英語で「休み」というとvacation、holidayなどたくさんありますが、どのような英単語をつかえばよいのでしょうか?
日本語で「休み」を意味する言葉には「休日」「休み」「休暇」などがあり、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。
英語ではどうなのでしょう?
カレンダーに記されている休みの他にも、「有給休暇」や「育児休暇」など「休み」を表す言葉は身近にいくつもありますね。
ここでは、「休日」にまつわる英語表現を8個ご紹介します。
もくじ
Holiday
Holidayは祝日など、すべての人にとっての「休みの日」です。
休日となる理由は、通常宗教や文化に根ざした根拠があります。
日本の「国民の祝日」も「holiday」です。
クリスマス(Christmas holiday)やお正月(New year holiday)、イースター(Easter holiday)などの他にも、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教など、各宗教ごとに様々な宗教や文化に絡んだ休日がありますが、それらはどれも「holiday」です。
11月末のThanksgiving(感謝祭)からNew Year(元旦)までの時期をまとめて「holiday season」といいます。
その期間中には「Christmas(クリスマス)」関連の祝日はもとより、「Hanukkah」と呼ばれるユダヤ教の祝日、「Kwanzaa」と呼ばれるアフリカンアメリカンの祝日などいくつもの祝日が重なっているからです。
期間中は、相手の宗教を問わず誰もが気軽にお祝いの言葉を交わせるよう、最近では「Merry Christmas!」などという代わりに「Happy holiday season!」ということが多くなっています。
- I’ll be on holiday / vacation from ○ to △.(○日~△日まで休暇中です。)
- E-mails will be checked regularly / sporadically.(メールは定期的に/随時確認いたします。)
- Please understand that I may have a limited internet access during the period.(その間、当方ではインターネットアクセスが制限されている場合もありますので、ご理解ください。)
- Sorry for any inconvenience.(ご迷惑をお掛けいたします。)
- Please contact Mr/s ○○ while I am away.(私の休暇中はMr/s ○○の方へご連絡ください。)
- I will be coming to the office on (date).(○日に出社します。)
Vacation
比較的長い休暇で、旅行に行くイメージがあるのは「vacation」です。
数日程度の休みであれば「short vacation」と呼びます。
例えば、週末の二日と合わせてさらに数日の休みを取って確保する感じの休暇です。
一方、海外旅行に行ったり、ゆっくり帰省したりするような長めの休暇を「long vacation」といいます。
- He usually take his vacation in September.(彼は普段9月に休暇を取ります。)
- I’ll be in Spain on vacation next week.(来週は、休暇でスペインにいます。)
- Any plan for Christmas vacation / summer vacation?(クリスマス休暇/夏休みの予定はありますか?)
しかしながら、「vacation」という言葉は基本的にアメリカ英語でのみ使われています。
イギリス英語では、祝日の休み(holiday)も休暇(vacation)も、そして休日(day off)も、「holiday」の一語で済んでしまいます。
さらに「学校休暇」もまたholiday/sに含まれてしまいます。
- Next Monday is a holiday.(月曜は祝日ですよ。)
- We came back from a holiday / vacation in Japan.(日本で休暇を過ごして戻って来ました。)
- My boss is on holiday today.(今日、私の上司は休みです。)
- Summer holidays start in June.(夏休みは6月から始まります。)
「休日」と「祝日」どちらもholidayの一語で済んでしまうとはいえ、両者を明確に言い表分けるなら「public holiday / national holiday」といいます。
イギリス英語では「 bank holiday(祝日)」といった言い方もあります。
「銀行が休みの日=公定休日」ということです。
Staycation
日本語でも「安近短」という言葉があります。
「費用が安く」「距離が近くて」「短期間で済ませる」休暇の過ごし方を表したものです。
実は、英語でも同様の表現があります。
遠くへ旅行する代わりに自宅や近場で過ごす休暇のことを「staycation」といったりします。
在宅を意味する「stay」と休暇を意味する「vacation」をくっつけた造語です。
- I’m making some plan for my staycation.(ステイケーション中のプランを計画中です。)
- We are taking a staycation this summer.(今年の夏、我が家はステイケーションを取ります。)
- It looks like I’ll be quite busy during my staycation. There are a lot of things I want to do!(やりたいことが一杯あって、ステイケーション中は案外忙しくなりそうだぞ。)
Day off
「仕事のない日」を指します。
「Today is my day off(今日は私は」のように、各人が都合に合わせて取る「あなただけの休みの日」を指します。
- I’m taking a day off tomorrow.(明日は休みを取ります。)
Day offを「取る」というには「have」「take」「get」などと組み合わせて言い表します。
- I have my day off tomorrow.(明日は休みを取ってあります。)
- I’m going to take a day off next week.(来週休みを取るつもりです。)
一日だけの休みであれば「a day off」ですし、2日、3日の連休ならば「2 days off」「3 days off」とします。
