「私もそうです」と同調を示す表現は日常よく使われます。

これを英語で言うとき、毎回「Me too」ばかりになってはいませんか?

「Me too」は日本語の「私も」と語順も同じなのでしっくり来るし、使いやすいのは理解出来ます。

けれども、英語で「私も」を表現する方法はそれだけではありません。

英語で「私も」を表すには他にどんな言い方があるのか、この記事でしっかりご紹介します。

次は、Me too以外の表現を試してみましょう

「Me too」の落とし穴とは?

さて、口から付いて出るほどに身近な「Me too」ですが、残念ながら万能ではありません。

普段は次のような会話で使っていますよね。

“I want to eat doughnuts.”(ドーナツが食べたい。)
“Me too.”(私も。)

けれども次のような文章を見てください。

“I don’t want to eat doughnuts.”(ドーナツは食べたくない。)
“Me neither.”(私も。)

この文では「Me too」ではなく「Me neither」となっています。

実は、「Me too」は否定文では使えないのです。

否定文ではこのように「Me neither」を使う必要があります。

「neither」自体に否定の意味があるので、「Me neither」だけで「私もそうではありません」という意味になります。

“I don’t like eggs.”(私は卵は好きではありません。)
“Me neither.”(私も(好きではありません)。)

また、「Me, too」のようにコンマ( , )を入れるべきなのかどうかも気になります。

結論としては、コンマがあってもなくても間違いではないと言われています。

実際、きちんとした英文でもコンマがあるものとないものがあります。

コンマを使うかどうかは好みで大丈夫です。

「私も」を表すその他の表現

「私も」を表現するフレーズは「Me too」だけではありません。

So do I

このフレーズは、普段使っている英語とは言葉の並び順が違いますね。

最初は違和感があるかもしれませんが、英語ではとてもよく使われています。

“I know where he lives.”(彼がどこに住んでいるか知っていますよ。)
“So do I.”(私も。)

ただし、「So do I」を使うときに気を付けなければならないのは、相手が言った文章に合わせて「do」の部分を変化させなければならないことです。

例えば、「I am hungry(お腹が空いた)」と言われて「私も」と返答するときは、「So am I」という必要があります。

同意を示したい文章の動詞部分がbe動詞なので、返答もbe動詞を使って答えているわけです。

“I already booked a ticket going to Japan.”(日本に行くチケットをもう予約したよ。)
“So did I.”(私も。)

“I was so happy that day.”(あの日はすごく嬉しかったな。)
“So was I.”(私も。)

もう少し変化の例を見てみましょう。

助動詞が使われている文章では助動詞を受けます。

“I can help them.”(彼らのお手伝い出来ますよ。)
“So can I.”(私も。)

“I have studied French.”(フランス語を勉強したことがあるよ。)
“So have I.”(私も。)

“I would have gone by now if I knew it earlier.”(もっと早く分かってたら、今頃はもう行ってたのになあ。)
“So would I.”(私も。)

“I should prepare to go.”(行く準備をしないと。)
“So should I.”(私も。)

Neither do I

「Me too」は否定文だと「Me neither」になるということは最初に触れましたが、「So do I」もまた、否定文では「neither」を使って答える必要があります。

「私も」というとき、「So do I」「Neither do I」の表現にはきちんとしたイメージがあります。

ビジネスシーンでの会話など、しっかりした印象を与えたいときは「Me too」ではなくこれらを使うようにするとプロフェッショナルな雰囲気を出すことが出来ますよ。

“Truthfully, I don’t want to go.”(実は行きたくないんだよね。)
“Neither do I.”(私も。)

否定文では「So do I」の「so」の部分が「Neither」に入れ替わっているだけです。

動詞または助動詞の部分が変化するのも「So do I」と同じ要領です。

“I am not interested in fiction movies.”(フィクション映画には興味ありません。)
“Neither am I.”(私も。)

“I didn’t know what to tell him.”(彼に何て言えばいいのか分かりませんでした。)
“Neither did I.”(私も。)

“I wasn’t feel good.”(気分が良くありませんでした。)
“Neither was I.”(私も。)

“I can’t do two things at once.”(2つのことを同時には出来ません。)
“Neither can I.”(私も。)

