何かを肯定するとき、単に「そうです」というだけでなく、「当然です」「あたりまえです」「もちろん言うまでもありません」というニュアンスで答えたいときがありますよね。

英語でそのようなニュアンスを出すにはどんな表現を使えばよいのでしょうか。

この記事では、英語で「あたりまえ」を表現する便利な英語フレーズを26個ご紹介します。

「あたりまえ」「自明である」を意味する英語表現はたくさんあるので、これぞというものを見つけてください

It’s obvious

「obvious」は「明らかである」という意味の単語です。

「明らか=当然、あたりまえ」と理解することが出来ます。

  • It’s obvious that he will not live with her.(当然、彼は彼女と一緒に住むことはないでしょう。)
  • You bought it so cheap. It’s obvious that it broke easily.(こんな安物を買ったのだから、簡単に壊れて当然です。)
  • It’s obvious that she will not like this.(彼女がこれを気に入らなくても当然です。)
  • It’s obvious that we may not be able to enter.(私たちが入場出来なくてもあたりまえです。)

obviously

上記で触れた「obvious」を副詞形「obviously」にして、次のように使うことも出来ます。

  • Obviously!(当然、あたりまえです!)
  • Obviously, you will be invited.(あなたが招待されるのは当然です。)
  • Obviously, you can’t go.(あなたが行けないのはあたりまえです。)

It’s no wonder

「wonder」は「I wonder if he will really come(彼は本当に来るのだろうか)」というように、不確定要素があることを示す言葉です。

「そのような要素がない(no wonder)」ということはつまり、明らかであるということです。

  • It’s no wonder you grew so big.(あなたがこんなに大きく育ったのもあたりまえです。)
  • It’s no wonder that they’re selling a lot.(彼らがかなりの売り上げを上げているのも当然です。)
  • It’s no wonder he came back so soon.(彼がこんなにすぐに戻って来たのも当然です。

It’s no surprise

「wonder」と同じ作りですが、「surprise(驚き)」に置き換えています。

「あたりまえ」のことなので「驚くことはない(no surprise)」という表現です。

  • It’s no surprise that he refused the offer.(彼が申し出を断わったのも当然です。)
  • It’s no surprise that they chose you.(彼らがあなたを選んだのはあたりまえです。)
  • It’s no surprise why he said such thing.(彼がそんなことを言ったのもあたりまえです。)

It’s no doubt

こちらは「doubt(疑い、疑念)」という言葉に置き換えたものです。「疑い、疑念はない(no doubt)=当然である」ということです。

  • It’s no doubt that he is the one who stole.(当然、盗んだのは彼でしょう。)
  • It’s no doubt that this is yours.(いうまでもなく、これはあなたのものです。)
  • It’s no doubt that you will agree.(当然、あなたは同意すると思いますよ。)

undoubtedly

「doubt」は、「疑い、疑念」の意味の名詞であると同時に、「疑う」という動詞でもあります。

否定を意味する接頭語「un-」を付けて「undoubted」とすると「明白な、疑問の余地がない」という意味になります。

  • undoubted love(疑いのない愛情=真の愛情)

そんな「undoubted」の副詞形「undoubtedly」でも、「明らかな、当然な」ということを表現出来ます。

  • It’s undoubtedly a masterpiece.(当然、これは最高傑作である。)
  • You are undoubtedly the best parents.(あなた方はいうまでもなく、最高の両親です。)

There’s no question

「(あたりまえのことなので)問うべきことは何もない」といった表現のフレーズです。

  • There’s no question that he didn’t like you.(彼があなたを嫌ったのは当然です。)
  • There’s no question that he didn’t understand what you said.(彼があなたの話を理解しなかったのは当然です。)
  • There’s no question that you don’t have friends.(あなたに友達がいないのも当然です。)

I have no question / doubt

上記「There’s no question」のバリエーションです。「私には問うべきことは何もありません」といった言い方です。

  • I have no question that he will come.(もちろん、彼は来ると思いますよ。)
  • I have no doubt that he will make it.(もちろん、彼はやってのけると思いますよ。)

unmistakably

これは、「間違いの余地がない=いうまでもなく、もちろん」という意味の副詞です。

  • This is unmistakably excellent.(これはいうまでもなく素晴らしい。)
  • You are unmistakably right.(もちろんあなたは正しいです。)

It’s natural

「それが自然(natural)である=あたりまえ」という表現です。

  • It’s natural that he succeeded because he’s worked so hard.(あんなに熱心に働いたのだから、彼が成功したのは当然だ。)
  • It’s natural that you enjoyed your holiday.(あなたが休暇を楽しんだのもあたりまえです。)
  • It’s natural that she didn’t want to talk to you.(彼女があなたと話したがらなかったのは当然です。)
  • It’s natural that this is famous.(これが有名なのも当然だ。)

Naturally

「natural」を副詞形にすれば、一語で「もちろん、あたりまえ」を表現出来ます。

  • Naturally!(そりゃそうです、当然です!)
  • Naturally, he will need your help.(もちろん、彼にはあなたの助けが必要です。)
  • Naturally, you will have to explain.(説明しなければならないのは当然です。)
  • Naturally, I want to see you.(あなたに会いたいのは当然です。)

