英語を使っていて言葉を強調させたいとき、使う言葉はいつも「so」や「very」ばかりなんてことはありませんか?
「so」も「very」も、組み合わせる言葉を選ばずに使えてとても便利なので、つい頼ってしまいがちかもしれませんが、そればかりが目立つようだと会話も文章も単調になってしまいます。
そこで、この記事では、「so」や「very」など単調な表現だけにならない「とても」を表す様々な英語表現をご紹介します。
いつもと違う単語を使ってみたら響きも気分も全然変わってきます!
量を表す「とても多い」の言い替え表現
何かが「たくさんある」というとき、どんな表現を使いますか?
「たくさんの、多量の、多数の」といいたいときの言い替え表現を探ってみましょう。
「heap」は「山のような積み重なり」のことですが、「a heap of~」で「たくさんの、多量の」という意味になります。
- I made a heap of cookies to take to my friend’s house.(友達の家に持っていくため、たくさんのクッキーを焼きました。)
- I’ve got a heap of issues to deal with.(やらなきゃならないことが山ほどあります。)
- I have heap of documents that I have to read through until tomorrow.(明日までに目を通さなければならない書類が山のようにあります。)
「bunch」は「束」のことです。
「たくさんの人、人の群れ」というときに「a bunch of people」ということが出来ます。
- A bunch of customers rushed to the entrance.(大勢の客が入り口に駆け寄った。)
- There were a bunch of Mango trees in the garden.(庭にはたくさんのマンゴーの樹がありました。)
「積荷」といった意味を持つ単語「load」を使った「a load of ~」という表現もあります。
- I’ve been having a load of work for the past one month.(このひと月、仕事の量がすごい。)
- I always have a load of cans of beer in my fridge.(冷蔵庫の中には、いつでも缶ビールをたっぷり入れてある。)
スラングでは「tons of ~」という言い方もあります。
- I have a tons of things I want to tell you.(あなたに言いたいことが山ほどあります。)
- Can I have a tons of cheese for my hamburger?(私のハンバーガーにチーズを山ほども入れてもらえますか?)
ひと言で「たくさん、多量の」を表す単語もあります。
「plenty」はこれ自体が「たくさんの、多量の」という意味を持っています。
- Take time. I have plenty of time.(どうぞごゆっくり。私にはたっぷり時間がありますので。)
- I want to save plenty of money.(たくさん貯金したいです。)
- He owns a plenty of science books.(彼は、サイエンスの本をたくさん持っている。)
「大金」というには「a large sum of money」や「a huge sum of money」などの表現があります。
「sum」は「合計」といった意味です。
- I deposited a large sum of money into my saving account.(銀行口座に、多額の入金をしました。)
「number(数)」が語源となっている「numerous」は、「数が非常に多い」という意味です。
「many people(大勢の人)」の代わりに「numerous people」といってみるだけで、いつもと印象の違う言葉遣いが出来ます。
- The parking was filled with numerous cars.(駐車場はおびただしい数の車で埋まっていた。)
- I love to watch movies numerous times!(映画は何度でも見たいです!)
