話を聞いて欲しいときや人の注意を引きたいとき、「ねえねえ!」「あのね!」などは普段からよく使うフレーズです。
英語でもこのような表現を知っておくと話題を持ち出したり切り替えるのに役立ちます。
ところが、英語を実際に使ってみると、こういうちょっとした表現こそ分からなかったことに気付くものです。
そんな状況を救うために、この記事では「会話を弾ませるのに知っておきたい10の呼びかけフレーズ」をご紹介します。
ニュアンスと、使うべきシチュエーションも分かりやすくご説明していますので是非ご一読ください!
もくじ
Hello / Hi / Excuse me!
「すみません!」
何かいいたいことがあって人を呼び止めるときは、こんなフレーズで声をかけましょう。
知っている人なら名前で呼びかけるところですが、知らない人に話しかけなければならないときはこのような呼びかけの言葉を知っておかなければなりません。
- Hello! Could you tell me where is the nearest gas station from here?(すみません! ここから一番近いガソリンスタンドはどこですか?)
- HI! I’m looking for organic eggs. Do you carry?(すみません!オーガニックの卵を探しているのですが、お店に置いてますか?)
「carry」という単語はもっぱら「運ぶ」という意味で習ったと思いますが、この場合「Do you carry?」は「運ぶ」とは関係ありません。
「(お店で)取り扱いがあるかどうか」を聞くときの定番フレーズです。
お店で欲しいモノがあるときは、このフレーズを使って訊ねてみましょう。
- Excuse me! I was told that you are the store manager.(すみません! あなたが店長さんだっと伺ったのですが。)
Hey!
「ちょっと!」
日本語で「ちょっと!」と人に呼びかけるときと同じ感覚で使える英語です。
- Hey! You dropped something!(ちょっと! 何か落としましたよ!)
- Hey! I haven’t heard of that story yet!(ちょっと! 私、その話まだ聞いてませんよ!)
- Hey! Are you a friend of Rebecca?(ねえ、あなたはレベッカの友達ですか?)
- Hey, listen!(ねえ、聞いてよ!)
Look!
「ねえ、見て!」
「look(見る)」という意味の単語なだけに、何かを見てもらいたいときの呼びかけに使います。
- Look! Don’t I look great in this dress?(見て、このドレス私に似合うと思わない?)
- Look! This is the book he recently published!(ねえ見て! 彼が最近出版した本はこれだよ!)
「Look」といっても、必ずしも物理的に何かを見て欲しいときに使うとは限りません。
「行いを振り返ってみなさい」といったニュアンスで使うことも出来ます。
- Look what you did!(自分のしたことを見てみなさい!)
Look at you!
「あらまあ!」
直訳では「自分をみてみなさい」ですが、このフレーズは「あらまあ!」と驚いたときに使います。
例えば、久々に会った子供がすっかり大きくなっていたり、見違えるようにきれいになっていた、あるいは立派になっていたりしたときに、感嘆して口から出て来るのがこのフレーズです。
- Look at you! Are you the little boy used to cry behind your mom?(あらまあ! お母さんの後ろでよく泣いてた子がこんなに立派になって!)
- Look at you! You are the most beautiful woman in the world today!(へえー! 今日の君は世界で一番美しいよ!)
You know what?
「ねえねえ、この話知ってる?」
相手がその話題を知っているかどうか分からないとき、取り急ぎ、話を持ち出すときの一般的なフレーズです。
“You know what?”(ねえ、知ってる?)
“What’s is it?”(何?)“You know what? Susan is moving to Ohio!”(ねえ、知ってる? スーザンってオハイオに引越すんだって!)
“Really? I didn’t know that.”(そうなんだ? 知らなかった。)
「You know what ○○ said?」とすると、「ねえねえ、○○が何って言ったか分かる?」になります。
“You know what she said?”(彼女が何ていったか分かる?)
“What?”(何?)
“She said she’s going to live with her ex-boyfriend!”(元カレと一緒に住むんだって!)
“Wow, I didn’t know!”(へえー、知らなかった!)
Guess what?
「ねえねえ、何だと思う?」
「You know what?」に比べ、サプライズの度合いが高いのがこちらのフレーズです。
「guess」は「推測する、言いあてる」といった意味であることから、「何を言おうとしているかあてられる?きっとビックリするよ」といったニュアンスがあります。
取っておきの話題を切り出すときに、意気込んで使ってみてください。
“Guess what?”(ねえねえ、聞いて!)
