会話の中で自然にことわざが出てくる人は、知的な印象がしますよね。
英語の勉強をしているなら、英語のことわざに関する知識も仕入れてみませんか?
英語のことわざの中には「日本のことわざを英訳したもの」もありますが、この記事ではそのような英訳バージョンではなく、「英語にもあった!日本語のことわざに相当する表現」というテーマでご紹介していきます。
もくじ
- 1 ことわざ
- 1.1 隣の芝は青い
- 1.2 百聞は一見にしかず
- 1.3 早起きは三文の徳
- 1.4 泣きっ面に蜂
- 1.5 鉄は熱いうちに打て
- 1.6 明日のことは明日案じよ
- 1.7 明日は明日の風が吹く
- 1.8 転ばぬ先の杖
- 1.9 備えあれば憂いなし
- 1.10 覆水盆に返らず
- 1.11 さわらぬ神にたたりなし
- 1.12 去るものは日々に疎し
- 1.13 類は友を呼ぶ
- 1.14 言うは易く行うは難し
- 1.15 蓼食う虫も好きずき
- 1.16 木を見て森を見ず
- 1.17 笑いは百薬の長
- 1.18 知らぬが仏
- 1.19 終わりよければすべて良し
- 1.20 割れ鍋に綴じ蓋
- 1.21 憎まれっ子世にはばかる
- 1.22 歯に衣を着せぬ
- 1.23 良薬口に苦し
- 1.24 虎穴に入らずんば虎児を得ず
- 1.25 背に腹は変えられない
- 1.26 船頭多くして船山に登る
- 1.27 能ある鷹は爪を隠す
- 1.28 ローマは一日にして成らず
- 1.29 郷に入っては郷に従え
- 1.30 火のないところに煙は立たぬ
- 1.31 三人寄れば文殊の知恵
- 1.32 捨てる神あれば拾う神あり
- 1.33 思い立ったが吉日
- 1.34 果報は寝て待て
- 1.35 長いものには巻かれろ
- 1.36 三つ子の魂百まで
- 1.37 悪銭身につかず
- 1.38 習うより慣れろ
- 1.39 取らぬ狸の皮算用
- 1.40 飼い犬に手をかまれる(の反対)
- 1.41 血は水よりも濃し
- 1.42 時は金なり
- 1.43 沈黙は金
- 2 まとめ
ことわざ
「ことわざ」は英語で「proverb」といいます。
ラテン語由来で「adage」という言葉も使われますし、また「old saying」「wise quote」などといった表現もされます。
さて、さっそく挙げて行きましょう。
隣の芝は青い
The grass is always greener on the other side
人の思うところは結局どこでも同じとばかりに、日本語も英語も同じ表現になっています。
百聞は一見にしかず
A picture is worth a thousand words
英語では、「1つの絵は1000の言葉に値する」という表現です。
このほか、「Seeing is believing」の英語表現もよく使われます。
早起きは三文の徳
The early bird gets the worm
朝が早い鳥は、虫を捕まえることが出来る。
泣きっ面に蜂
It never rains but it pours
「pour」は土砂降りのことです。
タダの雨だけでなく土砂降りまでやって来ました。
鉄は熱いうちに打て
Strike while the iron is hot
このことわざも、日本語と英語が同じ表現になっています。
明日のことは明日案じよ
Don’t cross the bridge until you come to it
橋のたもとに来るまで橋は渡れません。
見えない先のことを心配しないようにしましょうということです。
明日は明日の風が吹く
Tomorrow is another day
「明日はまた別の新たな一日」です。
転ばぬ先の杖
Look before you leap
「飛び立つ前によくみなさい」という表現です。
備えあれば憂いなし
It’s better to be safe than sorry
「あとで後悔するより、事前に手を打っておいたほうが良い。」
覆水盆に返らず
It’s no use crying over spilled milk
「こぼしてしまったミルクを嘆いても仕方がない。」
さわらぬ神にたたりなし
Let sleeping dog lie
「せっかく犬が寝ているのだから、起こさないように。」
去るものは日々に疎し
Out of sight, out of mind
「目にすることがなければ、心に浮かぶこともない。」
類は友を呼ぶ
Birds of a feather flock together
「同じ鳥は仲間で集まる。」
言うは易く行うは難し
Easier said than done
「口で言うのは行うより簡単」と、日本語と同じ表現です。
蓼食う虫も好きずき
There is no accounting for tastes
人の好みに理由はありません。
「好きなものは好き」なのです。
「Beauty is in the eye of the beholder(何を美とするは、それを見る人の眼による)」ということわざもあります。
木を見て森を見ず
Can’t see the wood for the trees
木(一箇所)に目を奪われて森(全体)を見ることが出来ていないという表現もまた、日本語と同じです。
笑いは百薬の長
Laughter is the best medicine.
