日本語では「体の部位」を表す単語は幼児のときに学びます。
英語でももちろん、おもな部位は知っていますが、それはどの辺りまででしょうか。
幼児では日本語でも「喉仏」や「脇の下」までは分からないかもしれませんね。
でも大人になった私たちは、そのくらいまでは日本語だけでなく英語でも知っておきたいところです。
そこで今回は、様々な体の部位を英語で表現するための英単語をご紹介します。
内臓に関する英語は普段あまり使わないだけに難しいですが、英語の教科書では中学生までに習うことばかりです。
決して専門書の中だけで使う言葉というわけではないので、覚えておきたいですね。
この記事で一緒に確認してみましょう!
もくじ
英語で表す「体の部位」
「体の部位」は、英語で文字通り「body parts」または「parts of the body」といいます。
大きく分けると次のようになります。
- head(頭、頭部)
- chest(胸、胸部)
- abdomen(腹、腹部)
- limbs(手足)
以下に各部を詳しく見ていきましょう。
頭部のパーツを表す英単語
ご存知の通り「頭」は「head」、「顔」は「face」です。
この項では、それらを細かく見ていきましょう。
まずは、顔にあるものを上から順番に挙げていきます。
- forehead(おでこ) 「fore-=前」
- temple(こめかみ)
- eyebrow(まゆ毛)
- eye(目)
「虹彩」は「iris」といいます。
ハナショウブ、カキツバタなどのアヤメ科の花も「iris」といいます。
- eyelid(まぶた) 「lid=フタ」
- eyelash(まつ毛)
- ear(耳) 「耳垢=ear wax」
- eardrum(鼓膜) 「drum=ドラム、太鼓」
- earlobe(耳たぶ)
- cheek(頬) 「頬骨=cheek bone」
- nose(鼻)
- nostril(鼻腔、鼻の穴)
- mouth(口) 「saliva=唾液」「サライバ」のように発音します。
- tongue(舌)
「味蕾(みらい)」は「taste bud」といいます。
「bud」は蕾(つぼみ)の意味ですので、英語でも文字通り「味蕾」です。
- lips(くちびる) 「upper lip=上くちびる」「lower lip=下くちびる」
- tooth(歯) 「複数形=teeth」
- gum(歯ぐき)
- chin(あご)
胴体のパーツを表す英単語
「胴体」は「torso」や「trunk」などといいます。
「trunk」は「幹」のことです。
頭部と胴体を繋ぐのが「首(neck)」ですね。
「うなじ」は「nape (of the neck)」といい、その反対側に位置する「喉仏」は「Adam’s apple」といいます。
「アダムとイヴ(Adam and Eve)」のアダムです。
胴体の部位を表す単語をみていきましょう。
- throat(のど)
- breast(胸、乳房) 「哺乳類=mammals」
- nipple(乳首)
哺乳瓶(feeding bottle)の吸い口も「nipple」と呼びます。
なお、人間の母乳も普通に「milk」または「mother’s milk」といいます。
- navel / belly button(へそ) 「belly=お腹」
「へその緒、臍帯」は「umbilical cord」といいます。
- back(背中)
英語では「腰」をひと言で表す単語はありません。
「lower back(背中の下部)」という表現をします。
- waist(ウエスト) くびれている部分です。
- hip(ヒップ)
- buttocks(尻)
- genitals / genital parts(性器) 「生殖器=reproductive organs」
手足のパーツを表す英単語
「腕=arm」「足=leg」です。
胴体(torso)に対し、手足をまとめて「limb」といいます。
armの先にあるのが「hand(手)」ですね。
手の部分から見てみましょう。
- palm(手のひら) ヤシの木もまた「palm」といいます。
ヤシの葉が手のひらに似ているためです。
- back of the hand(手の甲) 「手の裏側」という表現です。
「指」は「finger」です。
指先には、人それぞれに固有の指紋(finger print)が付いています。
以下に指の名前を挙げていきますが、面白いことに英語では「finger」というと親指を含まない4本を指します。
親指はあくまで「thumb」という別個の呼び名なのです。
- index finger(人差し指)
- middle finger(中指)
- ring finger(薬指)
- little finger(小指)
- thumb(親指)
指先には「爪(nail)」が付いています。
手足には関節がたくさんありますね。
「関節」は「joint」といいます。
「joint」とは「つなぎ目」のことです。
日本語では足でも手でも「指は指」ですが、英語で「finger」というと手の指だけを意味します。
足の指は「toe」と、言葉を使い分ける必要があります。
また、「toe」には「つま先」という意味もあります。
一つ一つの「toe」を表す単語を確認してみましょう。
- big toe / first toe(足の親指)
- index toe / second toe(足の人差し指)
- middle toe / third toe(足の中指)
- ring toe / fourth toe(足の薬指)
- little toe / fifth toe(足の小指)
英語で手の指は4本だけでしたが、足の指はちゃんと5本ありましたね。
「腕」の部分の単語に進みます。
- shoulder(肩)
- upper arm(上腕) 「upper=上」
- forearm(前腕)
- armpit(脇の下) 「pit=穴、くぼみ」
