パソコン、携帯電話が故障した、 電化製品がきちんと動作しないなど、モノに関する緊急事態が発生することがあります。
電化製品の故障はいつだって気が滅入るものですが、海外でとなるとさらに気が重いものです。
英語で問題箇所と状態を伝え、場合によってはそこに至るまでの経緯も説明しなければなりません。
今回の記事では、身の回りの電気製品が壊れたときに英語で状態を説明し、修理を依頼するまでのフレーズをご紹介します。
もくじ
「壊した」と「壊れた」の英語表現
モノに修理が必要となったとき、それは「壊れた」のか「壊した」のかで対応が違って来ます。
「壊れた」のならまず原因を探らなければなりませんし、「壊した」のならどうやって修理しようかという話になります。
また、賃貸住宅の備品や自分のものではないモノが動かなくなったなら、「壊れた」か「壊した」か次第で補償の話にさえなって来ます。
英語で「壊れた」は、次のようなフレーズで表現します。
“○○ is broken.”
“○○ doesn’t work.”
“○○ is out of order.”
- My PC is broken.(私のパソコンが壊れた。)
「パソコン」は「Personal Computer」を略したものですが、英語では通じません。
英語では「PC」といいます。
デスクトップはそのまま「desktop PC」でいいですが、「ノートパソコン」は「laptop PC」といいます。
- The mower doesn’t work.(芝刈り機が壊れた。)
- One of the speakers is broken.(片方のスピーカーが壊れている。)
- My dishwasher doesn't work.(食器洗浄機が壊れた。)
- The switch doesn’t work.(スイッチが動作しない。)
「stopped working(動作しなくなった)」という表現も出来ます。
- The water pump stopped working since yesterday.(昨日から水道ポンプが動かなくなった。)
- My bread machine suddenly stopped working.(パン焼き器が突然動かなくなりました。)
「out of order」は「故障中」を意味します。
- Our shower is currently out of order.(我が家のシャワーは今、故障中です。)
一方、「壊した」は次のようなフレーズで表現します。
この時は、壊した人などが主語になります。
“主語+broke+○○”
- I broke the printer panel.(私がプリンターのパネルを壊してしまった。)
- My dog broke TV remote.(犬がテレビのリモコンを壊してしまった。)
「リモコン」は英語で「remote」です。
「気付いたら/いつのまにか壊れていた」という状況もあります。
そのような時は、次のフレーズで表現します。
「I found ○○ was (already) broken(○○が(すでに)壊れていた)」
- I found the Enter key was broken.(Enterキーが壊れているのに気付いた。)
- It was broken before I knew it.(いつのまにか/知らない間に壊れていた。)
- It had been odd since some time ago.(しばらく前からおかしかったのです。)
- It finally broke.(ついに壊れた。)
動くには動くが何かおかしい
電源も入るし一応動くものの、何かがおかしいというときがあります。
どこがどうおかしいのか、まだはっきりとは分からないときです。
そういうときは、次のようなフレーズで説明してみましょう。
- It turns on but something is not as usual.(電源は入るが、いつもとは何か違う。)
- Something is wrong with ○○.(○○は何かがおかしい。)
「is wrong with ~=~がおかしい」
- ○○ doesn’t work properly.(○○が正常に動作しない。)
「properly=正しく、正常に」
「安定しない」というニュアンスであれば、「○○ is not stable」「○○ is unstable」といいます。
「stable=安定している」です。
- The working speed is not stable / is unstable.(動作速度が安定しない、不安定である。)
- It’s slow.(動きが遅い。)
- It’s taking time / It takes longer.(時間がかかるようになった。)
- The lever / switch doesn’t move smoothly.(レバー/スイッチがスムーズに動かない。)
様々な故障を表す英語フレーズ
次に、主な故障状態別に、それを説明するためのフレーズを挙げて行きます。
電源が入らない、動作しない
- My washing machine doesn’t turn on.(洗濯機の電源が入らない。)
- It turns on but it cuts soon.(電源が入ってもすぐに切れてしまう。)
- The iron doesn’t heat.(アイロンが温まらない。)
- The fridge doesn’t refrigerate.(冷蔵庫が冷えない。)
- The toilet doesn’t flash.(トイレが流れない。)
とりあえず電源が入るものの、充電されないという場合もあります。
- The phone doesn’t charge.(携帯が充電されない。)
「充電されない」と言っていることから、この場合の「phone」は携帯電話のことを指していることが分かりますが、明確に「携帯電話」というなら「cellphone」「mobile phone」です。
対する「一般電話」は「landline」といいます。
「繋がる、接続する」というニュアンスを表すなら「connect(コネクトする)」、「繋がっていたものが切れる、接続が切れる」は「disconnect」を使います。
- It connects and disconnects repeatedly.(接続と切断を繰り返している。)
「反応しない」は「It doesn’t respond」、「感知/検知しない」は「It doesn’t detect」です。
- The screen doesn't respond at all.(画面が全く反応しない。)
- The machine doesn’t detect the weight.(機械が重量を検知しない。)
画面の異常
携帯電話やパソコン、テレビの画面も異常が多いパーツです。
「画面」は英語で「screen」や「display」などといいます。
- The screen / display doesn’t show anything.(画面に何も映らない。)
「doesn’t show properly」とすれば「映りがおかしい」となります。
