「好き」が高じて何かにすっかり「はまってしまった」という経験をお持ちの方も多いと思います。
「はまった感」を英語で表す表現方法は別の記事でたっぷりご紹介しましたが、「はまってしまった人」を何と呼び表すのかも知りたいと思いませんか?
日本語の「オタク」が元になった「OTAKU」という言葉は、今や海外でもそのまま通じてしまうほど広まっていますが、オタクのように「はまってしまった人」を表す英語はまだまだありますよ!
この記事では、「何かにはまっている人を表す英語表現の数々」をご紹介します!
もくじ
「はまっている人」を英語ではこう呼ぶ!
早速、何かに「はまっている人」を表現する英語をご紹介していきます。
aficionado
「マニア」を意味する言葉です。
英語のスペルとは若干印象が違うことに気付く人もいるのではないでしょうか。
それもそのはず、これはスペイン語から来た表現です。
「アフィスィオナード」のように発音します。
- I’m an Italian movie aficionado.(イタリア映画の愛好家です。)
- He’s a real football aficionado.(彼はものすごいサッカーファンです。)
- He’s a spicy food aficionado.(彼は辛い食べ物に目がありません。)
maniac
「熱狂的」な様子を意味する英語です。
日本語で「○○狂」と訳されたりもします。
日本語では「○○マニア」のように、熱中している人物を「マニア(mania)」といいますが、英語では人物を指す場合「maniac」と呼ぶのが正解です。
「mania」は「熱意、熱心さ」という意味の言葉です。
- I’m a maniac for tropical fishes.(私は熱帯魚のマニアです。)
- Our kids are Lego maniacs.(我が家の子どもたちはレゴマニアです。)
- I’m attending regular social gathering for maniacs.(マニアの定例集会に参加します。)
fancier
ちょっと上品に「愛好家」といったイメージの言葉です。
- My grandmother is a rose fancier.(祖母はバラ栽培の愛好家です。)
- He’s a member of a group of animal fanciers(彼は、動物愛好家グループのメンバーです。)
- I’m an antique fancier.(私はアンティークが大好きです。)
enthusiast
何かに熱中している人、熱意を持って趣味などに取り組んでいる人を「enthusiast」と呼びます。
- fishing enthusiast(釣り愛好家)
- art enthusiast(芸術愛好家)
- fashion enthusiast(ファッションマニア、おしゃれ好き)
「○○に熱中してます、はまっています」というには、「I’m enthusiastic about」というフレーズを使います。
- I’m so enthusiastic about studying foreign language.(外国語学習に夢中になっています。)
fashionista / fashion victim
おしゃれ好きの中でも、最新のファッションに敏感でファッションリーダー的におしゃれな人、おしゃれに凝っている人を呼ぶ言葉が「fashionista」です。
- She’s a so-called fashionista.(彼女はいわゆるファッショニスタです。)
「so-called=いわゆる」
- She’s a would-be fashionista.(彼女はファッショニスタ気取りですね。)
- How are the fashionistas in New York like?(ニューヨークのファッショニスタってどんな感じ?)
自分に合うかどうかなどは無視して、盲目的に最新ファッションを追いかける人は「fashion victim」と呼ばれることになります。
ファッションの餌食(victim)ということです。
- She’s rather a fashion victim than a fashionista.(彼女はファッショニスタというよりファッションヴィクティムでしょう。)
foodie / gourmet / epicurean
「食にはまっている」とはあまり言わないかもしれませんが、食べるのが大好きで食に関するウンチクを語るのも好きな人を「foodie」と呼びます。
- He’s a well-known foodie touring around every popular restaurants. (彼は有名な“くいしんぼ”で、人気レストランは軒並み回っています。)
食に関しては「gourmet」という言葉もありますね。
フランス語由来の言葉で、「食にこだわりを持つ人」を意味するため、「食通」や「美食家」といった和訳が使われます。
- I’m sure this restaurant can satisfy gourmet.(このレストランなら、きっとグルメを満足させられると思います。)
ギリシャの哲学者・エピクロスから派生した言葉「epicurean」も、「美味しいものを贅沢に求める人」を指します。
- How would an epicurean like you comment on this wine?(あなたのような美食家はこのワインについてどんなコメントをするのでしょうね?)
connoisseur
こちらは専門的な知識を持つ「通」を意味する言葉です。
フランス語で「知」を意味する言葉を語源としている表現です。
- He is a connoisseur of modern architecture.(彼は現代建築に詳しい。)
- She is a French wine connoisseur.(彼女はフランスワインの通です。)
junkie / junky
「麻薬常用者=ジャンキー」で知られている単語ですが、これもまた何かにはまっている人を呼ぶのに使えます。
- I’m a chocolate junkie.(私はチョコレート中毒です。)
- I’m a reality show junkie. I can’t stop following celebrities.(リアリティーショーに夢中なんです。つい夢中になって見ちゃうんですよね。)
「リアリティーショー」とは、セレブのプライベート生活に密着したレポート番組のことです。
workaholic
英語で「アルコール中毒」を意味するのがこの言葉です。
この例に倣い、名詞に「aholic」または「oholic」をつけると「○○中毒」といったように、何かにすっかりはまってしまっている人を指す表現になります。
仕事中毒の人を指す「ワーカホリック」という言葉はカタカナでもすっかり浸透していますね。
「junkie / junky」の項で「chocolate junkie」という言葉をご紹介しましたが、これは「chocoholic」と言い替えることが出来ます。
- She’s a shopaholic since then.(あれ以来、彼女は買物中毒です。)
otaku
今や、世界で通じる日本発祥の言葉「オタク」です。
やはり傾向として、アニメ、マンガ、ゲーム、パソコンなどにはまっている人を指して使われることが多くなっています。
- My boyfriend is an otaku for Japanese pop culture.(私の彼は日本のポップカルチャーのオタクです。)
- What kind of otaku are you?(あなたは何のオタクですか?)
まとめ
以上、「何かにはまった人」を表す英語表現を集めてみました。
夢中になっている人を表す言葉たちには、「OTAKU」といった日本語をはじめとする外国語表現が混じっていたり、「fashion」や「food」をもじった表現があったりと、楽しい言葉がたくさんありましたね。
あなたには何かはまっているものがありますか?
あなた自身はどの言葉で表現しますか?
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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