- I requested two days off from tomorrow.(明日から2日間の休みを申請しました。)
- I can go on a trip to Kyoto if I take 3 days off.(3日休みを取れば、京都へ旅行に行けます。)
半休を取るなら「half(半分)」を使います。
- I took a half day off this afternoon.(今日の午後は半休を取りました。)
Leave
理由を提示し、許可を得て取る休みが「leave」です。
主な「leave」には次のようなものがあります。
- sick leave(病気休暇)
- annual leave(年次休暇)
- parental(出産育児休暇)
母親が取れば「maternity leave」になり、父親が取れば「paternity leave」となります。
- bereavement leave(忌引休暇)
- My wife will complete her 6-month maternity leave this month.(妻は今月、6ヶ月の出産育児休暇を終えます。)
- I’ll be on paternity leave from next month.(私は来月から育児休暇に入ります。)
- The contract guarantees 30 days annual leave to all employees.(契約では、全従業員に年に30日の年次休暇が保障されています。)
「annual」とは「一年あたり」という意味です。
有給休暇は「leave」ではなく、「paid holiday / vacation」といいます。
「paid」は「支払いが伴う」といった意味です。
Break
作業や授業の合間に体を休めるために取る「休憩」を意味します。
「コーヒーブレイク(coffee break)」という単語もあるように、軽く飲食をとったりして気を養ってからまた作業に戻ります。
- Let’s have a break.(休憩にしましょう。)
- I will complete the document after a break.(休憩を終えたら、書類を仕上げます。)
- I’ve been working without break since morning.(朝から休憩も取らずに仕事をしています。)
「Take five」といったら「short break(小休憩)」の意味です。
ここでの「five」とは、「5分」の意味です。
「5分休憩を取りましょう」といった意味なのです。
- Everyone is tired. Let’s take five.(みんな疲れているから、ちょっと休みましょう。)
数週間から数ヶ月に渡る学校休暇はbreak、vacationまたはschool holidayなどと呼びます。
- summer break / holiday / vacation(夏休み)
- winter break / holiday / vacation(冬休み)
- spring break / holiday / vacation(春休み)
外国では、学期の中盤に10日前後の中休みがあることがあります。
- mid-term break / holiday (学期中の中休み)
Rest
「break」は「息抜き」といったイメージなのに対し、「rest」は「休養」といったニュアンスです。
本当に疲れてしまったときの休みとして使う英単語は「rest」です。
- Get some rest before you start another work.(次の仕事を始める前に少し休んでください。)
- Let me have some rest.(ちょっと休ませてください。)
- I’ll be back in ten minutes.(10分で戻りますから。)
ちなみに「restroom」といったら「洗面所」のことです。
Weekend
weekendは「土日」と同義語です。
一般的に「休みの日」とされている二日間です。
- Do you have any plan for the next weekend?(次の週末は何か予定がありますか?)
中でも、金曜日や月曜日など、土日前後に休日が重なった週末は、「long holiday」といいます。
例えば、日本なら「ハッピーマンデー」のある週は「long holiday」というわけです。
- We have a long weekend this week.(今週は連休があります。)
- Our company is open seven days a week.(当社は週7日営業しています=年中無休です。)
- Except new year’s day.(元日を除いて。)
「24/7」は「年中無休」を表す表示です。
24時間、週7日稼動しているという意味です。
読むときは「twenty four seven」と読みます。
- weekday/s(平日)
- working day(営業日)
- next working day(翌営業日)
毎週○曜日が休みというなら、次のようになります。
- I’m off on Wednesdays.(毎週水曜が休みです。)
Wednesdaysと「S」がついて複数形にすることで、「水曜日はいつも」という意味になっています。
- I’m working on every weekends.(週末は出勤日です。)
- I have an alternative holiday.(代替休暇があります。)
「alternative」は「代替、代わりの」という意味です。
人も経済も大きく動く「ゴールデンウィーク(Golden week)」は、英語だと以下のように説明出来ます。
A week long holiday in which include several public holidays as well as a weekend, starts from 29th of April which is called ‘Showa Day’ ends on 5th May ‘Children’s Day’.(4月29日『昭和の日』に始まり、5月5日『こどもの日』に終わる、いくつかの祝日と週末が合わさった約一週間の休み。)
まとめ
以上、様々な英語での「休み」の表し方をご紹介しました。
今後はきちんと使い分け出来そうですか?
英語の表現を的確に使い分けて英語でのコミュニケーションのレベルを上げていきましょう。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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