話しているとき、あるいは人と行動を共にしているとき、「ちょっと待って!」は欠かせないひと言です。

しかも、このセリフは「ちょっと待って」という状況に遭遇したらサッと口から出せるようでなければなりません。

そうでないと置いていかれてしまいます

しかし、英語では、状況に合わせていろいろな「ちょっと待って」のフレーズがあります。

この記事では、日常でそのような状況に遭遇した時に状況にあわせて「ちょっとまって」といえるよう、様々な英語表現をご紹介します。

どれも短く、簡単なものばかりなので覚えてしまいましょう!

Wait a ~

「Wait」から始まる「ちょっと待って」のフレーズは、皆さんもすでにいくつかご存知かもしれませんね。

「Wait a second!」「Wait a minute!」「Wait a moment!」は、どれも同じように使えます。

「second」「minute」「moment」「瞬時、瞬間」といった意味ですね。

実際は、「ちょっと」が案外長い時間だったりする可能性もありますが、ここはニュアンスです。

  • Wait a moment! I need to put on my shoes!(ちょっと待って、靴を履くから!)

「Wait」の代わりに「Just」を使ってもOKです。

  • Just a second / minute / moment.

「One second」「One minute」「One moment」も「ちょっと待って」になります。

  • One moment, please. I’ll put you through to Mr ○○.(ちょっと待ってください。○○さんに(電話を)繋ぎます。)

丁寧な言い方にするなら、いつも通り「please」をつけましょう。

  • Please wait a moment.
  • Wait a moment, please.

丁寧に依頼するときの定番フレーズ「Can / Could you ~?」も、もちろん使えます。

  • Can / Could you wait a second?

「Wait a second」を「Wait a sec」としたカジュアルな言い方もあります。

「sec」はsecondを略したものです。

  • Give me a sec.
  • Just a sec.

待つ方の身になったら、単に「ちょっと待って」というだけでなく、「なぜ待って欲しいのか」も言ってもらえると助かると思いませんか?

  • She’s preparing. Please wait for a minute.(彼女は準備中ですので、少しお待ちください。)
  • Sorry, wait a minute. I got a message from Japan.(ごめんなさい、日本からメッセージが入ったのでちょっと待ってくれますか?)

「Sorry」「Excuse me」も、シチュエーションに合わせて使えば「ちょっと待って」の代わりとして対応出来ます。

  • Sorry, I got a phone call.(すみません、ちょっと電話が入ってしまいました。)
  • Excuse me, I’ll check.(すみません、ちょっと確認します。)

Hey!

「Hey!」は、とっさに口から飛び出すときの「ちょっと待って!」にぴったりです。

  • Hey! What’s going on here?(ちょっと待って! どうなってるんだ?)
  • Hey! I’ve never heard of that!(ちょっと待って! そんなの聞いたことないぞ!)
  • Hey, hey!(おいおい、ちょっと待って!)

Give me a break!

「冗談でしょ?」「いい加減にして欲しい!」といったときの「ちょっと待って」です。

“I told him that I’ll bring you. So prepare and let’s go!”(彼に君を連れて行くといってしまったんだ。だから早く準備して行きましょう!)
“What?! Give me a break! Why should I?”(何だって?! ご冗談を!  何で私が?)

通話中の「ちょっと待って」

電話の最中に「ちょっと待って」と通話を保留にするなら、お決まりのフレーズが「Hold on (, please)」「Hang on (, please)」です。

  • Hold on, someone knocked on my door.(ちょっと待って、誰かがドアをノックしました。)
  • Hang on, please. I’ll check the schedule.(ちょっと待って、スケジュールを確認します。)

「a second」「a moment」をつけて、「少々」を強調することも出来ます。

  • Excuse me, could you hold on a second, please?(申し訳ございません。少々お待ちいただけますか?)
  • Hang on a moment, I’ll get my file.(ちょっと待って、ファイルを見ますから。)

通話以外のときでも使えます。

  • Hold on, I’m coming!(今行くから、待って!)
  • Hang on, just for a little while and it will be fine.(うまくいくから、もう少しだけ待ちなさい。)

相談・確認するから「ちょっと待って」

「I’ll check(確認します)」「I’ll call you back(かけ直します)」などといえば、これもまた「ちょっと待って、時間をください」と暗に求めていることになります。

  • I see. I’ll check and get back to you.(なるほど。それでは、確認して折り返しさせてください。)
  • Ok, then let me call you back later.(そうですね、それでは後で折り返しさせてください。)
  • Let me talk to my boss / with my team.(上司と/チーム内で相談させてください。)

結論を「ちょっと待って」

即決出来ないこと、簡単には返事出来ないことなどに対して「ちょっと考えさせて」というとき、「Let me think」はよく使われるフレーズです。

何について考えるのかを伝えるには「about」を使います。

  • I don’t know what to say. Let me think.(何ていったらいいか分かりません。ちょっと考えさせてください。)
  • Let me think what to do.(どうしたらいいか、ちょっと考えさせてください。)
  • Let me think about your plan.(あなたのプランについて、ちょっと考えさせてください。)

ちなみに、「think twice」「よく考える」という意味。

「twice(二度)考える=よく考える」という作りになっていますね。

「Let me think twice」といえば「あらためて、よく考えさせてください」になります。

  • Keeping it in mind, let me think twice.(それを念頭に、あらためて考えさせてください。)

「Keep it in mind」とは、「それを心に留め置いて=念頭において」といった意味です。

  • Is that true? I shall think twice.(それは本当ですか? それなら、よく考えなければなりませんね。)

待って欲しいときは、率直に「考えてみる必要があります(I need to think)」といってもよいでしょう。

  • It’s not that simple. I need to think.(コトはそうシンプルではありませんよ。ちょっと考えさせてください。)

ちょっと待って!今行きます!

人と行動を共にするとき、「今行きます!」「すぐ行きます!」はしっかり覚えておきたいフレーズです。

「今、そちらに行きます」というときのキーワードは、「coming」「there」です。

「あなたのいる方向へ参る=coming」「そちらへ=there」のように考えるといいでしょう。

日本語で「行きます」というからといって、英語で「go」を使ってしまうと話が成り立たなくなってしまいます。

「going」は、あなたのいる方向でも私がいる方でもない「第三の方向」へ行くという意味になってしまうからです。

“Taxi is here!”(タクシーが来たよ!)
“Wait, I’m coming!”(待って、今行きます!)
“Hurry up! We don’t have a time!”(急いで!時間がないですよ!)
“I know, I know, I’ll be right there!”(分かってる、今すぐ行くから!)

ちょっとその場を離れるとき、一緒にいる人に対して「ちょっと待ってて」というのが「I’ll be back(すぐ戻ります)」です。

  • I need to get some wine. I’ll be back.(ワインを買ってこないと。ちょっと待ってて。)
  • I forgot to take my phone! I’ll be back.(携帯持ってくるの忘れた! すぐ戻るよ。)

「right」「soon」を使うと「すぐ」が強調されます。

  • I’ll be right back!
  • I’ll be back soon!

まとめ

以上、「ちょっと待って」というときに英語の様々な表現をご紹介しました。

ご紹介してきたように、英語では「ちょっと待って」のひと言も、シチュエーションごとに様々な言い方があります

中でも、電話をかけているときに「お待ちください」を知っておかないと、ジェスチャーで乗り切るというわけに行きません。

黙っていては相手に失礼ですので、英語を使う機会が出来たら「ちょっと待って!」ととっさのひと言がすぐに出せるようにしておきましょう。

聞き覚えのあるものも多かったのではないですか?

一度使ったらきっともう覚えてしまいますよ

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。