人のお宅に招かれたときはもちろんのこと、ビジネスランチだとしても、人と一緒に食事をするとき、味についてちょっとした感想を述べることが出来るかどうかは大切なことです

「これ美味しいですね!」だけでもポジティブな気持ちは伝わるかもしれませんが、毎度そればかりでは芸がないというものです。

 

また、食べ物についての話が一体ビジネスにどう役立つのかと思う人もいるでしょう。

実は、ビジネスだけの付き合いだとしても、様々な話題に対応出来るようでないと大人として十分な評価は得られません

レセプションやイベントなど、クライアントや上司と食事を共にする機会は少なくありません。

そこで食事の場でなごやかな当たり障りのない会話が出来るのもスキルの一つなのです。

 

今回は、食事の場でしっかりと会話に対応できるようになる食事の味と風味などの英語表現を解説していきます。

味や食について自然に語れるようになったら、ビジネスでもプライベートでも、心理的に一歩近付いた関係を作れます

是非この記事に書いてあることを参考にしてださい

味や風味を表す表現

食べ物について具体的な感想を述べるための表現を集めてみました。

これらを使えば食卓の会話をリードすることも出来ますし、「この味どう?」と感想を訊かれても、もう言葉に詰まる必要はありません

meaty

肉がたっぷり、肉三昧というときに。

  • We need some powerful lunch. Let’s go meaty today.(パワフルなランチが必要だね。今日は肉で行こう。)
  • So we enjoyed a meaty lunch.(というわけで、私たちは肉料理のランチを楽しみました。)
  • This burger is really meaty!(肉の存在感がすごいバーガーですね!)

肉の味を評するには、次のような単語があります。

  • juicy / succulent(肉汁が多くみずみずしい)
  • tender(柔らかい)
  • tough(硬い)
  • chewy(噛み切れない)

cheesy

ミートたっぷりがmeatyなら、チーズたっぷりな、チーズのようなというときはcheesyです。

  • Do you know where we can have a cheesy lasagne?(チーズたっぷりのラザニアが食べられるお店を知ってますか?)

実は、この単語には「安っぽい」という意味もあるのです。

  • It was a movie with a cheesy ending.(それは、安っぽいオチの映画だった。)
  • What a cheesy bar…(何てしけたバーだろう。)

チーズが熟してツンとした強い香りを放っているときは、sharpやpiquantという言葉が使えます。

  • sharp smell of the mature cheese(熟成したチーズの強い香り)

buttery

文字通り、バターがたっぷり使われている、バターの風味がするというときに使います。

  • Buttery cakes are great to pair with coffee.(バターたっぷりのケーキはコーヒーのお供にぴったりですね。)

バターそのものの味がするときだけとは限りません。

リッチでクリーミー、とろけるようなというときに使うことも出来ます。

例えば、リッチでクリーミーなチーズを食べたときにも使うことが出来ます。

brothy / savory

味覚には、甘み・塩味・苦味・酸味・旨味の5つの基本の味があるといわれています。

そのうちの旨味に当たる表現がこれです。日本語の「旨み」という言葉は、今ではumamiと表記され、英語の世界でもそのまま通じる日本語の一つとなっています。

その旨みの基である出汁(だし)のことを英語でbrothといいますが、そのようなコクと旨味のある味を表現するときにこのbrothyが使えます。

レストランのメニューなどで、savory / savouryという単語をよく見かけると思いますが、brothyと同じ意味です。

私たちがよく知っている「旨味」の味覚を思い出せば、これらの言葉も感覚的に理解出来ますよね。

fresh

出来たて、新鮮な食べ物を語る時にいつでも使える単語です。

  • Fresh fruits and vegetables.(新鮮なフルーツと野菜)

野菜や果物ばかりとは限りません。

  • Fresh bread just from the oven.(オーブンから出たばかりで焼きたてのパン)

なお、海水など塩気のある水(salt water)に対し、塩気のない淡水のことをfresh waterといいます。

  • Freshwater fish(淡水魚)

塩水(salt water)は別の言葉でbrineともいいます。

缶詰のツナはオイル漬け(tuna in oil)になっているものが多いですが、ノンオイルで塩水に漬けてあるものは、缶に「Tuna in brine」と書いてあると思います。

 

また、新鮮さを表すfreshという単語、食べ物について述べる以外にこのような使い方も出来ます。

  • Any fresh evidence?(新たな証拠は何かありましたか?)

plump

エビやホタテ、シューマイなどプリプリした状態を表すには、この単語がピッタリです。

  • Quiche with plenty of plump shrimps.(プリプリのエビがたっぷり入ったキッシュ。)

ふっくらと熟れた果物のピチピチした状態を表現するにもこの単語を使います。

  • Plump berries accompanied with ice cream look very pretty.
    (アイスクリームに添えられた新鮮なベリーが、かわいらしいですね。)

fluffy

「ふわふわの」スクランブルエッグ、「ふっくらした」オムレツやパンケーキなどはこの単語で言い表します。

  • Light and fluffy.(軽くてふわふわ)
  • Fluffy inside and crispy outside.(中がふわふわで、外がカリカリ)

flaky

フレーク状のという意味です。

コーンフレークやサーモンフレークなどを思い浮かべてみてください。

また、火の通った魚の身がはがれる様子や、さくさく・ホロホロしたビスケットなどの状態を表現するのに使います。

  • Flaky biscuit.(さくさくしたビスケット)
  • You can tell that the fish is done when the fish flakes easily with a fork.
    (魚の身をフォークでほぐせるようになったら、火が通った証拠です。)

そのような様子から、カサカサして荒れた肌やペンキが剥がれ落ちる様子もflakyで表します。

  • Remedy for flaky skin.(カサカサの肌の治し方)
  • The wall paint is flaking.(壁のペンキが剥がれ落ちている。)