“I haven’t seen my brothers for a long time.”(しばらく兄弟に会っていません。)
“Neither have I.”(私も。)

“I wouldn’t have talked to her if we had to quarrel.”(ケンカになるんだったら彼女と話さなかったのに。)
“Neither would I.”(私も。)

“I shouldn’t eat too much sugar.”(砂糖はあまり食べるべきではないのですが。)
“Neither should I.”(私も。)

ここからは、カジュアルシーンで使いたい「私も」を表すフレーズを挙げていきます。

Likewise

「likewise」には「同様に」という意味があります。

「同感」といった和訳が合います。

“I can’t wait to see you.”(あなたに会いたくて待ちきれない。)
“Likewise.”(同感です。)

“I want have some light meal.”(軽く何か食べたいな。)
“Likewise.”(同感です。)

“Nice to meet you.”(よろしく。)
“Likewise.”(こちらこそ。)

「こちらこそ」の感覚でも使えます。

Same here

「こちらも同じです」という意味になります。

“I miss those days.”(あの頃が懐かしい。)
“Same here.”(同じく。)

“I’m so excited when I think of the holiday.”(休暇のことを考えるとワクワクする。)
“Same here.”(同じく。)

“Could you give me a chicken curry.”(チキンカレーをお願いします。)
“Same here.”(私も。)

I feel the same / I do the same.

「私も同じように思う(I feel the same)/する(I do the same)」という文章です。

“It was so sad. ”(すごく悲しかった。)
“I felt the same.”(私も。)

  • I feel the same as you.(私もあなたと同じように思います。)
  • I do the same as you.(私もあなたと同じようにします。)
  • I would feel the same as you.(私もあなたと同じように思ったでしょう。)
  • I would do the same as you.(私もあなたと同じようにしたでしょう。)

Ditto

文章を書くとき、「同上」の意味で「〃」という記号を使うことがありますよね。

この記号の呼び名を「ditto (mark)」といいます。

前に述べられた意見に対して「上に同じく」というように同感を示す表現です。

“I think he should be invited too.”(彼も招待されるべきだと思いますよ。)
“Ditto.”(同感。)

“I feel lazy today. I want to order a food delivery.”(今日は何だか億劫なので、出前を頼みたい。)
“Ditto.”(賛成。)

too / also

どちらも「~もまた」を意味する基本的な単語です。

「too」は、最初にご紹介した「Me too」でもお馴染みですね。

「Me too」同様、tooの前にコンマがあってもなくても問題ではありません。

  • I want to thank you, too.(私もあなたにお礼がいいたいです。)
  • I also want to thank you.(私もあなたにお礼がいいたいです。)
  • I can speak Chinese too.(私は中国語も話せます。)
  • I can also speak Chinese.(私は中国語も話せます。)

上記のような文章の場合、「私も中国語を話せます」なのか「私は中国語も話せます」なのか判断が付きません。

その場合は文章の流れから判断することになります。

例えば、「She speaks Chinese very fluently(彼女は中国語を流暢に話します)」という会話に対して「I can also speak ChineseまたはI can speak Chinese too(私も中国語を話します)」と言えば、「彼女」に対して「私も」中国語を話しますという意味になります。

「Is there any other language do you speak?(他にも話せる言語はありますか?)」に対して「I can also speak ChineseまたはI can speak Chinese too(私は中国語も話せます)」と言うなら、「中国語も」話せますという意味になることは伝わります。

tooとalsoはどちらも否定文のときは使えません。

否定文には「not ~ either(もまた~でない)」を使います。

  • I can’t go either.(私も行けません。)
  • I don’t know either.(私も知りません。)

まとめ

以上、「“私も”と同意を表すときの英語表現」をご紹介しました。

日本語ならとても簡単なフレーズなのに英語では言葉を変化させなければならないケースもあるなど、違いがありましたね。

ややこしく思われるかもしれませんが、慣れてしまえば難しくはありません

「Do you ~?」で訊かれた質問には「Yes, I do / No, I don’t」で答える、「Will you ~?」なら「Yes, I will / No, I will not」で答えるというように、相手の言い方に合わせて対応するということはすでにやっていますよね。

「私も」はシンプルな受け答えですが、変化がある球を投げ返せるようになりましょう

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。