「数え切れないほど」「多過ぎて数え切れない」といった表現をするとき、前出の「numerous」を使って「too numerous to count」ということが出来ます。
使い慣れた「many」を使うなら「too many to count」となります。
4語を使って表すこの意味を、たったひと言で表す単語が「innumerable」です。
「in-」は「ineffective(効果がない)」「insufficient(足りていない)」などにもあるように「無、非」などといった「否定」を意味する接頭辞です。
そして「able」は、「eatable(食べられる)」「acceptable(受け入れ可能である=同意出来る)」などのように、動詞の後ろに付いて「~が出来る」という意味を作る接尾語です。
その両方を備えた「innumerable」という単語は、「数えることが出来る+ない=数えられない、数え切れない」という意味になっています。
- We made innumerable memories when we travelled around Asian countries.(アジア諸国を旅行していたとき、数え切れないほどの思い出を作りました。)
程度を表す「とてもすごい」の言い替え表現
程度を強調する「とても」を英語で表そうとするのに、つい頼ってしまいがちな表現は「very much」かもしれません。
- I’m very much tired.(私はとても疲れました。)
過激派のことを「extremist」といいます。
「extreme」には「度を越して、極端な」という意味があります。
ですから、「extremely」もまた「very 」の意味として使うことが出来ます。
- I was extremely tired / hungry.(私はものすごく疲れていた/空腹だった。)
- Your idea is extremely nice.(あなたのアイディアは最高に素晴らしいですね。)
- He was extremely mad.(彼はものすごく怒っていた。)
「exceed」もまた「超越」を意味する単語です。
「exceedingly」にすれば、これもまた「very」の言い替えになります。
- Your food was exceedingly perfect.(あなたの料理は、これ以上ないほどに最高のものでした。)
- He is exceedingly skilled.(彼はすばらしく腕が立つ。)
「スキル(skill)」はご存知の通り「技量、技能」といった意味です。
「skilled」とすると「技能がある、腕のいい、熟練した」という意味になります。
否定の意味を持つ「un」を頭に付け「unskilled」とすると、「腕がない、下手な」という意味が出来上がります。
- He found to be quite unskilled despite his words.(彼は自分でいうほどの腕がないことが分かった。)
「abundantly」は「たっぷりと、豊富に」といったニュアンスの強調になります。
- We ate abundantly.(たっぷり食べた。)
- We enjoyed abundantly.(たっぷり楽しんだ。)
「The shop is open except Wednesdays(お店は水曜以外は開いています)」といったりするように「except」は「~以外」の意味です。
そして「exception」は「例外」という意味です。
副詞形「exceptionally」になると、「例外的にすごい」という意味になります。
- She was exceptionally beautiful.(彼女はものすごい美人だった。)
- The exam was exceptionally difficult.(その試験は、非常に難しかった。)
「普段、普通」といった意味の「ordinarily」も、「extra(超越した)」と組み合わせると「extraordinarily(普通でないほど、非常に)」になります。
- His attitude was extraordinarily strange.(彼の態度は、ものすごく奇妙だった。)
- The task was extraordinarily tough.(その作業はものすごく大変だった。)
「intensely」は程度の強さを表します。
- The lower back pains intensely.(腰が強烈に痛む。)
- He is studying intensely.(彼は、熱心に勉強している。)
「馬鹿げている!」「呆れる!」というときに「It’s ridiculous!」と憤(いきどお)ったりします。
「ridiculously」で「馬鹿げているほど=途方もなく」 という意味になります。
- The answer was ridiculously simple.(答えは、呆れ返るほど単純だった。)
- The advice given was ridiculously perfect.(もらったアドバイスは至極完璧なものだった。)
「完全に、まったく」というニュアンスの「とても」もあります。
「entirely」「utterly」「completely」「fully」などがその一例です。
- I’m entirely amazed at its price.(その値段には、全くもって驚いた。)
- I think that is utterly wrong.(それは、完全に間違っていると思います。)
- I will completely support his opinion.(私は完全に彼の意見を支持します。)
- We are fully satisfied with the hospitality of the hotel.(私たちは、そのホテルのもてなしにすっかり満足しています。)
「~に感謝します」というときの決まり文句「It will be appreciated」を、「とても感謝します」としたいとき、「It will be very much appreciated」とする代わりに時には「highly」や「greatly」なども使ってみましょう。
- It will be highly appreciated ~
- It will be greatly appreciated ~
「generous」は「気前のよい、太っ腹の」といった意味です。
- Pour fresh cream generously over the cake.(ケーキにたっぷりと生クリームをかける。)
「generously」はそんな、たっぷり気前のよいイメージの「とても」です。
- She spent money generously.(彼女は気前よくお金を使った。)
- This house is generously equipped.(この家は、設備がしっかり整っています。)
まとめ
「とても」を表す英語表現はキリがないほどたくさんあります。
それらは、状況や対象によってある程度使い分けもされます。
「so」や「very」を知っていれば、ほとんどの場面に対応することが出来ますが、そればかりでは面白くないということで、言い替えの表現を少し紹介してみたのがこの記事です。
「とても」という言葉は非常によく使うフレーズなので、覚えた語彙を使う機会はすぐにやって来るでしょう。
言い替え表現を豊富に持っている人は知的な印象を与えることが出来ます。
普段から意識して「言い替え言葉」を見付ける習慣を持つことをおすすめします!
投稿者プロフィール

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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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