一定の年齢層をまとめて「若年層」や「高齢者層」などと表現することがあります。
一般的な話をするときに欠かせない表現ですが、英語ではどのようにいうのだろうと思いませんか?
また、「○歳代」といったあいまいな表現方法も知っておきたいですね。
この記事では、「英語で表す新生児から100歳以上までのあらゆる年齢層の呼び方」をご紹介しています!
まとめて言い表す言葉を覚えておくと重宝します。
是非ご一読ください。
もくじ
英語で表すいろいろな年齢層
英語で「年代、年齢層」を「age group」「age bracket」などと呼びます。
「people in the same range of ages(同じ年齢層の人々)」という表現も出来ます。
- People in the 20-30 age group.(20歳から30歳の年齢層の人々。)
- Females in the same age bracket.(同じ年齢層の女性たち。)
年齢など特定の条件で「区別する」は「categorise(カテゴリーに分ける)」「divide(分ける)」といった単語を使います。
- Categorise people by their age.(人々を年齢別に分ける。)
- Divide children and adults.(子どもと大人を分ける。)
以降、英語で表す年齢層の呼び方を若い方から順番にみていきましょう。
赤ちゃんから青年
「赤ちゃん」の中にも、「新生児」「乳児」などの区分があります。
- new born / neonate(新生児) 生後ひと月くらいまで。
- infant(乳児) 生後一年くらいまで。
小さな子どもは月ごとの成長が早いので、同じ1歳といっても月齢により大きな差があります。
そのため、2歳くらいまでは月齢(month)で表現することが多くなります。
この辺りまでは「baby(赤ちゃん)」と呼ばれます。
- a baby girl of 18 months / 24 months.(18ヶ月/24ヶ月の女の子)
- He is 3 months old.(彼は生後3ヶ月です。)
歩き始める頃の子どもを指す「toddler」という言葉もあります。
「toddle」は「ヨチヨチ歩く」という意味です。
「child(複数形=children)」は赤ちゃんから青年期に入るまでの子どもたちを指す広い言葉です。
小児科の対象は15歳前後を境目としています。
「children」が「youth」に変わるのは、ちょうど小児科の対象から外れる頃にあたります。
若い世代のchildrenを「young children」ともいいます。
「学齢期」はそのまま「school age」です。
- These children reach school age next year.(これらの子どもたちは、来年が学齢期です。)
また、10代の子どもたちを指して「ティーンエイジャー」という呼び方もあります。
数字の最後に「teen」が付く年齢、すなわち「thirteen(13)」から「nineteen(19」」までの年齢層を指すものなので、実は12歳以下は含まれません。
その年齢層の子どもたちに関するキーワード「思春期」は、英語で「puberty」といいます。
- Boys and girls in their puberty(思春期の男女)
思春期にある子どもたちを表す英語に、「adolescent」という言葉もあります。
子どもと大人の境目、「青年期」にある子どもたちを指す呼び方です。
- adolescent(青年)
- adolescence(青年期)
- I spent my adolescence in France.(思春期をフランスで過ごした。)
「若者」は「youth」や「young」で表します。
- Sports festivals for the youth / young.(青少年向けのスポーツフェスティバル)
成年から高齢者
青年期を過ぎ、高齢者の仲間入りをするまでの間の層が「adult(成年、大人)」です。
カジュアルな表現で「grownup」という呼び方もあります。
- We are grownups.(私たちは大人です。)
「中年」は文字通り「middle age」です。
- a middle aged man(中年の男)
- Walking is a popular sport among middle aged people.(ウォーキングは、中年層で人気のスポーツです。)
「高齢者」の呼び方は様々です。
日本語でも「老人」という言葉を避けて「高齢者」という表現がされたりしているように、英語でもストレートな表現を避ける傾向があります。
直接的に「お年寄り」を意味する「old / old people」よりも、「aged / elderly(年配者)」といった呼び方が好まれます。
また、「senior」という敬称を使った「senior citizen」という敬意を表した呼び方も使われています。
- an old lady / old man(老婦人/老人)
- The event was arranged mostly for old people.(そのイベントは、主にお年寄りを対象にしていた。)
- Public facility for senior citizens.(高齢者向けの公共施設。)
日本の祝日「敬老の日」は、英語で「Respect for the Aged Day」といいます。
日本語ではお年寄りを婉曲表現して「シルバー」という言葉が使われますが、英語の「silver」にはお年寄りを意味するような使い方はありません。
さて、いったい何歳からを高齢者と呼ぶかということについては、日本でも一律ではありません。
高年齢者雇用安定法が定める定年は60歳、「高齢者の医療の確保に関する法律」では65歳からを「前期高齢者」とするなど、ばらつきがあります。
高齢者の定義年齢を引き上げようという話もしばしば出ます。
国連(United Nations)では、以下の文章に示されるように「高齢者」は60歳以上とされています。
“According to data from World Population Prospects: the 2017 Revision, the number of older persons — those aged 60 years or over — is expected to more than double by 2050 and to more than triple by 2100, rising from 962 million globally in 2017 to 2.1 billion in 2050 and 3.1 billion in 2100. ”
(「国連世界人口予測2017年度版」によると、高齢者(60歳以上)の数は2050年までに2倍、2100年までに3倍になると予測されている。それはつまり、全世界において2017年時点で9億6200万人いる高齢者が2050年に21億人、2100年には31億人に達するということである。)
http://www.un.org/en/sections/issues-depth/ageing/
英語で「アラサー・アラフォー」
そもそも、「アラサー」「アラフォー」は日本語ならではの表現ですが、英語の「around 30 years old」「around 40 years old」をもじったものです。
英語で「アラサー、アラフォー」を表現するには、「around 30 (years old)」「around 40 (years old)」そのままの英語で通じます。
- She is around fifty.(彼女はアラフィフです。)
年代を表す英語表現
40代、60代など、「○歳代」といった表現で年代を表すには「○’s」の形にします。
- 40’s / forties(40歳代)
- 60’s / sixties(60歳代)
- a woman looks like in her 30’s(30代と思われる女性)
「early(初め、前半)」「mid-(半ば)」「late(後半)」といった表現を組み合わせて使うことも出来ます。
- She’s in her early 30’s / thirties.(彼女は30代前半です。)
- When I was in my mid-twenties.(私が20代半ばの頃。)
特定の年齢層を指した次のような単語もあります。
- 70歳代の人:septuagenarian
- 80歳代の人:octogenarian
- 90歳代の人:nonagenarian
- 100歳以上:centenarian
ラテン語の数字「7」「8」「9」そして「100」が元になった呼び方です。
「100歳以上」を表す単語の語源は、「century(100年、一世紀)」や「cent(100分の1ドル)」などと同じです。
まとめ
以上、「いろいろな年齢層を表す英語表現」をご紹介しました。
「赤ちゃんであり乳児」「子どもであり幼児」「大人であり中年」など、各個人は複数の年齢層に同時に属しています。
年齢層について英語で語るときも、その状況にあった呼び方を使い分ける必要があります。
どんな表現があったかなと思ったときは、この記事を参考にしてみてください。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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