世界各国の料理には、固有の風味を生み出す独自の調味料たくさんがあります。
日本料理に欠かせない調味料には味噌や醤油が挙げられるでしょう。
今では世界各地で日本料理が食べられるようになりましたが、日本を代表するこれらの調味料は英語ではどんな呼び方がされているのでしょう?
また、砂糖、塩といった従来からの基本的調味料だけでなく、様々なスパイスやハーブなどはどのように英語で表現するのでしょうか?
この記事では、このように様々な種類の調味料を英語で表現する方法をご紹介します。
外国での生活にはかかせないのでぜひ覚えておきましょう。
もくじ
英語で表す基本の味覚
「基本の味覚」は「塩味(saltiness)」「甘味(sweetness)」「酸味(sourness)」「苦味(bitterness)」の4つです。
そこに、5つ目としてカウントされるようになったのが「旨味(umami)」です。
英語では日本語をそのまま採用し、「umami」と呼ばれています。
「umami」を出すのに使われる調味料が「monosodium glutamate」、略して「MSG」です。
日本語では「グルタミン酸ナトリウム」といい、代表的旨味調味料「味の素」の主成分です。
味の素は今では世界中で「Ajinomoto」の名で広まっています。
筆者が住む東アフリカのタンザニアの小さな庶民的な店にも並んでいるほどです。
英語で表す身近な調味料
「調味料」は英語で「seasoning」といいます。
その中でもソース類やピクルスなど、出来上がった料理に味を足すものを「condiment」といいます。
風味を添えるハーブ(herb)やスパイス(spice)も広い意味で調味料と呼べるでしょう。
- Japanese seasoning(和風調味料)
- Chinese seasoning(中華調味料)
基本の味覚を実現するために使われる基本的調味料を英語で挙げてみましょう。
- 塩:salt 「sea salt(海塩)」「table salt(食卓塩)」
- 砂糖:sugar 「sugar cane(サトウキビ)」
- ブラウンシュガー、三温糖:brown sugar
- 黒砂糖:dark sugar
- グラニュー糖:granulated sugar
- 粉砂糖:confectioners’ sugar / icing sugar / powdered sugar
- 氷砂糖:rock sugar
- 角砂糖:sugar lump / sugar cube
- 酢:vinegar
- 米酢:rice vinegar
- 黒酢:black vinegar
- バルサミコ酢:balsamic vinegar
- ワインビネガー:wine vinegar 「red / white wine vinegar(赤/白ワインビネガー)」
- リンゴ酢:apple vinegar
- 醤油:soy sauce
海外で「soy sauce」といえば中国産の醤油も含まれます。
タンザニアで圧倒的に身近なのは中国産の「soy sauce」です。
実にいろいろなタイプがありますが、風味も材料も日本の醤油とは違っています。
海外では日本の醤油は「Kikkoman(キッコーマン)」という名前でも知られています。
キッコーマン醤油はタンザニアのスーパーにも時折出現しますが、1リットル1本1300円程もします(2017年)。
ラベルには、「all-purpose seasoning(万能調味料)」と書かれています。
確かに日本の醤油は、和洋どちらと組み合わせても料理を美味しくしてくれるのです。
- みりん:mirin / mirin sweet wine
- 調理酒:cooking sake / cooking wine
- 酒:sake / japanese rice wine 「dry sake(辛口の酒)」「dry red wine(辛口の赤ワイン)」
醤油をベースにみりんや酒で調味した「照り焼きソース」も「teriyaki sauce」の名で売られています。
「teriyaki」は、すでに世界に知られている日本料理の一つです。
- 味噌:miso / soybean paste 「red miso(赤味噌)」「white miso(白味噌)」
「お味噌汁」は英語では「miso soup」と呼ばれます。
日本ではわざわざ頼まなくても食事に付いてくるようなお味噌汁も、こちらのレストランでは一品料理としていっぱしの値段が付けられています。
- ディジョンマスタード:Dijon mustard 「Dijon」はフランスの一都市です。
- フレンチマスタード:French mustard
- ワサビ:wasabi
ワサビ(Japanese green mustard / Japanese horseradish)は、「wasabi」で広く通っています。
海外では「fresh wasabi(生ワサビ)」を見ることはまずなく、「wasabi paste(チューブ入りワサビ)」か「powdered wasabi(粉ワサビ)」になります。
- オイスターソース:oyster sauce
- ケチャップ:ketchup
- マヨネーズ:mayonnaise
- タルタルソース:tartar sauce
- ウスターソース:Worcestershire sauce 「Worcestershire」とはイギリスの一地方の名前です。
お店には、様々な種類の「BBQ sauce(バーベキューソース)」や「steak sauce(ステーキソース)」も売られています。
- タバスコ:Tabasco
タバスコは商品名ですが、「味の素」同様にその名前で広まっています。
- スイートチリソース:sweet-hot sauce
- チリソース:chili sauce / hot sauce
「peri-peri sauce」「piri-piri sauce」とあったら、これもまたチリソースのことです。
