shop clerk
「clerk」とは「事務員」のことです。
office clerkといえば「会社の事務員」、bank clerkなら「一般業務をする銀行員」という意味になります。
- Could you call the store clerk who gave me assistance to buy this item?(この商品を買ったときに対応してくれた店員さんを呼んでいただけますか?)
- I asked a shop clerk to check the stock.(店員さんに在庫の確認をお願いしました。)
- I have been waiting for a shop clerk to come back.(さっきから店員さんが戻ってくるのを待っています。)
「店員」を意味する一般的な言葉なので、「コンビニの店員」はこの言葉で呼ぶと良いでしょう。
- I got a job as a store clerk at a convenience store.(コンビニの店員の仕事に就きました。)
sales clerk / shop assistant
「販売店の店員」を意味する一般的な呼び方です。
顧客の買物をサポートしてくれる「販売担当者」というニュアンスを持たせるならこれらの呼び方を使います。
「sales」は「販売」のことです。
- Excuse me, are you a sales clerk for this shop? I have something to ask.(すみません、あなたはここの店員さんですか? ちょっと訊きたいことがあるのですが。)
- I have been working as a sales clerk at clothing shop for 3 years.(洋服店の販売担当者として3年働いています。)
- A female aged 27 is looking for a job as a shop assistant.(店員の仕事を探している27歳、女性です。)
仕事探しの広告でよく見かける文言です。
salesperson
こちらも販売・営業担当者です。
日本語で「セールスマン、セールスウーマン」という言葉がありますよね。
「salesperson」は、「salesman」と「saleswoman」をひっくるめた中立的な呼び方です。
英語で「salesman」「saleswoman」の言葉があまり使われないのは、職業を性別で区別しないようにしようとの考えからです。
かつて「スチュワード(steward)、スチュワーデス(stewardess)」と呼ばれていた飛行機の客室乗務員が、今では「flight attendant」などと言い替えられているのもこういった考えから来ています。
cashier
「レジ係、レジ担当者」は「cashier」といいます。
この言葉は、広い意味では「現金(cash)の出し入れを扱う人」を指します。
銀行やお店でも「出納係」は「cashier」と呼ばれます。
- I have 5-year experience as a cashier.(レジ係として5年の経験があります。)
- I told the cashier to cancel this item.(レジ係に、この品物をキャンセルしたいと伝えました。)
staff
「スタッフ」という言葉は、どんなお店の店員を指すにも使える万能な表現です。
この単語は単数・複数同形なので「staffs」のようにはなりません。
- We have many staff in this branch.(こちらの支店には大勢のスタッフをおいています。)
また、「stuff」という一文字違いの似た単語もあるので注意しましょう。
「stuff」は「モノ」という意味です。
- food stuff(食品)
- kitchen stuff(キッチン用品)
- Give me that stuff.(私にソレ取って。)
waiter / waitress
飲食店で給仕を担当する店員を「ウェイター、ウェイトレス」といいますが、英語ではあまり使われているところを耳にしません。
代わりによく聞くのは「(restaurant) staff」という呼び方です。
- Another staff already took my order.(もう他の店員さんが注文を取ってくれましたよ。)
ちなみに、カフェやレストランで店員さんを呼びたいときはどうしたらいいと思いますか?
単に「Excuse me!(すみません!)」と声をかければ十分です。
距離がある場合は片手を挙げ、目を合わせて気付いてもらうようにします。
中には手が空いているにも関わらず、顧客の求めに一向に気付かない店員さんもいますが、それは少々プロ意識に欠けていると言えるでしょう。
store / shop manager
どの業界においても、経営・運営を管理する立場にあり権限を持っている人物を「manager(マネージャー)」と呼びます。
お店の場合は「store / shop manager」です。
- Please call manager.(責任者の方を呼んでください。)
- Who is the manager of the shop?(この店の責任者はどなたですか?)
- A moment, please. Let me talk to the manager.(少々お待ちください。店長に確認して参ります。)
shop keeper / shop owner
「小売店の店主」を呼ぶ言葉です。
keeperには「お店を管理している人」という意味があります。
ownerは日本語でも「オーナー(持ち主)」として馴染みのある言葉ですね。
- Who is the shop keeper / owner?(店主さんはどなたですか?)
「keeper」は、「beekeeper(養蜂家)」「chicken keeper(養鶏業者)」のように「番人、飼育係」という意味で使われますが「責任者、管理者」という意味も あるのです。
「きちんとした店員」「態度が悪い店員」は英語で?
きちんとした店員さんに対応してもらうと、サービスへの満足感が断然高まりますよね。
きちんとした対応が出来るスタッフは「professional」という形容詞で表現します。
「プロ意識が高い、自覚を持ってしっかり対応出来る」という意味です。
- Your staff are very professional. I’m satisfied with the service.(お宅の店員さんたちは対応がしっかりしていますね。良い対応をしていただいて満足です。)
- I had a very professional treatment from your staff.(お宅の店員さんから、とてもきちんとした対応をしていただきました。)
「know how to treat customers properly(顧客の扱い方をきちんと心得ている店員)」と表現することも出来ます。
「properly」は「適切に」という意味です。
- Your staff knows how to treat the customers properly.(お宅の店員は顧客対応がしっかりしていますね。)
- She knows very well how to treat her customers properly.(彼女は顧客の対応をきちんと心得ています。)
顧客への応対が良い店員は「good / excellent manner(良い/素晴らしい態度)」を使って表せます。
- shop assistant with a good manner.(顧客の扱いが上手な店員)
- Thanks for the service in an excellent manner.(気持ち良い対応をしてくれてありがとう。)
日本語には「お客様は神様です」といったフレーズもあるくらい、「お客」は大事にされます。
「おもてなし文化」を標榜する日本のきめ細かい顧客対応は海外では到底体験出来ませんが、英語でもお客を大事にする姿勢を表して「valued customer」というフレーズがあります。
- We won’t disappoint our valued customer.(大切なお客様をがっかりさせるようなことはいたしません。)
次は反対に、「態度の悪い店員」を表す英語も確認してみましょう。
「態度が悪い、無礼」を意味する英語は「rude」です。
- That staff is very rude.(あの店員はとても感じが悪いですね。)
- That store clerk makes a rude speech.(あの店員は言葉が悪いですね。)
- 上で触れた「professional」の反対語「unprofessional」も使えますよ。「プロ意識に欠ける」という意味です。
We are very disappointed with your unprofessional staff.(お宅の店員の態度がなっておらず、がっかりしました。)
「態度(attitude)やマナー(manner)がなっていない」という言い方も出来ますね。
- He has a bad attitude.(彼は態度が悪いですね。)
- He behaved in a very bad manner.(彼はとてもひどい対応をしました。)
「improper」や「inappropriate」は「不適切な」という意味です。
態度が悪いというより、やり方に問題があるというニュアンスです。
- His service is improper.(彼の応対は不適切です。)
- I think it is inappropriate to treat your customer this way.(顧客をこのように扱うのは問題があると思います。)
まとめ
以上、今回は「店員」を意味する英語をご紹介しました。
日本では「店員」のひと言で済むところですが、英語にはいろいろな呼び方がありましたね。
「きちんとした店員」「態度・感じが悪い店員」といった表現も是非覚えておくといいでしょう。
気持ち良い対応をしてもらったときは言葉にして満足を伝えたいですし、後味の悪い対応を受けたときはどう言い表すか知っている必要があるからです。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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