英語の勉強に熱心なほど、かえって身近な単語や表現に関する知識が抜け落ちてしまいがちです。
例えば、自宅でも学校でも会社でも身近なアイテム「文房具」はどうでしょう?
目の前にある文房具の名前を英語で言えますか?
てっきり 英語だと思っていた言葉が、実は和製英語だったなんてケースもありますよ!
この記事では、英語で言い表す文房具の名前を47個確ご紹介します。
もくじ
「文房具」のスペルに要注意!
文房具を英語で「ステーショナリー」と呼ぶことを知っている人は多いと思いますが、スペルは大丈夫ですか?
文房具を英語で書くときは注意してください。
「stationery」と「stationary」という紛らわしい2つの単語があります。
「文房具」を表すのは「E」を使った「stationery」のほうです。
「A」が使われている「stationary」は「静止した、不動の」という意味の単語です。
「文房具店」は「stationery shop」「office supply store」などといいます。
「office supply」には、オフィス家具やオフィス機器なども含まれます。
また、「画材」は「art supply」「drawing supply」などといいます。
文房具は和製英語も多いので注意!
いろいろな和製英語が知られていますが、文房具の分野にもいくつか有名なものがあります。
身近な文房具の英語名を一点ずつ確認していきましょう。
筆記用具と修正ツール
最も欠かせない文房具、筆記用具から始めましょう。
- ボールペン:ball-point pen
「point」は「先端」という意味です。
わざわざ「ball-point pen」といわなくても、「pen」といえば普通はボールペンを指します。
- シャープペンシル:mechanical pencil / propelling pencil
「シャープペンシル」は文房具における和製英語の筆頭です。
「mechanical pencil」はアメリカ式、「propelling pencil」はイギリス式の呼び名です。
「芯」は「lead」といい、「鉛」の意味です。
鉛筆の「鉛」ですね。
スペリングは「試合で3点リードしている」などというときの「lead(リード)」と同じですが、「鉛」を意味する場合、発音は「lead(レッド)」となるのでこの点、注意が必要です。
- 鉛筆:pencil
「鉛筆削り」は「pencil sharpener」です。
「sharpen」は「シャープにする、尖らせる」という意味があります。
- 色鉛筆:color pencil
- 蛍光ペン:highlighter
「highlight」は目立たせるという意味です。
「蛍光色」は「fluorescent color」や「neon color」といいます。
- 万年筆:fountain pen
「fountain」は「泉、噴水」の意味です。
なお、古めかしい映画シーンなどで見られる「羽ペン」は「quill pen」といいます。
- 油性ペン:permanent marker
油性のペンは「消えない=permanent(永久的な)」ということです。
- 水性ペン:water-based pen / non-permanent pen
- 絵の具:oil paint、acrylic paint、water color
油絵の具は「oil paint」アクリル絵の具は「acrylic paint」水彩絵の具は「 water color」となります。
「paint」だけだと「ペンキ」を指します。
- 筆:brush
筆といえば、絵だけでなく書道でも使います。
書道は「Japanese calligraphy 」といいます。
「calligraphy」とは装飾的な書体のことです。
風になびくリボンのようなラインで描かれた装飾的なアルファベットをグリーティングカードなどで見たことがありませんか。
- 消しゴム:eraser、rubber
「erase」は「消す」の意味です。
イギリスでは「rubber(ゴム)」という呼び方になります。
- 修正液:correction fluid、whiteout
「修正(correction)液(fluid)」です。
「whiteout」ともいいます。
テープ状のものなら「correction tape」、ペン状であれば「correction pen」となります。
計測・計算に使う文房具
- ものさし:ruler
- メジャー、巻尺:tape measure / measuring tape
巻き上げタイプのものを「roll-up / self-retracting tape measure」といいます。
- 分度器:protractor
- 三角定規:triangle / triangular ruler
「triangle」は三角、「triangular」は「三角の形をした」という意味です。
- コンパス:compass
