人とのコミュニケーションを円滑にするために、ちょっとした雑談「Small Talk」は欠かせません。
人に出会ったとき、ちょっとした近況を伝え合ったり、当たり障りのない話題を交わしたりすることで人間関係や場を温める効果があります。
そのようなとき、話題に困ったら助けになるのが天気に関する話題です。
世界中どこでもいつでも使えるトピックですので、天気に関する表現は一通り覚えておいて損はありません。
天気について語る表現はキリがないほどたくさんありますが、ここでは普段の会話で使いやすい英語表現を中心にご紹介します。
もくじ
天気について語る
英語で天気は「weather」、天気予報は「weather forecast」といいます。
気象庁は英語では「Meteorology Agency」と表現します。
- current weather(現在の天気)
- What is the weather forecast for today / tomorrow?(今日/明日の天気予報はどうなっていますか?)
- What was the weather forecast for today?(今日の天気予報は何だったのですか?)
- There is a 50% chance of rain tonight.(今夜の降水確率は50%です。)
ちなみに「under the weather」というと、「ちょっと体調が良くない」という意味になります。
- She’s under the weather since last night.(彼女は昨夜からちょっと体調が良くありません。)
さて、天気に関する英単語には他にも「climate」というものがあります。
「weather」は日々の天気のことであるのに対し、こちらは「気候」を指します。
日々の天気の話題だけではなく、気候変動「climate change」や温暖化「global warming」も、今や世界共通の話題です。
green-houseとは、温室のことです。
- greenhouse gas(地球温暖化の主原因とされる、CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガス)
- greenhouse effect(温室効果)
他にも、天気を語るときのキーワードには「temperature(気温)」や「humidity(湿度)」もあります。
文中での用法は順に見ていきましょう。
天気の訊ね方
天気を訊ねるときは次のようなフレーズが基本形です。
過去・未来の天気を訊ねるなら、この基本フレーズを過去形・未来形に変えて対応します。
【現在・今日の天気を訊ねる】
- What is the weather like?(どんな天気ですか?)
- How is the weather now / today?(今/今日の天気はどうですか?)
【過去・昨日の天気を訊ねる】
- What was the weather like?(どんな天気でしたか?)
- How was the weather yesterday?(昨日はどんな天気でしたか?)
【未来・明日の天気を訊ねる】
- What will the weather be like? (天気はどうなりそうですか?)
- How is the weather going to be like tomorrow?(明日の天気はどうなりそうですか?)
遠隔地の相手に「そちらの天気はどうですか?」と訊ねる場合なら「in+場所」とします。
- What is the weather like in Nairobi?(ナイロビの天気はどうですか?)
- How is the weather in Nairobi?(同上)
- here(こちらは)
- out there / over there / there(そちらは)
特定の日時の天気を訊ねるときは、文章に日時を表すフレーズを足すだけで出来上がります。
- What was the weather like last night ?(昨夜の天気はどうでしたか?)
- How will be the weather like this weekend?(週末の天気はどうなりそうですか?)
- this morning(今朝)
- last Saturday(先週の土曜日)
天気の答え方
どんな天気か答えるときは「It+be+天気を表す言葉」で答えます。
- It is cloudy today.(今日は曇りです。)
- It was sunny yesterday.(昨日は晴れていました。)
未来の天候を表すとき、「will」「be going to」の2種類の言い方があります。
「will」では単なる推測・予測なのに対し、「be going to」だと確信するニュアンスが発生します。
- It will be windy tomorrow.(明日は風が強くなるでしょう。)
- It is going to be rain from tomorrow.(明日は雨になるそうです。)
「It looks like~(~になりそうです)」を使って先のことを表すことも出来ます。
- It looks like snow tonight.(今夜は雪になりそうです。)
「sometimes(時折)」「partially(一部で)」「later(後で)」などを使えばもう少し詳しい描写が出来ます。
- We had a clear blue sky sometimes.(時折、すっきり晴れた青空が見られました。)
- It rained partially in the city.(市内では、一部雨のところがありました。)
- It was sunny in the morning but started to cloud later.(午前中は晴れていましたが、その後曇り始めました。)
気温について
天気について語るときは「暑い・寒い」など、気温(temperature)について触れることも欠かせません。
