日本では花粉症に関する話題は、春になると多く出てきます。
年々花粉症患者の増加が著しくなる一方ですが、海外に行けば花粉症から逃れられるというものではなくなってきています。
世界でも先進国を中心に花粉症が身近になっているのです。
なので、海外でも花粉症に関する話題を話さなければならないシチュエーションが出てきます。
この記事では、海外で花粉症の症状で困ったときに病院や薬局で説明出来るよう「花粉症にまつわる英単語」を、そして花粉症の辛さを外国人と分かち合えるよう「花粉症の辛い症状を英語で表すフレーズ」をご紹介しています。
是非ご一読ください!
もくじ
日本だけじゃない!アフリカにも花粉症!
東アフリカのタンザニアに住む筆者が当地で知り合ったアメリカ人の友人は、アメリカにいたときは深刻に悩まされていた花粉症が、タンザニアに来た途端に解消したといっていました。
タンザニアで、花粉アレルギーとは無縁・快適に暮らしていたのですが、数年後にアフリカ南部の国・ボツワナに引越したところ、そこではまたひどい花粉症が再発したとのことです。
日本では、2016年に厚生労働省が出した『アレルギー疾患の現状等』という報告書によると、全国で花粉症などのアレルギーを持つ患者数が2008年の調査では29.8%に上り、1998年からのわずか10年で10%以上増加したとの記述があります。
参考サイト↓
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000111693.pdf
花粉症に関する英単語とフレーズ
「花粉症」の一般的な英語名は「hay fever」です。
「hay」は「干し草」、「fever」は体調を崩したときなどに出る「熱」のことです。
他にも「pollen allergy(花粉アレルギー)」ということも出来ますし、硬い言葉では「pollinosis(花粉症)」といった専門用語があります。
花粉症の原因である「花粉」は、英語で「pollen」です。
「○○の原因」というには「cause」という英単語が使われますが、「○○の引き金」といったニュアンスを出すなら「trigger」という単語が使えます。
「trigger」は銃などの「引き金」のことです。
日本語と同じ表現ですね。
- Cedar pollen is what triggers my hay fever.(私の花粉症の原因は、スギ花粉です。)
- Pollen is carried by the wind.(花粉は風で運ばれて来ます。)
- grass pollen(草の花粉)
- tree pollen(樹木の花粉)
季節に先立って「花粉飛散量予測」などが発表されます。
「花粉飛散量」は「pollen count」といいます。
「花粉予報」は、「天気予報(weather forecast)」と同じように「pollen forecast」です。
- According to the pollen forecast, pollen count is high today.(花粉予報によると、今日は花粉の飛散量が多いようです。)
- The pollen count is at its highest in spring time.(春は、花粉飛散量が最も高くなります。)
英語で表す花粉症の症状
ここでは、「花粉症の症状(symptoms of hay fever)」を表す言葉とフレーズを確認します。
主な症状には、次のようなものがあります。
- coughing(咳)
- sneezing(クシャミ)
- headache(頭痛)
- watery eyes(涙目)
- red eyes(目の充血)
- itchy eyes(目のかゆみ)
- itchy ears(耳のかゆみ)
- itchy mouth(口の中のかゆみ)
- itchy throat(のどのかゆみ)
基本的症状である「○○のかゆみ」は、どれも「itchy(かゆい)」を使って「itchy ○○」となっています。
「目がかゆい」という状態を表すなら、次のように複数の言い方が可能です。
- I have itchy eyes.
- My eyes are itchy.
- My eyes itch.
かゆい部分は掻きたくなるものです。
「掻く、引っかく」は「scratch」という単語を使います。
「スクラッチカード」のスクラッチです。
- My eyes are so itchy that I can’t stop scratching them.(目がとてもかゆくて、掻かずにはいられません。)
鼻の症状には、次のようなものがあります。
- itchy nose(鼻のかゆみ)
- runny nose(鼻水)
「鼻詰まり」に関しては、以下のような様々な言い方があります。
- stuffy nose / congested nose / blocked nose(鼻づまり)
- One side of my nose is blocked and I can’t breathe at all.(片方の鼻が詰まって全然息が出来ない。)
鼻詰まりが解消し、鼻が通るようになったというときは「clear」や「unblocked」を使います。
- My stuffy / congested / blocked nose is finally cleared / unblocked.(鼻詰まりがやっと解消した。)
花粉症に苦しむ様子を表す英語フレーズ
「私は花粉症です」というにも、次のような複数の言い方が出来ます。
- I have a hay fever.
- I have a pollen allergy.
- I’m allergic to pollen.