円を描く道具のことですが、方位磁石のこともまた「compass」といいますよね。
区別していうには、円を書くほうのコンパスは「a pair of compasses」といえばよいでしょう。
脚が2本あることから「a pair of」となります。
日本語で「脚」と呼ばれますが、英語では「arm(腕)」と呼びます。
ちなみに、時計の針も「arm」といいます。
- 計算機:calculator
四則計算やパーセントの計算だけでなく、複雑な計算もこなす計算機は、日本語で「関数計算機」などと呼ばれています。
サイン、コサインなど複雑なボタンも付いているような計算機です。
英語では「scientific calculator」といい、イギリスでは中学校からの数学の授業と試験に必携の品です。
- そろばん:abacus
紙・ファイル類
- ノート:notebook
英語では「ノート(note)」は「メモ」のことです。
日本語でいいう「ノート」は「book」を付けて「notebook」といいましょう。
- メモ帳:notepad
- コピー用紙:copy paper
- レポート用紙:writing paper
- ルーズリーフ:loose leaf
- 便箋:letter pad
- 葉書:postcard
きれいなプリントが印刷された折りたたみ式カードは「greeting card(グリーティングカード)」となります。
- 切手:stamp / postal stamp
- 封筒:envelope
英語は縦書きにしないので、縦型封筒はありません。
- 方眼紙、グラフ用紙:square paper
図形の授業で使いましたね。
ます目(square)が印刷されている用紙です。
- バインダー:binder
「bind」は「束ねる」という意味です。
- ファイル:file
- クリアファイル:clear file folder
雑貨類
- 付箋:sticky notes
オフィスでは欠かせない文房具の一つです。
商品名「Post-it」が有名なので「Post-it」でも通じますが、一般名は「sticky notes」です。
- ホッチキス:stapler
これも有名な和製英語の一つです。
1903年に日本に初めて輸入されたものがアメリカの「ホッチキス社製」だったのが名前の由来です。
ホッチキスの「針」を「staple pin」と呼ぶことも知っていないと補充出来ませんね。
- セロテープ:Scotch tape / Sellotape
アメリカでは「Scotch tape」、イギリスでは「Sellotape」と呼ばれることが多いです。
セロテープの台は「tape dispenser」といいます。
- ガムテープ:packing tape
荷造り(packing)に使うガムテープは英語ではこのようにいいます。
透明のものは「clear packing tape」といえばOKです。
- はさみ:scissors
はさみは二本の刃が交差する作りですので、「S」が付いた複数形で呼びます。
複数のはさみを英語でいうときは「a pair of scissors(はさみ1本)」「 two pairs of scissors(はさみ2本)」などと表現します。
- 画びょう:thumb tack / drawing pin / push pin
- のり:glue
- 瞬間接着剤:super glue
英語では瞬間接着剤は、このような名前になるのです。
- パンチ:puncher
- スタンプ:rubber stamp
海外では印鑑は使わず自筆のサインを入れますが、「社印」は使います。
英語で「stamp」や「seal」といいます。
インク台は「ink pad」です。
- シール:sticker
これも混乱しやすい単語かもしれません。
英語でシールは「sticker」です。
日本語でもステッカーといいますね。
「シール」だと、上記で触れたように「印鑑」の意味になります。
- 虫眼鏡、拡大鏡:magnifying glass
日本語では「虫眼鏡」なんて親しみやすい名前ですが、英語の名前はちょっと堅苦しい感じがします。
シャーロックホームズの必需品です。
- 磁石:magnet
- 方位磁石:compass
円を描くときに使うコンパスとの区別の仕方を上項で説明しています。
まとめ
以上、英語で表す文房具の名前をご紹介しました。
知っているようで知らなかった名前もたくさんありませんでしたか?
このような身近な単語はあらためて勉強することが少ないかもしれませんが、実は知らないと困るものばかりです。
外国では小学生でも英語で「分度器」といえますが、大人になってしまった私たちには覚える機会もないかもしれません。
この機会に是非知っておきましょう!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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