世間の人々を見ていて「似たもの夫婦」「似たもの親子」「似たもの同士」といった言葉が浮かぶことありませんか?

テレビを見れば、このタレントは知り合いの誰々に似ていると思うことも結構あったりします。

買物に行けば、陳列棚には似たような商品がたくさん並んでいますよね。

何かが「似ている」というとき、英語ではどんな言い方をするのでしょう?

この記事では、「似ているといいたいときに使える英語表現」を13個ご紹介しています。

「これは似ている!」と英語で主張したいときは是非参考にしてください

look like

「like」には「~のようだ」という意味があります。

「look(見る、見える)」と組み合わさると「○○のように見える=似ている」という意味になります。

  • You look like your mother.(あなたは、お母さんに似てますね。)
  • He looks like myself!(彼はまるで私のように見えます!)

「look(見る)」を使った「look like」は見た目を指して「似ている」という表現ですが、行動や考え方など、見た目以外のことが似ているというときは「be like」を使います。

  • You are like your mother.(あなたはお母さんにそっくりね。)
  • He’s just like myself!(彼はまるで私自身のようだ!)

「like」を他の動詞と組み合わせて次のような応用も出来ます。

  • You think like your father.(お父さんのような考え方をしますね。)
  • You speak like your mother.(お母さんのような話し方をしますね。)
  • You walk like a fashion model.(ファッションモデルのような歩き方をしますね。)e

alike

「alike」「似ている」という意味の形容詞です。

  • These two items look alike. Can you tell the difference?(この2つの製品はよく似ていますね。違いが分かりますか?)
  • The smell of sesame and rocket are very much alike.(ゴマとルッコラの香りはすごく似ているよね。

「lookalike」「そっくりさん」という名詞です。

  • I have seen my lookalike before.(自分のそっくりさんを見たことがあります。)
  • celebrity lookalike(有名人のそっくりさん)

そっくりさんを意味する表現には、他に「double」やドイツ語表現「doppelganger(ドッペルゲンガー)」といった言葉を使うことも出来ますよ。

similar

「似ている、類似している」を意味する言葉です。

  • The pronunciation of these words are similar.(これらの単語の発音は似ていますね。)
  • We have similar ideas.(私たちは似たような考え方を持っています。)

「~に似ている」というには「similar to ~」とします。

  • This logo is closely similar to the one I saw somewhere before.(このロゴは、私が以前どこかで見たことあるものにすごく似ています。)
  • Your voice is very much similar to your sister’s. I can’t recognise.(あなたの声は妹さんとよく似ていますね。私には区別が付きません。)
  • Can you make something similar to this?(これと似たものを作ってもらえますか?)

similarの名詞形は「similarity」です。

  • There are similarities in colour and design between these two.(これら2つには色とデザインにおいて類似があります。)
  • There must be some similarities among these.(これらの間には何らかの類似点があるはずです。)

resemble

「~に似ている」という意味の動詞です。

  • She resembles my favourite actress.(彼女は私が好きな女優にそっくりです。)
  • It is often said that pets resemble their owners even in appearance.(ペットは飼い主に見た目まで似るとよく言われています。)

名詞は「resemblance」です。

  • There’s great resemblance between Italian and Spanish language.(イタリア語とスペイン語はものすごく似ています。)
  • There’s not much resemblance in intonation.(イントネーションにおいては、それほど似ていません。)

take after

見た目や行動が似ている親子を表現するときはこのフレーズを使います。

「引き継いでいる」といったニュアンスです。

  • He takes after his father.(彼はお父さんによく似ている。)
  • Both of your children take after your husband.(お子さんは二人ともご主人に似ていますね。

almost the same

「似ている」を表現するには、「ほとんど同じようだ」と言い表すことも出来ます。

  • She and her sister look almost the same.(彼女は妹とそっくりです。)
  • His handwriting and yours are almost the same.(彼とあなたの手書き文字はそっくりですね。)
  • This pizza and that pizza taste almost the same.(このピザとあのピザは、ほとんど同じ味がする。)

have a lot in common

見た目ではなく「共通点がたくさんあって似ている」という意味であればこのフレーズを使います。

「in common」「共通している」という意味です。

共通点がたくさんあるほど似ている度合いが高まりますので、「a lot」や「much」を使って強調することにより「似ている」という意味を作ります。

  • Ken and Joseph have a lot in common.(ケンとジョセフは似たもの同士だ。)
  • Physics and maths have much in common.(物理と数学は似ている。)
  • I feel very comfortable to be with you because we have a lot in common.(あなたとは似たところがたくさんあるので、一緒にいるととても落ち着きます。)