1番目の表現は「花粉症です」で、2番目、3番目は「花粉アレルギーです」という表現になっています。
日本語ではカタカナで「アレルギー」といいますが、英語では「アラジー」という感じで発音する必要があります。
アクセントは「ア」の部分に置きます。
- allergy reaction(アレルギー反応)
現代は、花粉の他にも様々なアレルギーを持つ人がいます。
「私は、○○にアレルギーがあります」というには、「I have an allergy to ○○」「I’m allergic to ○○」というフレーズを使います。
「卵/小麦/大豆/甲殻類にアレルギーがあります」というなら、下記のようになります。
- I have an allergy to eggs / wheat / soy / shellfish.
- I’m allergic to eggs / wheat / soy / shellfish.
花粉症に「苦しむ」というには、病気などに苦しんでいるときに使う「suffer」を使います。
代わりに「struggle」という単語を使うと、「苦闘している」というニュアンスになります。
- I’ve been suffering from hay fever since I was 16 years old.(16歳のときから、花粉症に苦しんでいます。)
- I’ve been struggling with hay fever all year round.(一年中、花粉症と格闘しています。)
花粉症で「辛い」というときは「annoy」や「frustrate」を使って表せます。
また、「硬い、頑丈」などで使うことが多い「tough」も「辛い、きつい」様子を表すのに使えます。
- It’s annoying / frustrating to have a hay fever.(花粉症は辛い。)
- I’m annoyed / I’m frustrated with a hay fever.(私は花粉症で辛い。)
- It’s tough to have a hay fever.(花粉症は辛い。)
「深刻な」という意味の「severe」を使った表現も出来ます。
- I have a severe allergy to pollen.(花粉に対してひどいアレルギーがあります。)
一旦発生すると長期に渡って悩まされるのが花粉症です。
年々、変化はありますか?
- My hay fever is getting worse year by year.(私の花粉症は、年々悪くなっています。)
「get worse」で「悪くなる、悪化する」です。
「worsen(悪くする、悪化させる)」を使って言い換えも出来ます。
- My hay fever is worsened every year.(私の花粉症は、毎年悪化しています。)
反対に「良くなっている、改善している」というには、「get better」や「improve」などを使います。
- It’s gradually getting better.(段々良くなっています。)
- My symptoms has been visibly improved since I started visiting this clinic.(このクリニックに通い始めてから、症状が目に見えて良くなりました。)
花粉症の発生は、免疫に関わっていることが知られています。
「免疫」は英語で「immunity」、「免疫システム」は「immune system」といいます。
免疫を「高める」は「build up」、「活性化させる」は「boost」などの単語を使って表現することが出来ます。
- Keeping a healthy diet will build up / boost your immune system.(健康的な食生活を続けることで、免疫が高まります/活性化されます。)
体内に少しずつアレルゲン(allergen)を注入して免疫を高めていく「immunotherapy(免疫療法)」も広まっています。
「アレルゲン」は、英語では「ア」にアクセントを置いて「アラジェン」のように発音します。
「immunotherapy」とは、一見難しそうに見える単語ですが、「immuno-」は「免疫」、「therapy」はアロマセラピーという言葉もあるように「療法」という意味だと知っていれば意味が分かります。
- Immunotherapy should start months before the hay fever season starts.(免疫療法は、花粉症の季節が始まる数ヶ月前に開始しなければなりません。)
- Can I expect any dramatic improvement?(劇的に改善するでしょうか?)
薬が「効く、効かない」というには「work(働く)」を使い、「it works(効く)」「 it does not work(効かない)」という言い方をします。
- Steroids doesn’t work.(ステロイド剤が効かない。)
- This eye drops / nasal spray really work?(この市販の目薬/鼻炎スプレーは本当に効くのだろうか?)
- This medicine helps a lot.(この薬はとても良く効きます。)
多くの人が花粉症の悩みを抱えていますが、「治す(cure)」ことはなかなか難しいようです。
せめて出来ることは「症状を和らげる」ことです。
英語で「和らげる」というには、「ease」や「relieve」を使います。
- ease / relieve the symptoms of hay fever.(花粉症の症状を和らげる。)
専門家に相談しながら対処し(treat)、何とか管理する(control)とうのが現段階での現実的な処置のようです。
まとめ
以上、日本の国民病とも言える「花粉症」に関する英語表現をご紹介しました。
花粉症に辛い思いをしている人は、外国に行けば逃れられるのではと思うかもあるかもしれませんが、あいにく、そう都合よくは行かないようです。
海外に出掛けた先で花粉症の症状が現れて困ったときは、こちらの記事を参考にしながら対処してください。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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