「笑いは最高の薬」
知らぬが仏
Ignorance is bliss
「ignorance」は「無知、知らない」ということ。
「bliss」は「福」という意味です。
終わりよければすべて良し
All’s well that ends well
これもまた日本語と英語が同じ表現になっています。
割れ鍋に綴じ蓋
Every Jack has his Jill
「Jack and Jill」は「恋人同士」という意味でもあります。
英語では、「Jack」の相方はいつも「Jill」です。
憎まれっ子世にはばかる
Ill weeds grow apace.
「ill weeds」とは、「役に立たない雑草」の意味です。
「雑草ほど育つのが速い」という表現です。
歯に衣を着せぬ
Call a spade a spade
トランプの「スペード(spade)」と同じスペルです。
ここでは農作業に使う、土を掘り起こす道具のことです。
良薬口に苦し
No pain, no gain
何かを得るためには、痛みや辛さを経験する必要があります。
虎穴に入らずんば虎児を得ず
Nothing ventured, nothing gained
リスクを取って思い切らないと得られないことがあります。
背に腹は変えられない
Beggars can’t be choosers
「beggar」は物乞いのことです。
恵んでもらう立場では選り好みはできませんよね。
船頭多くして船山に登る
Too many cooks spoil the broth
「broth」はいわば「だし汁」のことです。
指示を出す人が多いと、せっかくのだし汁は台無しになってしまいます=現場は混乱してしまいます。
能ある鷹は爪を隠す
Still waters run deep
ここの「still」は「静か、穏やかな」という意味です。
穏やかな水面の下は、往々にして水深が持いものです。
口数が少ないからと人を侮るなかれ、実は深い見識を持っている人物だったりします。
ローマは一日にして成らず
Rome wasn’t built in a day
偉大なローマが建設されるまでには長い月日がかかっています。
日本語と英語共に同じ表現になっていることわざです。
郷に入っては郷に従え
When in Rome, do as the Romans do
英語では「郷」は「ローマ」になっています、ローマに来たら、ローマの人々のように振る舞えという表現です。
火のないところに煙は立たぬ
Where there’s smoke, there’s fire
「煙があるところには、火があるものだ」という表現になっています。
三人寄れば文殊の知恵
Two heads are better than one
日本語では「3人」ですが、英語の表現では「2人」になっています。
「1人より2人の方が良い」という表現です。
捨てる神あれば拾う神あり
One man’s trash is another man’s treasure
文字通りに訳すと、「ある人にとってのゴミは、他の人にとっての宝物である」という意味です。
思い立ったが吉日
There’s no time like the present
「今が絶好のとき」といった意味になります。
果報は寝て待て
Good things come to those who wait
良いことは焦らず待てる人のところやって来ます。
長いものには巻かれろ
If you can’t beat them, join them
直訳すると、「相手を負かすことが出来ないなら、加わってしまえ」となります。
三つ子の魂百まで
A leopard cannot change its spots
ヒョウ(leopard)の体の斑点(spot)は、生まれついたまま生涯変わることはありません。
悪銭身につかず
Easy come, easy go
手に入りやすいもの(easy to come)は、出て行くのもたやすい(easy to go)のです。
習うより慣れろ
Practice makes perfect
パーフェクトな結果を出せるのは、きちんと練習(practice)を積み重ねたためです。
取らぬ狸の皮算用
Don’t count your chickens before they hatch
「hatch」は「ヒナが孵る」ことです。
「きちんとヒヨコが生まれるまで、数を当てにするのはやめましょう」という表現です。
飼い犬に手をかまれる(の反対)
Don’t bite the hand that feeds you
日本語のことわざでは「飼い犬に手を噛まれる」といいますが、英語のことわざでは「エサをくれる人の手を噛むな」という表現になっています。
世話をしてもらっている人に対して釘を刺すという、逆の表現になっています。
血は水よりも濃し
Blood is thicker than water
英語でも文字通り「血は水より濃い」という表現になっています。
「血(blood)」とは「血縁関係」を意味しています。
時は金なり
Time is money
「時は金」と、文字通りの表現です。
沈黙は金
Silence is golden
こちらも文字通りの表現になっています。
まとめ
以上、「日本のことわざに相当する英語のことわざ」をご紹介しました。
言葉や文化が違えども、全く同じ表現になっているものも複数ありましたね。
しっくり来た表現があったら、頭に入れておいて実際に使ってみてください。
英語の文章を見ているときによく出てくるものもたくさん混じっていますよ!
投稿者プロフィール

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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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