- elbow(ひじ)
- wrist(手首)
「足」の部分を表す単語はこのようになります。
- thigh(太もも)
- knee(ひざ)
- shin(すね)
- calf(ふくらはぎ)
- ankle(くるぶし)
- Achilles tendon(アキレス腱) 「tendon=腱」
- heel(かかと)
- arch (of the foot)(土踏まず) 「arch=アーチ型のもの」
- foot(足先部分) 「複数形=feet」
そして、足先にあるのが「toe(足の指、つまさき)」です。
内臓を表す英単語
学ぶ機会があるようでないのが内臓を表す英単語です。
病気にでもならないと覚える機会がなかったりしますが、これらもある程度は一般常識として覚えておくとよいですね。
これらは、体の作りに関してよく出てくる3つのキーワードです。
- cells(細胞)
- nucleus(核)
- tissues(組織) ティッシュペーパーの「tissue」です。
体の主なシステムを英語でいうとこのようになります。
- circulatory system(循環器系) 「circulation=循環」
- respiratory system(呼吸器系) 「respiration=呼吸」
- digestive system(消化器系) 「digestion=消化」
- immune system(免疫系) 「immunity=免疫」
- nervous system(神経系) 「nerve=神経」
- reproductive system(生殖器系) 「re-(再)produce(生産)」
「内臓」は「organ」と呼びます。
つまり「internal parts of the body(体内部のパーツ名)」です。
- brain(脳)
- heart(心臓)
- lungs(肺)
- esophagus(食道)
消化に関わる口から肛門までのひと繋ぎの管を「alimentary canal(消化管)」といいます。
「alimentary」とは「食物、栄養の」、「canal」は「管」のことです。
「canal」には「運河、用水路」という意味もあります。エジプトの「Suez Canal(スエズ運河)」、パナマの「Panama Canal(パナマ運河)」などは有名ですね。
- liver(肝臓)
- stomach(胃)
- pancreas(すい臓)
- kidneys(腎臓)
- colon(結腸)
- rectum(直腸)
- appendix(虫垂、盲腸) 「appendix」は、「付属部分」という意味です。
- large intestines / large bowel(大腸)
- small intestines / small bowel(小腸)
腸全体をまとめて「bowels」といいます。
- uterus / womb子宮 「womb」は「ウーム」のように発音します。
- ovary(卵巣) 「oval(卵形)」と同じ語源です。
- testis(精巣)
- bladder(膀胱)
- anus(肛門)
骨・血管・皮膚を表す英単語
「骨」は「bone」です。
体中の骨がひとまとまりになって「skeleton(骨格)」を形成しています。
骨の中でも最も大事なのが「背骨=spine」です。
簡単に「back bone」とも呼びます。
背骨の中に収まっているのが「spinal cord(脊髄)」です。
体中の「神経=nerve」が繋がっています。
背骨を「脊椎」といったりもしますね。
脊椎は英語で「vertebra」といいます。
ラテン語から来た言葉なので、複数形はイレギュラーな「vertebrae」となります。
脊椎のある動物(脊椎動物)は「vertebrate」、「無脊椎動物」は「invertebrate」と呼びます。
こちらは複数形にする場合、普通に「S」を付けます。
- bone marrow(骨髄) 「marrow=髄」「bone marrow transplant=骨髄移植」
- collar bone(鎖骨) 「collar=襟(えり)」
- shoulder blade(肩甲骨) 「blade=刃、刃の形のもの」
- ribs(あばら骨)
- pelvis(骨盤)
- blood vessels(血管) 「vessel=船舶」
- arteries(動脈)
- veins(静脈)
- capillaries(毛細血管) ラテン語で「髪の毛」の意味があります。
- blood(血液) 「blood pressure=血圧」
- red blood cell(赤血球)
- white blood cell(白血球)
- platelet(血小板)
- plasma(血しょう)
- lymph(リンパ液)
- body fluid(体液) 「blood flow / circulation=血液の流れ/循環」
- skin(皮膚) 「wrinkle / line=シワ」
- sweat gland(毛穴) 「gland=腺」
- hair(髪、毛) 「pore=毛穴」
- mole(ほくろ)
- nail(爪)
- muscles(筋肉)
まとめ
以上、様々な体の部位を英語で表現するための英単語をご紹介しました。
タイトルで触れた「へそ、喉仏、脇の下」は英語で何というか、もう分かりましたか?
あらためてみてみたら、なるほどと思える単語も結構あったのではないでしょうか。
英語を勉強しているなら、ある程度は「常識的な知識」として覚えておいてよいでしょう。
これらの単語を頭の隅に入れておくと、ニュースや科学記事を英語で読むときにもラクになりますよ!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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