写真や動画も携帯・パソコンから簡単に送れてしまう現代、旅行先から絵葉書を送るという習慣も昔ほど当たり前ではなくなりました。
もはや、海外の旅先でわざわざ郵便局に出向く必要はなくなったかもしれませんが、日本へ荷物やお土産を送るときにはやはり郵便局にお世話になります。
また、その土地に暮らしている人なら、何かのときになくては困るのが郵便局です。
郵便局の手続きは慣れてしまえばどうってことはありませんが、すべてが英語表記の郵便局では最初は戸惑うものです。
そこでこの記事では、海外で郵便局を初めて使う人に向けて郵便局で覚えておくべき英語フレーズをご紹介します。
海外で郵便局に出掛ける際は、この記事を参考にしてみてください。
「郵便局」についての英語
「郵便局」は英語で「post office(P/O、P.O.)」です。
郵便局が提供してくれる「郵便業務」を「postal service」といいます。
郵便局は小さな局から本局まで大小の施設がありますが、全サービスが揃った「本局、中央郵便局」は「General Post Office(G.P.O.)」といいます。
- local post office(地元の郵便局、最寄の郵便局)
- Let’s stop by the post office to send off some Christmas cards.(郵便局に寄ってクリスマスカードを送っていこう。)
「post」は「郵便」のことですが、「郵便で送る、郵送する」という動詞にもなります。
- post a letter / card to the United States.(アメリカに手紙/カードを郵送する。)
今では「post」というと、郵便ではなく「SNSに投稿する」という意味で使われることの方が多いくらいです。
- post a photo on facebook.(フェイスブックに写真を投稿する。)
SNSへの「投稿」という名詞もまた「post」といいます。
- Did you see my post?(私の投稿見てくれた?)
郵便物の「配達」は「delivery」です。
ピザの「デリバリー」と同じですね。
動詞「配達する」は「deliver」を使います。
- delivery service(配達サービス)
- A parcel from Japan will be delivered in this afternoon.(今日の午後、日本からの荷物が届く予定です。)
- Could you deliver the parcel on Saturday?(荷物は土曜日に配達してもらえますか?)
郵便物は配達されるのが当たり前かと思いきや、筆者の住む東アフリカのタンザニアでは戸別の郵便配達制度はありません。
代わりに各自が郵便局に私書箱を設け、自分の私書箱のカギを持って都度郵便物を受け取りに行く仕組みになっています。
何百何千もの私書箱がずらり整列して並んでいる無機質な光景も印象的なものです!
- 私書箱:Post Office Box(P.O. Box)
郵便物は私書箱宛に送るため、タンザニアでは郵便の宛て先住所は次のようなフォーマットになります。
Mr / Ms. ○○
P.O. Box 1234
Dar es salaam, Tanzania
(タンザニア国、ダルエスサラーム市、私書箱1234、○○様)
郵送用の「住所(postal address)」は上記のようになりますが、実際に足を運んで訪問するための「住所」は「physical address(実際に訪れるための住所)」と呼んで区別します。
- Write your physical address here.((訪問するための)住所をここに記入してください。)
切手を買う
郵便局に行く最も手軽な目的は、切手を買うことです。
海外の郵便局できれいな切手を見つけてみましょう!
サイズも日本のものとは違っていたりして、面白いものが見つかることでしょう。
- I’d like to buy stamps for the value of 2000 shillings.(2千シリング分の切手を買いたいのですが。)
- Could you show me more stamps?(切手をもっと見せていただけますか?)
「(postage) stamp=切手」
手紙を送る
「手紙」は「letter」、「ハガキ」と「絵葉書」はどちらも「postcard」です。
海外に送る国際郵便は「international mail」、対する国内向けは「domestic mail」といいます。
- How many days will it take to get to Japan?(日本に着くまで何日かかりますか?)
- It will take 5 to 7 business days.(5から7営業日かかります。)
「business day=営業日」
- 封筒:envelope
- 住所:address
- 送り主、発送元:sender 「sender’s address / return address(発送元住所)」
- 受け取り主、発送先:recipient 「recipient’s address / delivery address(発送先住所)」
- 郵便番号:postal code(イギリス)/ ZIP code(アメリカ)
- 郵便ポスト:postbox / mailbox
- 発送方法:shipping method
- 普通郵便:standard
- 航空便:airmail
- 速達:express mail
- 書留:registered mail
- I’d like to send this by registered mail.(これを書留で送りたいのですが。)
- 郵便料金:postal fee / postage price
- 発送料金表:postal rate chart
- How much is it to send this letter to Japan?(この手紙を日本まで送るにはいくらですか?)
