自転車は子供の頃は一番身近だった乗り物だったのではないでしょうか。

大人になってからは乗っていますか?

自動車と違って公害を発生せず健康にも良いとあって、環境保護意識の高まりとともに「自転車のすすめ」が国内海外問わず、あちこちで盛んです

「暮らしに必要な自転車」だけでなく、「大人が愉しむための自転車」も手に入りやすくなったし、自転車が安全に走れる道路整備が進む地域もあります。

 

そんな魅力的な乗り物を英語でも語れるようになりませんか?

今回は、自転車にまつわる英語表現をご紹介します。

英語で表す自転車タイプと付属品

英語で自転車「bicycle」です。

「bi」には「2 」という意味がありますので、「サイクル(輪)」と合わせるとまさしく「二輪」の意味になっています。

「 3 」を意味する「tri」という接頭辞をcycleに付けて、「tricycle」とすれば「三輪車」です。

そして、「 1 」や「単」を意味する「uni」が付けば「unicycle(一輪車)」です。

「電動自転車」は、「electric bicycle(電気で動く自転車)」「motor assist bicycle(モーター補助の自転車)」などという呼び方をします。

さて、bicycleを短くして「cycle(サイクル)」「bike(バイク)」という呼び方もあります。

「bike」は日本語と違って「オートバイ」の意味にはならないので注意が必要です。

「mountain bike(マウンテンバイク)」は自転車であってオートバイでないことを考えれば、間違えません。

英語で「オートバイ」というには、「motor(モーターで動く)」を付けて「原動機付き二輪」という言い方をする必要があります。

英語でオートバイは「motorcycle」「motorbike」といいます。

スポーツタイプの自転車と違って、ハンドルの位置が高い「ママチャリ」「comfort bicycle」などと呼ばれます。

  • kids’ bike(子供用自転車)
  • bicycle for men / women(男性用/女性用自転車)

前後に2台繋がった二人乗り自転車「tandem (bicycle)」というのもあります。

息を合わせて漕げば、すぐにスムーズに進むことが出来ます。

インドの「サイクルリキシャ」、ベトナムの「シクロ」など、アジアの一部の国で見られる「三輪タクシー、輪タク」は、英語では「cycle rickshaw」「pedicab」といったりします。

「rickshaw」「人力車」のことです。

自転車で引くタイプの人力車になると「cycle rickshaw」と呼びます。

「pedicab」の「pedi」「足」という意味ですし、「cab」「タクシー」です。

「環境に優しい」として、現代的な自転車タクシー「VELOTAXI」がドイツで運行を始めてから20年が経ちました。

当時日本でも話題になりましたが、以来、国内各地で運行サービスが広がっているようです。

「velo」とは自転車の意味です。

  • Use a velotaxi in Kyoto.(京都でベロタクシーを利用する。)

自転車のシートは「サドル(saddle)」といいます。

「saddle」は、馬に載せる「鞍」のことです。

自転車のハンドルは「バー状」ですから「handlebar」といいます。

「補助輪」「training wheels」です。

wheelsとは「輪っか、タイヤ」のことです。

  • Attach the training wheel s onto my son’s bike.(息子の自転車に補助輪を付ける。)
  • Mount a baby seat for bicycle(自転車用ベビーシートを据える。)

「baby trailer」とあったら、大人用自転車の後ろに取り付けて引く車輪付きの小さな車です。

中に子供を乗せます。

安全のため、自転車に乗るときはヘルメットを被ることも推奨されています。

ヘルメットを被るは「put on a helmet」です。

もう一つ、自転車の安全アイテムで是非付けておきたいのが反射板です。

自転車に装着しておくだけで、暗闇でも自転車の位置や動きが把握出来るので安全性が高まります。

英語では「reflector」といいます。

reflect「反射する」という意味です。

  • You must have front and rear light lit at night.(夜間は、前後のライトを点灯しなければなりません。)

英語で「自転車に乗る」「降りる」は?

自転車に「乗る、運転する」「ride a bicycle」といいます。

自転車に「またがる」といった意味の「乗る」は「get on a bicycle」「自転車を降りる」「get off a bicycle」です。

  • I ride a bicycle / I get on a bicycle.(自転車に乗ります。)
  • She got off her bicycle.(彼女は、自転車から降りた。)
  • Enjoy your ride!(サイクリングを楽しんで!)