また、flakyはスラングで「当てにならない人」「突飛で風変わりな人」を指したりもします。

  • He’s so flaky.(彼はまったく当てになりません。)

smooth

なめらかなという意味で日本語でもよく使う単語ですね。

creamy(クリーミー)やsilky(シルクのようになめらかな)などと言い換えて使うことも出来ます。

  • Rich and smooth texture.(コクがあってなめらかな舌触り)

フレッシュな果物や野菜をブレンダー(ミキサー)でなめらかにした飲み物、スムージー(smoothie)は、健康志向の人の飲み物として人気がありますね。

  • I refreshed myself with a smoothie of tangy citrus.
    (爽やかな柑橘フルーツのスムージーを飲んでリフレッシュしました。)

fruity、nutty、rich

せっかくですから、日本語でもすでにお馴染みとなっているこれらの単語も駆使しましょう。

フルーツのような芳醇な風味がある(fruity)、ナッツの風味が効いている(nutty)という意味です。

お菓子や料理だけでなく、ワインやチーズを表現するときも使われます。

nuttyはナッツそのものに対してだけでなく、香ばしさを表すのに使うことも出来ます。

  • Nutty brown butter sauce perfects the steak.
    (香ばしく焦がしたバターソースがステーキによく合っています。)

濃厚でコクがある味をrichと評します。

  • Rich custard / ice cream(濃厚なカスタード/アイスクリーム)

tantalising

美味しそうな香りが漂ってきて、たまらないときにピッタリな言葉です。

ベーカリーから漂う焼き立てパンの香りや、ステーキやBBQの匂いがして来たときに使いたい言葉です。

  • Tantalizing smells coming from your kitchen.(あなたのキッチンから美味しそうな匂いが漂って来ますよ。)

tantaliseは焦らす、欲望を掻き立てるという意味なのです。

感覚的にすぐに使えそうな単語ですよね。

  • Pictures of recipe book tantalize me.(レシピブックの写真を見ると食べたくなります。)

その他、食に関する会話のコツ

お袋の味

その国の定番メニュー・お袋の味をごちそうになることもあるかもしれませんね。

「お袋の味」というような感覚を表現するには、traditional / old-fashioned / classic / comfort foodなどという言葉を使います。

子供の頃に親しんだ懐かしい味として、childhood foodと言ったりすることもあります。

  • I enjoyed classic American taste. I shall invite you for Japanese traditional dinner next time.
    (アメリカの家庭の味を楽しませてもらいました。次は、日本の伝統の味を揃えた夕食に招待しましょう。)

隠し味に気付いたら・・・

「hint of ~」というフレーズがあります。

答えをほのめかす「ヒント」のように、前面には出て来ないけれど「隠し味」として効いているという様子を表すのに使うフレーズです。

もし、料理にそのような微妙な風味を察知したら、この表現を使ってみましょう。

「かすかな風味も分かる、舌の肥えた人」を印象付けることが出来ます!

  • A hint of cloves makes this stew exotic.
    (ほのかなクローブの風味がエキゾチックなシチューですね。)
  • There’s a hint of vanilla in this lemonade.
    (このレモネードは、ほんのりバニラの風味がしますね。)

日本語で、駆け出すことを「ダッシュする」といったりしますよね。

このダッシュ(dash)にも、上記と同じように「ちょっと加える」という意味があります。

  • It needs a dash of salt.(塩が少々必要ですね。)

a touch of ~という表現も同じように使えます。

  • Muffin with a touch of cinnamon.(シナモン風味のマフィン)
  • Beef steak with a touch of bourbon.(バーボンが香るビーフステーキ)

盛り付けの繊細さが目に付いたら・・・

盛り付けのことを英語でpresentationといいます。

盛り付けも料理を楽しむ上での大事な要素です。

味が今ひとつ口に合わなかったとしても、盛り付けを褒めることも出来ますよね

特に人に招かれたときは、黙って食べ続けているようでは失礼です。

  • What a nice presentation!(とても素敵な盛り付けですね!)
  • Smart presentation!(気が利いた盛り付けですね!)
  • It’s appealing.(洒落ていますね。)

ひと言で感動を伝える

よくチョコレートという言葉とセットになって使われているdecadentという単語です。

辞書には、「退廃的な」などという意味が見つかると思いますが、この場合は転じて「甘くて贅沢」「自分へのご褒美にピッタリ」というような意味になります。

  • Decadent desserts(贅沢なデザートの数々)

素晴らしく美味しいというとき、divineという単語を使ってみるのもよいでしょう。

  • This ○○has divine taste!(この○○の味は、何て素晴らしいのだろう!)

素晴らしさを表すのにもう一つ、よく使われる表現をご紹介しましょう。

あまりに素晴らしくて(extremely good)死に値するほどの価値があるという表現です。

  • This ○○ is to die for!(この○○は素晴らしい!)

味の分かる相手には・・・

食通や美食家を表すグルメ(gourmet)という言葉はよく知られていますが、そのように食に詳しい人を表す言葉は他にもepicure、foodie / foodist、gastronome / gastronomistなどがあります。

食べ物やお酒に詳しい人がいたら、そのような言葉を使ってみるのもよいでしょう。

自分自身、「特定のものに目がない」というときは、aficionadoという単語を使って遊んでみるのもいかが?

  • I’m a cheese / wine aficionado.(チーズ/ワインに目がないのですよ。)

まとめ

以上が、食事の味や風味に関する英語表現、食事の場で使える英会話フレーズです。

人と食卓を共にするとき、出てきた食べ物について触れるのはマナーともいえるでしょう。

教養の一つとして、食を語れる語彙はある程度持っておきたいところです

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。