- It’s warm.(暖かい)
- It’s hot.(暑い)
- It’s scorching.(猛暑)
- It’s chilly.(肌寒い)
- It’s icy cold.(凍るように寒い)
「all day」で「一日中」です。「all night」とすると「一晩中」になります。
- It’s cloudy and cold all day today. (今日は一日中曇っていて、寒いです。)
- It was sunny but cold all night yesterday.(昨晩はずっと晴れていましたが、寒かったです。)
心地よいという意味の「comfortable」も、気温を表すときに使えます。
- It’s been comfortable this week.(今週はずっと過ごしやすい。)
「these days」「recently」を使えば、「最近・近頃は」と表現出来ます。
- It’s been hot these days.(最近暑いですね。)
「少し寒い」「少し暑い」などの「少し」は「a bit」「a little」「slightly」などの表現を使います。
逆に「とても」というときは、「so」「very」「quite」「extremely」などを使います。
- It’s a bit cold out there.(外は少し寒いです。)
- It was extremely hot last summer.(去年の夏はものすごく暑かった。)
「~になり始めている」というときは次のようにいいます。語尾に「er」を付けて比較級の表現を使ったりします。
- It’s getting colder.(寒くなり始めています。)
- It’s becoming hotter.(暑くなり始めています。)
- It’s starting to get cooler.(涼しくなって来ています。)
気温の「高い・低い」は「high・low」で表せますが、具体的に気温を伝えるなら、数字を使った温度で表します。
○度というときは「degrees(度)」を使います。
- high / low temperature(高温/低温)
- The temperature is 30 degrees currently.(気温は現在32度です。)
- It’s 30 degrees in Tokyo today.(東京は今日、34度です。)
C(摂氏)はCelsius、F(華氏)はFahrenheitの頭文字で、Celsiusはcentigradeと呼ばれることもあります。
アメリカではFが主に使われています。
数字だけで「○ degrees(度)」といったのではCとFどちらか分からないため、明確にいうときは「○ degrees Celsius / Fahrenheit(摂氏/華氏○度)」のようにいいます。
華氏を摂氏を換算する式は、「(華氏温度-32) ÷ 1.8」となっています。ちなみに換算するは「convert」です。
- This is the formula to convert Fahrenheit to Celsius / centigrade.(これが、華氏を摂氏に換算する式です。)
氷点(freezing point・0℃)を下る寒さ「零下・氷点下」は次のように表します。
- below freezing / below zero(零下、氷点下)
例えば「マイナス3度」というとき、表し方は次のようになります。
- minus 3 degrees
- 3 degrees below zero
- It is going to be below zero this afternoon.(午後は氷点下になりそうです。)
- It might go below freezing by the evening.(夜までに零下になりそうです。)
「drop(落ちる)」「fall(落ちる)」という単語を使っても表せます。
- The temperature dropped below freezing last night.(昨晩は気温が氷点下まで下がりました。)
- It fell below zero by the morning.(朝までに零下まで落ちた。)
日本の夏の気候を英語で表してみよう
日本は4つの季節(春spring、夏summer、秋autumn / fall、冬winter)がありますが、
世界には、一年の季節は雨季(rainy season)と乾季(dry season)の2つだけという地域もあります。
- Japan is blessed with four seasons.(日本は四季に恵まれています。)
- We have snow in winter.(冬は雪が降ります。)
- Some countries have only two seasons.(季節が二つだけという国々もあります。)
凄まじい暑さになる日本の夏。日本の猛暑を表現するのに「heat wave(熱波)」という単語が使えます。
- We’re having quite a heat wave again this year.(今年も猛暑のようですね。)
- We had a record-breaking heat this summer.(今年の夏は記録破りの暑さでした。)
雨季をrainy seasonと呼びますが、日本の梅雨もまた「rainy season」と呼ばれます。
- Rainy season usually starts in June and ends in July in Kanto area.(例年、関東地域では梅雨入りは6月、梅雨明けは7月です。)
梅雨に入るとジワジワと湿度も上がり、日本の盛夏は「蒸し暑い」のひと言につきます。
そのような様子を英語では「hot and humid」といいます。humidは湿度が高くジメジメした様を表す単語です。
- It’s hot and humid every day.(毎日蒸し暑いです。)