国際便の場合、現代はわざわざ「エアメールで」といわなくても航空便の料金を案内してくれると思いますが、きちんというなら「by air (mail)」といいます。
「航空便で」という意味です。
「航空便」はフランス語で「Par Avion」と表記されることもあります。
エアメールを送るときは、「Air mail」「By Air」「Par Avion」のいずれかを封筒に表記するようにします。
- Indicate “Air mail” on the surface of the envelope.(封筒の前面に「エアメール」と表示する。)
世界の郵便業務や国際郵便制度をつかさどる万国郵便連合(Universal Postal Union)では、公用語がフランス語と規定されています。
最近は英語表記が増えて以前ほどではありませんが、郵便関連でフランス語の表記が散見されるのそのためです。
なお、「船便」は「by sea」です。
- Send a large parcel by sea(大きな荷物を船便で送る。)
荷物を送る
「小包」は「parcel」または「package」といいます。
「荷物の送料」は「shipping fee / shipping cost」です。
英語「ship」には「船」だけでなく、「送る、輸送する」という意味もあるのです。
- I have 3 parcels to send.(小包を3つ送りたいのですが。)
- I’d like to send these by air.(これらは航空便で送りたいのですが。)
- Do you have a correct size box for this item?(この品物を入れるのに合うサイズの箱はありますか?)
必要な梱包財(packing material)は次のようなものです。
- 包装紙:wrapping paper
- ダンボール箱:cardboard box
- ガムテープ:packing tape
- ハサミ:scissors
- Do you sell a packing box?(梱包用の箱は売っていますか?)
- Excuse me, do you have scissors?(すみません、ハサミはありますか?)
- May I borrow ○○, please?(○○をお借りしていいですか?)
壊れやすいものを送るときは緩衝材が必要です。
- エアキャップシート:bubble wrap プチプチの緩衝材シートです。
- 新聞紙:newspaper (for packing)
- ビニール袋、レジ袋:plastic bag
- セロテープ:sellotape / scotch tape
送付先などを書いて荷物に貼り付ける伝票ラベルを「shipping label」といいます。
郵便の種別により、特定のものが用意されている場合もあります。
- Do you have a label for EMS?(EMS用のラベルはありますか?)
「EMS=Express Mail Service(郵便局が提供する国際速達郵便サービス)」
ラベルには荷物の中身について申告する欄があります。
- description / item / content(中身)
- quantity(数量)
- value(価格)
「description / item / content」の欄に品名を書きます。
- food(食品)
- clothes / shoes(衣類/靴)
- books / magazines(本/雑誌)
壊れものが入っている場合は破損しないようにきちんと梱包の上、「Fragile(壊れもの)」「Handle with Care(取り扱い注意)」などと、目立つように表記します。
料金は「重さ(weight)」や「サイズ(dimension)」で決まります。
- length(長さ)
- height(高さ)
- depth(奥行き)
自宅やオフィスまで集荷に来てくれるサービスもあります。
「pickup service」といいます。
- I’d like my parcel to be picked from my place.(荷物の集荷をお願いしたいのですが。)
郵便物が今どこにあるのかを「追跡」出来るサービスがあります。
英語で「tracking (service)」といいます。
荷物の番号(tracking number)を入力してインターネットで行える大変便利なサービスです。
- date of shipment(発送日)
- destination(送付先)
- ETA:Estimated Time of Arrival(到着予定日)
- I’ll track my parcel. (自分が送った荷物の追跡をする。)
まとめ
以上、海外の郵便局で手紙や荷物を送るときに知っておくと手続きがスムーズになる英語表現を、「切手を買う場合」「手紙を送る場合」と「荷物を送る場合」に大別してご案内しました。
もちろん、郵便や郵便局に関する語彙にも一通り触れています。
旅先で気分がゆったりしたら、たまには時間をかけて絵葉書をしたためるのも良いのではないでしょうか。
きれいで珍しい切手選びも楽しい経験とよい思い出になるでしょう!
投稿者プロフィール

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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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