I see no difference / I can’t tell any difference

これら2つはどちらも、「(あまりに似ているために)違いが分からない」という言い回しです。

「見分けが付かない」といった訳がぴったりです。

  • I see no difference between you and your sister.(君たち姉妹はそっくりで見分けが付きません。)
  • I can’t tell any difference between these turtles.(これらの亀はどれも私には違いが分かりません。)

「see」の代わりに「have」を使うことも出来ます。

「have no difference」「違いがない=同じ」です。

「almost(ほとんど)」などを添えると、「ほとんど同じ=似ている」になります。

  • This version and the last version have almost no difference. Where’s the difference?(今回のバージョンと前回のではほとんど違いがないけれど、どこが違うのかな?)

copy

身近な単語「コピー(複写)」を使っても「そっくり」を表現出来ますよ。

  • This article is almost the copy of his essay.(この記事は彼のエッセイにそっくりだ。)

人に対して使えば「生き写し」という表現がぴったりです。

  • She is almost the copy of her late mother.(彼女は、亡くなった彼女のお母さんに生き写しですね。)

人物の前に「late」を付けると「故~」という意味になります。

identical

「同一、全く同じ」という意味の単語です。

「一卵性双生児」は英語で「identical twins」といいます。

ちなみに「二卵性双生児」は「fraternal twins」です。

「同じ」を意味するとき「same」が使われることが多いですが、「identical」を使うとさらに同一性が強調されます。

本人であることを証明するものを「ID」といいますが、この「I」は「identity(同一性)」の頭文字であることを思い出すと分かりやすいと思います。

  • You are totally identical to your father when he was young.(あなたはお父さんが若いときにそっくりですよ。)
  • These two look identical. How can I identify?(これら2つは同じ物のように見えますね。どうしたら見分けられますか?)

like twins

他人同士でもあまりに似ている場合は「まるで双子のよう」と言ったりしますよね。

容姿がそっくりだったり、双子のように息が合っている「似たもの同士の二人」がいたら、このフレーズが使えます。

  • Two of you are really like twins.(あなたたち二人は本当に双子のように似たもの同士ですね。)
  • We have the same sense of feeling as if we are twins.(私たちはまるで双子のように感覚がぴったり合うんです。)

「twins(双子)」の代わりに「like sisters / brothers」を使って「姉妹みたい、兄弟みたい」と表現することも出来ます。

  • He and I are like brothers.(彼と私は兄弟のようなものなのです。)
  • They care each other like sisters.(彼女たちは姉妹のように互いを思いやり合っています。)

two peas in a pod

「1つのサヤに納まった2つの豆」という意味のこの表現は、「見分けが付かないほどそっくり」の意味でよく使われる英語フレーズです。

日本語でいう「瓜二つ」の表現にあたります。

「pod」「豆のサヤ」のことです。

  • They are like two peas in a pod. I couldn’t tell the difference at all.(彼らは瓜二つですね。全く見分けが付きませんでしたよ。)
  • I know she’s your mother but actually two of you are like two peas in a pod!(彼女はあなたのお母さんだってことは分かっているものの、本当に瓜二つですよね!)

まとめ

以上、13通りの「英語で“似ている”と表現する方法」をご紹介しました。

「似ている」という表現は割とよく使うフレーズですので、覚えておきたいですね。

ストレートに「似ている」という他にも、「ほとんど同じ」「ほとんど違いがない」といった表現方法もありました。

伝えたいニュアンスに合わせて使い分けてください。

また、名詞形を使って「似た点、類似点がある」といった言い方もご紹介しています。

表現にバラエティーを出すのに使ってください。

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。