ジメジメ不快な様子を表す言葉には、他にも「muggy」というのもあります。
こちらは、梅雨時のジメジメした様子を表すのにピッタリでしょう。
- I hade the muggy weather of this season.(この時期のジメジメした天気がとても嫌です。)
- The room is filled with damp air.(室内はとても湿気が高くなっています。)
また、湿気が多く肌がベタつくような感じは「sticky」という言葉で表せます。
文字通り「ベタ付く」という意味の単語です。sticky riceとは「もち米」のことです。
- The temperature is not much high but the air is very sticky.(気温はそれほど高くないが、すごく湿度が高い。)
夏も本番となり、「うだるような暑さ」を表現する単語はswelteringがよいでしょう。
夏、駐車しておいた車の中のすさまじい暑さもこの単語のイメージです。
- Don’t leave children in a sweltering car.(子供を暑い車内に残さないように。)
熱中症・日焼け
熱中症は「heatstroke」、日射病は「sunstroke」です。
これらをまとめて「heat-related illness(暑さによる不調=熱中症)」といいます。
- I saw someone collapsed due to heatstroke.(熱中症で倒れた人を見ました。)
- I had heatstroke last year.(去年、私は熱中症にかかってしまいました。)
- Be aware of heat-related illness.(熱中症に注意。)
脱水症は「dehydration」です。
「脱水症になる」は get dehydratedまたはbecome dehydratedなどといいます。
- Keep the proper water supply to prevent dehydration .(脱水を防ぐために、適度な水分補給を心掛けましょう。)
英語で日焼けは「suntan」ですが、やけど状にまでなると「sunburn」となります。
burnとは「やけど」のことです。
- You got a suntan.(日焼けしましたね。)
- I got sunburned / sunburnt all over my face and back.(顔も背中も一面日焼けしてしまいました=痛い。)
天気について
ここでは、主な天気を表す英単語を見てみましょう。
天気の表し方の基本形は「It+be+天気を表す言葉」です。
曇り
- Cloudy(雲がちな天気)
- Dark sky(暗い空)
- Overcast(空が一面、雲に覆われている状態)
- Gloomy(暗く重苦しい、どんよりした天気)
- Hazy(もやのかかった)
- Foggy(霧の多い)
- Misty(霧の深い)
晴れ
- Cloudless( 雲一つない)
- Fine weather(好天)
- Sunny(陽が出て明るい天気)
晴れた空の様子を表す言い方もあります。
- It’s a blue sky(青空)
- it’s a bright sky(明るい空)
- It’s a clear sky(快晴)
風
- It’s windy.(風が強いです。)
- It is breezy.(風があります。)
- It’s stormy.(暴風です。)
雨
雨を表す単語には、名詞としてだけでなく動詞としても働くものが多いです。
Drizzle(霧雨、霧雨が降る)
- It drizzled all day yesterday.(昨日は一日中霧雨が降った。)
Rain(雨、雨が降る)
- It rained heavily in this area.(この地域ではひどく雨が降った。)
Shower(一時的な雨、にわか雨)
- It began to shower.(雨が降り出しました。)
雨がひどくなり、本降りの雨を表す表現には次のようなものがあります。
- It’s pouring.
- it’s a heavy rain.
- It‘s a downpour.
雪
- It has started snowing.(雪が降り始めました。)
- It has been snowing.(雪が降り続けています。)
- It’s snowy outside.(外は雪です。)
- It stopped snowing some time ago. (しばらく前に雪が止んだ。)
雷
日本語でいう「雷」には雷鳴も稲妻(稲光)も含まれています。
英語では「thunder」は雷鳴、「lightning」は稲妻を指し、「雷」のように両方を指すときは「thundering and lightning(雷鳴と稲妻)」という言い方をします。
- I can see the lightning followed by the thundering.(稲妻に続いて雷鳴が聞えます。)
嵐
- We have a stormy weather today.(今日は荒天です。)
- Two of typhoons are approaching Japan.(二つの台風が日本に近付いています。)
「typhoon(台風)」「hurricane(ハリケーン)」「cyclone(サイクロン)」は同様の気象現象ですが、発生エリア別に名前が呼び分けられているものです。
まとめ
話の糸口として万能な天気の話題です。
このトピックならば、初対面だろうが誰とでもすぐに共有出来ます。
天気に関する表現は様々ありますが、普段の会話では話を広げられるだけの語彙があれば十分です。
さっそく、今日の天気の話を英語での会話にいれてみましょう。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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