自転車に乗ることをride / cycling / bicycling、乗る人のことをcyclistといいます。

ちなみにオートバイの場合なら「motorcycling(オートバイに乗ること)」「motorcyclist(オートバイに乗る人)」となります。

「自転車で」というときは「by bicycle」です。

  • We went shopping by bicycle.(自転車で買物に行く。)
  • We travelled by bicycle.(自転車で旅行に行きました。)

自転車を「借りる」というには「rental」「hire」という単語を使います。

  • Renting bicycle makes you explore the city affordably.(自転車をレンタルすると、市内を気軽に探索することが出来ます。)
  • You can hire a bike USD 10 per 6 hours.(6時間10ドルで自転車を借りられます。)

「自転車を停める、駐輪する」は、自動車を「駐車する」と同じように「park」を使います。

  • Where can I park my bicycle?(自転車はどこに停めたらよいですか?)

自転車専用レーン(cycle lane)を備えた道路も少しずつ増えて来ました。

  • Use cycle lane for safety ride.(安全に乗るために、自転車専用レーンを利用しましょう。)
  • You should not ride bicycle two abreast.(二台並んで走行してはいけません。)

「abreast」平行に、2つ並んでといった意味です。

  • Don’t ride in the middle of the lane.(道路の真ん中を走らないこと。)
  • Keep the lights on after the sunset.(日暮れ後は、ライトを点灯すること。)

自転車メンテナンスに関する英語

「タイヤがパンクした」という表現は、車でも自転車でも同じです。

「got a flat tire」といいます。

タイヤがペッタンコになったという表現です。

「punctured(パンクした)」という単語もあります。

  • I got a flat.(タイヤがパンクしてしまいました。)
  • It’s good to know how to fix a flat tire.(パンクの直し方を知っていると便利です。)
  • The tires are not punctured but worn.(タイヤはパンクはしていないが、磨り減っている。)

「wear(ウェア)」は洋服などを「身に付けている」という意味の英単語ですが、「磨耗する」という意味もあります。

「磨り減った、磨耗したタイヤ」は、「worn tire」です。

  • Check tires for wear.(タイヤの減り具合をチェックしましょう。)
  • Replace a worn chain.(磨耗したチェーンを交換する。)

「タイヤに空気を入れる」「inflate」「pump (up)」を使います。

「inflate」「(空気やガスなどで)膨らませる」という意味です。

経済用語の「インフレ(inflation)」もここから来ています。

  • Inflate / Pump (up) the tire with air pump.(エアポンプを使って、タイヤに空気を入れる。)
  • Find the right tire pressure.(適正なタイヤ空気圧を知っておきましょう。)
  • Keep tires inflated.(タイヤはいつも空気を入れておくようにします。)

ペダルを漕ぐたびにギコギコ、ブレーキをかける都度キーキーなど、音を出しながら走っている自転車も見かけます。

次のように表現出来ます。

  • Pedals are rattling.(ペダルがギコギコなる。)
  • Brakes are squeaking.(ブレーキがキーキーなる。)

あらゆる機械には、潤滑油というのが必要です。

機械だけでなく、人間関係にも「潤滑油」が必要といわれたりもします。

油を差すことを「lubricate」といいます。

潤滑油/潤滑剤は「lubricant」です。

  • Keep your bicycle always lubricated. It will make the bike live long.(常に油を切らさないようにすることで、自転車が長持ちします。)

以下、自転車メンテナンス作業のキーワードをいくつかご紹介します。

replace(交換)

  • Brake pads need replacement.

tighten(締める)

  • Make sure all the bolts are tightened.(ボルトは全てしっかり締めておく。)

remove(取り外す)

  • Remove the flat tires.(パンクしたタイヤを取り外す。)

adjust(調整する)

  • Adjust the brakes.(ブレーキの調整をする。)
  • Pull / Squeeze the brake lever.(ブレーキを引く。)

fix(直す)

  • Fix a bike chain. (チェーンを直す)
  • Chain falls off.(チェーンが外れる。)
  • Put the chain back on.(チェーンをはめる。)

repair(修理する)

  • Bicycle repair shop(自転車修理店)
  • Do the regular bicycle maintenance(定期的な自転車の手入れを行いましょう。)

まとめ

以上が、自転車に関する英語表現です。

馴染みのある乗り物・自転車ですが、あらためて英語で考えてみたら案外英語表現が浮かばなかったなんてことはありませんでしたか?

身近なモノや事柄ほど、かえって英語で表現するのは難しいものです。

この機会に自転車に関する英語表現を知っていただけたら幸いです。

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。