“What?”(何?)
“I got A+ for all the subjects!”(全教科でオールAプラスを取ったよ!)
学校などの成績評価で「A」の上を行くのが「A+(A plus)」です。
“Guess what? Who is coming here today?(ねえ、今日ここに誰が来ると思う?)
“Well…I have no idea.”(さあ、分からないな。)
“My old friend is coming to see me all the way from France!”(私の幼なじみがフランスからわざわざ来てくれるんだよ!)
Did I tell you?
「この話したっけ?」
「そういえば」と思い出した話を切り出すときに使うフレーズが「Did I tell you(話したっけ?)」です。
「そういえば」を意味する「By the way」「Speaking of which」などのフレーズと合わせて使ってみるのもよいでしょう。
- Did I tell you that your mom called you yesterday?(昨日お母さんから電話があったって伝えましたっけ?)
否定形にして「Didn’t I tell you?」とすれば「話してなかったっけ?」になります。
- Didn’t I tell you that your mom called you yesterday?(昨日お母さんから電話があったって伝えていませんでしたっけ?)
「What did I tell you?」とすると、「あれ? 私、何て言ってたっけ?」と確認するフレーズになります。
“So we are meeting tomorrow, right?”(で、明日会う約束でしたよね?)
“Oh, really? What did I tell you?”(あれ、そうでしたっけ? 私何て言ってましたっけ?)
I need to tell you something.
「ちょっと話があるのですが。」
もし、人からこんな風に話を切り出されたら、真剣に話を聞く必要があります。
きっと何か重要な話のはずです。
じっくり話が出来るように、「Would you like us to go somewhere?(どこかへ移動した方がいいですか?)」と訊いてもよいでしょう。
- I need to tell you something. Can I have a moment with you?(話があるのですが、ちょっと時間ありますか?)
また、このフレーズは別れ話を切り出す定番フレーズでもあります。
真剣な声でこういわれたら覚悟した方がよいかもしれません・・・。
“Jessy, I need to tell you something.”(ジェシー、話があるんだけど。)
“Oh, that’s great. I also have something to tell you.”(へえ、ちょうど良かった。こっちも話があるんだ。)
Are you listening?
「聞いてる?」
会話の最中なのに、どうも相手の反応が鈍い。
「聞いてますか?」と訊くときに使うフレーズです。
“Hey, are you listening?”(ねえ、聞いてるの?)
“Sure, I am listening.”(もちろん、聞いてるよ。)
“Then tell me what I was talking.”(じゃあ、私が何を話してたか言ってみてよ。)
ちなみに、電話での通話中などに「声が聞こえますか?」というときなら「Do you hear me?」または「Can you hear me?」というのが適切です。
“It’s very noisy there! Do you hear me?”(そちらずいぶんうるさいけど、こっちの声、聞こえる?)
“Yes, I hear you somehow.”(はい、何とか聞こえますよ。)
Are you with me?
「聞いてる?」
こちらも会話中に相手が話を聞いているのか聞いていないのか、分からないときに使うフレーズです。
人の話をボーっと聞いていると「Are you with me?」と訊かれてしまいますよ!
- Are you with me? You seem miles away.(聞いてますか? 何だか上の空のようだけど。)
「miles away」は直訳すると「何マイルも(遠く)離れている」という意味です。
「心ここにあらず」の状態を表しています。
さらに強調して「a million miles away」とすることも出来ます。
- He’s been a million miles away since last week.(彼は先週からずっと上の空なのです。)
複数の人たちに対して「みなさん、聞いてますか?」というときは「Are we together?」といったりもします。
- Are we together? Any questions?(みんな、聞いてますか? 何か質問は?)
まとめ
以上、「ねえねえ」と人の注意を引いて話を聞いて欲しいときの呼びかけに使う英語フレーズをご紹介しました。
これといって目新しい単語はなく、使い慣れた単語を組み合わせて出来たフレーズばかりでしたね。
このような基本単語の組み合わせで日常役に立つフレーズがいくつも出来てしまうのも、英語の奥深いところであり、面白い点です。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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