「peri-peri」や「piri-piri」は「トウガラシ」の意味です。
インドネシアの「ガドガドソース(gado-gado)」や、タイの「ナンプラー(nam pla)」は、分かりやすいように英語ではそれぞれ「spicy peanut sauce」、「fish sauce」と呼ばれていたりします。
- ジェノベーゼペースト:pesto
バジル、ニンニク、松の実などを挽いてオリーブオイルで伸ばしたペーストは、パスタソースとして知られていますが、ピザやサラダなどにも使われています。
英語では「ジェノベーゼ(ジェノバ風の)」という必要はありません。
- サルサ:salsa
スペイン語で「ソース」のことです。
- サラダドレッシング:salad dressing
マヨネーズとドレッシングの中間のような「salad cream」というのもあります。
- フレンチドレッシング: vinaigrette
オイルと酢で作るシンプルなドレッシングです。
「vinaigrette」は、「vinegar(酢)」から来ている言葉です。
油の種類を表す英語
油にも様々な種類があります。
- サラダ油:vegetable oil
- オリーブオイル:olive oil 「extra-virgin(エクストラバージン)」
- グレープシードオイル:grapeseed oil
- ココナツオイル:coconut oil
- ヒマワリ油:sunflower seed oil
タンザニアでは国産のヒマワリ油もたくさん生産されており、調理油の主流となっています。
- ギー:ghee
インド料理で使われる油で、バターの一種です。
インドのパン「ナン」は焼き上がりにギーを塗ります。
- ごま油:sesame oil / toasted sesame oil 「ゴマ=sesame seeds」
- ラー油:chili oil
スパイスを表す英語
以下に、主な「スパイス(spice)」を挙げます。
粒のままの状態のものは「whole」、粉にしたものは「ground」をつけて呼びます。
「ground」は「grind(挽く)」の過去形です。
- whole chili(トウガラシ丸ごと)
- a teaspoon of ground cinnamon(粉状のシナモン、シナモンパウダー小さじ1杯)
- コショウ:pepper 「コショウ挽き(pepper mill)」
- 黒コショウ:black pepper 丸ごとのコショウを「peppercorn」とも呼びます。
- 白コショウ:white pepper
- シナモン:cinnamon
- カルダモン:cardamon
- クローブ:clove
- ナツメグ:nutmeg
- オールスパイス:allspice
- 八角:star anise
- ウイキョウの実:fennel seed
- 五香粉:five-spice powder
ハーブを表す英語
「生のハーブ(fresh herb)」と「ドライハーブ(dried herb)」があります。
- chopped fresh basil(刻んだ生のバジル)
- 1 teaspoon dried oregano(ドライオレガノ小さじ1杯)
- a sprig of fresh rosemary(新鮮なローズマリーの小枝1本)
- ペパーミント:peppermint
- タラゴン:tarragon
- タイム:thyme
- セージ:sage
- オレガノ:oregano
- ローズマリー:rosemary
- パセリ:parsley
- バジル:basil
- ベイリーフ、月桂樹の葉:bay leaf 「3 bay leaves(ベイリーフ3枚)」
- パクチ:fresh coriander / cilantro 種はスパイスになります。
「cilantro」はスペイン語ですが、英語でもそのまま使われています。
- サフラン:saffron 「a pinch of saffron(1つまみのサフラン)」
お菓子作りで使うあれこれ
せっかくですから、お菓子・パン作りで使うものにも触れましょう。
- ベーキングソーダ:baking soda 「重曹」のことです。
万能掃除クリーナーとしても知られていますね。
- ベーキングパウダー:baking powder
- ドライイースト:dry yeast
- 糖蜜:molasses
- メープルシロップ:maple syrup
- ハチミツ:honey
タンザニアではハチミツの生産も盛んです。
タンザニア産オーガニックハチミツ(organic honey)は美味しいですよ!
英語では「エッセンス(essence)」ではなく、「extract」の単語が使われます。
- バニラエッセンス:vanilla extract
- アーモンドエッセンス:almond extract 「杏仁豆腐」のフレーバーに使われていますね。
まとめ
以上、この記事では、どこの家庭にもあるような身近な調味料を英語でご紹介しました。
身近なモノを表す英語は、知っているようで知らなかったというのも結構見つかるものです。
日本ならではの調味料は、日本語のまま英語で使われているものが多くありましたね。
これからは購入した調味料のラベルを注意して見るようにしておくと、また発見があるでしょう。
海外に行ったときは、スーパーの調味料売り場を覗いてみるのも楽しいものです。
日本では見ることが出来ないようなものがたくさん並んでいますよ!
投稿者プロフィール
![西東 たまき](https://toeic-990.net/wp-content/uploads/2017/05/saitotakami-150x150.jpg)
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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