It’s clear

「clear」は「明白な、明快な」という意味の単語です。「明白である=あたりまえ」ということです。

  • It’s clear why the singer was so popular.(なぜその歌手がそれほど人気があったのか、理由はいうまでもない。)
  • It’s clear that you were wrong.(君が間違っていたのは明らかだ。)
  • It’s clear that you didn’t need to do that.(あなたがそんなことをする必要はなかったのは、いうまでもありません。)

clearly

上記のような意味を持つ単語「clear」を副詞形「clearly」にすれば、これもまた単語一つで「明らかに、当然」の表現になります。

  • Clearly, he knew the guy.(彼がその人を知っていたのは、明白である。)
  • Clearly, it has to be returned.(当然、それは返却しなければなりません。)

It’s common sense

「common sense」「常識」という意味です。このフレーズは「そんなのは常識=あたりまえ」という意味です。

  • It’s common sense to cover the mouth when you sneeze.(クシャミをするとき、口を覆うのはあたりまえです。)
  • It’s common sense that you can't cross the border without passport.(パスポートなしで国境を越えられないのは、あたりまえです。)

of course

「もちろん」という意味で、相づちとしても英会話でよく使われるフレーズです。

  • Of course, I like you.(もちろん、君が好きだよ。)
  • Of course, I know.(もちろん、そんなことは知っていますよ。)

Needless to say

このフレーズは文字通り「あまりに明かなため口にする必要はない=いうまでもない」という意味の表現です。

  • Needless to say, I will pay you according to the quality of the work.(もちろん、仕事の品質に応じてお支払いします。)
  • Needless to say, I will come back.(もちろん、私はまた戻って来ます。)

It’s sure

「確信」を意味する単語「sure」は、「確信がある=当然」という意味になります。

  • It’s sure that you had to know.(あなたは当然知っていなければなりませんでした。)
  • It’s sure that it had to be done yesterday.(当然、昨日のうちに出来ていなければならなかったのです。)

sure

これもまた、「もちろん、あたりまえ」の意味で相づちとしても定番です。

“Can I have one?”(一つ頂いてもいいですか?)

“Sure!”(もちろんですよ!)

surely

「sure」の副詞形でも「もちろん、当然」といった意味を表現出来ます。

  • He will surely say something about it.(当然、彼はそのことについて何か一言いうだろう。)
  • I will surely bring what you want.(もちろん、あなたが欲しいものを持ってきますよ。)
  • Surely, they will win.(彼らは当然勝つでしょう。)

Why not?

「why not?」「いけないなんてことがあろうか?」というニュアンスで、「もちろん、当然」を意味するフレーズです。

  • Why not?(もちろんです。)
  • Why not we go?(もちろん、行きますよね?)

absolutely

「間違いなく、確かに」という意味から、「その通りです」という相づちとしてもよく使われる単語です。

  • I’ll come absolutely.(当然私はそちらへ行きますよ。)
  • It’s absolutely true.(いうまでもなく本当です。)
  • You are absolutely beautiful.(あなたは間違いなく美しいです。)

Everyone knows

「誰でも知っている=あたりまえ」という表現です。

  • Everyone knows that people won’t treat you good if you don’t treat them good.(人に親切にしなければ、人も親切にしてくれないのはあたりまえです。)
  • Everyone knows drinking drive is illegal.(飲酒運転は違法だと当然誰でも知っています。)

Everyone understands

上記のフレーズ「knows」の部分が「understands(分かっている、理解している)」に入れ替わっています。

「誰だって分かる」ということは、つまり「あたりまえ」ということです。

  • Everyone understands that one plus one is two.(1+1が2なのはあたりまえだ。)
  • Everyone understands that you can’t go to work when you are sick.(体調が悪いなら、出勤出来なくて当然です。)

take ○○ for granted

「○○を当然のことと考える」という意味のフレーズです。

  • Don’t take it for granted.(それをあたりまえだとは思わないでね。)
  • They took the appreciation for granted.(彼らは、感謝されてあたりまえだと考えていた。)

deserve

「deserved」は「~に値する、~を受けるにふさわしい=受けて当然」という意味になります。

  • The team deserves the gold medal.(そのチームは金メダルを受けて当然です。)
  • You are deserved to be loved.(あなたは愛されてあたりまえです。)

be entitled

「~する権利がある=当然、あたりまえ」という意味の単語です。

  • You are entitled to the huge reward.(あなたに巨額の報酬が与えられるのは当然です。)
  • You are entitled to be called master.(あなたが師匠と呼ばれるのは当然です。)

まとめ

 

以上、「当然」「あたりまえ」「言うまでもない」といった意味の英語表現をご紹介しました。

どれも同じような意味ではありますが、それぞれニュアンスの違いがありましたね。

たくさんのフレーズがあるので、使用する状況や意図するニュアンスに合わせていろいろ使ってみてください

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。