携帯電話の画面にヒビが入ったというのも珍しくありません。「ヒビ」は「crack」です。
- The screen got cracked.(画面にヒビが入った。)
こすったことによる「傷」は「scratch」です。
- The surface got scratched.(表面に傷が付いた。)
パーツが取れた
モノの一部が「取れてしまった」ということもよくあります。
「取れた、外れた」は英語で「come off、fall off」などを使います。
- The handle just came off / fell off.(ハンドル部分が突然取れた。)
何かが「落ちた」というニュアンスなら「drop」も使えます。
- A stopper is dropped.(ストッパーが落ちている。)
「無くなっている」は「missed」や「lost」を使います。
- One screw is missed / lost.(ネジが1本無くなっている。)
中身が「飛び出している」のであれば、「come out」となります。
- The wire has come out / The wire is out.(ワイヤーが飛び出している。)
パーツが緩んだ
ネジ(screw)など、しっかり固定されているべきものが「緩んだ」というときは「loosen」を使います。
「ルーズになった」「緩くなった」という意味の単語です。
- The door panel came loose.(ドアパネルが緩んで来た、がたついて来た。)
何かが取れたり緩んだりした結果、「合わない、フィットしない」状態になったりします。
- The cartridge doesn’t fit any more.(カートリッジがフィットしない。)
- The cover doesn’t close / open.(フタが閉まらない/開かない。)
パーツの磨耗も故障の原因です。
「磨耗する、磨り減る」は「worn-out」といいます。
- The belt is quite worn-out.(ベルトがかなり磨り減っている。)
漏れている
水漏れなども故障の一つですね。
水などが「漏れる」は「leak」です。
名詞形「漏れ」は「leakage」といいます。
- Water is leaking from the water dispenser.(給水器から水が漏れている。)
- There is a leakage somewhere around here.(このあたりのどこかで水漏れが起きている。)
だんだん悪くなっている
最初はちょっとした不良だったのが、だんだん悪くなって来たというときは「get worse」や「worsen」を使います。
- The leakage is getting worse.(水漏れがもっとひどくなって来た。)
「前より頻繁に」というときは「more frequently」または「more often」です。
- It stops more frequently than before.(前より頻繁に止まる。)
- It comes off more often.(以前より頻繁に外れる。)
- It comes loose more easily than last time.(この間より簡単に緩む。)
英語で修理を頼むフレーズ
英語で「修理する、直す」は「repair」または「fix」です。
どちらも同じように使えます。
- I need to repair the generator urgently.(大急ぎで発電機を修理しなければ。)
- This blender needs to be fixed.(ミキサーを直さなければならない。)
ミキサーは英語で「blender」といいます。
「交換する」は「replace」や「change」を使います。
交換すべきモノを主語にした表現も出来るし、交換を行う人を主語にした言い方も出来ます。
- The blade has to be replaced.(刃の交換が必要だ、)
- The battery has to be changed.(バッテリーを交換しないといけない。)
- I have to replace the screen of my phone.(携帯のスクリーン画面を交換しないといけない。)
- Can you replace the button?(ボタンを交換してもらえますか?)
名詞形は「replacement(交換)」です。
- Display needs a replacement.(画面の交換が必要だ。)
- I have to ask for replacement of the motor.(モーターの交換をしてもらわないといけない。)
「部品」は「(spare) parts」です。
修理可能か、処分せざるを得ないかは、部品が入手できるかどうかにかかっています。
- Are the parts for this model still available?(このモデルのパーツはまだ手に入りますか?)
- Can I have any alternative parts?(代わりのパーツはありますか?)
- Can I order one?(一つ取り寄せ出来ますか?)
修理を頼むときに気になるのは費用と期間です。
- How much does it cost to repair / fix?(修理にはいくらかかりますか?)
- How much is the repairing fee?(修理代はいくらですか?)
- Is there any additional cost?(追加料金はかかりますか?)
- repairing fee(修理代)
- cost of spare parts(部品代)
- labour charge(作業代)
- delivery fee(配送料)
- free of charge(無料)
- special offer(特別料金)
- How long does it take to repair?(修理にはどのくらい時間がかかりますか?)
- Can it be fixed within today / a week?(今日中に/一週間以内に直りますか?)
- I need it by tomorrow.(明日までに必要なのです。)
- Can you arrange a pickup / delivery?(引取り/配達を手配してもらえますか?)
- Can I trade in my sewing machine for a new one?(ミシンを下取りに出して新しいのを購入することは出来ますか?)
まとめ
以上、英語で対応する故障、修理についてのフレーズでした。
形あるモノが壊れることは避けられませんが、問題はきちんと修理の対処が出来るかどうかです。
小さな故障だとしても、それなりの不便が発生します。
英語でも物怖じせず対処出来れば、不便を我慢する必要はありません。
もしも不良や故障が発生したら、この記事を参考に対応してみてくださいね。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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